喪主と施主の違い|それぞれの役割やマナーなどについてまとめ

公開日 : 2020/10/18

更新日 : 2020/10/18

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喪主は葬儀を取り仕切る遺族の代表ですが、施主という言葉もあります。同じ意味と思われている場合もありますが、それぞれの役割があります。喪主と施主の決め方や葬儀での役なりなどをまとめました。弔電を喪主と施主のどちらに打つべきなのかもご紹介します。

公開日 : 2020/10/18

更新日 : 2020/10/18

目次

喪主と施主の違いとは?施主の役割について

喪主と施主は、共に葬儀において遺族を代表する立場です。ただし、喪主と施主は同じものだと考えられることも多く、違いが良く分からない人も多いのではないでしょうか?喪主と施主の違いや決め方、誰がやるべきなのか、などについてまとめました。

 

喪主と施主の役割やマナーなどについてもご紹介します。

喪主と施主について

混同されることも多い喪主と施主ですが、違いは何でしょうか?喪主と施主がどんな立場なのか簡単にご紹介します。

喪主とは?

喪主は遺族の代表者で、葬儀を取り仕切るのが役割です。葬儀の準備や当日の進行、寺院への連絡などを行う責任者が喪主になります。僧侶のもてなしや参列者への対応など、責任の求められる立場です。

施主とは?

施主は、葬儀の費用を負担します。施主の施はお布施を出す人という意味でもあります。葬儀の費用を出しているだけでなく、喪主のサポートをするのも施主の役割です。ただし、葬儀の費用を全て負担するとは限りません。

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喪主=施主?|喪主と施主は兼任することが多い

喪主と施主は混同されることも多いです。時代によっても異なりますが、長男が遺産など全てを受け継いでいた頃は喪主と施主はどちらも長男がするのが当たり前でした。その後、喪主と施主の役割は違うものになり、喪主と施主を違う人がするようになりました。

 

現在でも喪主と施主は異なりますが、1人の人物が兼任しても問題ありません。喪主が葬儀の費用を負担する場合は、必然的に施主も務めることが多くなります。

喪主・施主は誰がやるべきなのか?

喪主と施主は誰がやるべきなのでしょうか?基本的には配偶者や故人の血縁者から選ぶことになっています。喪主と施主の一般的な決め方や特殊な場合についてご紹介します。

喪主の決め方

喪主の決め方に法律に基づいたものや厳格なルールはありません。故人の遺志が最優先されるので、遺書に喪主が記載されていた場合はそれに従います。遺書がない場合は配偶者が第一の候補と見なされます。

 

配偶者でない場合は、血縁者の中から故人の子供など関係の深い順に喪主を選ぶのが一般的です。子供の中から選ぶ場合は、年功序列で女性より男性の方が優先的に選ばれます。ただし、血縁者の中から選ばなければならないわけではありません。

 

故人が天涯孤独の場合は、友人・知人の中から選ばれる場合もあります。また、故人が老人ホームや介護施設にいた場合は施設の責任者が喪主になるケースもあるようです。

施主の決め方

施主を選ぶ場合も、喪主を選ぶ場合と基本的に違いはありません。喪主と施主を兼任しても構いませんし、配偶者が喪主を務めて長男が施主を務めるケースも一般的です。また、施主には喪主をサポートする役割もあるので、施主は会社の同僚や上司が務める場合もあります。

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家族・親族で兼任する場合も

日本の法律では祭祀継承者は1人と定められていますが、喪主も施主もこれには当てはまりません。そのため、喪主も施主も複数の人間が務めても大丈夫です。家族・親族全員が共同で喪主や施主を務めるケースもあります。

北海道など地域ごとのルールがある場合も

喪主・施主の選び方にはっきりした決まりはありませんが、地域によっては決まり事があっる場合もあります。北海道では故人の長男が施主を務めるのが一般的で、喪主のサポートを行います。長男がいない場合は、長女か長女の夫が施主を務めることが多いです。

施主・喪主の具体的の役割

喪主は遺族の責任者なので、葬儀の準備や当日の運営など取り仕切ります。喪主と施主が異なる場合はサポート役ですが、これらの役目に関わることになります。喪主・施主の具体的な役割についてまとめました。

葬儀社や寺院と連絡を取って葬儀の準備

喪主は葬儀社と連絡を取って葬儀の場所や日程、費用などを決める必要があります。病院と提携している葬儀社に依頼することも多いですが、費用が高くなるケースも多いです。できれば、病院にはご遺体の搬送だけ頼んで、他の葬儀社と比較した方がいいでしょう。

 

葬儀社に寺院を紹介してもらう場合もありますが、菩提寺などがある場合は寺院との連絡も喪主が行います。通夜・告別式では一定時間で受付から閉会まで、行う必要があります。遺族は実務にかかわらずに、進行は葬儀社や世話役の人に任せることになります。

 

事前に役割分担や進行の予定を確認して、スムーズに連携できるようにしておきましょう。弔電の選択や弔辞の依頼は、遺族が進める準備です。しっかり段取りして準備するようにしましょう。

