葬儀の相談はどうすればいい?事前相談のメリットについても解説
公開日 : 2020/11/1
更新日 : 2020/11/1
葬儀の相談は、葬儀社でいつでも受け付けています。対面だけでなく電話やオンラインでも無料で利用できますから、疑問に思ったときに相談してはいかがでしょうか。万が一のときだけでなく、事前相談も可能です。葬儀について余裕を持って考えることができます。
公開日 : 2020/11/1
更新日 : 2020/11/1
目次
葬儀はいつ相談すべき?
葬儀はいつのタイミングで相談するのが良いのでしょうか?家族にもしものことが起こった場合はもちろんですが、最近では生前から葬儀の相談をして、事前に準備しておくことも一般的になってきました。
葬儀について具体的なイメージが固まっていない方も、まずは気軽に葬儀社の無料相談を利用してみてはいかがでしょうか。
家族の余命を知らされたとき
余命宣告を受けた家族のことを思うと、葬儀の話をすると本人が気を落とすのではと心配する方もいるかもしれません。
ですが葬儀の準備を進めておかないと、万が一のときに慌ててしまったり、葬儀社と葬儀プランをよく選ばずに決めてしまい、あとで高額な葬儀費用に後悔することも考えられます。
訃報の連絡はどうするか、誰が喪主を務めるのかなど葬儀についてや、どの葬儀社にお願いするかを相談してある程度決めておけば、大切なときに落ち着いて向き合い、きちんとお別れすることができます。
家族などが亡くなった直後
家族が亡くなったら当日中に、親戚や故人と関係のある方への連絡をするとともに、葬儀社選びを始めましょう。最初の相談時の対応が誠実で、見積もり内容についてもていねいに説明してくれる葬儀社が良いでしょう。
故人と家族が希望する葬儀が叶うかどうか、相談段階でしっかりと話すことが大切です。キリスト教式や神式、無宗教の葬儀や火葬だけなどには対応していない葬儀社もありますので、確認しておきましょう。
また、お住まいの自治体の役場では多くの手続きが必要で、14日以内など期限が決まっているものがほとんどです。葬儀が済んだら速やかに行えるように、調べておきましょう。
自分や家族の葬儀について相談しておく「事前相談」
以前は生前から葬儀について話すことは不謹慎とされていましたが、最近では生前に葬儀について相談する「事前相談」が多く利用されるようになりました。
事前相談は、多くの葬儀社が無料で行っています。電話やメール、オンラインなど対面以外の相談手段も選べることがほとんどなので、気軽に利用できます。日中は仕事や看病などで忙しい方は、夜遅い時間などでも対応してもらえます。
葬儀の「事前相談」とは
葬儀の事前相談は、近年は終活のひとつとして行う方も増えています。事前に葬儀について相談し、考える時間を作っておけば、形態や費用などより希望に近い葬儀が実現できます。
事前相談前には、葬儀についての疑問や不安に思っていることなどをメモしておきましょう。事前相談で全部結論を出そうとはせず、大まかなイメージを作るつもりでも大丈夫です。
事前相談の相談方法
事前相談はさまざま方法が選べます。葬儀社によって扱う手段は異なるので、確認してから利用しましょう。
葬儀社の事前相談は無料で何回でも利用できるので、疑問を思いついたときに気軽に問い合わせてみても。多くの葬儀社に事前相談をし、比較検討されてみてはいかがでしょうか。
電話で相談
葬儀の事前相談の中でもっとも一般的です。24時間365日対応している葬儀社もあるので、自分の都合に合わせて利用できます。
葬儀社の仲介サイトの電話相談の場合、仲介している葬儀社に問い合わせるのですぐに回答が得られなかったり、そもそも事前相談は受け付けていないこともあります。
まずは電話で相談してみて、より具体的な話は対面やオンラインを利用しても良いでしょう。
メールで相談
葬儀社のサイトのメールフォームから、またはメールアドレスを利用して葬儀の相談をします。こちらも自分の都合の良いタイミングにいつでも利用できますが、返事が即日とはいかないこともあります。
事前相談なので焦ってはいない、色々な葬儀社に問い合わせて自分でじっくり検討したいと考える方に向いています。同時に資料も取り寄せておくと、葬儀社や葬儀プランの比較検討に便利です。
オンラインで相談
パソコンやタブレット、スマホの画面越しに葬儀社の方と相談できます。最近ではコロナ禍で急速に需要が拡大していて、新たに導入する葬儀社が増えています。 電話とは違い、画面越しに資料を提示されながら説明を受けられるので、わかりやすいのが魅力です。
オンライン相談は一般的には予約制なので、事前に葬儀社のサイトから希望日時を予約しましょう。予約した日時になったら、案内メールのURLから接続して相談を始めます。
直接対面で相談
葬儀社のスタッフと対面で相談する方法は、葬儀社の窓口でと自宅や職場などで行う出張相談とがあります。
葬儀社での対面相談はその社の雰囲気を捉えるのに役立ちますし、ショールームの資料等を見ながら相談できるので、具体的な話がしやすくなります。
葬儀社へ出向く時間が取れない、なかなか外出が難しい方は、自宅などにスタッフに来てもらい事前相談をする出張相談も可能です。喫茶店や介護施設、病院などで利用されている事例もあるようです。出張相談は無料の場合がほとんどですから、気軽に問い合わせてみましょう。
事前相談のメリットは?
