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納骨式後のお布施について解説|相場やお布施の包み方や渡し方を紹介

火葬後のご遺骨は骨壷に入れて仏壇等に安置されます。そして、お墓や納骨堂にその骨壷を納めます。ここまでの流れが、「納骨」です。そして、納骨を行う式が「納骨式」です。そして式の後に、僧侶にお布施をお渡しするのが通例です。以下で、お布施の相場等を中心に解説します。

公開日 : 2020/12/16

更新日 : 2020/12/22

目次

納骨式のお布施について

ここでは、納骨式にて僧侶に渡すお布施について解説していきます。特に、お布施を渡す上で抑えておきたいお布施の相場とお布施以外にかかるお金について解説していきます。

四十九日の納骨の際のお布施の相場

お布施の相場は、地域により多少の誤差はあります。誤差はありますが、基本的にお布施の相場は3万~5万円の間に収まるとされています。ただし檀家になっている場合は、それ以上をお布施とする場合もあります。こちらも、お寺との関わり方で違いが発生します。

 

一方、葬儀会社に依頼する場合には、あらかじめ金額が設定されているため、その点に関しては、気軽に納骨式を進めることが可能です。そして、納骨式の他にも、新規のお墓の場合に行う開眼法要や一周忌法要などを一緒に行う時は、別にお布施が必要です。

宗教、宗派ごとのお布施の相場の違い

ここでは、宗教と宗派ごとに異なる納骨の際に渡すお布施の金額の相場について紹介していきます。代表的な宗教と宗派として、浄土宗と浄土真宗。そして、曹洞宗を取り上げています。

浄土宗のお布施の相場について

浄土宗は法然上人が開いた宗派です。念仏を唱え続ける専修念仏の修行で知られています。そして、こちらの宗教では、ご本尊である阿弥陀如来の本願で救済することを目的とされています。

 

こちらの浄土宗のお布施の金額は、15万円~30万円程度が相場とされています。ただし、こちらはあくまで一例に過ぎません。実際に包む際のお布施の目安としては、施主の年収の10%~20%程度とされています。

浄土真宗のお布施の相場について

浄土真宗では、親鸞聖人の言葉である「平生業成」を一枚看板としています。そして、「亡くなった後のことを考えるのではなく、生きている今のうちに努力すべき」と説いている宗派です。

 

こちらの浄土真宗ではお布施に相場はないとされていますが、一般的には25万円~50万円を渡すことが多いとされています。

曹洞宗のお布施の相場について

曹洞宗のお布施として渡す金額は3万~5万円が相場とされています。例えば四十九日に納骨する場合、故人が現世を離れて仏さまになる日になります。このように重要な節目とななので、比較的高額になります。

お布施以外にかかる金額

上述したお布施以外にも、僧侶に渡す金額は存在しています。具体的には、お車代とされている交通費や食事をしなかった場合の御膳料がその1つに当てはまります。この2つの金額も各人で異なりますが、御車代は5000円~1万円。そして、御膳料は5000円~2万円が相場とされています。

お布施の書き方から包み方。渡し方まで解説

ここでは、実際に僧侶にお布施を渡す際に、抑えておきたいお布施の包み方とお布施の渡し方について紹介していきます。

2種類のお布施の包み方と書き方

お布施の包み方は、主に2種類存在します。1つ目が、奉書紙に包む方法です。2つ目が、白い封筒に包む方法です。以下で、詳細を解説していきます。併せて、表書きの書き方も解説します。

お布施の包み方と書き方①:新札を奉書紙に包む場合

こちらの方法を使用するとき、用意しなければならない物は、全部で3つです。半紙と中包み。そして、奉書紙です。この3つを用いて、奉書紙でお布施を包みます。具体的な手順としては、最初に半紙でお札を包み中袋に入れてください。その次に、奉書紙で全体を包むようにしましょう。

 

