【葬儀マナー】花籠とは?価格・贈り方・宗教別の祀り方など徹底解説

公開日 : 2020/11/5

更新日 : 2020/11/5

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花籠とは、供花の一種で故人の霊への弔意としての意味で扱われる花で、祭壇の両脇などに飾るのが一般的です。最近では通販で購入することもでき、手作りで贈る人もいるでしょう。今回は、花籠について、贈り方や祀り方、さらに花籠におすすめの花などを紹介します。

公開日 : 2020/11/5

更新日 : 2020/11/5

目次

そもそも花籠とは?

葬儀のときに花籠を贈ったことがある人もいるでしょう。そもそも花籠とは何なのか、確認してみてください。

花籠とはどんなものか

花籠とは、供花の一種であり、かごにアレンジした花を入れて飾るのが一般的でしょう。基本は葬儀会場に飾るのですが、故人の霊への弔意としての意味で扱われる花で、祭壇の両脇などに飾られます。

 

また、通夜の前や逝去の後にすぐ贈る枕花にも適しており、この場合は葬儀のときに会場に運ぶのが一般的です。葬儀のときに飾った花籠は、終わったら遺族が持ち帰りますが、参列者に分けることもあります。

 

通常は故人の家族・親族・友人・会社の同僚など、生前に親しかった人が贈り、花籠など供花は、地方・宗教によって作法が異なることも多く、事前に調べて知識を得ておく必要があるでしょう。

誰が花籠を贈るか

花籠を贈るのは、故人の家族・親族・友人・会社の同僚など生前に親しかった人が一般的です。また、遠方で葬儀に参列することができない人が、故人への想いを伝えるための花としても定評でしょう。

 

といっても、それ以外の人が花籠を贈ってはいけないというルールは存在せず、故人に対して供花を贈りたい気持ちがあれば誰でも構いません。個人で贈る場合と、夫婦など連名で贈る場合があり、友人や会社などは連名で贈れます。

 

花籠を贈るのは葬儀での形式的なものではなく、あくまでも故人への気持ちとして伝えるものです。強制的ではなく、生前の故人との関係性において、贈りたい気持ちがあれば花籠を贈りましょう。

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香典と供花どちらを贈るべきか

葬儀に参列する場合、香典と供花のどちらを贈るか悩むところです。結論からいうと、どちらを贈っても問題はなく、その理由は香典・供花・供物はすべて同じ意味を持っているからでしょう。

 

しかし、会社や友人などの有志を募って連名で供花を贈るときは、個別に香典を持っていくことが多いようです。また、故人との関係が深い場合は、香典と供花の両方を贈る人もいるでしょう。

 

一般的に個人であれば香典を包むのが好ましく、葬儀によっては供花や供物を遠慮されることもあります。

価格について

葬儀で花籠を贈るとき、価格についても気になるところです。花籠の相場は、一基あたり数千円から2万円ほどで、もちろんこれよりも高いものもあり、葬儀社に依頼するときは価格が決まっていることが多いでしょう。

 

花屋やネットで注文する場合は、料金の幅が広がって自身の予算で選ぶことができます。葬儀を執りおこなう地域の違いや葬儀会場の雰囲気なども異なり、詳しく知りたい人は担当する葬儀会社に確認しましょう。

 

花籠の価格が高いからいいというものではなく、要は故人との別れを惜しむ気持ちを伝える意味でもムリのない範囲内で選ぶことが大事です。

お花代について

お花代は、供花の代金のほかに香典と同じ意味合いをもちます。それぞれの特徴について解説してきましょう。

供花の代金として包む

葬儀会社に花籠を依頼した場合、葬儀当日に現金で手渡すか口座振込の方法があります。弔意を示すものではなく、業者に対して支払うお金のため、市販の白無地の封筒に入れて手渡せばよいでしょう。

 

しかし、喪家や親族に依頼したときは、直接手渡すことになり、香典とは別にお花代として包むようにします。

香典代わりとして包む

香典の表書きを「御花代」とする場合もあります。おもにキリスト教葬儀や無宗教葬のときに用いられ、キリスト教の葬儀と分かっているときは十字架が印刷された不祝儀袋を使ってください

 

そうではない場合は、白無地の封筒や一般的な水引がついた不祝儀袋を使うと、問題がないでしょう。

花籠の贈り方

花籠を贈りたいと思っても、いざ贈るとなるとどうすればいいのか分からない人も多いでしょう。そこで、花籠の手配先や贈る場所・贈るタイミングについて解説します。

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花籠の手配先

花籠を手配するとき、どこで依頼するのか、またメリットやデメリットを知っておく必要があります。それを確認して準備することでスムーズに花籠を選ぶことができるでしょう。

