百日法要の意味とは？流れや葬儀から49日後に行うことについても解説

百日法要とは、故人が亡くなってから百日目に行う法要のことを指します。四十九日法要と同規模で行うことが望ましいといわれていますが、時代の流れとともに四十九日と百か日は一緒に行われる機会が多くなっています。

宗教や宗派によって考え方は異なることもありますが、百日法要は故人を亡くした悲しみに一区切りをつけて、前を向いて生きていこうということを故人に誓う考えから行われることが多いです。

なぜ百か日なのかというと、由来になるのは考え方はいろいろとありますが土葬をしていた時代に死後100日後あたりで白骨となることが多かったので、亡くなるとともに魂が肉体から離れていくと考えられていたことから100日となっているようです。

この考え方は浄土真宗においてよく言われている考え方です。浄土真宗は日本で信仰者が多いとされている宗派であるため、百日法要を行う機会は多くあるといえます。

百か日法要までは、亡くなった日を1日目として計算するのが通例であることも覚えておきましょう。

大切な方を亡くしたときに供養をするための儀式は葬儀ですが、他にも法事はあります。法事と聞くと四十九日法要や一周忌法要というものをイメージをするでしょう。どちらも故人を供養する法事の中でもきわめて良く知られている存在です。

しかし、葬儀後に行われる法事は他にも様々なものがあるため、故人を供養していく場合は覚えておくべき大切な儀式といえます。それらの法事の中で四十九日法要と一周忌法要の間に行われるのが百日法要です。

大切な身内の方が亡くなり、葬儀まで行ったところで気持ちを落ち着けるための時間を持つことは可能です。ただし、葬儀後の方がやるべきことは意外に多くあります。

ここでは、葬儀後100日に行うことで、香典返しと故人の遺品整理について解説をしていきます。

香典返しとは、葬儀の際に参列者の方から頂いた香典に対しお礼の気持ちをお返しすることです。香典の参列者のみにお返しをするのが、一般的である香典返し。

香典返しの相場は、東日本と西日本で割合が変わってきます。東日本の場合は半額ほど、西日本の場合は香典の3割程と設定されています。ただし、お返しをする場合は金銭ではなく品物という形でお礼状を添えて送ります。

具体的には、お茶やコーヒーのセットやお菓子、海苔など物持ちの良い食べ物や洗剤、タオルセットなど普段使い出来る日用品、商品券、カタログギフトが選ばれています。

しかし、商品券やカタログギフトの場合は相手の年齢や住んでいる地域を良く考慮して送るようにしてください。

葬儀の後に行うことの中でも重要なものの一つに遺品の整理も数えられます。特に故人が亡くなった段階で賃貸住宅や施設に住んでいた場合でも、遺品を片付けないと退去がスムーズに進まないことがあります。

遺品整理の方法は自分で行うものと業者に依頼するものが挙げられます。ご自身で行う場合は、できるだけ他の遺族や親族の協力を得ながら行うことをおすすめします。

特に遺品の量が多い場合や、自身が高齢などのために体力に自信がなかったりする場合は心身両面での負担が大きくなりがちなので、無理をしないことが大切です。

また遺品の中に遺書や高価なものが見つかった場合に、遺族で相続の話をする必要性があります。どちらにしても、100日法要までには遺品整理や遺品の分配を済ませるか、100日法要のタイミングで集まった遺族や親族で分け合うのが一般的です。

なお、遺品に関しては生前に極力不用品などを処分するだけでも、残された遺族の負担を軽くするとに繋がるため、終活の一環として行っても良いでしょう。

故人が亡くなってから100日目の節目に行うのが百日法要です。四十九日法要や一周忌法要に比べると耳にする機会が少ない法事ですが、ここでは100日法要の意味や参列者について解説をしていきます。

百日法要は、四十九日法要や一周忌法要と同じように故人を供養するためだけに行われます。そして、百日法要は四十九日法要と同じように特別な法事の一つです。

具体的には、故人の霊は四十九日の段階で生まれ変わり先が決まり、新しい世界で生まれることとなっていますが、場合によっては思わぬところで生まれ変わることもあるので再度審査されます。

このときに、故人が極楽浄土にいけるように100日法要が必要です。また100日法要は別名で「卒哭忌（そっこくき）」と呼ばれています。

「哭」の意味は悲しみのあまり声をあげて泣くことを意味しており、没後100日の節目で故人が亡くなったことへの悲しみを嘆くことを止めるために行う法事です。その意味でも、100日法要は故人と遺族の両者のために行います。

