葬儀には何が必要?用意すべき葬儀備品についてまとめて解説

公開日 : 2020/11/8

更新日 : 2020/11/8

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葬儀をしきたりに従ってすすめるためには、多くの備品が必要です。どんな葬儀備品を用意すれば良いのか、備品の意味とかかる費用の目安を知っておきましょう。葬儀用品はオンライン販売も行っている問屋から購入するほか、レンタルを利用する方法もあります。

公開日 : 2020/11/8

更新日 : 2020/11/8

目次

葬儀に必要な備品は?

葬儀には必ず用意しなければならない備品があります。葬儀のしきたりを知り、備品の意味を知っておきましょう。葬儀社に葬儀を依頼すれば備品の用意もお任せできますが、自分で執り行うのであれば備品を手配する必要があります。


葬儀の形式や宗教などによって必要な備品は異なりますが、今回は主に仏教の葬儀の場合について紹介していきましょう。

納棺のときに必要な備品

お通夜の前の納棺のときは亡くなった方の身じまいをし、最後のお別れをするための準備をします。遺体を安置する布団やお棺、身じまいのための仏衣、枕元に置く枕飾りなどが必要です。

布団

亡くなった方は、お通夜まで自宅や葬儀社が手配した場所に安置します。

 

5,000円ほどで販売されている「棺布団」を使う、または生前使っていた布団に寝かせましょう。自宅のベッドを、そのまま使っても大丈夫です。ただし枕カバーとシーツ、掛け布団カバーは白で、洗濯したてまたは新品のものを使います。

 

亡くなった方を寝かせるときは、北枕または西枕になるようにしますが、住宅事情で難しい場合は自然な向きでも構いません。掛け布団は「逆さ事」といい、上下を逆さにしてかけます。

仏衣・旅装束

亡くなった方には、仏衣として白い経帷子(きょうかたびら)を着せます。これは死を浄土への旅立ちに見立てて、旅装束とも呼ばれています。


地域によっては白にこだわらないところもあり、亡くなった方の個性を尊重する模様や色付きの仏衣を着せることも。昔は亡くなった方の家族などが手縫いで作っていましたが、今は3,000円程度で購入できます。


浄土真宗以外の場合は足袋と草履(わらじ)、編み笠、数珠を一緒に身につけさせ、旅装束を整えます。加えて頭陀袋(ずだぶくろ)にはお金に模した紙を入れ、三途の川の渡り賃としましょう。

枕飾り

亡くなった方を寝かせている枕元には、白い布をかけた祭壇を作って枕飾りを置いておきます。仏教の枕飾りはろうそく立てと香炉、枕団子、鈴、花びん、一膳のご飯と水を入れたコップです。そしてろうそくと線香の火は、絶やさないようにしましょう。


また、布団の上には守り刀を置いて魔よけとし、故人が無事に死後の世界にたどり着けるようにします。葬儀専用の模造品を使う、もしくはカミソリや小さなナイフなどの刃物で代用することもできます。

お棺(おひつぎ)

お棺(おひつぎ)とは遺体を納めるための箱のことで、上部は蓋状で外れるつくりになっています。

 

遺体を入れたまま火葬するため、お棺は燃やしても有害物質を出さない材質でできており、5万から15万円ほどで購入できます。桐製のものよりも、檜(ひのき)や樅(もみ)の方が高額で、装飾や彫刻を施した立派なものは100万円以上にもなります。

 

また、近年は環境に配慮したダンボール製のお棺も登場しています。

保冷剤と防水シーツ

安置の際は遺体の腐食を遅らせるため、室温管理と遺体の冷却が重要です。安置場所はエアコンを使い、室温を18℃以下に保ちましょう。


遺体のそばには5〜15kgほどのドライアイスを置きます。ドライパックという不織布ドライアイスを包む、防水シーツを併用する方法があります。ドライアイス10kgは、おおよそ5,000円で購入できます。

寝台車

亡くなった場所から自宅などの安置場所まで、そして安置場所から葬祭場まで遺体を運ぶには、遺族が寝台車を手配する必要があります。寝台車はストレッチャーなどを固定でき、遺体を棺に納めずに運べます。


葬儀社に連絡すれば、寝台車を手配してもらえます。業者によって違いはありますが、おおよそタクシーの10倍程度の費用が目安です。


深夜や早朝の移動になると、5,000〜1万円がプラスされることも。また、自宅などの安置場所がエレベーターのない集合住宅や高層マンションだった場合も、料金が加算されるケースがあります。

葬祭のときに必要な備品

葬祭のときに必要な備品は「葬祭付属品」とも呼ばれます。遺影写真と白木位牌、焼香用具のほか、会場に設置する御霊灯や鯨幕が必要になります。大きな葬祭備品は、レンタルを利用するのも便利です。

