四十九日の法要と納骨式について|準備すべきものや式の流れを紹介
公開日 : 2020/12/5
更新日 : 2020/12/5
四十九日目のことを忌明けと定めて、親族や友人が参列して、僧侶による読経、参列者の焼香などを行う四十九日法要が行われます。その後、納骨を行い、全員で会食をすることが通例です。この記事では、四十九日法要と納骨式までに準備するべきもの。当日の式の流れについて紹介します。
公開日 : 2020/12/5
更新日 : 2020/12/5
目次
四十九日の法要と納骨について
まず、仏教では、亡くなってから7日ごとに閻魔大王による極楽浄土に行けるかどうかの裁きが行われるという言い伝えがあります。そして、四十九日目に極楽浄土に行けるかの判定が下されるともされています。
この四十九日目のことを忌明けと定めて、親族や友人が参列して、僧侶による読経、参列者の焼香などを行う四十九日法要が行われます。その後、納骨を行い、全員で会食をすることが通例です。
そして、遺骨を墓に埋葬する時期としては、葬儀当日に埋葬する地方や習慣もあります。ただし、一般的には忌明けの49日に合わせて埋葬することが大半です。また、新しくお墓を建てる場合、四十九日に間に合わないことも発生します。この場合はお墓が完成するまで納骨堂へ預けたり自宅で供養することになっています。
四十九日の法要に向けた準備について
四十九日の法要と納骨に向けて準備するべきことは、以下で紹介している6つの項目です。こちらの6つの詳細を解説していきます。
①法要と納骨の日時を決定
最初に、四十九日の法要をいつ行うのか。その時に納骨も同時に行うかを遺族および関係者と相談して決めます。一般的には、四十九日前の土日に行われることが大半とされています。四十九日目を過ぎてからの法要は、成仏するのを待たせることになるので行われることはあまりありません。
②法要の内容と場所を決定
次に。四十九日法要だけ行うのか。または、納骨も行うのかを決定した後、その2つ行事の終了後に全員で会食を行うのかも決定します。四十九日法要は、菩提寺やセレモニーホールで行われることが大半です。
そのため、終了後にお墓へ移動して納骨を行います。この時、全員で会食を行うことを考慮して、移動に無駄の無いよう場所を選ぶことが最適とされています。日時と場所の両方が決定したら、菩提寺や葬儀会社に連絡して四十九日法要を申し込んでください。
そして、納骨の後に会食を行う場合は会場の予約も早めに行うようにしてください。この時、必ず四十九日法要であることを伝えて、おめでたいメニューが出されることが無いように注意してください。
③霊園や墓地。石屋に連絡
四十九日の納骨の日時や場所が決定したら、次に墓地や霊園連絡してください。霊園や墓地によって規約が設けられているためため、こちらの規約に沿って準備するものと用意する費用を確認しておきましょう。
次に、石屋に連絡してください。納骨は、基本的にカロートと呼ばれる墓石の下の納骨スペースにて行われます。
こちらのカロートの蓋を開けてもらって骨壺を納めてもらう作業を石屋にお願いする場合は、できる限り早い段階で連絡しておきましょう。連絡する時期が遅れてしまえば、納骨式までに間に合わない可能性があります。
④四十九日の法要への参列者に連絡
次に、四十九日の法要に招待する人に連絡をしてください。この時、納骨や会食を行う場合は、その旨も記載して往復はがきで連絡しておくと、食事や引き出物の準備に都合が良いとされています。なお、お通夜や葬儀へ参列いただいたお礼もこの時に伝えるようにしてください。
⑤お布施を準備する
四十九日の法要にはお布施をする必要があります。また、お布施以外にも費用が発生する場合がありますので、事前に調べておくことが求められます。ここでは、一般的な金額を紹介していきます。
一般的なお布施の金額について
一般的なお布施の金額は、四十九日法要においては3万円~5万円が相場金額とされています。こちらに併せて、僧侶に遠方から出向いて頂く場合は、お車代が発生します。こちらの具体的な金額は、約5000円~1万円の費用を要します。
開眼供養良と御膳料について