四十九日法要は故人の遺族や親族、友人も参列して盛大に行うものですが100日法要の場合は遺族や親族といった身内の方だけが参列するのが一般的です。

これは、四十九日が経過した後に行う法要である理由があるためです。さらに加え、故人が生まれ変われるために遺族や親族の供養が必要であるのも理由の一つです。

百日法要は四十九日法要や一周忌法要の間にあるため、存在自体を聞いたことがない方の多いのではないでしょうか。あまり聞きなれない方が多いからこそ、100か日法要をしないという選択をする方もいるかと思います。

結論を言うと、必ずしも行わなければいけないというわけではありません。最近では葬儀や法事の簡略をする傾向にあるため、百箇日法要自体を省略するケースも増えています。

しかし故人が亡くなって一年以内であっても、四十九日法要から一周忌法要の間が空きやすいことから、故人を偲ぶ機会を持つために百箇日法要を行うという選択も大切です。

実際に100日法要ではどのようなときに行うのでしょうか。ここでは、100日法要の流れについて詳しく紹介をしていきます。

しかし、ほかの法事と同じように僧侶の読経と焼香、説法というのが主な流れです。法要が終わった後は、遺族や親族が集まって会食をして、故人の思い出を語り合い楽しく過ごします。

しかし、100日法要の内容に関しても簡略が進んでおり場合によっては僧侶抜きで遺族と親族が故人を偲ぶことも多いです。

100日法要では、どのような服装や持ち物が適しているのでしょうか。また、お布施については、どうすればよいのでしょうか。ここでは、100日法要において服装・持ち物・お布施について紹介を致します。

遺族の場合は、喪服や礼服を着用するのが一般的とされています。男性であれば黒系の上下スーツに白いワイシャツ、黒ネクタイ、女性であれば黒スーツやワンピースにストッキング、パンプスが適しています。

ヒールの高い靴は、お墓参りも行うのであれば安全面のことも考慮して避けたほうが良いです。他にも紋付の袴などの和服を着用しても良いでしょう。特に喪主の方は主催者として、最も格式のある服装で臨むようにします。

参列者として参列をする場合は、略礼服で参列すると良いでしょう。基本的に男性は黒か暗色系のスーツで、女性も黒もしくは暗色系のスーツまたはワンピースを着用するのが基本とされています。

注意点としては、喪主や遺族よりも格式の高い服装を着用しないようにｓましょう。100日法要を含めて法事や葬儀では、参列者は喪主や遺族以上に格式のある服装を選択しないことが一般的あマナーとされています。

持ち物に関しては、香典は忘れないようにしてください。香典の相場は5000円～15000円が相場ですが、故人との関係や会食への参加など、多めに包んだほうが良い場面もあります。

表が気については、四十九日は過ぎているため、「御仏前」と記載するのが無難といえます。水引は黒白または黄白のもので、結び切りか淡路の結びの結い方がしているものを使うようにしましょう。

加えて、僧侶の読経や焼香では必ず数珠が必要なので忘れずに携帯するようにしましょう。

100日法要は、元々は四十九日の法要と同党の規模で行われるものでした。しかし、現在では簡素に営まれることも少なくありません。

では100日法要のお布施を封筒に包む金額はいくらが望ましいでしょうか。結論からいうと各法要で渡すお布施の金額相場にはどれも大きな金額差はありません。

具体的な金額相場は、大体3万円～5万円ほどが目安とされています。お布施の他にも、僧侶にお車代とお食事代をお渡しする必要があります。

それらの金額は5000円～1万円が目安で、お布施とは別に包むのがマナーとされています。いずれにしても4と9は「死」と「苦」を連想させるため、忌み嫌われるため注意しましょう。

四十九日前では、忌明けをしていないため気が進まない方も多くいるかと思います。百箇日法要であれば、忌明けをしてしばらく時間に余裕があるので追いついて納骨することが出来るでしょう。

百か日法要を目安に納骨することが向いている人は、新しいお墓を建てる予定で、家族と話し合いが終わっている人、早く納骨を済ませたい人です。お墓を建立する場合は、墓地や石材店の選定などである程度の期間が必要です。

そのため、百か日法要を目安にするとお墓が建てられたタイミングで納骨ができます。

いかがでしたでしょうか。あまり聞きなれない百日法要という儀式であるため、行うか行わないかは自己判断では難しい可能性もあります。しっかりと身内や親族と話し合ったうえで、マナーを理解し行うようにしましょう。