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納骨の費用について・納骨方法の比較や内訳安くする方法などまとめ

納骨は、お布施以外にもさまざまな費用がかかります。種類が多いので、どんな費用が必要なのか把握るのが大変です。曹洞宗や真言宗、日蓮宗など宗派ごとの違いも気になるところです。相続税の問題や費用を安く抑える方法など、納骨の費用についてまとめました。

公開日 : 2020/10/17

更新日 : 2020/10/17

目次

納骨に必要な費用について

火葬を行ったご遺骨は、納骨して供養することになります。納骨にかかる費用はお布施や御車代、お膳量など種類が多く、かなりの額がかかります。納骨にかかる費用の種類や浄土宗・真言宗・曹洞宗・日蓮宗など宗派ごとの違いもまとめました。

 

納骨費用を安く抑える方法についてもご紹介します。

納骨式に必要な費用

納骨を行う納骨式の費用は、お布施や彫刻料、納骨作業量などさまざまなものがあります。納骨式の費用についてまとめました。

お布施

お布施の一般的な相場は3万円~5万円といわれています。ただし、地域や寺院との関係によっても金額は変わってきます。格式の高いお寺や自分の家が旧家である場合は、これよりも高額なお布施が必要な場合もあります。

 

寺院側が金額を明示することは基本的にないので、事前にどのくらいの額が必要か確認しておきましょう。

御車代

御車代は、納骨する場所が寺院以外の場合に僧侶にお渡しすることになります。1日分の御車代として5000円~1万円が相場です。寺院に納骨する場合は、御車代は要りません。お布施とは別に包むので、表書きは御車代になります。

埋葬許可証

埋葬許可証は、埋葬が許可されたことを証明する書類です。納骨するためには、埋葬許可証が必要になります。火葬許可証に火葬されたことを証明する印が押されたものが、埋葬許可証になるので書類自体は同じです。

 

埋葬許可証の発行に費用はかかりませんが、紛失して再発行する場合は300円~400円ほどの手数料が必要です。

石材店(石屋)に払う彫刻料

納骨するには、墓誌に戒名を刻むための彫刻料も必要です。石材業者に依頼して戒名や命日を刻んでもらいます。費用としては、2万円~5万円が相場です。生前に名前を刻んでいた場合もあるでしょう。

 

その場合は、赤色になっている名前を白に変えてもらいます。この場合は費用が安くなりますが、1万円~3万円が相場になります。

納骨作業費用

納骨式ではお墓の下部にあるカロートと呼ばれる部分を開ける必要があります。近年はカロートは簡単に開閉できる場合も増えていますが、自分たちでは開けられないことが多いです。そのため、石材業者に依頼してカロートを開けてもらいます

 

この納骨作業料は5000円~3万円ほどかかります。ごくまれに作業にクレーンが必要になる場合もあります。クレーンが必要な場合は、費用が高額になるので事前に見積もりを頼みましょう。

会食

納骨式の後は会食を行うのが一般的です。会場は自由に選ぶことができますが、移動はせずにすむ霊園や寺院の施設を利用することが多くなっています。その場合は、ケータリングや仕出し弁当を用意する必要があります。

 

自分で注文するよりも施設に注文を依頼するケースが多くなっています。食事代と会場利用の代金として、1人当たり3000円~1万円が相場です。人数分の会食代が費用としてかかります。

 

僧侶も会食に招待しますが、辞退されることも多いです。発注前に参加するか確認しておきましょう。

御膳料

僧侶が会食を欠席する場合は、御膳料を包む必要があります。表書きに御膳料と書いて、お包みします。御膳料の相場は、1人につき5000円~1万円です。

卒塔婆(塔婆)料

卒塔婆(塔婆)を立てる際に必要な費用が、塔婆料です。浄土真宗以外の宗派で納骨式を行う場合に必要になります。相場は2000円から1万円になります。お布施とは違い、塔婆料は寺院ごとに決まっています。事前にいくらか確認しておきましょう。

お供え物やお花などの諸経費

納骨式には、お供え物やお花も用意するのが一般的です。どんなものを用意するのか決まりはないので、故人が好きなものをお供えするのが普通です。ただし、寺院によってはお供えを禁止している品物もあるので、事前に確認しておきましょう。

 

お供え物は納骨式の後に持ち帰るのが一般的です。持ち帰ることも考えた上で選ぶようにしましょう。費用は5000円から2万円が相場です。

お布施の包み方

納骨式のお布施の包み方が知りたい人も多いと思います。本来は奉書紙を使うべきですが、封筒でも問題ありません。納骨式のお布施の包み方についてまとめました。

奉書紙

奉書紙は厚手の和紙で、元々は楮を原料としていました。紙幣を半紙でくるみ、奉書紙で包むのがお布施の包み方としては最も丁寧です。地域によって異なりますが、基本的に水引は必要ありません。