この時、奉書紙に表裏があること注意してください。実は表と裏が存在しています。見分ける方法は、その質感です。表の紙は、つるつるな質感である一方、裏の紙はざらざらになっています。

お布施の包み方と書き方②:新札を白い封筒に包む場合

こちらの方法を用いる時、最初に白封筒の表面に「御布施」。あるいは、「お布施」と墨で濃く書いてください。そして、その下の部分に納骨式の施主氏名や施主の家名を書くようにしてください。さらに、封筒の裏には、住所・氏名・金額を忘れずに書くことを心がけてください。

 

ここからは、紙幣の入れ方を解説します。基本的に、紙幣に記載されている人物の顔が上になるように入れてください。この点は、御香典やお仏前など不祝儀袋の入れ方とは異なるので、入れ方にはくれぐれも注意してください。

追記:浄土真宗の場合の表書きの書き方について

上記で、一般的なお布施の包み方から表書きの書き方を紹介してきました。ここでは、よく疑問に挙げられる、浄土真宗の葬儀や納骨で渡す場合のお布施の表書きについて解説します。

 

浄土真宗のお布施の表書きでも同様に「御布施」と書きます。ただし、お礼、志、寸志、読経御礼は書かないようにしてください。なぜなら、浄土真宗では僧侶へのお礼ではなく、阿弥陀如へのお礼という考えに重きをおいているからです。

お布施の渡し方とは

お布施の渡し方にも基本的なマナーがあります。こちらを抑えてた上で、お布施を渡すようにしてください。まず、お布施が入った封筒や袋を直接手渡すことは好ましくないとされています。

 

この場合の正式な渡し方は、お布施を切手盆という小さなお盆に入れて僧侶に渡すことです。もし、切手盆がない時は、代わりに袱紗にのせて差し出すようにしてください。そして、お布施を袱紗で包む場合には、弔事用の左包みにしてください。

 

実は、袱紗の包み方には、慶事用と弔事用の2種類があります。基本的に、封筒に入れる紙幣は慶事用と同じです。その一方で、お布施の封筒を袱紗に包む時は弔事用とされています。

納骨の際のお布施はいつ渡すべきか

お布施は、基本的に納骨式が終わって、一段落がついた頃にお渡しすることが多いとされています。また、会食に参加する場合はその後でも問題はありません。ただし、基本的に一段落がついた時にお渡しすることが、好ましいとされています。

 

しかし、お盆の時期などは僧侶もさらに忙しい時期です。この時期の場合、法要後に時間を取れない可能性も考えられます。その場合は、法要前にお渡しすることを推奨しています。どちらの場合でも、お布施を渡す場合は、本日のお礼を述べながらお渡ししてください。

納骨について解説

ここでは、納骨に関する基本事項を紹介していきます。納骨を行うことに好ましい時期はいつであるか。納骨の代表的な方法はどのような方法であるか。この点に焦点を当てて解説していきます。

納骨とは

最初に、納骨についての基本的な知識を紹介していきます。まず、火葬後のご遺骨は骨壷に入れて仏壇や祭壇に一定期間安置されます。そして、先祖代々のお墓や納骨堂にその骨壷が納められます。ここまでの一連の流れが、「納骨」です。

納骨を行う時期

それでは、ここから納骨を行うことが好ましいとされている時期について紹介していきます。大前提として、実は故人のご遺骨は、「お墓や納骨堂に納骨しなくてはいけない」と法律で定められてはいません。そのため、ご自宅で保管をする方も一定数いらっしゃいます。 

 

こうしたケースがあるものの、ある程度決まったタイミングで納骨される方が多いとされています。ある程度決まったタイミングとは、「四十九日の法要」や「百箇日法要」。他にも、「一周忌の法要」や「三回忌の法要」が代表的です。

 

比較的早い方の場合は、四十九日法要で行います。一般的には、一周忌法要くらいまでのタイミング等で納骨をする方が多いとされています。一周忌までに納骨を終えてしまう方が多い理由は、納骨を境として悲しみに可能な限り早く区切りをつけていく意味があるからでしょう。

