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愛犬の葬儀の方法と手順、葬儀の注意点ついてわかりやすく解説

愛犬を手厚く供養するため、葬儀を行うことができます。ペット専門の葬儀業者は数多く、故人の供養に引けを取らない葬儀も執り行うことが可能です。ただし、愛犬の葬儀を行う場合に注意しなければいけない点はあります。今回は愛犬の葬儀の方法について解説します。

公開日 : 2020/10/23

更新日 : 2020/10/23

目次

愛犬の葬儀について

いつも自分と一緒だった愛犬が亡くなるのは、家族が亡くなるのと同様に悲しいものです。ご自分が愛情を注いできたのなら、やはり手厚く葬ってあげたいことでしょう。

 

今回は、愛犬の葬儀や火葬はどのように行えば良いのか?執り行う際の注意点等について解説します。

愛犬が死んだら

飼っていた愛犬が亡くなったなら、通常の場合、市町村の保健所で登録抹消の手続きを行った後、市町村にお願いして遺体を処理することができます。

 

市町村に処理をしてもらう場合は収集料金(1,000円前後)がかかります。市町村の職員等がご自宅へうかがい、愛犬の遺体を収集します。

 

とはいえ、飼っていた愛犬である以上、ご自分の手で葬儀・火葬・埋葬をしたいならば、いろいろな葬儀サービスがあるのでそちらを検討してみましょう。

愛犬の葬儀は可能

「人以外の葬儀は、とても珍しいことなのではないか?」と考える方々も多いことでしょう。しかし、最近では決して珍しい葬儀サービスと言えなくなっています。

 

ペット専門の葬儀・火葬を行う業者は多く、インターネット等で盛んに宣伝している場合もあります。また、ペットの遺骨の埋葬は自宅の庭でも可能ですが、霊園等で飼い主と一緒に埋葬が可能な所もあります。

 

愛犬もまた、家族の一員として手厚い葬儀が執り行われるケースは多くあります。特に火葬の場合、とても故人に対しては行えないユニークなサービスも提供されています。

愛犬の葬儀の費用・手順について

犬が亡くなった場合、市町村窓口への届出が義務付けられています。一方、愛犬をはじめとしたペットの葬儀は、必ずしも行わなければならない儀式と言えません。

 

しかし、ペットはご自分や家族が愛情を注いだ存在であった以上、手厚く供養したいはずです。こちらでは、葬儀や火葬を行う前の準備、そして葬儀~埋葬までの大まかな流れを説明します。

葬儀や火葬を行う前の準備

愛犬が息を引き取ったら、市町村にお願いして遺体を処理してもらうにしろ、葬儀を執り行うにしろ、遺体の防腐処理を行う必要があります。

 

そうしないと、亡くなったことで筋肉が機能しなくなり、体の穴という穴から体液が漏れ出してしまいます。体液の流出を阻止するため、遺体を涼しい場所へと移動し、アイスノンやドライアイス等で腐敗の速度を遅くしましょう。

 

また、体液の流れ出しを防ぐため、口や鼻に綿・ガーゼを詰め、肛門にも詰め物をします。

葬儀~埋葬までの手順

葬儀社に葬儀を依頼する場合、その費用は小型犬なら2~3万円、 中型犬なら3~4万円大型犬で4~6万円が相場です。こちらでは葬儀~埋葬までの大まかな流れを見ていきましょう。

 

  1. ペット葬儀に対応している業者を探す
  2. 業者と日程や料金等について話し合う
  3. 葬儀を実施:祭壇を設け、必要ならば僧侶に読経してもらう
  4. 火葬を行う
  5. 遺骨を埋葬する

 

葬儀を執り行うならば業者の用意した会館や、寺院(ペットでも対応が可能なら)へ移送し、祭壇の前で読経を行う方法があります。

 

その他、自宅で葬儀を執り行うことも可能です。ただし、近隣住民に迷惑がかからないかどうか、良く周辺環境を確認する必要があります。

 

火葬を行った後は埋葬を行います。霊園等に埋葬する場合はペットも埋葬が可能なのか、ホームページ等でよく確認してから申込を行いましょう。

 

また、自宅の庭に埋葬するのもペットならば可能です。なお、人間の遺骨の場合、自宅で遺骨を安置するのは構いませんが、自宅の庭で遺骨に土をかぶせた埋葬は違法です。

愛犬の火葬方法と火葬時間そして費用について

葬儀を経なくても、愛犬の遺体はすぐに火葬して構いません。特に夏場等は遺体の腐敗が早く進んでしまう場合も考えられ、何日も保管ができず火葬を速やかに行うケースはあることでしょう。

 

この火葬方法は主に4種類があります。ペットの火葬方法には、故人の場合ならとても対応が不可能なサービスも利用できます。

合同火葬の場合

複数のペットの遺体と共に火葬する方法です。愛犬の大きさ・体重でも費用は違ってきますが、7,000円~25,000円程度です。

 