白い封筒

奉書紙が手に入らない場合は、白い封筒にお布施を包むこともできます。お布施と印刷された封筒も販売されています。封筒を使用する場合は、裏面に住所と金額を記載するのが一般的です。

新しいお墓を作る場合

お墓がない場合は、納骨のために新しいお墓を建立する必要があります。お墓を新しく作る場合の費用についてまとめました。

お墓の建立費用

新しいお墓を建立する費用は、納骨に関する費用の中で最も高額です。墓石の材料やデザインによっても大きく価格が変化します。平均的な価格は200万くらいですが、高価なものだと1000万円以上かかります。

 

ただし、リーズナブルなものもあるので100万以下で建てることも可能です。

永代使用料・永代供養料

新しいお墓を立てる場合は、墓地の土地を取得するための永代使用料が必要です。永代使用料の相場は60万円~80万円になります。ただし、地価によって高くなるので、都心だと永代使用料が数百万かかる場合もあります。

 

また、土地を購入するわけではなく、あくまで使用する権利です。

開眼法要料・建碑法要

新しくお墓を建てた際は、開眼法要・建碑法要を行います。仏教の多くの宗派では開眼法要を行うことで墓石に魂を込めて、お墓として完成すると考えます。浄土真宗は魂をこめるという考えはありませんが、式典として建碑法要を行います。

 

開眼法要と建碑法要は考え方は異なりますが、費用や内容はほとんど変わりません。新しくお墓を作った場合、開眼法要と納骨式を同時に行うことが増えています。開眼法要料・建碑法要料は3万円が相場で、納骨式のお布施とは別に用意します。

檀家料・入檀料

新しいお墓を作って納骨するためには、入壇料と檀家料がかかります。入壇料は檀家になるための費用で、檀家料は毎年必要な費用です。入壇料の相場は10万円~30万円で、檀家料は年間5000円~2万円ほどになります。

手桶や柄杓などの費用

新しくお墓を作った際は、手桶や柄杓などの小物も必要になります。プラスチック製の安いものなら、2千円~3千円で手に入ります。ただし、墓地や霊園に共用の手桶や柄杓が用意されている場合もあるので、確認しておきましょう。

納骨堂に埋葬する場合

室内にお墓を作るのが納骨堂です。納骨壇を並べたロッカーのような形式、納骨壇より多きな仏壇を並べた形式、室内に墓石を建てる室内型墓所などがあります。また、コンピューター管理で、お参りスペースにご遺骨を自動で運ぶ自動搬送式も作られています。

 

納骨堂は一般的なお墓よりも費用は安く、10万円~100万円が相場です。当然ですが、形式や場所によっても費用は変わってきます。納骨堂へご遺骨を納める場合に必要な費用についてまとめました。

永代使用料・永代供養料

納骨堂に遺骨を納める場合は、永代使用料か永代供養料はのどちらかが必要になります。永代供養料を支払うと、ご遺族の代わりに霊園や寺院が供養や管理を行います。永代使用料は一般的なお墓よりも安く、永代供養料は10万円~100万円が相場です。

維持・管理費

納骨堂は、年間の維持管理費が必要な場合があります。維持管理費の相場は年間1万円ほどになります。維持管理費は、個別にご遺骨を管理する場合に必要なことがほとんどです。納骨堂が合祀墓の場合でも、維持管理費が求められる場合もあります。

檀家料・入檀料は不要な場合も

お墓に遺骨を埋葬する場合、普通は入壇料や毎年の檀家料が必要です。しかし、納骨堂の場合は、宗派に関係なくご遺骨を受け入れる寺院も多いです。その場合は、入壇料や檀家料が必要ありません。

 

もちろん、入壇料や檀家料が必要な場合もあります。入壇料や檀家料の相場は、10万円~30万円、年間5000円~2万円で普通のお墓と変わりません。

代表的な宗教によってかかる費用

仏教でも宗派の違いによって葬儀の形式はかなり変わってきます。ただし、霊園や納骨堂に納骨する場合は、宗派に関係なく受け入れてくれることがほとんどです。納骨の費用も宗派による違いはほとんどありません

 

ただし、卒塔婆を立てるなどの違いはあるので、そのことによる費用の違いは出てきます。代表的な宗派の形式の違いについてまとめました。

浄土宗・曹洞宗

浄土宗と曹洞宗は、卒塔婆を立てるのが一般的です。追善供養という考え方があり、塔婆を立てることは、故人が生前に行った善行を補うことで成仏を助けることになります。卒塔婆を立てることは故人の善行となるだけでなく、自分自身の善行となって自分の元に返ってきます。

 

塔婆には「南無阿弥陀仏」という題目があり、表面には梵字でキャ、カ、ラ、バ、アと書かれています。5つの梵字は五輪塔を表しており、全ての世界を構成する地、水、火、風、空の5つの要素にも対応しています。

