弔電に対するお礼をする際のポイントやお礼状を書く際の例文を紹介

公開日 : 2020/11/6

更新日 : 2020/11/6

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弔電とは、通夜や葬儀・告別式に参列できない場合に、お悔やみ・哀悼の気持ちを伝えてご冥福をお祈りするため送る電報のことです。この弔電は、ご遺族の方々がご覧になり、葬儀で読み上げられます。以下で、この弔電へのお礼状を書く際のポイントや参考にしたい例文を紹介します。

公開日 : 2020/11/6

更新日 : 2020/11/6

目次

弔電について

弔電とは、通夜や葬儀・告別式に参列できない場合に、お悔やみ・哀悼の気持ちを伝えてご冥福をお祈りするため送る電報のことをいいます。この弔電は、ご遺族の方々がご覧になり、葬儀で読み上げられます。

 

さらに、電報の数が多い場合は、葬儀で名前だけ読み上げられることになります。一般的には、郵便局のレタックス・電話の115番・インターネットの電報サービスなどを利用して弔電を送ることができます。

 

そして、弔電の金額相場は2000~3000円程度で、故人と特に親しかった場合には5000~8000円程度のものを送る傾向があるます。他にも、線香や弔花などとセットになったものもあります。以下では、この弔電へのお礼の詳細について紹介していきます。

弔電へのお礼について

弔電へのお礼について、次の2つのポイントから説明していきます。1つ目のポイントが、お礼状を送る方法についてです。2つ目のポイントが、お礼の品物を送ることについてです。以下で詳細を説明していきます。

お礼状を送る方法

葬儀に送られた弔電に対するお礼は、感謝の気持ちをしたためたお礼状を送るのが通例です。そして葬儀が終わった後すぐに、遅くとも1週間以内には弔電を頂いたことに対するお礼状を送るようにしてください。

 

この時のお礼状は手紙でもハガキでも構いませんが、一般的には手紙を選びます。その際の、便箋は派手なものではなく、白やグレーなど落ち着いた印象のものを用いてください。 文面については、印刷されたものでも構いません。

 

以下では、お礼状を書く際のポイント。手書きの場合に用いたい筆記具。そして、お礼状を送る相手ごとのポイントを紹介していきます。

お礼状を書く際のポイントを紹介

お礼状を書く際の主なポイントは、次の5つです。1つ目が、「拝啓」、「敬具」といった頭語・結語は入れても入れなくてもよいことです。2つ目が、時候の挨拶は入れないことです。3つ目が、句読点は記載せず、改行で整えることです。

 

4つ目が、略儀である旨を添えることです。そして5つ目が、忌み言葉は使わないことです。まず、弔電へのお礼は直接会って伝えるのが最も丁寧です。そのため、お礼状はあくまでも略儀である旨は添えておきましょう。

 

次に、故人の生前にお世話になったことへの感謝や今後も変わらぬお付き合いを望んでいることなどを綴りましょう。弔い事ですので、礼儀正しく、かしこまった文章にすることが必要です。特に決まった形式はありませんが、心のこもった丁寧な文面を心がけてください。

手書きの場合の筆記具を紹介

まず、もっとも格式が高いのは毛筆とされています。特に目上の方に差し出す場合は毛筆が最適でしょう。仮に、毛筆が苦手な場合は、筆ペンや万年筆を使用しても構いません。はがき用のサインペンを用いる場合もありますが、ボールペンはなるべく避けることが無難です。

送る相手ごとのポイントを紹介

お礼状に記載する文言は送る相手に応じて変えたほうが良いとされています。弔電のお礼状を送る相手ごとのポイントは以下の通りです。まず、親族の場合です。より身近な間柄であることから、親しみを込めた柔らかな表現を使っても構いません。

 

次に、友人・知人の場合です。相手との親密度にもよりますが、ある程度丁寧にしながらも各人を思った、より平易で日常的な言い回しを用いてもよいでしょう。最後に、会社関係者の場合です。親族や友人・知人の場合とは異なり、形式通りのしっかりとした格調高い文章が無難です。

お礼の品物を送る

弔電へのお礼の品物を送る際に抑えておきたいポイントは、次の2つです。1つ目が、「返礼の品の金額相場」についてです。2つ目が、「返礼におすすめの品物」についてです。以下で詳細を説明していきます。