納骨方法の代表例を紹介

ここでは、納骨方法の代表例を紹介します。具体的には、「樹木葬」、「散骨」。そして、「手元供養」の3つの例を紹介していきます。

樹木葬

「樹木葬」では、最初に墓地として認められている土地に植樹を行います。そして、それを墓標にして納骨する方法のことです。基本的に、ご遺骨は植樹した木の付近に埋葬するのが一般的です。

 

そして、こちらの樹木葬はさらに2種類に分けることが可能です。1つ目が、区画整理された山林に埋葬する「里山型」です。もう1つが、霊園内にある樹木を墓標にして埋葬する「霊園型」です。どちらの方法を選択するかについては、生前にお話しされておくことを推奨しております。

散骨

「散骨」とは、ご遺骨を海や川、山などに撒くことで納骨する方法のことです。こちらの方法は、生前に故人が「死後は自然に還りたい」等の思いを持たれていた場合に行われることが多いです。

 

こちらの、散骨は国の法律では禁止されているものではありません。ただし、市区町村レベルでは条例によって禁止されている場合もあります。そのため、こちらの方法を選択する場合は、その面に注意しておかなければなりません

 

このように、ご遺族自身で散骨を行うと上記のような法的な問題に直面する可能性もあります。そのため、あらかじめ業者に依頼する方もいます。

手元供養

「手元供養」とは、この名称の通りで、ご遺族自身で手元にご遺骨を保管しておく方法です。こちらの方法をする際は、法要や読経等は必要ありません。さらに、保管に必要な道具は仏具店やインターネットでも購入が可能です。

 

保管する際に、ご遺族自身ですり鉢等を使いご遺骨を粉状にしてから保管することも可能ですが、専用の機械を所有している業者に依頼することも可能です。

納骨式の準備について

ここでは、納骨式が行われるまでの準備について解説していきます。納骨式は、遺族や親族、葬儀会社以外にも多数の人が関わります。このように多数の人々と関わる中で求められる書類と各種手続きを依頼する際の手順等を紹介していきます。

埋葬許可書を準備する

納骨を行う際は、埋葬許可証が必要です。納骨は遺族であろうと親族であろうと許可なく勝手に行うことができないからです。埋葬許可証とは、火葬許可証に印を押した書類です。この火葬許可証は役所へ死亡届。並びに、火葬許可申請書を提出することで受け取れます。

 

この時、死亡届と火葬許可申請書の申請は、委任状を所有している場合は代理での申請も可能です。火葬許可証は、火葬が行われる日に火葬場に提出します。そして、火葬が終了すると、火葬許可証に火葬が終わった日にちが記入されて火葬場で押印された後に返されるので、受け取りましょう。これが埋葬許可証となり、納骨時に必要です。

納骨式の日程を決定する

上述した通り基本的に、納骨の時期に決まりはないとされています。そのため、法要とあわせて行うことが大半で、その中でも四十九日法要と合わせて行うことが一般的です。この時期に納骨する場合は、納骨堂への納骨やもともとお墓が決まっていることが多いです。

 

お墓を新規に建立した場合など、一周忌法要とあわせて行うことも通例とされています。そして、一周忌や四十九日に行わない場合の多くは、三回忌までに納骨を行われることが大半です。状況に応じて、自身や親族の方に適した日程を選びましょう

僧侶の手配をする

次に、僧侶の手配を行います。なぜなら、納骨式では僧侶による読経を行うからです。この時、もし檀家になっている場合は、檀家先の寺院へ日程を知らせた後に手配してください。一方、檀家に所属していない場合は、葬儀を行った葬儀会社に連絡して、僧侶を紹介して頂くようにしてください。

