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【葬儀】祭壇の種類と費用相場、選び方をご紹介します【祭壇】

葬儀会場の正面に設けられる「祭壇」は故人を供養し、供物を供えるために大切なものです。祭壇は宗教によって形や費用相場、お供えするものが異なります。また、現在では宗教に関係なく置くことのできる祭壇もあります。祭壇の種類や費用相場、選び方を御紹介します。

公開日 : 2020/10/22

更新日 : 2020/10/22

目次

祭壇とは

土葬時代においては、葬儀を行った後埋葬場所まで棺を運んでいました。その際必要な松明や提灯、灯篭といった葬儀用の道具や、お供え物を並べるために用いられていたのが祭壇です。

 

現代では、祭壇は供物や供花で飾られ、その中心に遺影を置いた華やかなものとなっています。祭壇は葬儀用品を置くための台から、故人を弔い、遺族や弔問客の心を癒すための装飾品へと変化しているのです。

 

祭壇は葬儀の中心となる場所であり、故人の人生や人となりを表すものでもあります。今回の記事では、祭壇の種類や費用相場、選び方をご紹介します。

祭壇の種類と相場

祭壇は宗派により様々な種類があり、それによってかかる費用も異なります。主流となる4種類の祭壇と、その費用相場をご紹介しましょう。

 

なお、費用相場はあくまで目安です。祭壇の費用は規模や材質、デザインによって大きく変わります。また、葬儀プランに含まれていることもありますので、必ず葬儀社に確認してください。

白木(仏式)祭壇

白木仏壇は日本の葬儀の中でも最も一般的な祭壇であり、仏教の多くの宗派で使われています。透かし彫りの白木を用いた清楚な白木仏壇は「けがれのない、新しい状態」を表しているとされています。

 

家のような形をした「輿」が中心にあり、遺影台、位牌台、灯篭が置かれ、白菊を中心とした生花が飾られている場合が多いです。

 

現在では斎場で葬儀を行うことが多く、祭壇は斎場でレンタルする場合がほとんどです。費用は30~120万円程度と見ておくと良いでしょう。

神式祭壇

神式祭壇は神道で用いられる祭壇で、仏式の祭壇と同様に透かし彫りが施された白木造りです。

 

大きく異なる点は装飾品で、三種の神器(鏡・勾玉・剣)や、ぼんぼり、五色旗、三方、紙重としめ縄が配されます。また、仏教の位牌にあたる霊璽(れいじ)を置きます。こちらも白木祭壇と同じく、費用相場は30~120万円程度です。

キリスト教式祭壇

キリスト教の葬儀は一般的に教会で行われますが、葬儀場で行う際には設置している祭壇をキリスト教にふさわしい形に飾り付けます。

 

両脇にろうそくを置いて周辺を白い生花で飾り、中心に十字架を掲げます。費用相場は30~80万円程度です。

花祭壇

祭壇を花で飾るタイプの祭壇です。宗教を問わず利用できることから、無宗教の方が選ぶことが増えています。

 

用いられる花によって、生花祭壇と造花祭壇の2タイプに分かれます。費用相場は20~80万円程度で、造花祭壇の方が生花祭壇よりやや安価です。

生花祭壇

生花を用いた花祭壇を生花祭壇といいます。祭壇には白菊や白百合が使われる場合が多いですが、最近では故人の好みやイメージに合わせたり、季節を感じられるカラフルな花が選ばれたりすることも増えています。

 

生花ならではの瑞々しさと香りが魅力ですが、季節によって手に入らない花があったり、本数が確保できなかったりする点がネックです。

造花祭壇

造花を用いた花祭壇を造花祭壇といいます。季節を問わず好きな花を選ぶことができ、枯れたり傷んだりすることがないため、生花よりもバリエーションに富んだ祭壇を作ることができます。

オリジナル祭壇

花祭壇と同じく、無宗教の方が選ぶことが増えているのがこのオリジナル祭壇です。オリジナル祭壇の定義は幅広く、故人の好きだったものをフラワーアートで描く華やかなものや、故人の思い出の品を並べるもの、家族葬や一日葬向けのシンプルな白い台のようなものまで様々です。

 