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葬儀当日の運営

葬儀当日、遺族は葬儀開始15分前に着席する必要があります。僧侶をもてなす必要もあるので、代表の喪主は時間には注意しましょう。参列者に挨拶するのも喪主の大切な役割です。感謝を述べるので、十分に準備しておきましょう。

 

香典は直接受け取る場合と受付が預かる場合があります。受付の香典は出棺時に受け取るのが普通です。喪主は出棺時にも挨拶をしなければならないので、香典の管理には気を付ける必要があります。

 

喪主と施主が別の場合は、施主が香典の管理に気を配りましょう。ただし、火葬場の移動などで遺族側全体が混乱しやすい時間帯です。香典の管理を専門に行う人を決めておくのもいいかもしれません。

年忌法要

四十九日法要や一周忌、三回忌など葬儀の後の年忌法要も喪主が責任者として取り仕切ります。四十九日法要は、葬儀後に準備する必要があるので十分に注意しましょう。

昔の施主の役割について

現代では施主は、葬儀費用の負担と喪主のサポートが役割です。しかし、葬儀社がなく地域共同体が葬儀を行った時代は、施主が葬儀を取り仕切った時代もありました。この時代は喪主と遺族は喪に服しており、故人の供養に専念していました。

 

地域共同体の中から選ばれた葬儀組と呼ばれる人たちが、葬儀会社の代わりに葬儀を進めます。施主は遺族の代表として、葬儀組や寺院と打ち合わせをしながら葬儀を行う責任者でした。

施主・喪主のマナー

喪主と施主共に遺族の代表として相応しいマナーが求められます。挨拶やお布施、強化などに関するマナーについてまとめました。

挨拶について

喪主は、遺族の代表として葬儀当日の挨拶という大切な役目があります。地域によってはお通夜の挨拶は不要な場合もありますが、告別式・精進落としなどで挨拶は必ずしなければなりません。遺族の代表として、しっかりと挨拶を行いましょう。

 

挨拶はかしこまった言葉遣いや長い話をする必要はありません。故人が生前お世話になった感謝の気持ちを示すことが大切です。今後も変わらぬお付き合いをお願いすることもわすれないようにしましょう。

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お布施について

お布施の額を決めて僧侶に渡すのは、施主と喪主の大切な役割です。お布施の平均額は50万円ほどで、葬儀費用全体の四分の一になります。ただし、家族葬など小規模な葬儀も増え、費用は変化します。お布施にどのくらい包んだらいいか不安なら、葬儀社に相談するといいでしょう。

 

お布施は葬儀当日に渡すことが増えていますが、タイミングや包み方は地域で変わってくることも多いです。詳しい人がいない場合は葬儀社に相談すれば、包み方や渡すタイミングは教えてもらえます。

供花(生花)について

施主や喪主が供花を贈るべきか迷ってしまうことも多いようです。これは地域によって異なりますが、施主あるいは親族一同として供花を出すことは問題ありません。どちらが良いかわからない場合は、葬儀社に相談した方がいいでしょう。

 

供花の順番を決めることも喪主の大事な仕事になります。供花は祭壇の両脇にお供えしますが、配置の順番に迷ってしまうことも多いです。故人と血縁関係が近い順に右から左に、配置するのが一般的です。自信がない場合は、事前に確認しておきましょう。

 

また供花をいただいた場合は、後日をお礼状を出すのがマナーです。どなたからいただいたか分かるように、控えを残しておきましょう。

弔電は喪主・施主のどちらに送るべきか?

以外と迷うことが多い問題なのが、弔電を喪主宛てと施主宛てのどちらに打つべきかということです。基本的に弔電を打つのは喪主宛てにするべきですが、施主との関係性が深い場合などはどちらに打つべきか迷ってしまう場合もあります。

 

ただし、礼儀的にも喪主に弔電を打つのが正しいので、喪主と施主が異なる場合は施主宛てに弔電は送らないようにしましょう。施主は全ての弔電に目を通すのが普通なので、喪主宛てに弔電を打っても弔意は伝わります。

喪主・施主が香典を用意する必要は?

香典は、遺族を助けるために食べ物を用意したのが始まりといわれています。現在の香典は、葬儀費用の援助としてお金を包むという考えになっています。喪主や施主は香典を用意する必要はあるのでしょうか?

 

喪主は香典を受け取る側なので、基本的に用意する必要はありません。ただし、施主が全て葬儀費用を負担している場合などは、香典を用意した方が良い場合もあります。

 

施主は葬儀費用を負担するので、香典は用意しません。ただし、香典は故人に備えるものと考えて、形式的に施主が香典を用意する地域もあります。

喪主・施主を決める場合は話し合いが大事

喪主と施主の違いや役割、決め方などをまとめました。実際の葬儀では喪主と施主を兼任することも多いですが、その分負担も多くなります。決め方はある程度決まりがありますが、兼任するのが大変な場合は、しっかりと親族で話し合って決めることが大切です。