周りに合わせやすい葬儀会社

葬儀会社に花籠を依頼すると、短時間で準備してもらうことができます。葬儀を担当している葬儀会社に頼めば、煩わしいこともなく葬儀の当日に合わせて選べて、忙しい人も準備しやすいでしょう。

 

しかし、価格が決まっているタイプが多く、種類もあまりないことから故人が好きだった花を選ぶことができません。そのため、予算や花の内容をしっかりと確認してから準備することをおすすめします。

 

花籠も供花の一種であり、周りの雰囲気に合わせて選ぶことで、失敗せずに花籠を贈ることができるでしょう。

価格が安く手配しやすい花屋・通販

花屋やネットで花籠を手配すると、葬儀会社よりも豊富な種類の花から選ぶことができます。また、葬儀会社よりも価格が安くて手配しやすいといったメリットがあって、故人が好きだった花を選べるでしょう。

 

ただし、周りの雰囲気に合わせて調整してもらうことが難しいといったデメリットもあり、ほかの人が贈る供花と雰囲気を合わせたい場合は、葬儀社に依頼するのがもっとも無難といえます。

 

とくにはじめて花籠を贈るときは、周りの雰囲気とは合わずに浮いてしまうこともあり、注意が必要です。

花籠を贈る場所とタイミング

訃報を受けて花籠を贈る場合、仏教であればお通夜に届けるのが一番よいタイミングといえるでしょう。また、自宅で安置するときは、枕花として使用でき配送してもらう場所はどこかを事前に確認しておくようにしてください。

 

葬儀・告別式の会場が異なる場合、喪主家に贈る場所の確認が必要であり、どのタイミングで花籠を使ってもらうのか、事前に相談しておきましょう。贈ったのに葬儀で飾られていないといったトラブルにならないように注意してください。

 

喪主や親族はお通夜や葬儀で忙しい中での対応となるため、できるだけ相手に負担を掛けないようによりよいタイミングで花籠を贈りましょう。

花籠の手配手順

訃報の連絡が入ったら、独断で供花を手配するのではなく、故人を知る周囲の人と参列・供花・香典について相談をしましょう。亡くなった人との関係性にもよりますが、個人で贈るよりも会社・友人・親族などで取りまとめて贈ることが多いからです。

 

供花の予算や名札にどのように記載するのかを決めてから、葬儀社や通販に連絡をして供花を贈ります。供花を手配するときは、喪主の名前・葬儀の日程・葬儀社の場合は担当なのかを確認しましょう。

 

そして、供花の種類・金額・名札に入れる名前を伝え、支払い方法についても確認します。支払い方法は葬儀会社に手配したのであれば斎場に参列したときに支払うこともできますが、別の日に振込という形のところも多いです。

花籠の祀り方

花籠を祀るとき、故人との関係性や宗教によって気をつけなければいけないことがあります。どんな点に注意すべきか挙げてみましょう。

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宗教によって異なる

宗教はおもに仏教・神道・キリスト教に分かれ、花籠の祀り方にも違いがあります。宗教によってどう違うのか、チェックしておきましょう。

菊など淡い色がおすすめの仏教

仏教で使われる花は、故人や遺族の弔意の気持ちを表したものです。そのため、派手な色合いではなく白や淡い色など落ちついた色の花を選ぶのが一般的であり、生花を使うときは菊や百合がよいでしょう。

 

また、カーネーション・胡蝶蘭・トルコ桔梗などが使用される場合もあって、故人が好きな花から選ぶことができます。しかし、最近ではプリザーブドフラワーを使う人も多く、生花と違って枯れたり傷むことがなく使い勝手がよい印象です。

 

葬儀の会場が仏教式であれば、菊科の淡い色の花を選ぶと無難であり、問題がなく故人への弔意の気持ちを表せるでしょう。

淡い色の花が好まれる神道

神道も基本は仏教と同じ種類の花を飾るのが一般的であり、ただし花の種類に限りはありません。白や黄色い花といった色合いがよく、派手めな花は避けることが好まれる選び方といえるでしょう。

 

以前は、神道の神事に使われる榊(さかき)という植物が葬儀のときに使われていたため、神主様や厳格なご遺族に贈るときはそれ以外は許さないと風習もあるようです。ご遺族の意向を最優先として適切な葬儀をおこなえるように、事前に確認しておきましょう。

 

赤や紫など派手な色の花は避けて、白など淡い色の花を贈ることで故人や遺族への弔意の気持ちを表すことができます。

百合がおすすめのキリスト教

キリスト教の葬儀は、通夜などがおこなわれません。そもそも、供花として花籠を贈る風習もないのですが、最近では教会に持ち運ぶことができるような小さな花籠を贈る人が増えているようです。