返礼の品の金額相場

弔電へのお礼の品にの金額相場は、頂いた品の価格の3分の1から半額が目安とされています。もし、価格がわからない場合は、葬儀の担当者に確認することを推奨しています。

返礼におすすめの品物を紹介

弔電のお礼品等の不祝儀は残さない方が良いと考えられていることから、お礼の品物としては、食品やお茶・飲み物のようにすぐに使って無くなるものを選ぶのが通例です。そのため、最近では自由に選べるカタログギフトをお送りすることも増加傾向にあります。

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弔電のお返しをするタイミングについて

弔電のお礼やお返しはどのタイミングで行うのが良いのでしょうか。 お礼状等のお返しは、基本的に葬儀が終わってから可能な限り早いタイミングで返すのがマナーで、目安としては遅くても1週間以内です。

 

しかし、色々あってどうしても1週間以内にお礼状を出すことが出来なかったこともあるでしょう。この場合は、通常のお礼状の内容と併せてお返しをすることが遅れてしまったことについてのお詫びの言葉を添えておいてください。

香典を頂いた場合のお返しのタイミングについて

弔電だけではなく、香典ももらっているケースがあります。この時のお返しはどのように行えば良いのでしょうか。香典へのお返しは四十九日が基本で、亡くなったタイミングなど3ヶ月にわたってしまう場合などでは三十五日にお返しすることになります。

 

参列しないにもかかわらず、わざわざ他の参列者に依頼するなどして香典も出してくれるというのは非常に気を使った対応ということがわかります。 この様に気を遣った対応をしてくれた人に対して、香典のお返しまで何もしないというのは失礼にあたります。

 

したがって、香典をもらった場合であっても、必ず弔電だけをもらったケースと同様に1週間以内にお礼状などを出す必要があります。

連名による弔電のお礼状の注意点について

弔電は個人から送られてくるものだけではなく、会社からなど連名で弔電が送られてくることもあります。このような場合にはどのようなお礼の品をお送りしたら良いのか迷ってしまう人は少なくないとされています。

 

この様な場合で絶対にしてはいけないのは、連名の中から1人だけを選んでその人にだけお礼状を送ることです。注意しておきたいのが、 連名で出すということは何かを代表していることイコールではありません。、名を連ねている人1人1人が代表者という定義です。

 

では、連名で弔電が送られてきた場合はどの様なお礼の方法を取るべきかですが、1人に絞るのではなく全員にお礼状を送るのがマナーです。 この時、1人でも送り漏れなどがあると大変失礼です。そのため、連名の弔電へのお礼状は送り漏れがないかを確認した後に送るようにしてください。

弔電へのお礼に関するQ&A

頂いた弔電に対してお礼をする際に、良く持ち上がる疑問点に応えていきます。1つ目の疑問は、電話やメールでお礼することはマナー違反なのかについてです。2つ目が、お礼の品は用意すべきなのかについてです。以下で詳細を説明していきます。

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電話やメールでお礼することはマナー違反なのか

弔電へのお礼は、本来はきちんとお礼状として送るのが正しいものとされています。しかし特に親しい人に対してであれば、メールで伝えても問題ありません。ただし、メールはあくまでも略式のお礼です。そのため、必ずお詫びの文を添えておきましょう。

 

さらに、親しい間柄の相手であれば電話でお礼を伝えても問題ありません。メールや電話でお礼を伝える際も、弔電を送ってくださった相手に対して、失礼に当たらないように最低限のマナー意識した上でお礼状を送ることが重要です。

お礼の品は用意すべきなのか

基本的に,弔電へのお礼で品物を用意する必要はありません。なぜなら、相手が気を使ってしまうこともあるからです。ただし、他に香典・供物・供花などをいただいた場合は、別途その3分の1から半値ほどの品物を忌明けにお返しするのがマナーです。

 

昨今では、プリザーブドフラワー。他にもお線香などが一緒になった電報台紙も増えてきています。こうした品には、お礼の品は用意しなくてもマナー違反にはなりません。ただし、「立派な電報をいただき、何らかのお礼がしたい…」と思われるときは、3分の1から半値ほどの品物をお返ししても構いません。

 

お礼の品としては、石鹸やタオル、緑茶やキャンディ等が良く用いられます。そして、包装には一般的に弔事用のし紙をかけ、黒白結び切りの水引を使います。しかし、関西・西日本の一部では「黄白の水引」を用いる等の、地域で異なる場合もあります。

