香典袋にボールペンは使用可能か?中袋の書き方や入れ方も解説

公開日 : 2020/9/12

更新日 : 2020/9/12

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お葬式や法事に参列する際に、香典袋を準備します。その際に、表書きや名前などを書かないといけませんが、ボールペンを使ってもよいのか疑問に思う方も多いです。正しいマナーをしっかりと学び、相手に失礼のないように香典袋を準備しましょう。

公開日 : 2020/9/12

更新日 : 2020/9/12

目次

香典袋は薄墨でないとだめなのか?

お葬式や法事に持っていく香典袋は、表書きを書いたり中袋に金額を書いたりします。一般的に薄墨を使用しますが、ボールペンやサインペンなどを使用してもよいのか悩む方もいます。そこで、香典袋を書くときに使用するペンについてまとめてみました。

ボールペンはマナー違反

お通夜や告別式に持参する香典袋は薄墨を使用するのがマナーです。四十九日法要からは濃墨を使って表書きを書きます。そのため、ボールペンで表書きや名前を書いてしまうと失礼に当たります。濃墨の代わりに油性ペンも失礼のため、気を付けてください。

 

どうして薄墨でないとだめなのかという理由については、「急な訃報を聞き、墨を十分にする時間がなかった」という意味合いがあります。また、「涙で墨が薄れてしまった」という逸話が習慣となって、今でも薄墨を使用するのが一般的です。

 

本当に墨をすらなくても、今では薄墨用の筆ペンがあり、濃墨の両方を使うことができるアイテムがあります。自宅に1本用意しておくだけで、お葬式や法事に合わせて使い分けをすることができるため、準備しておくようにしましょう。

中袋はボールペンでも大丈夫

香典袋の表書きや名前は薄墨や濃墨を使用しないとマナー違反ですが、中袋はボールペンを使っても問題はありません。中袋には大切な情報を書き込まないといけません。名前や住所・金額など画数も多く、上手に薄墨を使用するのが難しい場合は、ボールペンで書きましょう。

 

中袋に記載する情報は基本的に見やすさが重視となるため、ボールペンで書いても失礼にはなりません。逆に頑張って薄墨を使って、住所や名前を書いたとしても字がつぶれてしまって遺族がわからないと香典返しなどのときに困ってしまいます。

 

読みやすいことを第一に考えて、中袋は薄墨にするかボールペンにするか判断してみてください。中袋には金額を記入しないといけなく、漢数字で書かないといけません。なれない文字を書くときに字がつぶれてしまう可能性もありますから、気を付けましょう。

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コンビニでも薄墨は買える

急なお通夜やお葬式の際に、薄墨がないからボールペンで書きたいと思うかもしれませんがマナー違反になるため、絶対にしてはいけません。香典袋をコンビニエンスストアで購入するなら、薄墨の筆ペンも一緒に売っているため、24時間いつでも購入することができます。

 

普段、買い物をするスーパーでも薄墨と濃墨の両方を使うことができる筆ペンが販売されています。香典袋をどこで購入するかはあなた次第ですが、薄墨がない場合は一緒に購入するようにしましょう。そうすれば、正しいマナーを守って香典袋を準備することができます。

 

実は、100均でも筆ペンを購入することができ、費用を抑えることができます。コンビニエンスストアやスーパーよりも値段も安い場合があります。家に筆ペンを1本準備しておくと、急なお通夜やお葬式にも使うことができるので、余裕をもって準備しておきましょう。

香典袋の基本的なマナー

香典袋を準備するときは、基本的なマナーを守らないといけません。表書きの書き方やお金の入れ方など、細かいところまで気を使う必要があります。そこで、香典袋を準備するときの基本的なマナーをご紹介します。

表書きの書き方

香典袋に書く表書きは宗教によって書き方が異なります。仏教では「御香典」・「御香料」・「御霊前」と書きます。四十九日法要からは「御仏前」となるため、どの表書きを書かないといけないかをよく考えましょう。

 

