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仏教の葬儀で宗派別を見分けるための特徴やわからないときの対処法

日本の宗教では仏教を信仰している方が多いです。宗派が異なるため、葬儀の内容も異なります。自分がどの宗教なのかわからないまま葬式を行ってしまった時の対処法などもあるため、まずはどの宗派なのか葬儀を行う前に確認してみましょう。

公開日 : 2020/10/21

更新日 : 2020/10/21

目次

仏教の宗派の種類について

日本のお葬式は90%以上が仏教であり、宗派によって内容が異なります。宗派とはインドブッダが開いた仏教から分かれていったものを指します。そこで、仏教の宗派の種類をご紹介しますので、自分がどれに当たるのか確認してみましょう。

日本のお葬式は90%以上が仏教であり、宗派によって内容が異なります。宗派とはインドのブッダが開いた仏教から分かれていったものを指します。そこで、仏教の宗派の種類をご紹介しますので、自分がどれに当たるのか確認してみましょう。

 

主な種類としては、浄土宗・浄土真宗・時宗・天台宗・日蓮宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗です。仏教と言ってもこのように、多くの宗派があるため、お葬式の準備を始める前に宗派を必ず確認しないと戒名を間違って作ることになってしまうため、気を付けましょう。

 

仏教以外では神道やキリスト教・無宗教などがあります。キリスト教も宗派があり、カトリック教とプロテスタントに分かれています。お葬式のマナーについても異なってくるため、どの宗教の宗派かを明確にすることが大切です。

【宗派別】葬儀の違いについて

仏教の宗派は種類が多いため、どれなのか不安になることもあります。宗派によっても仏教の葬儀は異なるため、宗派の違いについてまとめてみました。必ず確認して、宗派を確認するようにしてみましょう。

宗派によってお経が異なる

お葬式で僧侶が読む読経によって、どの宗派であるかが分かります。そのため、どの仏教の宗派かわからないという方は、過去の葬儀を思い出して宗派を確認するのもポイントです。そこで、仏教の宗派のお経の種類をご紹介します。

 

浄土宗と浄土真宗・時宗は南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と唱えます。天台宗は南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)または南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)と唱えるため、宗派の判断がしにくいこともあるので、親族などに確認してみましょう。

 

日蓮宗は南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)と唱え、真言宗は南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)、臨済宗は南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)、曹洞宗は南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)と宗派によって異なります。

焼香の回数が異なる

仏教の葬儀で宗派によっても焼香の回数が異なるため、わからないときは焼香を参考にする方法もあります。また、焼香の回数を把握しておくと、参列する時の正しいマナーを守ることができるため、必ずチェックしておくようにしましょう。

 

浄土宗・時宗・日蓮宗は1回から3回押しいただき・浄土真宗本願寺派は焼香は1回で押しいただかないのが特徴です。浄土真宗真宗大谷派は焼香が2回で押しいただかないため、浄土真宗だけでも異なります。正しいマナーを守れるように把握しておきましょう。

 

天台宗・真言宗の焼香は3回で押しいただくため、焼香の回数が同じでも読経が違うので宗派を確認することができます。臨済宗の焼香は1回で押しいただき、曹洞宗は焼香が2回ですが、1回目のお焼香の際のみで押しいただく形式になっています。

太鼓やシンバルの楽器を使う

日本では葬儀中に楽器を使うことが多いのが特徴です。木魚やおりん、鈴やシンバルに似た妙鉢(みょうはつ)と宗派によって使うものが異なります。日蓮宗の葬儀では、妙鉢や団扇太鼓を使用するのが特徴ですから、宗派の種類が分かりやすいです。

 

曹洞宗では「鼓鉢三通(くはつさんつう)」という儀式があり、妙鉢や引磐(いんきん)、太鼓を使って葬儀を行います。現世から仏の世界に導かれるという考えからこのような楽器を使用しています。臨済宗でも同様に太鼓を使い、読経の種類と合わせて確認してみましょう。

 