鯨幕と屏風

葬儀の際は、会場に黒白の太いストライプの幕「鯨幕」を設置します。葬儀社での葬儀プランには含まれていますが、高さ180cmで9m幅のものは2万円ほどで購入することもできます。


鯨幕は葬儀場所を仕切り、見せたくない場所を隠すために使われます。宗派によっては使わないケースもあるので、確認しておきましょう。仕切りには屏風が併用されることもあります。

遺影写真

棺のそばに置いておく、亡くなった方の写真です。多くの場合は四つ切りサイズの大きめな写真が使われます。


以前は遺族の家族が写真を選ぶことが多かったのですが、最近では終活のひとつとして、自分で遺影を準備しておく方が増えています。プロカメラマンに撮影してもらうと、1万〜2万円ほどかかります。


葬祭社では写真加工が可能で、背景の切り抜きやグループ写真から故人だけを抜き取る、違う服装を合成することも可能です。

 

家族が遺影写真を選ぶときは、できるだけ最近のもの、故人の顔がはっきりとよい表情で写っているもの、拡大してもボケないようなピントが合っているものがよいでしょう。

白木位牌(仮位牌)

亡くなった方の戒名と氏名、亡くなった年を書いたものです。白木位牌(仮位牌)は四十九日の法要まで安置され、それ以降は黒塗りの本位牌を使います。


葬儀の際には祭壇に安置され、火葬場などへの移動の際には喪主が持って歩きます。地域によっては、白木位牌を2つ用意することもあり、費用は3,000円からです。

焼香用具

焼香とは、砕いて細かくしたお香を燃えている炭に落とし、焚くことをいいます。お香の香りが焼香をする方の心と体を清め、煙によりご本尊の哀れみと慈しみの心を感じられるとされています。

 

焼香台にはお香を入れておく「香合」と、火種を入れておく「香炉」が要ります。また、香炉と香合とが一緒になっているタイプも。

 

もしも自宅の狭い場所で葬儀を行うのであれば、焼香台を設置せずにお盆に香合と香炉とを乗せて回す、「廻し焼香」の方が向いているケースもあります。

 

3本足の金香炉を使うなら、設置するときは手前に足が1本くるようにしましょう。焼香台の中央に金香炉、その左には香炉のふたを、右には香合を置きます。

御霊灯・御霊燈(ごりょうとう)

葬儀で使う提灯を御霊灯(ごりょうとう)といいます。自宅の葬儀では家の玄関口に、葬儀場では門前に飾られ、故人の魂が無事にあの世へ行けるようにという、祈りが込められています。


多くは「御霊燈」の文字や家紋・家名が入りますが、宗教や宗派によっては違う言葉を入れることも。


神道の考え方から来ている「忌中」は、49日の喪に服す期間中飾られますし、浄土真宗では「還浄(げんじょう)」という言葉を入れて、故人がすぐに極楽浄土で還ったことを示します。

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会葬者のある葬儀に必要な備品

会葬者のある葬儀では、ごく一部の家族だけの葬儀よりも必要な備品が増えます。葬儀の規模によって必要な大きさや数が変わり、費用も異なる点に注意しましょう。祭壇や庭飾りは、故人の意向を尊重したデザインにすることも増えてきています。

道案内と式場入口の看板

参列者のある葬儀では、葬儀会場まで参列者が迷わないようにするための道順を示す看板と、葬儀会場の前に立てる看板とが必要です。


案内看板は勝手には設置できず、管轄の警察署や自治体の許可が要ります。葬儀社におまかせできますので、設置場所と数も含めて相談してみましょう。

 

葬儀会場前の立て看板は、敷地内に出す分には許可なく設置できます。一般的には故人の名前とお通夜と告別式の時間、葬儀社の名前が入ります。

テント

葬儀場所や規模によっては、受付や焼香場所をテントにするケースもあります。葬儀社と打ち合わせをし、必要に応じて手配しましょう。葬儀用のテントや机、椅子などは貸してくれる自治体もあるので、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

葬儀の受付用具

葬儀会場の受付をするための備品も必要です。「御葬儀記録書(芳名帳)」は、葬儀の参列者の氏名といただいたご香典の金額を記録しておくもので、喪主が香典返しの際にチェックします。参列者が多い式なら、複数用意しましょう。

 