合同で一度に火葬を行うため費用は割安です。しかし、他の犬と一緒に火葬されるので、愛犬の遺骨が飼い主の手もとへ戻る可能性は低い点に注意しましょう。

 

例えば、愛犬用の墓を建てて自宅の庭に埋葬したい人、ペットと一緒に埋葬できる霊園で供養をしたい人は避けた方が良い方法と言えます。

個別の一任火葬の場合

家族が立ち会わず、ご自宅等へ訪問したスタッフがご遺体をお預かりし火葬する方法です。個別に火葬するので必ず遺骨は戻ります。費用は13,000円~50,000円程度です。

 

飼い主や家族が「愛犬が火葬されるのを見るのは辛い。」と思ったならば、この方法を利用した方が良いでしょう。

個別の立ち会い火葬の場合

故人の火葬と同様に飼い主・家族が立ち会う火葬の方法です。業者に遺体を移送し、火葬を行います。火葬後は飼い主・家族で収骨をします。費用は18,000円~55,000円程度です。

 

当然ながら焼骨したため愛犬の面影も無く、飼い主・家族はさすがにショックを隠せないことでしょう。しかし、丁寧に収骨するのも供養の一つです。愛犬の葬儀~埋葬まで、ご自身の手で行うことを希望するなら最適の方法と言えます。

訪問火葬の場合

火葬設備を備えた特別な車両が、ご自宅等まで来て愛犬の遺体を火葬する方法です。「出張火葬」とも呼ばれています。このような火葬方法は、ペットが対象なので可能なサービスと言えます。

 

駐車場等を利用して火葬が行えるため、わざわざ愛犬の遺体を火葬業者まで移送する必要もありません。費用は15,000円~50,000円程度です。

 

ただし、ペット専門の葬儀・火葬業者が、必ず火葬設備を備えた車両を所有しているわけではありません。訪問火葬(出張火葬)を希望するなら、このようなサービスを行っているかどうか、事前に業者へ確認しましょう。

愛犬の供養方法について

愛犬の葬儀を執り行い火葬した後は、必ず行わなければいけない埋葬の方法はありません。仏壇を作ることや、庭先に遺骨を埋めても構いません。最近ではペットを家族の一員として捉える風潮が高まり、ペット専用の霊園も多くなってきました。

 

とはいえ、昔からの供養の方法では、ペットの遺骨を飼い主の手元に置くのが一般的です。また、遺骨をペンダント等のアクセサリーにするサービスもあり、いつも愛犬と一緒にいたい人へおすすめです。愛犬の遺体を火葬した後、パウダー状にして散骨する等の方法もあります。

 

その他、パウダー状にした遺骨を自宅で保管し、自宅墓を設け供養する方法も考えられます。このように供養の方法は多様に存在します。ご家族でよく相談し、納得できる供養の方法を選ぶことが大切です。

犬の葬儀に参列する場合

愛犬の葬儀を執り行う場合、全く人間の場合と同じ葬儀のルールなのか悩む飼い主さんは多いことでしょう。また、飼い主さんと親しい友人が愛犬の葬儀に呼ばれた場合、香典が必要なのか服装はどうすべきか迷われるはずです。

 

こちらでは、愛犬の葬儀に参列する場合の服装や、香典の必要性、お花や供物について解説します。

葬儀に参列する服装

愛犬の葬儀を執り行う側も、葬儀に招かれ参列する側も、葬儀会館・寺院等で葬儀を行わないなら、特に喪服を着なければいけないルールはありません。

 

双方、私服で構いませんが、派手な色の服装はペットの葬儀・火葬を行う雰囲気に合わないので避けましょう。また、殺生をイメージさせる毛皮、ヘビ皮・ワニ皮を使ったベルトの着用、バッグの携帯は避けることが大切です。

 

また、葬儀会館や寺院で執り行う場合も、愛犬の葬儀で喪服を着用する必要性は薄いです。とはいえ、葬儀会館や寺院には、故人の葬儀のため参列する方々もおられる場合があるので、愛犬の葬儀を執り行う方々は喪服を、参列者は黒を基調とした服装の着用が無難です。

 

なお、故人の葬儀と同じく数珠を持って礼拝しても問題はありません。

葬儀に香典は必要か

親しい人の愛犬の葬儀に招かれ参列する場合、特に香典を用意する必要はありません。香典を無理に渡そうとすると、主催者側が困惑してしまうかもしれません。

 

香典の代わりに、綺麗な供花等を贈り、少しでも飼い主・家族の悲しみが和らぐように配慮してみましょう。

 