葬儀の事前相談にはさまざまなメリットがあります。とくに葬儀のことで家族を心配させたくない、自分が納得する形でやりたいとお考えの方は、葬儀について検討する時間を作りましょう。
葬儀の不安を解消できる
事前相談では、葬儀について不安なことやわからない点をなんでも葬儀社に聞くことができます。葬儀に参列した経験からなんとなく流れはイメージできても、実際に執り行うとなると、準備はどうしたら良いのかと心配になることもあるのではないでしょうか。
葬儀の費用や場所など、さっぱり検討がつかない段階でも葬儀社に話を聞いてもらうことはできます。早い段階でわからないことが解消されれば、より安心できるでしょう。
万が一のときに慌てずに済む
事前に葬儀について相談をしておけば、万が一のときもスムーズに葬儀の手はずを整えられます。
家族が亡くなってすぐは心身の負担が大きく、葬儀の準備をするのは大変です。時間に余裕がない中で、葬儀の細かい点までを決定しなければなりません。
事前相談である程度葬儀の内容が決まっていれば、葬儀社に任せられることが増えます。家族との最後の時間も葬儀に関する諸々を考えずに、ゆっくりと過ごすことができるでしょう。
事前相談の方が葬儀費用が安く済む
事前に葬儀について考えていれば、時間をかけてさまざまな葬儀社を比較検討できます。もしものことがあってからでは慌ただしく、葬儀社や葬儀プランをゆっくり選ぶことは難しいでしょう。
時間に余裕があるので葬儀全体の流れに加え、費用の相場はいくらくらいなのか理解を深めることも。予算をこちらから提示して、その範囲で可能な葬儀プランを提示してもらうことも可能です。事前相談で大まかな葬儀費用が把握できれば、準備のための時間的な余裕が生まれます。
理想の葬儀を実現できる
もしも葬儀について希望をお持ちなら、それが叶うように葬儀社と事前に相談しておきましょう。葬儀社によってもできることとできないこと、かかる費用は異なるので、比較検討する時間は必要です。
どんな葬儀が良いかと迷っている、わからないとお悩みの方は、葬儀社と話をしたり資料を見たりして、イメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。漠然とした考えがだんだんと固まり、家族の意見も取り入れられてより良い葬儀プランが決まることもあるかもしれません。
葬儀の事前相談は早いタイミングで
葬儀の事前相談は早めにするのをおすすめします。早ければそれだけ、冷静に時間をかけて葬儀について検討できるからです。
年齢的に終活を考え始めたときや、病気で入院することになったときを事前相談のきっかけにしても良いでしょう。自分や家族が危篤状態になってからではなく、まだ元気なうちから葬儀について考えてみてはいかがでしょうか。
葬儀社へ出かける、いろいろなところへ問い合わせするにも体力と気力が必要です。事前相談で決めたことは絶対ではなく、あとで変更することができますから、早い方がメリットが大きいといえます。
葬儀社に相談をしてみよう
葬儀社では無料で相談を受け付けています。葬儀についてわからないことや不安なことは専門スタッフに聞いて解決してしましょう。
話を聞くのは1社ではなく、複数がおすすめです。自分の希望をメモしておき、相談時に伝えられるようにしておきましょう。
複数の葬儀社に相談して相見積もりをとる
葬儀の相談は1社だけにするのではなく、複数に問い合わせて相見積もりをしましょう。色々な葬儀社と話すうちに、葬儀費用の相場について学べ、詳しくもなれます。
近年は多くの葬儀社がネットに情報を掲載していますが、眺めているだけではどこで希望の葬儀ができるかを見極めるのは難しいかもしれません。葬儀社へ電話やオンラインなどで相談して詳しく話を聞いた方が、自分が欲しい情報を効率的に得られます。
葬儀の相談前には6つの希望条件を決めておこう
葬儀について相談する前には、次の6つのことを決めておきましょう。自分だけでは決めかねる点はメモしておき、葬儀社と話をして具体化しても良いかもしれません。
相談前に葬儀社から資料を取り寄せておくと、自分の検討材料を増やせます。ある程度考えが固まってから複数の葬儀社に相談すれば、効率的に葬儀内容を決めることができるでしょう。
(1)宗教と宗派
