友引に葬式をしてはいけないの?六曜と仏教の関係などについて

公開日 : 2020/11/5

更新日 : 2020/11/5

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友引に葬式をしてはいけないというのは、よく言われることです。では本当に友引の葬式はいけないことなのでしょうか。そこで今回は、友引に葬式をしてはいけないと言われる理由や、対処法などについて見ていきたいと思います。葬式の日程を決める際の参考にしてみてください。

公開日 : 2020/11/5

更新日 : 2020/11/5

目次

友引に葬式をしてはいけないのか?

世間では、友引に葬式をしてはいけないと言われることがありますが、本当に友引の葬式はNGなのでしょうか。そこで今回は、まず友引に葬式をしてはいけないのかどうかについて、見ていきたいと思います。

葬式と友引の関係

友引はどうして葬式と関係があるのだろうかと気になる方もいると思います。最初に、友引と葬式がどの様に関係があるのかについて、迫ってみましょう。

六曜の『友引』

六曜という暦があり、その六曜の中に『友引』というものがあります。友を引く日とされていて、結婚式などのお祝い事なら吉日とされるものの、葬式あるいはお見舞いには不適切な凶日であるとされてきたのです。

 

もし葬式を友引の日に執り行った場合には、友達をあの世に連れて行くと昔から迷信としていわれていて、現在でも信じている方は多いでしょう。そうしたこともあり、葬式をするのは友引の日を避ける傾向となっています。

本来の『ともびき』は『共引』と書く

ただ本来の『ともびき』というのは『共引』と書くものであり、どんなことでも決着がつかない引き分けの日という意味があったとされています。今では『友引』と書くのが主となっていて、友引に葬式を行わないケースが多くなっているでしょう。

 

時の移り変わりのためか、本来の意味とは変わってきているということです。

葬儀はだめでも通夜なら大丈夫なのか

葬儀に関しては友引を避ける傾向にありますが、葬式の中でも通夜は友引でも行うことがあるでしょう。なぜ通夜の場合は友引を避けないのかというと、あくまでも迷信ということで通夜であっても葬儀でも避けなければいけないと決まっているわけではありません。

 

それでも、参列者の方には『友引に葬儀はちょっと』と気にしてしまう方も中には少なからずいるのです。友達をあの世に連れていってしまうという迷信があるため、友引の葬儀を毛嫌いする方もいますが、友引は火葬場が休日となるからという理由もあります。

 

また、もし葬儀の日が友引になってしまう場合には、間を1日空けることや仮通夜を行い通夜を行ってから葬儀をするという形式をとるケースもあるでしょう。その翌日には『友引明け』といい火葬場が混む可能性があり、火葬をさらに翌日へと延ばされることもあります。

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友引の午後も葬儀をしてもいけないのか

友引は、午前中は吉であり、お昼は凶、午後は大吉であるといわれています。よって元々の意味からすると、友引に葬式をすることはいけないわけではないでしょう。時間帯についても特段にいつはNGであるということもありません。

 

それでも参列者の方に配慮するとすれば、昼間は避けて午前中あるいは午後に葬儀を行うという方法もあります。

どうして友引を気にするのか

『友引』は、不幸があった時やお見舞いに行く日として避けるために気にする方が多いです。それ以外では、お祝い事があった時に大安だとスケジュールが合わない場合に友引を選ぶこともあるでしょう。

 

先述した『共引』という本来の言葉には、縁起の悪さや友を引いていくといった意味はないのです。気にしないのであれば、お伝えしているように葬式も執り行うことはできます。

六曜について詳しく解説

さきほど、『六曜』という言葉が登場しましたが、六曜について知らないという方のためにご紹介していきたいと思います。知識として、覚えておいてください。

六曜は中国が由来

六曜は中国が由来となっていて、その日の運勢について記しています。先勝から赤口まで6つあり、その中に友引も含まれるのです。それぞれにおいて、その日をどの様にして過ごせば良いのか示されているでしょう。

 

先勝の場合だと、午前中などといった早い時間帯に物事をするのが良いとされていて、先負では午前中は良くなくて午後に行動を起こすのが良いとされています。そして、今回のテーマである友引だと『引き分け』という意味があるのです。

 

友引は字面の印象から忌み嫌われる傾向にありますが、別に葬式をするからといって差し障りがあるわけではありません。

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仏教とは無関係

六曜は元はというと中国の占いであり、仏教等の宗教とは無関係となっています。元々、六曜は曜日のような感覚で用いられていて、占いが土台となっているわけでもなく迷信だとする話もあるでしょう。

 

六曜が葬式と関連性が生まれた点は、正確には判明していません。昭和30年代に、占い師が仏教と六曜を関連付けて伝えるようになったためであるという説もあります。ともかく、六曜と仏教には繋がりはありませんので、友引に葬式を執り行ったとしても問題はないのです。

友引に葬式をするとしたらどこが注意点?