故人らしさを出すことを目的としたオリジナル祭壇は費用が高く、40~80万円程度、デザインや素材によってはさらにかかる場合もあります。また、葬儀社によってはオリジナル祭壇の手配ができないところもあります。

 

家族葬や一日葬向けのシンプルな祭壇は、葬儀のセット料金に含まれている場合がほとんどです。棺や白装束、枕飾りといった葬儀用品、斎場や霊柩車の手配、火葬料などを含めて、費用相場は20~40万円程度です。

祭壇に供えるもの

続いて、祭壇にお供えするものの種類とマナーをご紹介します。宗派によってお供えできるものが違いますので、不作法にならないよう気をつけましょう。また、地方や宗派によってはさらに細かく決まりが設けられている場合もあります。葬儀社や菩提寺、地域の方に確認しておきましょう。

仏教

仏教のお供えは線香、花、灯明、水、飲食(おんじき)の「五供(ごくう)」が基本です。食べ物は仏飯のほか、故人の好物をお供えしても構いませんが、肉や魚など殺生をイメージさせるものはふさわしくありません。また、花もとげの多いものや香りの強過ぎるものはお供えには良くないとされることもあります。

神道

白木の台の上に三方を置き、その上に神饌(しんせん:神様に捧げる飲食物)、幣帛(へいはく:神様に捧げる貴重品)をお供えします。神饌はお神酒、洗ったお米、塩、鏡餅、野菜、館物、果物、菓子のほか、仏教では禁じられている鯛や卵などもお供えします。

 

幣帛は古くは衣服、紙、農耕具などが用いられていましたが、現代では絹や木綿、麻でできた、くすんだ赤の織物を供えることが多いです。

 

生花や線香は仏式には欠かせない供物ですが、神道の祭壇には用いません。

キリスト教

キリスト教では祭壇にお供えをする習慣はありません。花を供えることはありますが、色は白に限られ、また花輪はマナー違反です。花束やかごに盛ったアレンジメントを供えるのが一般的です。

祭壇の選び方

最後に、祭壇の選び方をご紹介します。宗派や葬儀の規模だけではなく、故人の好みやイメージも考慮して、適した祭壇を選びましょう。

宗教で選ぶ

何より大切なのは宗教で選ぶという点です。先ほどご紹介した通り、宗教によって祭壇の装飾やお供えするものは変わります。さらに仏教やキリスト教は宗派によってしきたりが違うこともありますし、地域による違いもあります。心配な場合は葬儀社や菩提寺、親戚に聞くと良いでしょう。

また、無宗教の場合は仏式の祭壇が用いられることが多いですが、最近では宗教を問わない花祭壇やオリジナル祭壇を選ぶことも可能です。

葬儀の規模と予算で選ぶ

斎場で葬儀を営む場合、斎場の広さによってそれにふさわしい祭壇の大きさは自然と決まります。斎場の広さは参列者の数で決められますので、参列者の数を把握し、それに併せて斎場の広さを決め、その広さとバランスの取れる祭壇を選びましょう。

 

また、同じ大きさの祭壇でも、材質や作りによって価格に差があります。斎場や供物、棺など、葬儀にかかる費用全体を見て、祭壇にどれだけ予算を使えるかを考えたうえで選ぶことも大切です。

故人の希望を反映させる

現代では花祭壇を始め、さまざまなタイプのオリジナル祭壇を選ぶことも可能です。故人の希望を聞いている場合は、なるべくその希望を反映した祭壇になるようにしましょう。

 

オリジナリティの高い祭壇を望む場合は対応できる葬儀社が限られますので、あらかじめ葬儀社を探し、相談しておく必要があります。

 

また、最近では故人の好きだった花や愛用品を供えることも多いです。宗教色の強い祭壇では供えてはいけないものもありますので、どのようなものを供えるかは葬儀社や親族と話し合いながら決めましょう。

祭壇についてまとめ

葬儀の祭壇の種類や費用、選び方についてお話しました。祭壇は葬儀の顔とも言うべきもので、故人への哀悼の意を示すとともに、故人の人となりや思い出を振り返るきっかけにもなる大切なものです。

 

宗派やしきたりに合った祭壇を選ぶことももちろん大切ですが、その中で故人らしさを出すことも忘れてはなりません。葬儀社や家族と相談しながら、故人にとって最もふさわしい祭壇を選びましょう。