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喪主を務めるのは誰?喪主の決め方や葬儀での役割・葬儀の流れまとめ

喪主は葬儀の責任者で誰がするのか決める必要があります。長男がするべきなのか、娘しかいない場合、孫は喪主を務めることができるのかなどをまとめました。喪主の葬儀での役割や施主との違い、やりたくない場合の断り方についてもご紹介します。

公開日 : 2020/10/20

更新日 : 2020/10/20

目次

葬儀を監督する喪主には誰がふさわしいのか?

喪主は葬儀を取り仕切り、さまざまな決定権を持っています。しかし、故人が亡くなってすぐに誰かに決める必要があるので、どうやって決めるのか把握しておく必要あります。また、喪主がどんな役割なのかも知っておいた方がいいでしょう。

 

喪主の決め方や誰がふさわしいのか、喪主の役割、マナーなどをまとめました。葬儀の流れや喪主をやりたくない場合の断り方も解説します。

喪主にふさわしいのは誰?長男?娘しかいない場合は長女の夫?

昔は財産を全て相続する故人の長男が、喪主を務めるのが一般的でした。現在は、考え方も変化しており、誰が喪主をするのかについてはかなり自由になっています。誰が喪主を務めるべきなのか、喪主の決め方についてまとめました。

遺言が最優先

喪主を誰が務めるのかで、最優先は故人の遺志です。そのため、遺言書で誰か指名されていた場合は、その人が喪主を務めることになります。一般的に喪主は配偶者や血縁者が務めますが、遺言書で指名されているなら友人や知人が務める場合もあります。

 

遺言書での指名に法的な強制力があるわけではありませんが、故人の遺志が最優先されるが普通です。

孫は?喪主に選ばれる続柄一覧

遺言書にない場合は、慣習で誰が喪主か決めるのが一般的です。故人の配偶者が喪主になるのが普通ですが、すでにいない場合や体力的な問題で難しい場合もあります。配偶者が難しい場合は、血縁者の中から喪主を選びます

 

まず第一に故人の長男、次に直系男子、長女、直系女子、故人の兄弟姉妹の順番になります。ただし、この順番は慣例的なものなので、故人との関係や現在の状況を考えて決める必要があります。

 

喪主を務めるが孫や長男の夫、親戚でも問題はありません

血縁者がいない場合は誰を選ぶ?

配偶者や血縁者がいない場合は、誰が喪主を務めるのでしょうか?その場合は、故人と親しい友人が喪主を務める場合もあります。また、喪主の引き受け手が誰もいない場合も考えられます。

 

故人が老人ホームなどにいた場合は、施設の責任者が喪主を務める場合もあります。また、お寺の住職が喪主を代行してくれるケースもあります。最近は喪主を務める人が誰もいないことが増えて、喪主代行サービスも行われています

法律上は誰が喪主でも構わない

喪主は配偶者から選ばれるのが普通ですが、法律には何の決まりもありません。喪主を誰にするのかという決め方も慣習に基づいたものなので、故人と関係が深いなら誰が務めたとしても問題はありません

 

1人でなければならない決まりもないので、複数人が喪主を務める場合もあります。責任が求められる立場ですが、話し合えば誰が務めるのかは自由に決めることができます。

喪主をやりたくない場合に断ることはできる?

長男など喪主をするべき立場でも、喪主をやりたくない場合もあるでしょう。健康や経済上の問題などさまざま考えられますが、喪主を断ることができないわけではありません。ただし、断ると常識を疑われることもあるので、理由を説明することも大切です。

 

断る場合は代理人を立てるなど、最低限の責任を果たすことが求められます。

施主とは?誰が適任か?

喪主とは別に、施主という言葉もあります。施主は葬儀の費用を負担し、喪主のサポートをするのが役割です。費用を負担するといっても、全ての費用を負担するとは限りません。施主は誰を選ぶべきなのでしょうか?