弔電へのお礼状の例文を紹介

弔電へのお礼状を書くケースは以下の3つのケースが大半を占めます。1つ目が、親族からの弔電に対するお礼状です。2つ目が、友人や知人からの弔電に対するお礼状です。3つ目が、会社からの弔電に対するお礼状です。以下で詳細を説明していきます。

親族へのお礼の例文

以下で、親族から弔電が届いた際のお礼状の例文を2つ紹介していきます。2つのパターンを紹介しているので、ご自身の文体にしっくりくる方を参考にしてみてください。

1つ目の例文

以下、1つ目の例文を紹介していきます。謹啓 このたびは 亡(続柄) ○○儀の葬儀に際しまして ご多用中にも関わらずご鄭重な弔電を賜り厚く御礼申し上げます おかげさまで葬儀も滞りなく済みましたことをご報告いたします 

 

亡○○にかわり生前のご厚情に感謝いたしますと共に 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます 略儀ではございますが 書中をもちまして謹んでお礼申し上げます ここまでが、1つ目の例文となっています。

2つ目の例文

以下、2つ目の例文を紹介していきます 亡き○○の葬儀に際しまして ご丁寧な弔電をいただき誠にありがとうございました 生前親しくしていただいた○○様の温かいお心遣いに○○も大変喜んでいることと思います

 

おかげさまで滞りなく葬儀が済みましたことご報告申し上げます 本来ならばお伺いし御礼申し上げるべきところですが 略儀ではございますが 取り急ぎ書面を以て ご挨拶させていただきます ここまでが例文となっています。

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友人・知人へのお礼の例文

以下で、友人や知人から弔電が届いた際のお礼状を紹介していきます。2つのパターンを紹介しているので、ご自身の文体にしっくりくる方を参考にしてみてください。

1つ目の例文

以下、1つ目の例文を紹介していきます。拝啓 このたび 故 ○○儀の葬儀に際し ご多用中にも関わらずご丁寧な弔電を頂きまして ありがとうございました お心遣いに励まされたおかげで 滞りなく葬儀を執り行うことができました 

 

茲に生前のご厚情に感謝いたしますとともに 今後も変わらぬご指導いただけますようお願い申し上げます本来ならお伺いしてお礼を申し上げたいところではございますが 略儀ながら書中にて失礼いたします ここまでが、例文となっています。

2つ目の例文

以下、2つ目の例文を紹介していきます。 この度は亡○○儀葬儀に際して ご多忙中にも関わらずご丁重なる弔電を賜り厚くお礼申し上げます おかげさまで葬儀を滞りなく済ませることができました 故人も大変うれしく思っていることと存じます

 

ここに生前のご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます 略儀ではございますが 書中を持ちましてお礼申し上げます ここまでが例文となっています。

会社関係者へのお礼の例文

以下で、会社関係者から弔電が届いた際のお礼状を紹介していきます。2つのパターンを紹介しているので、ご自身の文体にしっくりくる方を参考にしてみてください。

1つ目の例文

以下、1つ目の例文を紹介していきます。 皆さま方におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます このたびは 亡父 ○○儀の葬儀に際しご鄭重な弔電を賜り ご芳情のほど有難く厚く御礼申し上げます 

 

おかげさまで葬儀も滞りなく済みましたことをご報告いたします 略儀ながら書中をもちまして謹んでお礼申し上げます ここまでが例文となっています。

2つ目の例文

以下、2つ目の例文を紹介していきます。 故〇〇儀 葬儀に際しましては 心のこもったご弔電ならびにご厚志を賜り 厚く御礼申し上げます おかげさまで葬儀も滞りなく営むことができました 

 

亡○○に代わりまして生前賜りましたご厚情に深謝申し上げますとともに 今後とも生前同様変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます 本来ならば参上して御礼申し上げるべきところ 略儀ではございますが 書状をもちまして御礼申し上げます ここまでが例文となっています。

基本的なマナーに則り、弔電へのお礼をしましょう

上記では、弔電を頂いた際のお礼に関するマナーやお礼状を書く際に参考にしたい例文を中心に紹介してきました。弔電へのお礼は必ずしも求められるものではありませんが、供物等を頂いた際は、上記で紹介したマナーに則って返礼品と挨拶状を送りましょう。