初めての葬儀にシンバルのような楽器を使うことで、驚く方も少なくありません。また、笑う衝動に駆られてしまう方もいます。しかし、葬儀中に笑うことは失礼に当たるため、口元をハンカチで隠したり、場所を移動するなど対処するようにしてください。

宗派がわからないときの葬儀について

仏教の葬儀では宗派が多いことから、わからない状態で行ってしまったケースも実際にあります。もし、宗教の宗派が間違っていた場合の対処法についてまとめましたので、不安な方は確認してみてください。

戒名を授かるまでは大丈夫

仏教の宗派がわからない状態で葬儀を行ってしまっても大丈夫です。四十九日までであれば、故人はまだ極楽浄土へ行っていないという考え方があるため、お寺への連絡し、正しい宗派のお寺の住職に改めて儀式を行ってもらうことができます。

 

戒名を授かる前に対処することができれば、仏教の宗派が間違っていても元に戻すことができるため、間違いに気づいたときは早めに対処するようにしてください。しかし、お布施や戒名代などは別途発生してしまうため、費用は掛かってしまいます。

 

さらに、間違ってしまった仏教の宗派で葬儀を行ってしまった場合は、お寺の住職に対してお礼と感謝の気持ちをきちんと表し、お詫びをすることを忘れないようにしましょう。これをきちんと行えばトラブルを回避することができます。

宗派を変える

宗派がわからない状態で葬儀を行い、戒名までつけてしまうと元に戻すのが難しいです。そのため、宗派をそのまま変えてしまうということもできます。本来の宗派に信仰心がないということが条件であり、お墓の問題を解決できるケースに限られます。

 

檀家に入らずお寺とも縁がない状態での葬儀を行った場合であれば、公営や民間の霊園を利用したりと、宗派にこだわらなくても変えることが可能です。しかし、先祖代々のお墓を持っている方は檀家に入っており、その宗派を急に変えることは難しいです。

 

改宗してしまうとお寺にあるお墓に入れませんので、手続きを経て檀家を離れることをしないと次に進むことができません。いずれにしても檀家をやめるのにも費用は発生してしまい、新たな宗派にするのにも様々な手続きが必要です。

身内に宗派を確認して葬儀の準備

葬儀の準備をする際に、宗派がわからないときは親族に相談するのがおすすめです。昔からの風習を知っている方に聞くことで、問題をすぐに解決することができます。近所の方も葬儀に参列していることがあるため、宗派について把握していることが多いです。

 

故人が亡くなり、葬儀の準備期間も少ないのであれば、昔から執り行っていた風習を知っている親族の方に聞くのが早いです。自宅に仏壇があれば、掛け軸などによっても宗派を確認することができるため、周りの状況から宗派も確認するようにしましょう。

 

位牌に描かれている戒名がある方も文字や漢字の種類によって、宗派を確認することが可能です。そのため、自分がどの宗派であるのか明確になってから葬儀の準備を始めるようにしてください。

お金のかからない宗派はあるのか

葬儀の宗派ランキングなどを確認すると、日本では仏教が90%を超えており、次いでキリスト教・神道・無宗教となっています。しかし、宗派があるため、仏教だからと同じ内容で葬儀の費用も一緒とは限りません。宗派によってもお金がかかる内容が異なるのが特徴です。

 

そのため、お金がかからない宗教があるのかと疑問を持つ方も多いです。キリスト教や神道・無宗教は仏教よりも葬儀の費用がかかりません。だからといって先祖代々、引き継がれてきたお墓があるのに、宗教を変えるというのは難しい課題が多いです。

 

特に、無宗教の方の葬儀は決まった形式がないため、参列者を困惑させてしまうケースが多く、故人との最期の別れが曖昧にしてしまう可能性もあります。そのため、お金がかからない宗派だからといって、その宗派に変えるというのはおすすめできません。

葬儀は宗派によって内容が異なる

日本の葬儀は仏教が多いですが宗派も多くあるため、わからないときは読経や焼香の回数など特徴のあるもので判断してみましょう。親族に確認すれば、すぐに問題を解決することができ、間違った宗派で葬儀を防ぐことができます。