もしも友引に葬式をするとしたら、どういった点に注意をすれば良いでしょうか。続いては、友引に葬式をするにあたっての注意点について見ていきたいと思います。

参列者が気にする可能性がある

葬儀の日程をどの様にするのかという点は、宗教者あるいは親族の都合、葬儀式場や火葬場の混雑状況によって決定するものです。そのため、希望の日程で葬儀を執り行えないということもあり得るでしょう。

 

とはいえ、例え友引の日に葬儀を行うことになったとしても、先述している通りに問題はありません。でもやはり気になるというのであれば、菩提寺などに相談をしてみるのがベストです。また親戚の方が友引の日は止めて欲しいと希望することもないとは言い切れません。

 

それならば考慮することが大事ですし、葬儀の担当者の方に相談をしてください。

火葬場が定休日にしていることがある

火葬場の中には、友引の日は避けるということで定休日としているところもあります。そういったことから、友引明けには火葬場が混雑してしまう可能性もあるでしょう。なので、日程が決まったなら早めに火葬場を予約しておくようにしてください。

 

最初に火葬場の予約をしてから、通夜および葬式の日程を決めるのが通常です。都市圏になると特に、火葬場が混み合ってしまう傾向にありますので、希望の日が押さえられないこともあるでしょう。

 

今では友引でも火葬をしてくれるところもありますが、近くにないことも考えられることから前もって確認しておくのが賢明です。

通夜や葬式の日程について

友引に配慮しながら通夜や葬式といった葬儀の日程を決める場合の、ポイントを見ていきましょう。もし喪主などになり葬儀の日程を決める役目となった場合の、参考にしてみてください。

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通夜や葬式・告別式

もし葬儀の日が友引に当たってしまう場合には、通夜の日を1日ずらす方法があります。通夜は友引に当たっても問題がないとされているからです。それに葬儀あるいは告別式が友引に当たるなら、その前夜に『本通夜』を行いさらにその前の夜に身内のみで『仮通夜』を営むケースも少なくありません。

 

葬儀や告別式に関しては、友引を避けたいなら火葬場を先に予約しておくのが賢明です。先にお伝えしていますが、一般的には火葬場を予約した日を軸にして、葬儀や告別式の日程を決める場合が多くなっています。

友引の四十九日法要

故人が亡くなってから49日目に行われる『四十九日法要』という法要があります。49日目であるという日にちが大事なので、友引であるかどうかは関係なく執り行われるのが通常です。また多くのケースで、1周忌なども友引は気にせずに行われているでしょう。

 

親族の中に、どうしても友引に法要や法事をして欲しくないと希望する方がいる場合には、他の日に日程が設定されることがあるものの、友引の日であっても法要や法事は行っても問題ありません。

亡くなった翌日の夕方に通夜をする?

葬式の日程は火葬場に予約をしてから決めるのが一般的であるとお伝えしましたが、友引に関係なく故人が亡くなった翌日の夕方に通夜を行い、その翌日を葬式・告別式の日に設定する方法もあります。

 

葬儀の日程の決め方には考え方も様々にありますが、ご家族などとよく相談をして、日程を決めるようにしましょう。

故人の亡くなった日で日程を考える

故人が亡くなった日が、友引の日なのかその前の日なのかにより、葬式の日程を考える方法もあります。さて、どの様に決めれば良いのでしょうか。

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友引の日に亡くなったなら

もし故人が亡くなったのが友引であったとしても、葬式の日程とは無関係です。気にするとしたら、葬儀あるいは火葬をする日が友引と重ならないようにするのがポイントでしょう。亡くなった日には、24時間火葬をしてはいけないことになっているため、火葬はできません。

 

よって故人が亡くなった後には、葬式の打ち合わせや準備をするようにしてください。そして、通夜を翌日に行うというのが通常の日程となっています。

友引の前日に亡くなったなら

もし友引の前日に亡くなったとしたら、一般的にはその翌日に通夜を行い翌々日に葬儀と火葬を行います。セレモニーをしない直葬の場合であっても、亡くなってから24時間は火葬は禁じられていることから、友引である翌日に行うのは避けるようにして、翌々日に行うケースがあります。