宗教や宗派によって葬儀の意義が違い、作法や儀礼などは異なります。日本では9割が仏教式(仏式)で葬式を執り行いますが、それ以外の宗教や宗派の方はそれに合った形式を取らなければなりません。
神道やキリスト教、無宗教形式の葬儀を扱わない葬儀社もあります。相談の時点で葬儀社に確認しておきましょう。近年は無宗教形式の葬儀が増えていますが、葬儀の内容はすべて本人や家族の意向に沿うことができ、宗教者を呼ばずに行えます。
(2)葬儀の形式
葬儀には主に「火葬だけ」と「1日だけの葬儀」、「通夜と告別式とを2日間で行う葬儀」とがあります。どの形式にするかを、前もって決めておきましょう。
人によっては勤務先の企業が執り行う「社葬」、企業と遺族とが合同で行う「合同葬」を選ぶべきかもしれません。また葬式費用を抑えて家族に残したい、大げさに儀式を行いたくない方は「直葬」や 「一日葬」を選んでも。
形式にとらわれない「自由葬」は、本人や家族の企画力が必要です。十分に時間をとって葬儀社とも相談し、納得のいく形の葬儀を実現させましょう。
(3)安置場所
遺体の安置場所をどこにするかについても、葬儀社と相談しておきます。亡くなった方の遺体はすぐに火葬できるわけではなく、法律上24時間以上は遺体を安置する必要があるからです。
病院で亡くなった方は霊安室に移されますが、長い間そこに留まれるわけではありません。自宅にするか、葬儀社などの業者の安置室を利用するかなどについて、事前に決めておきましょう。
葬儀社の中には、遺族が故人と過ごすことができる宿泊型の遺体安置所を提供しているところもあります。
(4)斎場や葬祭場
葬儀の相談の際には、自分が希望する条件に適した斎場、葬祭場選びも大切です。
「民営斎場」は葬儀社が指定されずに使える斎場のうち、ホテルや飲食業などの民間業者が運営しているものです。多くは火葬場の近くに位置しています。
「公営斎場」も同様に葬儀社を問わず利用でき、民営よりも費用が抑えられるのが特徴。そのため人気施設は混みやすく、なかなか予約が取れないこともあります。
葬儀社が所有している「葬儀社斎場」では、専門スタッフのきめ細かい対応が期待できます。葬儀社の雰囲気や方針をみて判断し、お願いするところを決めても良いでしょう。
(5)参加人数と規模
葬儀の参列者を何人にするかによって、規模の大きさは変わります。予算との兼ね合いもありますから、事前に決めておくともしものときも迷うことがありません。
例えば火葬だけの式では5〜10人、家族葬は10〜20人、20人以上からが一般葬の目安とされています。参列人数が多くなるほど葬儀の規模が大きくなり、費用が高くなる傾向です。
(6)葬儀費用
葬儀にいくらかけられるのかを決め、葬儀社に提示して内容を決めてもらうこともできます。葬儀の見積もりを見ながら、オプションなどより細かい内容を詰めていってもよいでしょう。
同じ内容の葬儀であっても、費用相場は地域差があり一概にはいえません。小規模な葬儀でもまとまった額が必要になることを考えると、事前にどれくらいかかるのかが把握できた方が安心できます。
また、葬儀社には葬儀費用だけでなく、参列者への食事や返礼品、僧侶へのお布施などの諸費用についても確認できます。
葬儀社の選び方のポイント
葬儀社を選ぶ際は、社の雰囲気やスタッフの立ち居振る舞い、身だしなみに気をつけてみましょう。相談時の応対がていねいかどうかも、注目してみるようにします。
スタッフの説明が普通の人にもわかりやすく、こちらが理解できなかったときにきちんと解説してくれる葬儀社は、信頼できるといえます。
また、歴が長く、葬儀の実績が多い会社は豊富な経験があるので安心です。葬儀社によっては、仏具や仏壇についての対応などのアフターサービスの手厚さも異なりますから、事前にチェックしておきましょう。
葬儀を相談して悩みや不安を解消しよう
葬儀については、葬儀社にいつでも無料で相談できます。自分の体力と気力に余裕のあるうちに事前に相談しておけば、いざという時でも不安にならず、困るケースを減らせます。
葬儀のことが何もわからないという方も、まずは気軽に葬儀社に相談されてみてはいかがでしょうか。複数の葬儀社と相談しながら、自分と家族にとってベストな葬儀を決めましょう。
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