葬儀の受付を頼まれたら?挨拶や服装から仕事内容まで疑問を解決!

公開日 : 2020/12/19

更新日 : 2020/12/19

葬儀の受付を頼まれたら?挨拶や服装から仕事内容まで疑問を解決!のサムネイル画像

葬儀の受付は誰がするのか、挨拶はどうするのか、服装は何を着て行けば良いのかなど、わからないことだらけで不安に思っている人も多いものです。いざ葬儀の受付を頼まれた場合に慌てないですむように、これらについて確認しておくことをおすすめします。

公開日 : 2020/12/19

更新日 : 2020/12/19

目次

受付は誰がする?

葬儀の受付は誰がするのか、挨拶や服装はどうしたら良いのかなど、たくさんの疑問を持っていたり、不安を感じていたりする人は多いのではないでしょうか。葬儀の受付は、喪主の親しい友人や会社の関係者、少し遠い親戚、ご近所や組合の人などの中から選ぶのが一般的です。

 

お金を扱う役割のため、慎重に選ばれます。地域によっては、女性が葬儀の受付をしてはいけないとされているところもあるので、葬儀の受付に関する慣習が不明な場合は、葬儀社などに確認をすることをおすすめします。

 

どうしても葬儀の受付をしてくれる人が見つからなかった場合は、葬儀社に依頼できる場合もあります。ただし、お金を扱う役割であるため、引き受けてくれない葬儀社も多く、引き受けてくれたとしても有料または無料であるかは葬儀社によって異なります。

葬儀の受付を頼まれたら

結婚式の受付とは異なり、葬儀の受付は急遽頼まれることが一般的です。そのため、初めて受付を頼まれた場合には戸惑う人も多いものです。葬儀の受付を頼まれた場合、どうしたら良いのか見てみましょう。やむを得ず断る場合もご紹介します。

役割を理解して引き受ける

葬儀の受付を担当する人は、遺族に代わって弔問に来てくださった方を最初にお迎えします。また、受付はご遺族に代わって弔問客のお一人おひとりに挨拶をする大切な役割もあります。さらに、会場の案内役や香典の管理、芳名帳への記入をお願いする役割なども担っています。

 

これらのことからもわかるように、葬儀の受付は重要な役割のため、受付を依頼されると戸惑ってしまう人も多いようです。しかし、何かと忙しいご遺族を助ける意味も込めて「私でお手伝いできることがあれば、引き受けさせていただきます」と引き受けてあげると良いでしょう。

 

葬儀の受付は単なる事務作業ではありません。受付を引き受ける際には、そのこともしっかりと心にとめて引き受けるようにしましょう。

やむを得ず断る場合

葬儀に参列出来ないのであればまだしも、葬儀に参列するのであればよほどのことがない限り引き受けるべきです。しかし、受付を依頼されてもやむを得ず断る場合には、あいまいに返事を先延ばしにするのではなく、早い段階で断るようにしましょう。

 

参列が出来ない場合など葬儀に関することを断る場合は、理由は明確にせずに遺族の気持ちに寄り添う言葉を告げることがマナーです。例えば、「やむを得ない事情がありまして、お伺いすることができません。(名前)さまのご冥福をお祈りしております」と伝えると良いでしょう。

 

また、遺族との間柄によっては、理由を聞かれることもあるでしょう。その場合は長々と事情を説明するのではなく、簡潔に伝えるようにします。なぜなら、葬儀の準備は短時間で行わなければならず、遺族は慌ただしいからです。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

マナーに注意する

葬儀の受付を担当するにあたり忘れてはいけないことは、遺族の代わりとして弔問客の対応をしているということです。そのため、葬儀の場にふさわしくない明るい言葉を使うことや笑顔は慎みましょう。終始、言葉づかいや声のトーンにも気を付ける必要があります。

 

葬儀の受付をしていると知人に会うことも多いです。その際には特に会話のトーンや内容に気を付けましょう。また、立ち振る舞いにも注意しましょう。携帯電話の電源を切るかマナーモードにしておくことも忘れないようにしましょう。

 

受付でのマナーについては、以下で詳しく説明します。また、ご遺族の代わりでもあるため、全てにおいてご遺族のご意向に沿った対応をすることが大切です。

受付の服装

葬儀の受付を担当する場合の服装は、弔問客と同じ喪服を着用することが基本です。遺族の代わりとして受付に立つため、服装も失礼が無いように注意しなければなりません。

男性

男性の場合は、上下黒の喪服に白い無地のワイシャツ、黒いネクタイを着用します。靴も黒で統一しましょう。靴やバッグは、シンプルでオーソドックスなタイプのものを選びましょう。