 

施主は喪主と同じように配偶者や血縁者の中から、選ばれます。喪主が兼任することも多いです。喪主を故人の配偶者が務めて、施主を長男など故人の子供が務めるというのも一般的です。

喪主の役割

喪主には、葬儀の責任者として葬儀社の決定や費用の見積もりなど、いくつもの役割があります。喪主の役割についてまとめました。

葬儀社を決める

喪主の最初の役割は、葬儀社を決めることです。病院で亡くなった場合も、長時間安置することはできません。死後2時間ほどで、ご遺体を安置する場所を見つける必要があります。そのため、葬儀社はできるだけ早く見つける必要があります。

 

施設や病院が葬儀社を紹介してくれるのは普通ですが、費用が高くなりがちです。いくつかの葬儀社を比較して、慎重に選んだ方がいいでしょう。葬儀社は、基本的に24時間連絡を取ることができます。

 

スタッフの対応や費用がわかりやすいかなどを考えた上で、葬儀社を決めることが大切です。

費用の見積もり

葬儀社が決まったら、葬儀の費用の見積もりをします。参列者の人数や葬儀の様式、日時など考慮して葬儀社に見積もりを出してもらいます。故人の逝去を知らせる範囲によっても、費用は変わってきます。身内だけの家族葬なら、費用は少なくなります。

 

葬儀社にセットプランがある場合は費用を抑えることができますが、プランの内容がふさわしいかよく考える必要があります。葬儀に何が必要で何が不要か、しっかりと考えて葬儀の見積もりを出してもらいましょう。

寺院へ依頼

葬儀の予定が決まったら寺院に連絡するのも喪主の仕事です。菩提寺がある場合は、菩提寺に連絡を入れます。葬儀の相談だけでなく、お通夜の前に故人の枕元で読経する枕経もお願いします。

 

枕経や葬儀のお願いは、菩提寺にするのが一般的ですが、菩提樹がない場合もあります。菩提樹がない場合は葬儀社に寺院を紹介してもらうか、僧侶派遣のサービスを利用することになります。

葬儀後の挨拶(あいさつ)回り

喪主には葬儀が終わった後も、役割があります。それが挨拶回りです。挨拶回りは葬儀が終わってから数日の間、遅い場合でも初七日の前までに終わらせます。挨拶回りは喪主1人だけでなく、もう1人ご遺族が同行するのが一般的です。

 

葬儀の参列者、ご近所・町内会、故人の勤務先、入院先の病院、寺院などできるだけ多くの方にお礼を申し上げることが大切です。挨拶回りは、あまり長居しないのがマナーです。手土産はなくても構いませんが、必要な場合は菓子折りを1つ持っていきましょう。

 

喪主の妻の役割

喪主の妻の役割は、喪主をサポート役です。関係者や僧侶にお茶を出したり、参列者に挨拶などをするのが一般的です。喪主が施主も兼任している場合は、他にサポーター役はいません。しっかりとサポーターすることが大切です。

葬儀の流れについて

喪主は葬儀の準備だけでなく、当日も葬儀全体を取り仕切る必要があります。葬儀当日の流れを簡単にまとめました。

供花

葬儀では、多くの供花が届きます。供花の送り主にお礼をする必要があるので、送り主の指名や住所などは忘れずに控えておきましょう。葬儀場での供花の配列も喪主の役割です。葬儀会社のスタッフと相談して、配列を決めましょう。

弔電

届いた弔電を読み上げる順番などを考えるのも喪主の仕事です。しっかりと段取りを決めておきましょう。

焼香

喪主は、一番最初にご焼香をします。その後は自分の席に戻って、参列者のご焼香を見守ります。

出棺

出棺となったら、ご遺族と共にくぎ打ちをするのも喪主の仕事です。出棺前には、喪主として参列者に挨拶を行います。事前に考えておかなくても挨拶ができるならいいですが、苦手な場合は事前に内容を考えておきましょう。

火葬許可証

火葬には火葬許可証が必要です。火葬許可証は、死亡届を出すことで役所からもらえます。葬儀社が火葬許可証を用意してくれるのが一般的ですが、しっかりと確認しておきましょう。

喪主の挨拶について

喪主は、葬儀当日に参列者や僧侶への挨拶も行います。参列者や僧侶への挨拶について簡単にまとめました。

参列者への挨拶

喪主は出棺の際に、スピーチを行います。挨拶はあまり長くない方が良いですが、必要な内容はしっかりと盛り込みましょう。挨拶の基本的な流れは、参列していただいたことへの感謝から始まります。

 

