仏式葬儀の流れや焼香の回数・香典袋・服装マナーの基礎知識を解説

公開日 : 2020/10/20

更新日 : 2020/10/20

仏式葬儀の流れや焼香の回数・香典袋・服装マナーの基礎知識を解説のサムネイル画像

仏式の葬儀の特徴は読経や焼香があることです。宗派によっても焼香の回数や香典袋の表書きが異なります。服装マナーは宗派に関わらず共通しています。そこで、仏式の葬儀の基本的な流れやポイントをまとめてみましたので、自分の宗派はどれか確認してみましょう。

公開日 : 2020/10/20

更新日 : 2020/10/20

目次

仏式葬儀の流れについて

日本のお葬式の7割が仏式葬儀であり、読経や焼香を取り入れた内容のものが一般的です。そのため、仏式葬儀の流れが定着しており、仏式以外のお葬式に参列したことがないという方が多いため、まずは仏式葬儀の基本的な流れについてまとめてみました。

臨終からお通夜までの流れ

故人が臨終を迎えたら通夜を行い、仏式葬儀の準備を始めます。遺体はエンジェルケアを行った後に、自宅または安置所に搬送し、通夜を行います。通常17時から18時から始めることが多く、通夜開始2時間前までに打合せや、式場・会葬礼状を確認しておきましょう。

 

通夜の流れとしてまず始めに、受付を開始し僧侶が入場する20分前までに喪主・遺族・参列者は着席をし、時間になったら司会の呼びかけで僧侶が入場します。そこから、読経・焼香・法話を行い、僧侶が退場したら喪主が参列者に挨拶を行います。

 

喪主の挨拶が終われば通夜は閉式ですが、通夜振る舞いを行う場合は、1~2時間程度の会食を行うため、準備しておきましょう。喪主や遺族は参列者をもてなし、誘われたら参加するのが基本的なマナーです。

葬儀・告別式の流れ

通夜が終わったら次は葬儀や告別式を行います。基本的な流れとして通夜の翌日に行うのが一般的です。10時から11時に行うことが多く、葬儀の開始2時間前から喪主と遺族は会場に入っておくようにしましょう。

 

受付開始は葬儀の30分前から行い、僧侶が入場したら式が始まります。故人を仏の道へと導くための儀式を行ってから、弔辞・弔電の奉読をします。弔辞とは故人と特に親しかった方が読み上げる別れの言葉のことです。

 

その後、通夜と同様に読経や焼香を行って、僧侶が退場すれば葬儀・告別式が閉式です。弔辞・弔電の数によってお葬式の長さが異なります。僧侶の法話の内容によっても変わりますが、1時間半から2時間程度かかります。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

出棺・火葬の流れ

仏式葬儀や告別式が終わったら次は出棺の準備が始まります。流れとして、まず始めにお別れの儀をします。祭壇から棺を下ろして最後のお別れをし、棺に蓋をして、喪主から順番に釘を打ちます。棺に蓋をしたら喪主が挨拶を行います。

 

これが終わると棺を霊柩車へと乗せ、火葬場へ移動します。喪主は位牌を持ち、霊柩車に乗ります。親族は自家用車か用意したバスで向かいます。火葬場についたら、納めの式を火葬炉の前で行って火葬を行い、骨上げという儀式をします。

 

火葬が終わったら式場に戻って初七日の法要を行う方も多いです。近年、最初の法要である初七日の法要を葬儀と同じ日程で行うようになってきました。繰り上げ法要といい、参列者の都合を再度確認して開くよりも効率がよく、選ぶ方が増えてきています。

 

 

仏式葬儀での焼香に関するマナー

仏式葬儀には焼香が欠かせません。しかし、仏式にも様々な宗派があるため、やり方が異なります。基本的な手順と宗派によって行う回数など詳しい内容を紹介しているので確認してみてください。

焼香の手順について

仏式葬儀で行う焼香は大きく分けると立礼焼香・座礼焼香・回し焼香の3つがあります。立礼焼香は自分の順番がきたら祭壇に向かい、焼香台の一歩手前で一度止まり、遺族へと一礼したら焼香台の前まで進んで遺影に一礼をしてください。その後、抹香をつまみ香炉へと落とします。

 

遺影へ向かって一礼をしたら、一歩下がり遺族へ向かって一礼したら席に向かい座ります。座礼焼香は、畳敷きの会場で行い、立礼焼香と手順は同じです。違いとしては立ち上がらないで膝で焼香台の前まで進むことです。

