葬儀用の遺影写真の選び方とは?作成方法や価格について解説
公開日 : 2020/10/20
更新日 : 2020/10/20
葬儀用の写真には納得のいくものを選びたいところですが、数ある写真からふさわしいものをと悩まれる方も多いでしょう。この記事では、葬儀用の遺影写真の選び方や作成方法、業者に依頼する場合の一般的な価格について解説を致します。最後まで、ぜひ読んでください。
公開日 : 2020/10/20
更新日 : 2020/10/20
目次
そもそも遺影写真とは
遺影写真とは、故人の生前生前の姿を写した写真や肖像画のことを指します。葬儀の際は、遺影写真が祭壇の中心に飾られ、会葬者は写真を見て生前の姿を思い起こし、故人を偲びます。
葬儀後は、祭壇に飾る物よりも小さいL判サイズの遺影写真が仏壇に飾られます。その写真が、遺族にとって故人を偲ぶ拠り所となってくれます。
遺影写真の選び方
遺影の素材となる写真を選ぶにあたり、どのようなことに気を付けて選べば良いでしょうかここでは、遺影写真の選び方について詳しく解説をしていきます。
ピントや画素数を優先して選ぶ
故人一人で写っているか、フォーマルな服装をしているかなどの点は、あまり気にする必要性はありません。
業者側でさまざまな写真加工に対応しており、グループ写真であっても故人だけを抽出が可能で、余分な背景は切り抜いたり差し替えたりすることが可能です。カジュアルすぎると感じられる服装であれば、衿元から下を専用素材と合成することもできます。
ですので、服装や背景よりも優先すべきははっきりと写っているかどうかという点です。ピントがずれている写真は、四つ切りサイズにまで引き延ばすと大きくぼやけてしまうので、拡大されることを考慮しピントが合っている写真を選びましょう。
また最近では、デジタルカメラやスマホで撮影されたデータ形式の画像でも遺影への加工が可能なケースが多くなっています。その場合は、引き伸ばしに耐えることができるだけの画素数の写真を選びましょう。
できる限り新しい写真を選ぶ
写真を選ぶ場合は、できる限り最近に撮影したものを選ぶのが一般的とされています。亡くなった年齢まで生きた証となるためです。
しかし、亡くなる前に闘病生活などで様変わりしていたり、入院期間が長く最近の写真がないなどの事情があるため、故人自身の生前の希望や遺族の気持ちを含めて、遺影にする写真を選ぶようにしましょう。
故人らしい写真を選ぶ
従来は、遺影写真は和装姿というのが一般的でしたが、現在はそのような慣習は薄まっており、故人らしさを感じられるような写真が選ばれる傾向があります。
たとえば、抹消面からではなく多少角度のついたショットであっても、笑顔で趣味の道具を手に掲げているような写真など、生前の故人が楽しんでいた写真を選ぶのも良いでしょう。
通夜までに用意できるものを選ぶ
受け取った写真を業者側で遺影写真に加工する場合は、最短でも数時間は必要となってきます。遺影写真が必要となるのは通夜からなので、遅くても通夜開始の少し前までに仕上がるよう、早急に手元にある写真の中から選ぶようにしましょう。
しかし、葬儀社のあわただしい最中に、非常に多くある写真の中から最良の1枚を選ぶのは難しい現実があります。そのため、前もって良い表情で写っている写真を意識的に取り分けることで、遺族も納得できる遺影写真を用意することができるでしょう。
遺影写真の適切なサイズやフォームについて
遺影写真のサイズやフォームには、基本的なルールは定められていません。しかし、祭壇に遺影写真を飾ることを想定した四つ切りサイズと、仏壇周辺に置くことを想定したL判サイズの2種類が一般的とされています。
希望するのであれば、サイズを変えて複数の遺影写真を用意することも可能です。データ形式については、業者によって変わってくるので、JPEGなどの一般的な形式であれば受け付けてもらえるでしょう。
遺影写真の値段はどのくらい?