故人の生前の話をしながら、お付き合いいただいことへの感謝を故人に代わって述べることが大切です。最後に今後のお付き合いのお願いをすることを忘れてはいけません。

僧侶への挨拶

僧侶への挨拶も喪主の仕事です。お出迎えとお見送りの挨拶だけでなく、喪主は僧侶にお布施を渡す役割もあります。告別式でお向かいした時に、お布施を渡すのが一般的です。お見送りの挨拶は、滞りなく終えられた感謝を必ず伝えましょう

 

法要や納骨で引き続きお世話になるので、今後のお付き合いのお願いも忘れてはいけません。

喪主のマナーについて

喪主は葬儀を監督する立場なので、ふさわしいマナーが求められます。喪主のマナーについてまとめました。

服装

喪主は、遺族の代表に相応しい服装を参列者を迎えます。喪主に相応しい男女別の服装や持ち物などについてまとめました。

男性

喪主の服装としてふさわしいのは、和装の場合は黒羽二重の五つ紋付の羽織と袴です。足袋は基本的に白ですが、黒を履く地域もあるので気を付けましょう。洋装の場合は、モーニングと黒のネクタイが正装です。

 

ブラックスーツもフォーマルな服装として、認められるようになりました。ネクタイは黒でシャツは白を身に着けます。靴は黒い革靴で、内羽根のストレートチップやプレーントゥなどシンプルでフォーマルなものを履きます。

女性

女性の場合、和装は羽二重の袖つきに五つの紋の黒無地に帯も黒の物を身に着けます。髪留めは着用せずに、足袋は白で帯揚げなど小物は黒で統一しましょう。

 

洋装の場合は、黒い無地のワンピースかフォーマルスーツを着用します。靴は黒のパンプスが正式ですが、ヒールが高いものや光沢のあるものは避けましょう。アクセサリーは、シンプルでシンプルで光沢のないものにしましょう。結婚指輪は身に着けても問題ありません。

喪服がない場合はレンタルも可能

喪服を持っていない場合は、葬儀社などでレンタルも可能です。女性が妊娠している場合は、マタニティ用の喪服も貸してくれるので便利です。ただし、靴は貸してくれないことが多いので気を付けましょう。着物を借りる場合も肌着や足袋はレンタルできません。

持ち物

喪主の持ち物は、数珠、ハンカチ、袱紗などがあります。ハンカチは、無地で白いものが適しています。袱紗は、香典を入れるために必要なものです。ただし、喪主の場合はお布施を入れて、僧侶に渡す際に使用します。

 

袱紗は落ち着いた寒色系のものがふさわしいので、紫や藍色などを用意しましょう。

喪主が香典を用意する場合について

喪主が香典を用意する必要はあるのでしょうか?喪主と施主を同じ人が務める場合は、喪主は香典を受け取る側になります。その場合は、喪主が香典を用意する必要はありません。

 

喪主と施主が異なる場合は、喪主も香典を出す必要があります。この場合は、喪主は施主に対して香典を包みます

喪主が供花(生花)を贈る場合について

葬儀の供花は、故人に対する感謝や弔意を伝えるために送るものです。他にも供花には仏さまに送る意味や慰霊の意味などがあります。そのため、喪主も含めて誰が供花を出したとしても、基本的には問題ありません

 

ただし、地域によっても供花の意味は変わってきます。喪主が供花を出すのは、問題がある場合もあります。良く分からない場合は、葬儀社や地元の年長者に相談して決めるようにしましょう。

喪主のご焼香について

葬儀で一番最初にご焼香するのは、喪主です。大きく分けて3つの形式がありますが、基本的なご焼香の仕方を説明します。最初に弔問客に一礼し、次に祭壇に一礼します。右手の人差し指・中指・薬指の3本で香をつまみます。

 

少しうつむきながら、香を目線の高さまで運んだ後に香炉にくべます。祭壇に向かって合掌した後、弔問客と祭壇に一礼して終わりです。3つの形式で最も一般的なのが、イスが用意されている立礼焼香です。

 

畳の会場や和室の中で行われるのが座礼焼香、正座した会場で焼香台が参列者の間を移動するのが回し焼香です。宗派によって、香をつまむ回数も変化します。また、参列者が多い場合は、香をつまむ回数が1回にするようにいわれる場合もあります。

喪主を誰にするかは、話し合って決めることが大切

喪主を誰にするべきかは、慣習的に決まっています。ただし、立場的に相応しいからといって、喪主をするのが難しい場合もあります。しっかりと話し合い、負担が大きい場合は周囲がサポートすることも忘れないようにしましょう。