 

回し焼香は会場が狭いケースで多く、焼香台まで移動せず焼香炉を回します。香炉が自分の順番に回ってきたら、軽く礼をして受け取り、自分の前に焼香を置いて、祭壇にある遺影に向かって一礼、抹香をつまんで香炉へ落とし、再度一礼します。そして次の人に回してください。

焼香のやり方は宗派によって異なる

抹香をつまみ、香炉へと落とすことを焼香と言いますが、何回焼香を行うかは宗派によって異なります。抹香をつまみ一度、額の高さまで上げる作法のことをおしいただくと言いますが、これを行うかも異なるため、自分の宗派はどうやっているのか確認してみましょう。

 

仏式葬儀で焼香が1回でおしいただくのは日蓮宗と臨済宗です。浄土真宗は焼香が1階ですがおしいただかないのが特徴です。曹洞宗は焼香が2階でおしいただくのは1回のみですから間違えないようにしましょう。真言宗・日蓮正宗は焼香が3回でおしいただくので正しく行いましょう。

 

浄土宗・天台宗は焼香の回数やおしいただく作法に定めは特にありませんので、自分の気持ちで行うことができます。このように、仏式葬儀は宗派によっても焼香のやり方が異なるため、正しい作法を守るようにしましょう。

仏式葬儀の数珠について

仏式葬儀には数珠も欠かせないアイテムです。珠の数は108個と人間の煩悩の数と同じと身を守るお守りとされています。持参しなくてもマナー違反にはなりませんが、貸し借りはタブーになるため、誰かに借りるのはやめてください。

 

神式やキリスト教の葬儀では数珠は特に必要ないため、参列するときに準備しなくてもマナー違反にならないので仏式よりも持ち物は減ります。

仏式葬儀の香典袋について

仏式葬儀で香典袋を準備する際の表書きは、御霊前が一般的です。しかし、浄土真宗の場合は故人が死後すぐに成仏されるという考え方がないため、「御仏前」と香典袋の表書きに書きます。香典袋の表書きの下には包んだ方の名前をフルネームを書いてください。

 

香典の包み方はお札の向きを揃えて、人物の描いてある面を下にするのが基本的な流れです。さらに、新札はマナー違反のため、新札しかない場合は一度折り目を付けてから包むようにしてください。会場に持参するときは袱紗に包むのが基本的なマナーです。

仏式葬儀の服装マナー

仏式葬儀の服装マナーについて解説します。喪主や遺族の服装や参列者の服装では違いがあるため、細かい点に気を付けながら準備をしてみてください。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

喪主や親族の服装マナー

仏式の葬儀に関わらず、お葬式では基本的に喪服を着用するのがマナーです。喪服には正喪服、準喪服、略喪服の3つがあり、喪主や遺族は正喪服を着用します。男性の正喪服はモーニングコートまたは和装であり、モーニングコートは昼の正礼装のため、夕方は着用しません。

 

女性の正喪服はブラックのフォーマルまたは和装となっていますが、近年のお葬式の形式では準喪服でも問題はないとされているため、和装を着用しない方も増えてきています。ただし、参列者の方よりも格式の低い服装はマナー違反ですから気を付けましょう。

参列者の服装マナー

仏式葬式の服装マナーで参列者の方は、喪主や遺族よりも格式の高くない準喪服を着用します。男性であれば、ビジネススーツではないブラックのスーツを着用し、無地で白のワイシャツにブラックのネクタイ・靴下・靴を着用するのが基本で、デザインに気を付けてください。

 

女性はブラックのワンピースやスーツ・アンサンブルを着用し、ブラックの無地のストッキングを必ず履いてください。靴やバッグなどの小物類もエナメル素材など光沢がないもので装飾がない無地でシンプルなデザインを取り入れるようにしてください。

 

さらに、女性の場合はアクセサリーをつけることも多いですが、葬儀で取り入れることができるのはパールの一連とハーフエタニティ以外の結婚指輪です。メイクはナチュラルが好ましく、髪型も長い場合は清潔感を出すようにまとめるようにしましょう。

仏式葬儀は正しいマナーで

日本は仏式葬儀が多いですが、宗派によって焼香や香典袋の表書きが異なるので気を付けましょう。基本的な流れを掴んでおくと、マナー違反をすることもありません。宗派に関係なく服装マナーは共通しているため、不安なことは事前に確認するようにしてください。