なお、ペットの葬儀に参列する際は、故人の葬儀と同じく大声で騒いだり、むやみに励ましの言葉をかけたりすることは避けましょう。厳かな雰囲気を損ねる行動は故人の葬儀と同様にマナー違反です。悲しみ分かち合い、愛犬の冥福を祈る姿勢が大切です。

お花や供物は必要か

愛犬の葬儀の際に遺影・祭壇を花々で飾るのも良いでしょう。また、参列した方々が香典の代わりにお花を捧げるのも、愛犬の供養となるはずです。白や淡いピンク色のお花がベストです。

 

生花はすぐに傷むことがあるので、造花・プリザーブドフラワーを贈るのも配慮と言えます。また、飼い主・家族のために菓子折りを持参しても構いません。好きだったドッグフードを供えるのも心遣いと言えます。

 

一方、葬儀の主催者側は、大好きだったおもちゃを祭壇に供えても良いでしょう。ただし、愛犬の遺体と共に火葬することは禁止されているので、棺に入れることはできません。

 

 

愛犬の葬儀をする場合の注意点

愛犬の葬儀・火葬の際に多様なサービスを利用できる機会が増えています。愛犬を手厚く供養したい場合には、飼い主・家族のニーズに合わせ葬儀のプランを比較検討してみましょう。

 

ただし、ペット専門の葬儀・火葬の業者へ依頼する場合、注意しなければいけない点も存在します。

葬儀サービスは東京・大阪のような都会だけ?

確かに東京・大阪等の大都市圏では、ペットを飼う方々も多く葬儀・火葬の需要は高いです。そのため、いろいろな業者がユニークな方法で、飼い主・家族の思い出に残る葬儀サービスを提供してくれます。

 

もちろん、地方でもペット専門の葬儀・火葬業者はあります。ただし、やはり都心ほど多くないのは事実です。また、葬儀・火葬業者には営業エリアが概ね決まっています。

 

たとえ、お住いの地域でペットの葬儀・火葬を行ってくれる業者が無くても、他の市町村から出張で対応してくれる業者はあります。

 

ほとんどのペット専門の葬儀・火葬業者はホームページを開設しているので、記載されている葬儀内容・料金、対応エリアを良くチェックし、葬儀の相談を行います。

 

メールや電話対応に24時間対応してくれる業者もあるので、急ぐ場合はこのような業者へ問い合わせしてみましょう。

悪質業者に要注意

ペット専門の葬儀・火葬業者は、近年のペットブームの影響で急速に増加しました。以前ならばペットの死後、自分の家の庭に埋葬するか、焼却場に持っていくことが主な方法でした。

 

それらの方法に加え、ペット供養の在り方が多様化したことは喜ぶべきことです。しかし、ペット専門の葬儀・火葬業者の増加は同時に、悪質な業者の参入によるトラブルの増加も招きました。

 

過去に大きな問題となった葬儀費用の法外な高額請求、ペットの遺体を遺棄する事件を引き起こした悪質なペット火葬業者によるトラブルも、現在では目立たなくなっています。

 

しかし、安心して専門業者に依頼したいならば、優良なペット火葬・葬儀の協会会員である業者を選ぶことがおすすめです。例えば、次のような協会があります。

 

  • 一般社団法人日本動物葬儀霊園協会
  • 一般社団法人全国ペット霊園協会
  • 日本ペット訪問火葬協会

 

これらの協会に加入しているかどうかも、業者へ依頼する選択基準の一つに該当するはずです。

故人の葬儀に犬を連れて参列可能か

故人の葬儀に愛犬を連れて参列したい、そんな方々もいるはずです。もしも、故人が生前に犬が大好きで、招かれた参列者の愛犬も可愛がって頂いたことがあるなら、愛犬を連れていけば故人は喜ぶことでしょう。

 

しかし、ペットが参列できる葬儀会場は非常に限られています。小型犬なら式場内でカゴから出せるのか等、いろいろ確認が必要です。

 

また、葬儀を執り行う側は良くても、同じ参列者が困惑する可能性もあります。また、犬なら吠えてしまう場合があり、葬儀の進行に支障をきたすかもしれません。

 

一方、葬儀を執り行う側で、故人の愛犬を会場に同伴させたい場合も同様です。式場の規則でペット同伴が禁止されているなら、それを遵守しなければいけません。

 

ペットの同伴が叶わないなら「ペットホテル」に一時預ける、家族の誰かが自宅に残りペットの側にいるという方法をとりましょう。

愛犬も家族の一員として温かく見送ろう

愛犬を家族に迎え入れて、愛犬が亡くなるまでに過ごした日々は、飼い主・家族にとって愛犬にとってもかけがえのない「記憶」です。

 

愛犬によって得られた温かい心は、飼い主・家族の宝物となるでしょう。そんな宝物を与えてくれた愛犬に感謝し、その成仏を願い、葬儀を通して見送ることも供養の一つです。