遺影写真の準備方法によって品質に違いは出てくるのですが、気になるのは何といっても名段の違いでじゃないでしょうか。
遺影写真の準備方法を決めるうえでそれぞれの準備にかかる値段を把握しておくことは非常に重要です。ここでは、遺影写真の準備方法によってどの程度値段に違いがあるのかを解説していきます。
業者で加工・修正して作る場合
遺影を業者に加工・修正する場合の費用は相場として5000円~7000円程度です。この相場はあくまでも写真のみの値段ですので、額縁やリボンなどを加えるとさらに5000円程度金額は上がっていきます。
写真のサイズや枚数によっても金額が変わるため、必要な遺影写真がどの程度の金額になるのかを具体的に知りたい場合、加工御者に直接確認をするようにしましょう。
自分で加工・修正して作る場合
遺影写真を自分で加工・修正して作成する場合にかかる費用は、場合によっては無料で作成することができます。
写真加工アプリやソフトは無料でダウンロードをして、インストールすることで自分のパソコンやスマホで使用することが可能なので、最も安くて無料で作成することが可能です。
写真アプリやソフトを無料でダウンロードし、インストールすることで自分のパソコンやスマホで使用することができるので、最もコストパフォーマンスが良い方法だといえます。
しかし無料の写真加工アプリやソフトでできることには限界があるので、それ以上の品質や機能を求める場合は有料のアプリやソフトを利用する必要性があります。
また実際に使用してみないと、どのような仕上がりになるのか分からないということも、自分で遺影写真を作成することの特徴といえるでしょう。
遺影写真を新たに撮影する場合
葬儀社やプロのカメラマンに遺影写真を撮影してもらう場合は、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
遺影撮影の料金設定は葬儀社や撮影スタジオによってさまざまですが、葬儀社で遺影を撮影する場合は25,000~30,000円程度かかります。既存写真の加工の場合は、5000円~6000円程度なので、カメラマンへの報酬、葬儀社の手数料などでプラス20000円程は必要です。
葬儀社以外の撮影スタジオでは1万円前後で撮影してくれるところもあります。ヘアメイクやメイク、衣装の貸し出しなどのオプションをつけたり、遺影のサイズや使用する額縁の大きさによっても値段は変わってきます。
遺影写真はない場合はどうする
もし故人の遺影写真がない場合はどうすれば良いのでしょうか。ここでは、遺影写真の必要性と共に解説をしていきます。
遺影がなくても葬儀は可能
生前の遺影を準備をしていなかったり、突然遺影が必要になってしまったりすることもあり、探しても使える写真がないという人もいます。
そのような場合は、葬式で遺影を飾ることが難しいのですが、問題はないのでしょうか。葬式には遺影を飾ることが当然なので、どうしても写真を準備しなければならないという考え方もいるので、無理やり遺影を準備して葬式に飾ることもあります。
結論から言うと、遺影がなくても葬式は可能です。遺影に適した写真がないとしても生前の若い頃のスナップ写真があれば、それらを飾ることのできる写真コーナーを設けるなどして弔問客に見てもらうようにすることもできます。
遺影の飾り方と注意点とは
遺影写真を49日の後も飾るのは問題はありませんが、遺影写真を飾る場合は飾り方に注意点があります。
飾り方や飾る場所を間違えると、宗教的に間違った飾り方になると、正しく故人をお参りすることが難しい可能性があります。ここでは、遺影写真の飾り方と注意点について述べていきます。
仏壇に飾る
仏壇は仏様をお祀りする小さなお寺とされています。仏壇の中には本尊があり、宗教によって違いはありますが仏壇に遺影写真を飾ることで本尊が隠れてしまうことになりかねません。
本尊を遮るとお参りが適切な対応が難しくなるので、遺影写真は仏壇の近くに配置するようにしましょう。
仏間や床の間に飾る
遺影写真を飾る場合は、仏間や床の間に飾ることもあります。仏壇は仏間や床の間に飾る人が多いです。
故人をお参りする際にしっかりと故人を思う浮かべながらお参りするためにも、仏壇の近くに遺影写真を配置することをおすすめします。仏間や床の間は家の中でも最も高い位置になるよう設計されているので、故人への畏敬の念がこめられています。
遺影写真を飾る際の注意点について
遺影写真を飾る場合は、とにかく見やすい場所に飾るようにしましょう。遺影写真を部屋に飾ったとしても、家族や来客の目につかないような場所に飾っていると故人の想いを浮かべることがしにくくなってしまいます。
遺影写真のサイズが大きすぎて飾りにくいという人は写真を縮小して、よく見える場所に配置すると良いです。
遺影写真を選びは慎重に行おう
この記事では、葬儀に使う遺影写真の選び方などについて解説をいたしました。遺影写真は、すぐに出来上がるわけではないので、できる限り早めに作成するようにしましょう。無いと駄目ではありませんが、故人の思いを偲ぶために用意するようにしましょう。
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