 

塔婆の長さを制限した霊園もあるので、塔婆を立てる場合は事前に確認しておく必要があります。

日蓮宗

日蓮宗にも、塔婆を立てる習慣があります。追善供養の考え方や塔婆の意味は、浄土宗・曹洞宗と同じです。ただし、題目が「南無妙法蓮華経」となっている点が異なります。塔婆を立てる場合は、僧侶に依頼して用意してもらいましょう。

真言宗

真言宗はお墓の形に決まりがないのが特徴です。塔婆についても立てることができます。題目は「南無大師遍照金剛」です。

浄土真宗

浄土真宗には追善供養という考え方はなく、阿弥陀様により亡くなった方は皆成仏できるという教えになります。そのため、故人を供養する塔婆を立てる習慣はありません。法要などの行事も供養が目的ではなく、残された者が仏の教えに出会うために行われます。

納骨の費用を安くするには

一般的なお墓や納骨堂以外にも、ご遺骨を埋葬する方法があります。これらの方法なら、納骨費用を抑えることも可能です。お墓・納骨堂以外の埋葬方法の種類と費用についてまとめました。

永代供養

永代供養は、ご遺骨を霊園や寺院に預けて供養や管理を行ってもらう方法です。一般的なお墓が必要ないので、お墓を継承する人がいない場合にも永代供養になることが多いです。宗派に関係なく利用することができます。

 

永代供養は広い敷地を必要としないので、お参りし易い場所に建てやすいです。費用を安くしやすいのがメリットですが、合祀墓といいう共同のお墓に埋葬することが多くなります。そのため、ご遺骨を取り出すことができなくなるので注意しましょう。

 

費用は10万円程度から可能ですが、100万円以上になる場合もあるので注意しましょう。また、供養の回数が決まっている場合や管理だけで供養を行わない場合もあります。本当に永代供養になっているか確認してから、ご遺骨の預け先を決めることが大切です。

散骨

散骨は、ご遺骨を海や山に撒いて埋葬する方法で自然葬とも呼ばれてます。いくつかの方法があるので、簡単にご紹介します。

海洋散骨

一般的な散骨の方法は、海に散骨する海洋散骨です。業者の船を貸し切って散骨する場合は、船の規模によりますが30万円程度が相場です。複数の家族で船を借りる場合だと、10万円程度に費用を抑えることができます。

 

ご遺骨を業者に預けて散骨を行う委託散骨もあります。ご遺族が船に乗って散骨を見届けることはできませんが、費用は3万円くらいですみます。

宇宙葬

宇宙葬は、宇宙空間で散骨を行います。夢のある埋葬方法として人気があります。ただし、費用は数十万円から数百万円かかるので納骨の費用を抑えるのには向いていません

個人で散骨する際の注意点

業者に依頼せずに自分で散骨することも可能です。ただし、散骨する土地を見つけて所有者や管理者に許可を取る必要があります。遺骨を細かく粉砕する必要もあるので、自分で散骨するのはかなり難しいです。

 

これらの点を守らなかった場合、遺骨遺棄罪という犯罪になってしまうので十分に注意しましょう。自分の土地に散骨することも可能です。ただし、庭に散骨する場合など、ご近所とトラブルになることもあります。できれば避けた方がいいでしょう。

樹木葬

樹木葬は霊園の敷地内や山林の樹木や草花の下にご遺骨を埋葬します。一本の樹木を墓標の代わりにするのが一般的でしたが、最近は敷地の広さの問題で対応する霊園は少ないです。区画内に複数のご遺骨を納める形式が増えて、合同募のようになっています。

 

樹木葬の相場は一般的なお墓よりも安く、5万円から80万円ほどです。基本的に永代供養と同じ扱いで、管理は霊園が行います。石碑を設置するオプションや管理料が発生する場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

納骨の費用の一部は相続税の控除対象

遺産を相続する際に、遺産の額が一定の金額を越えると相続税がかかります。葬儀の費用は控除対象なので、葬儀費用を遺産総額から差し引いて相続税を計算できます。納骨代は葬式費用の一部と見なされるので、控除対象になります。

 

納骨代は控除対象になることを忘れがちなので、領収書を保管しておきましょう。ただし、控除対象と求められるのは、納骨式のお布施など必要な葬儀費用のみです。お墓の建立費用や永代供養料などは控除対象にならないので注意しましょう。

納骨の費用はしっかりと計算しよう

納骨の費用は種類も多く、かなり高額になります。また、檀家料は管理費など永続的にかかる費用が必要な場合もあります。しかし、しっかりと考えて計算すれば経費を抑えることも可能です。

 

故人の遺志や家族・親族の意向も考えて、最適な納骨方法を選びましょう。