 

キリスト教で使われる花は、おもに百合・小菊・スプレー菊で仏教とそう変わりはないでしょう。ただし、バラはとげがあることで忌み嫌われており、また、キリスト教では生花しか使わないことも頭に入れておいてください。

 

キリスト教は洋式スタイルでバラなどが使われるイメージがありますが、実際には菊など和式スタイル寄りです。

故人との関係で飾る位置が変わる

花籠は個人に贈る場合と、連名や会社名など団体で贈る場合とでは扱う花や祀り方が異なります。また、祀る順番にも決まりがあり、送り主は葬儀会社に対して花籠をどのような名義で贈るのかを明確に伝えておかなければいけません。

 

一般的に、花籠は祭壇の中央から遺族・親族・生前に親しかった友人や会社関係者の順番で飾るようにしましょう。また、花籠と祭壇とのバランスなどを考えながら飾っていくことが大事です。

 

ちなみに、枕花は亡くなられた人の枕元にそっと飾る花のことをいい、故人を偲んでお通夜のときに枕元に飾られます。

花籠におすすめの花

花籠を贈る場合、どんな花がよいのか迷ってしまうでしょう。花籠として選ぶおすすめの花を紹介します。

白菊を中心にアレンジ

花籠は、白菊を中心にアレンジした生花で構成されているのが一般的です。故人の霊への弔意と葬儀会場を飾る意味から、派手な色は避けて白や黄色など淡い色を中心に飾るのがよいでしょう。

 

そもそも菊を葬儀で使うのは明治時代以降に定着したそうで、フランスでは祭壇に菊を飾る文化があったことから日本でも広まった説が有力です。菊には邪気払い・無病息災・延命長寿の意味があります。

 

ほかにも菊の花の香りがお香の香りに似ている・白は穢れがないから・神式の献花にしている地方があって全国に広まった説などありますが、どれも後づけのようです。

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花言葉が純粋・無垢な白百合

少し昔には、白菊など和花を花籠にする風習が一般的でしたが、最近ではキリスト教式のように洋花も注目されており、中でも白百合を使うケースが増えています。白百合は花が大きく全体的に豪華な印象に仕上がり、見た目をよくするでしょう。

 

菊に比べると白百合は価格が高くなってしまいますが、生前に親しくしていた人との弔意として贈りたいと思っている人も多いです。もともと故人が白百合を好んでいたというのであればなおさらでしょう。

 

気になる百合の花言葉は「純粋」「無垢」であり、まさに花籠(葬儀)におすすめの供花といえます。

 

供花を手配するときの注意点

供花を手配するときは、マナーなど気をつけなければいけない点があります。おもに3つの点に注意して、花籠を依頼するようにしましょう。

通夜に間に合うように伝える

花籠を依頼する場合、通夜前に会場に届くように伝えることが大事です。通夜前日に依頼すれば問題はありませんが、当日の依頼になるときは通夜開始までに間に合うように遅くても午前中には届くようにしてください。

 

通夜の祭壇に飾る花籠は、参列する人に見える位置にあるため、通夜が始まる前に届いていなければいけません。遺族や親族は通夜の準備で大変であり、できるだけ負担にならないように早めに手配してください。

派手な色の花はNG

赤色の花など暖色系といわれる明るい色の花は、昔の葬儀では忌み嫌われていましたが、最近では使われるのが一般的です。といっても、葬儀会場で飾られる供えの花であることに変わりはないでしょう。

 

基本は白色を基調とした色合いの花籠が理想的であり、祭壇に飾る周りの花籠と合わせることが一般的なマナーです。とくに通販で依頼するときは、事前に周囲との調和を相談しながら選んでください。

 

たとえ、故人が明るい暖色の花が好きだったとしても、周囲とのバランスを考慮して無難な色の花を揃えましょう。

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見本写真と異なる花材になることも

通販で花籠を依頼する場合、実際に目で見ているわけではないため、どうしても見本写真とは違う花材になる可能性があります。音質栽培が増えているとはいえ、花はあくまでも自然のものです。

 

たとえば、見本で使われている写真が、季節によっては手に入らないこともあるでしょう。その場合は、代わりとなる花が使われることもあり、全く種類が異なる可能性も頭の中に入れておくことが大事です。

 

見本写真と違うからといってクレームを立てるようなことはせず、季節の新鮮な花を故人に贈るという気持ちを大切にしましょう。

まとめ

今回は、花籠について、贈り方や祀り方、さらに花籠におすすめの花などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。故人を想って贈る花籠はどんなのがいいのか迷ってしまいますが、葬儀社や通販などで依頼して故人が好んだ花を贈ってあげましょう。