 

男性のヘアスタイルは、シンプルに清潔感のあるようにまとめましょう。整髪剤などを過度に使用したヘアスタイルは、葬儀という場にふさわしくありません。アクセサリーは、結婚指輪以外は外していきましょう。

 

大切なことは、喪主や遺族よりも目立たないようにすることと、清潔であることです。

女性

女性の場合は、肌の露出が少ない黒のフォーマルスーツやワンピースを着用しましょう。ストッキングは黒を着用します。靴はシンプルなデザインのものを選ぶだけでなく、ヒールの高さも気を付けましょう。

 

女性は、ヘアメイクにも注意が必要です。髪が長い人は、お辞儀をした際に顔に髪がかからないようにすっきりとまとめておきましょう。髪留めなどはできるだけつけない方が良いです。メイクは、薄いメイクが基本です。しかし、メイクをしないことはマナー違反です。

 

アクセサリーは、ネックレスは真珠などの一連タイプのもの、指輪は結婚指輪以外は外します。受付では手先を見られる機会も多いものです。そのため、マニキュアなどは落としておきましょう。男性と同じように、喪主や遺族よりも目立たないように清潔であることを心がけましょう。

 

受付の手順

葬儀の受付にはどのような仕事があるのか確認しましょう。葬儀の受付を頼まれて戸惑う人の多くは、受付の手順をしらないからという理由が多いようです。そのため、葬儀の受付の仕事内容を知っておけば、突然受付を頼まれた場合でも心の準備がしやすいです。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

葬儀前の準備

葬儀が始まる前に、弔問客から何かを尋ねられることを予測した準備が必要です。例えば、トイレの場所や葬儀の開始時間、待合室や会場の場所などです。葬儀場で葬儀を行う場合は、葬儀場の担当者の方が案内係としていますが、受付をした際に質問を受けることもあります。

 

受付台の上や周りにセットされている芳名帳や返礼品なども自分の目で確認をしておくと安心です。弔問客から受け取った香典をどのように保管をして、受付が終了した後はどのようにするのかも確認しておきましょう。

 

受付を担当する人の焼香は、弔問客が来る前に行う場合もありますが、複数人が受付を担当する場合は、弔問客と同じタイミングで葬儀の最中に交代しながら行う場合もあります。受付を担当する人はどのタイミングで焼香をするべきかは、葬儀の担当者に確認しましょう。

お礼の挨拶

弔問客が受付をする際に、「心よりお悔やみ申し上げます」などといったお悔やみの言葉を述べます。それに対して「本日はお忙しい中をお越しいただきましてありがとうございます」とお礼を述べましょう。

 

雨の日や雪が降るほど寒い日には「本日はお足元の悪い中をお越しいただきありがとうございます」と言い換えるのもおすすめです。

香典の受け取りと声掛け

弔問客から「お預かりいたします」と言いながら香典を受け取ります。この際、片手ではなく必ず両手で香典袋を受け取りましょう。その後、芳名帳へ記帳をしてもらえるように声掛けを行います

 

葬儀に参列したことのがある経験者は多く、受付での手順を知っているので、細かい説明は必要とされません。ただし、高齢の方や外国の方の場合は、代筆を頼まれることがあるかもしれません。その場合は、代筆を引き受けてあげると良いでしょう。

 

遺族側が香典を辞退している場合は、「申し訳ございません。ご遺族の意志により、香典は辞退申し上げております」と弔問客に丁寧に伝えましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

返礼品や会葬礼状を渡す

葬儀の規模が大きい場合には、香典を受け取る受付と返礼品を渡す場所が別に準備されていることもありますが、多くの場合は受付で返礼品や会葬礼状を渡します。返礼品や会葬礼状を渡すタイミングは、弔問客から香典を受け取り、記帳が終わった後です。

 

返礼品や会葬礼状は受付のタイミング以外にもあります。例えば、葬儀が終わり弔問客が帰るタイミングで渡す場合もあります。そのため、どのタイミングで渡すのかは、遺族や葬儀の担当者と打ち合わせをしておきましょう。

 

香典を受け取り記帳を促す役、返礼品や会葬礼状を渡す役、案内役というように、受付の担当者の中で役割を分担しておくと受付がよりスムーズに行えます。

弔問客を案内

弔問客を式場へ案内します。手差しで案内ができる場合もあれば、先導が必要な場合もあります。これは受付台が設置されている場所と葬儀が行われる会場の位置関係にもよります。また、葬儀場での葬儀であれば、葬儀場の担当者が案内役を行う場合も多いです。