上述した一般的なお布施の金額に加えて、開眼供養料を支払うケースもあります。具体的には、お墓を新しく建てられた場合は、約3万円から5万円の金額を要します。また、御膳料を包む必要があるケースもあります。具体的には、会食への出席を僧侶が欠席した場合等です。この場合は、約5000円から2万円の費用を要します。
⑥5つの物品を用意する
お布施以外にも、四十九日法要までに用意しなければならない物品が5つあります。以下で、こちらの5つの商品をいつまでに準備するべきであるか等の詳細を解説していきます。
本位牌と仏壇を用意する
1つ目に用意するものは、本位牌です。こちらは四十九日から、俗名が書かれた白木の位牌から戒名の書かれた本位牌に代わるため、用意してください。
2つ目が、仏壇です。もし、新たに仏壇を準備する場合は、早めに準備しておきましょう。なぜなら、購入店舗次第では完成に時間がかかることがあるからです。
埋葬許可書と引き出物を用意する
3つ目に用意するものは、埋葬許可証です。こちらの書類は納骨をする際に、必ず市町村役場に対して提出しなければならない書類です。
そのため、納骨までに準備しておきましょう。4つ目が、引き出物です。こちらは、返信はがきでおおよその人数が把握できた時までにに準備しておいてください。
卒塔姿を用意する
最後の5つ目に用意するべきものは、卒塔婆です。四十九日法要に施主や参列者の名前で卒塔婆を備えることを検討している場合は、必ず事前に菩提寺に対して依頼しておいてください。
四十九日法要と納骨式の流れを紹介
ここでは、実際に四十九日の法要と納骨式を行う際の流れについて紹介していきます。また、こちら2つの手順に併せて返礼品の受け渡しについても解説しています。該当者の方は、参考にしてみてください。
四十九日の法要の流れについて
最初に、四十九日法要の流れを紹介していきます。まず、僧侶の入場から始まります。次に、施主は僧侶を仏前に案内してから開式の挨拶をしてください。そして、その後に僧侶による読経が始まります。
こちらに並行して参列者が焼香をあげます。焼香をあげる順番としては、喪主から行います。次に、遺族・親族と故人との関係が深い方から順に行うことがマナーとされています。
次に、読経と焼香が終了すると僧侶の法話が始まります。こちらの法話の後には、閉式として再び施主による挨拶があります。この法要の終了を告げた後に続けて行われる納骨式への案内をして墓地への移動を開始してください。ここまでが、四十九日の法要の流れです。
納骨式の流れについて
まず、納骨式の参列者がお墓の前に集合したことを確認してください。確認を終えたら、施主から挨拶をしましょう。続いて、納骨をする流れになり、お墓の納骨室を開けて施主が骨壺を収めていきます。
この納骨をすませると、墓前で僧侶による読経が始まり、故人と近い関係にある参列者順に焼香を行ってください。これらの後にお墓にお供え物を置いていきますが、生ものや臭いが強いものをお墓に残しておくと環境保全の都合上問題です。
そのため、飲み物の口やお菓子の袋、缶詰は開封せずにそのまま置くことがマナーとなっています。そして、施主が納骨のお礼を述べて終了の挨拶をしましょう。その後、仮にお斎を行う場合は会食会場へ移動していきましょう。ここまでが、納骨式の流れです。
返礼品の受け渡しについて
最期に、返礼品をの受け渡しについて解説していきます。こちらは、式が解散した後にひとりひとりにお礼を伝えながら手渡しすることが基本です。もし、お斎がある場合は、会食会場の席の横に置いていくことが通例です。
ただし、その場合はあらかじめ会場の手配が必要です。返礼品を購入した店や会場の担当者と相談して準備しておきましょう。返礼品はお膳の横に置いておく場合もありますが、品物がかさばる場合はテーブル上に置くことはマナー違反です。
この場合、対処する方法に困った時は席の横に置くようにしてください。ここまでが、返礼品の受け渡しに関する解説です。
準備を早めに済ませて、納骨式に臨みましょう
ここでは、四十九日の法要や納骨式に向けて準備しなければならないもの。さらに、四十九日の法要や納骨式の当日の流れについて紹介してきました。ここで紹介した準備すべきものを早めに用意して、落ち着いて式に臨みましょう。
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