 

また、中には日中に火葬を行い夕方から通夜を行って、翌日に葬儀を行う地域もあります。その際には、全体的に1日葬式を遅らせる方法もあるでしょう。

友引の前々日に亡くなったなら

このケースでは、葬儀・告別式の日程が友引と重なってしまう確率が高いです。そうした場合には、葬儀の日程を1日遅らせることが多いでしょう。そうすれば、落ち着いて葬儀の打ち合わせもできますし、故人との最期の別れも惜しむことが可能になります。

 

さらに反対に、日程を1日早めて亡くなった当日に通夜を行い、翌日に葬儀を行うという方法を取ることも条件が合えば無理ではありません。

地域によって友引に葬式をしないところがある?

葬儀の執り行い方は、地域性も出るものです。友引に葬儀をするのかどうかについて、地域による違いを見ていきたいと思います。関東と関西では違いがあるのでしょうか。

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関東の場合

関東では、一部地域で友引に葬儀を行っていません。昔から風習としてそうなっているケースもありますが、火葬場が定休日としていて延ばさざるを得ないという理由もあるでしょう。友引に火葬場が休みになれば、1カ月で4日から5日ほどは稼働できなくなります。

 

人口が多く火葬場が少ない地域では、火葬場が休みになると火葬が滞ってしまいかねません。そのため、関東でも東京などでは友引でも葬儀を行っているところがあるのです。友引であっても、通常の葬儀と同様に執り行われるでしょう。

 

また関東の中でも、六曜を気にするような江戸っ子のいる下町の地域なら、友引に葬儀をすることに抵抗感がある方も少なくないと考えられます。

関西の場合

関西では、友引をあまり気にしない傾向にあるでしょう。基本として六曜に関係なく葬儀をすることがあるのです。とはいえ友引を気にする人がいないわけではなく、念のために後述する身代わりの人形を棺に入れることで、友引でも葬儀をしても問題ないとしているところも少なくありません。

 

京都でも平安時代から占いが信じられてきましたが、今では友引と葬儀の関係を気にする人もあまりいないでしょう。葬儀屋も火葬場も、基本として定休日はありませんし、六曜を気にしていないものと考えられます。

 

業者ではなく、逆に遺族側が友引を気にすることはありますので、その場合には葬儀の日程を延ばすことになり、友引明けには混雑する可能性があるのです。

友引人形とは?

関東では、友引に火葬を行う際に『友引人形』というものを用いるケースがあるのを知っているでしょうか。ここで、友引人形についてご紹介したいと思います。

身代わりの友引人形

お伝えしているように、友引に葬儀を行うことに何も問題はありません。しかしそれでも、実際には友引に葬儀を行うのを嫌がる人もいるものです。喪主がさほど気にしなくても、親族で否定する声があったなら、避けるのが無難でしょう。

 

もしどうしても日程を延ばせないという事情がある場合には、友引人形を使うことがあります。友引そのものが、死者が友をあの世へと連れて行ってしまうという迷信のため、葬儀を避ける理由となっているので、実際の人が道ずれになるのを避けるために、友引人形という人形を棺に入れるです。

 

身代わりの人形を棺に入れれば、友引の日であっても故人が寂しがらずに葬儀も安心して執り行うことができるとされています。

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どんなものを選ぶのが良い?

友引人形は、どういったものであっても問題ありません。故人が好きだった人形を入れるのがベストではあるものの、こけしあるいは洋風の人形でも大丈夫でしょう。動物の人形でも問題はないかもしれませんが、できれば身代わりにするので人型のタイプが適していると考えられます。

 

棺に入れて共に火葬をすることもありますが、ビニール製あるいはプラスチック製の人形は棺に入れることができないでしょう。ただ、身代わりとして棺に入れて葬儀ができれば良いので、必ずしも一緒に火葬できなければいけないというわけではありません。

 

葬儀屋でも友引人形を用意されていることがありますので、担当者に聞いてみるのも一案です。

友引に葬式をしても問題はない

友引とは六曜というものの1つであり、友をあの世に連れて行くと考えられ、その日に葬式をするのを避けられてきました。しかし仏教には関係がありませんし、友引に葬式を行っても問題はありません。

 

ただ現在も、友引に葬式をすることに抵抗がある方も多いので、もし親族などに難色を示された場合などには、日程を再考する方法もあるでしょう。