塔婆をお寺に依頼する

次に、塔婆を準備します。墓石の後ろに置いてある梵字が書かれた細長い板のことを卒塔婆と言います。そして、卒塔婆の略称が塔婆です。こちらは、主に故人を供養するために建てられるものです。

 

しかし、近年では墓石の洋風化の傾向にあるため、塔婆を建てない家も出てきています。また、宗派の中でも浄土真宗の場合は、以前から塔婆を建てることはありません。そのため、塔婆を依頼する前には、必ず塔婆を立てるのか。あるいは、塔婆が必要な宗派であるか等の確認を済ませましょう。

石材店に刻印等を依頼する

次に、石材店へ刻印等の依頼を行います。お墓に納骨する場合、墓誌等に戒名や氏名の刻印、カロートという遺骨を納める空間にご遺骨を納めて蓋の目地を塞ぐ作業があります。そのため、石材店にこれらの作業の依頼することが一般的です。

 

戒名彫刻にも字体や彫刻の仕方が様々です。そのため、依頼する際に石材店に確認を取り、見積もりをするようにしてください。この時、お葬式を担当した会社に依頼すると、石材店への依頼を代行して頂けることもあります。

親類縁者に納骨式の日程を案内する

次に、親戚等で納骨式への参列をお願いする人に私塾日の法要が行われる日時や場所の連絡をしましょう。この時、納骨式の案内を貰った側は、会食などの用意も等もあるため、速やかに返信することがマナーとされています。

納骨式会場の手配する

次に、納骨式の日時が決まったら、会場先を決めた後に、できる限り早く会場の手配を行ってください。この時、 法要が重なる季節では、なかなか希望の日時を予約することが難しい場合もあります。このようなリスクを考慮した上で、可能な限り早めに行動していくことが必要です。

納骨式にかかる費用と内訳を紹介

ここでは、「四十九日法要の後に納骨式を行う場合」の費用に焦点を絞って解説します。基本的に、四十九日の法要の後に納骨を行う場合に要する費用は「会場費」。そして、「作業費用」と「卒塔婆料」です。以下にて、参列人数で変動しやすい会場費以外の費用の詳細を解説します。

作業費用について

まず、「作業費用」は墓石の開閉などを依頼する場合にかかる費用のことです。こちらの費用の相場は「1万5千〜3万円程度」となるケースが大半とされています。この時、開閉程度であれば自分で行うことも可能です。その場合は、費用を抑えることが可能です。

 

作業費用の中には、「彫刻料」も含まれます。こちらの費用は、石碑に没年月日や戒名を彫る場合に必要な費用のことです。こちらの費用の相場は「3万〜5万円程度」となるケースが大半とされています。なお、石材店に連絡することで彫って頂くことが可能です。

卒塔婆料について

「卒塔婆料」とは、供養の時に使う卒塔婆を建てるための費用のことです。こちらの費用の相場は、一本あたり「5千円程度」となるケースが大半とされています。

お墓にかかる費用と内訳を紹介

ここでは、納骨式後に遺骨を納める「お墓」にかかる費用と内訳を紹介します。当然ですが、お墓に納骨する場合は、お墓を準備する必要があります。仮に、先祖代々のお墓がすでに存在している場合は、用意する必要はありません。

 

しかし、お墓がまだ無い場合は、納骨式までにお墓を建てておかなければなりません。費用の詳細は、どの場所でお墓を建てるのかで異なります。全体的な相場としては、おおよそ150万〜200万円とされています。

 

このように、一度お墓を建てれば後世に渡って受け継いでいくことが可能です。しかし、それでも決して安い買い物ではありません。値段は、基礎工事費用やお墓の大きさやデザインを含む様々な要素で決まります。ご自身の予算を考慮しつつ理想の形に近づけましょう。

お布施の相場を知り、適切にお布施を渡しましょう

ここまで、納骨式について。そして、納骨式の終了後に渡すお布施の相場を中心に解説してきました。こちらで紹介した内容を基に、お布施を適切に渡す準備を進めていきましょう。