 

受付をするにあたり、弔問客への案内が必要かどうかも確認しておきましょう。

香典を会計係に渡す

弔問客が受付台の前から立ち去ったことを確認してから、会計係に香典を渡します。弔問客一人が終わるごとに会計係に渡せることが好ましいですが、弔問客が連なっているときはそうもいきません。しかし、香典の盗難を防止するためにもできる限りこまめに会計係に渡しましょう。

 

地域によっては会計係を設けずに、受付の担当が受け取った香典をご遺族や葬儀場の担当者から指定された場所や方法で一時的に保管する場合もあります。一般的には、弔問客の目に届かない場所で、箱に入れて保管しています。

 

受付では、香典の他にも弔電や供物、供花などの届け物を受け取ることもあります。これらは葬儀の担当者に速やかに渡しましょう。葬儀の担当者が必要に応じて、祭壇や会場に飾ってくれます。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

引継ぎと片付け

香典以外にも、会社関係者が多い場合などは香典と一緒に名刺を預かる場合があります。また、弔問客から遺族へあてた伝言を預かることもあります。名刺はきれいに揃え、伝言はメモに残し、遺族や葬儀の担当者に引き継ぎます。

 

受付に残った返礼品や会葬礼状も、一つにまとめておきましょう。受付台は片づけずにそのままで良い場合が多いです。

葬儀で忌み言葉は使わない

受付だけでなく葬儀の場においては、忌み言葉を避けるようにすることがマナーです。宗教によっても忌み言葉は異なるのでそれぞれを確認しておくことと、宗教や宗派に関係なく使える「故人の安らかな眠りをお祈りしています」という言葉を覚えておくと便利です。

 

仏式の葬儀では「浮かばれない」や「迷う」、神式やキリスト教式の葬儀では「成仏してください」や「供養」、「冥福」などが忌み言葉とされています。他にも別れや死、不幸を連想させる言葉も忌み言葉とされています。

 

忌み言葉と同じように重ね言葉もマナー違反です。重ね言葉とは、「重ね重ね」や「くれぐれも」など、同じ言葉を重ねて使う言葉のことです。「重ね重ね」は「深く」や「加えて」に、「くれぐれも」は「よく」や「どうぞ」に言い換えて使いましょう。

葬儀の受付が不要な場合もある

家族葬で葬儀を行う場合は、受付が無くても構いません。なぜなら、家族葬は弔問客の人数が少ないこともあり、弔問客は遺族に直接香典を渡すことができ、弔問客は返礼品や会葬礼状を直接遺族から受け取ることができるため受付が不要なのです。

 

しかし、家族葬では受付を設けてはいけないという意味ではないので、必要に応じて設けると良いでしょう。また、家族葬とはいえ、喪主が顔を知らない人が参列してくださる場合もあります。その場合は、受付を用意することで誰が参列してくださったのかが把握できます。

受付はマスクを着用していても大丈夫?

これまでも、春は花粉症対策、冬は感染症対策の面からマスクを着用することはありました。しかし、現在は多数の人が集まる場では季節に関係なく1年を通して感染症の対策としてマスクの着用が必要と考えられています。

 

そのため、葬儀場から会場を利用するすべての人に対してマスクの着用をお願いされる場合もあります。よって、受付を担当する場合もマスクを着用したままで大丈夫です。マスクを着用する場合は、シンプルな白いマスクが良いでしょう。

 

しかし、マスクが手に入りにくい状況も考えられます。その場合は、シンプルなタイプを選び着用しましょう。

多様化する葬儀の受付

伝統的な葬儀のやり方が行われる一方で、既成概念に捉われず故人の遺志を尊重した葬儀が行われることも多くなりました。それによって、受付の仕事も臨機応変に対応することが大切になっています。

 

また、感染症の対策として受付の規模が縮小されていたり、ご遺族で葬儀を行った後に一般会葬の時間を通常よりも長く設けて密になる状況を作らない工夫がされていたりと、葬儀の形が変わっています。この場合は、これまでよりも受付としての仕事の時間は長くなっています。

 

しかし、故人を偲ぶ気持ちやご遺族に対する心遣い、弔問客への配慮は受付をするにあたり変わらず大切なことです。

親族の代わりとしてふさわしい対応を

葬儀の受付を頼まれると戸惑う人が多いと思います。確かに、受付としてしなければならないことは多く、重要な役割を担っていますが、受付の流れやマナーをしっかりと確認しておくことで冷静な対応ができます。