また、受け取ったご香典を入れておく箱と、記帳のための筆記用具も用意しておきます。

会葬礼状と御礼品

葬儀の参列者に記帳してもらった際、受付からお返しをします。会葬礼状は参列のお礼の手紙なので、香典の有無に関係なく渡しましょう。


会葬礼状と一緒に会葬御礼品も渡します。お清めの塩は、最近ではつけない場合が多いようです。また、香典を即返しするのであれば、一緒に香典返しも渡せるように用意しましょう。即返しするときも、香典返しの挨拶状は会葬礼状とは別に必要です。

祭壇

そもそも祭壇は葬儀用品を並べるための台でしたが、現在では故人の人となりを表現するための演出物の意味合いが強いものです。葬儀では棺は祭壇下に置かれ、参列者が焼香のときに祭壇を見上げると、大きな遺影が目に入るようになっています。


参列者が多くなるほど大きな祭壇が必要で、故人の趣味を表現したり、故人が好きだった花で埋め尽くしたりすることもあります。


祭壇の装飾品は宗教によっても異なり、家族葬では20万〜50万円、一般葬では30万〜80万円ほどかかります。会葬者が10人以下の小規模な葬儀の場合は、祭壇ではなく遺影台で事足りるでしょう。

庭飾り

庭飾りは祭壇のオプションとして扱う葬儀社が多いようです。また、御霊灯の下に飾り付け、華やかに見せるものもあります。庭飾りは1万5,000円ほどから用意することができます。


祭壇の両脇に、日本庭園を模して飾り付けをします。小さなサイズの灯篭や水車、竹の柵をあしらい、季節のお花を活けて華やかに。最近では故人の意向のもと、花を飾らずに水琴窟と手水鉢(つくばい)で作る、洋風の飾りにするケースもあります。

マイクロバス

マイクロバスは葬儀場が駅から遠いときや、葬儀場と火葬場が離れているときに手配します。参列するのが10名以上なら、マイクロバスを検討してはいかがでしょうか。


葬儀社所有のマイクロバスを借りる、またはバス会社で手配する方法があります。バス会社にお願いした場合、一般的には振込で前払いです。走行距離によっても変わりますが、定員24名のマイクロバスの費用は4〜6万円ほどになります。

火葬場で必要な備品

会葬者が火葬場へ行くとき、故人が火葬場から自宅へ戻ったときに必要な備品です。骨壷はお骨の埋葬方法によっても必要な大きさが変わるので、故人が終活のひとつとして用意しておくケースも増えています。

霊柩車

霊柩車とは、葬儀場から火葬場まで棺を運ぶための車をいいます。日本では自動車が普及してきた大正時代に登場し、最初は寺のような屋根付き荷台をつけたトラックだったといいます。


金色のお寺のような構造物を持つ「宮型霊柩車」に馴染みがありますが、最近では一見では霊柩車とはわからない、リムジン型の「洋型霊柩車」が人気があります。また、葬儀社の一部は、寝台車と兼用できるバン型の霊柩車を採用しています。

骨箱と骨壷

火葬が済んだ遺骨は、骨壷に収めます。骨壷の口の大きさは2寸から尺寸までとさまざまで、地域による違いや、どのくらいの寮のお骨を収めるかによって決めることが多いようです。


手元供養や分骨用には2〜4寸、一般的な納骨用には5〜7寸、複数人のお骨を収める場合は8と尺寸が骨壷の大きさの目安です。素材とデザインによっても費用はピンキリで、1,000円ほどから数百万円のものまであります。


骨箱とは、骨壷を入れるための木製の箱です。桐製ですと、3,000〜5,000円ほどで購入できます。

後飾り・中陰壇(ちゅういんだん)

後飾りとは、中陰壇(ちゅういんだん)とも呼ばれ、火葬後に遺骨を自宅に引き取った後に安置するための祭壇です。2段または3段で、白木または白木以外の材質のものに白い布をかけて作られます。


四十九日までは仏壇の代わりになるもので、火葬後の弔問客にはここへ手を合わせてもらいます。後飾りには香炉と線香、ろうそく、生花、鈴、遺影と白木位牌も置かれます。遺影を最上段に、袋に入った骨壷をその横もしくは下の段に設置します。

葬儀備品は購入またはレンタルで手配可能

葬儀社で葬儀を行う場合は、ご紹介した備品をまとめて手配してもらえますが、自分で葬儀をするのならこれらを準備しなくてはなりません。葬儀用品を扱うお店から購入するほか、レンタルを利用することも可能です。


レンタルであれば、葬儀後に自宅で保管する手間と場所が不要。葬儀備品に詳しくなくても、レンタル会社にまとめてお願いできれば安心です。


葬儀には地域の風習や宗教、宗派の違いなどで違ってくる点が多くあるので、親族や周囲の方、葬儀社などに確認しながら備品を用意しましょう。