神式では「御玉串料」・「御榊料」と香典袋の表書きに書くため、仏教とは異なります。また、仏教では蓮の花がプリントされている香典袋を使用しますが、神式の香典袋は白い無地を使用します。香典袋のデザインにも気を付けてください。

 

キリスト教は「御霊前」・「御花料」と香典袋の表書きに書きます。香典袋の種類は白い無地または十字がついたデザインです。無宗教や宗教の種類が分からない場合は、「御霊前」と書いて問題はありません。このように、宗教によって書き方が異なるため、気を付けましょう。

中袋の書き方

香典袋の中には、中袋が入っていることが多いです。こちらには、住所・名前・香典の金額を書かないといけません。ボールペンで書いてもよいので、表書きを書くよりも書きやすいです。香典の金額を書く前に、「金」と書くのが一般的です。

 

そして、金額は旧字体で使われる漢字の大字を使って記入します。例えば、3,000円を包むときは、金参阡円または金参阡圓と書きます。1は壱・2は弐・3は参・5は伍・7は七・8は八と書くため、いつも使っている感じとは異なります。

 

1万円を包むときは金壱萬円または金壱萬圓と書き、10万円を包むときは金拾萬円または金拾萬円と書きます。基本的なマナーのため、不慣れな方は大字をしっかりと覚えておくようにしましょう。法事がある度に、香典で毎回書かないといけません。

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中袋なしの場合

香典袋には中袋が入っていないタイプもあります。外袋の香典袋と内袋で袋が二重になり、不幸事が重なるという考えから縁起が悪いと思いで、こちらのタイプを使う方もいます。その場合、中袋に記入する住所や金額はどこに書けばよいのか悩んでしまいます。

 

中袋なしの香典袋を使用する場合、住所や金額は香典袋の裏側に左下に縦書きで書きます。書き方は住所、氏名、金額の順番で書いてください。表書きや名前は薄墨や濃墨を使いますが、裏面に記入する際はボールペンを使っても問題はありません。

 

横書きタイプの香典袋の場合は、旧字体の感じである大字ではなく、アラビア文字を使っても大丈夫です。香典袋のタイプに合わせて、調整してください。お店で販売されている香典袋には、書き方などを親切に書いているものもあるため、チェックしてみましょう。

お札の入れ方

香典袋にお金を入れるときは、入れ方にも気を付けましょう。お札は同じ向きに揃えたら、お札の人物が描かれている表面は見えないようにします。そして、人物像が袋の底に来るように入れるのが基本的なマナーです。そして、中袋は封をしないのが基本です。

 

また、香典に使用するお札は新札を使いません。新札を使用するのは慶事であり、どうしても新札しかない場合は、一度折り目を付けることで対処することができます。死を予期していたと思われないようにするためにも、新札ではなく古いお札を使用しましょう。

 

中袋なしの香典袋のタイプは、中袋と同様のやり方で人物像が書かれている表面を見せずに、底の方に人物像がくるようにします。このように、お金の入れ方にも気を付けなければいけませんので、細かいところまで気を配りましょう。

香典の金額相場について

香典を準備するときは、どのくらいの金額を入れなければいけないのか悩むものです。故人との関係性や年齢によって金額が異なります。親族の場合は1万円から10万円程度と幅が広く、身近な人ほど香典の金額は高めです。

 

知人や友人、同僚の香典は、3千円から3万円程度であり、金額の違いは故人との関係性によって異なり、お世話になった方には多めに香典を包むのが一般的です。しかし、高すぎても遺族に気を使わせてしまうため、金額相場を守りながら準備するようにしましょう。

香典袋はボールペンで書かないようにしよう

香典袋の表書きや名前を記入するときは、ボールペンを使ってはいけません。中袋は見やすさが重視のため、薄墨などが苦手な人はボールペンを使っても問題はありませんので、調整してみてください。慣れない漢字を書いたりもするため、気を使うようにしましょう。

 

基本的なマナーを守らないと失礼に当たり、社会人として評価も下がるため、香典袋の書き方には気を付けてください。急な葬儀であっても正しいマナーを把握して、準備を進めてください。