赤ちゃんが葬式に参列するときの服装は?喪服の購入場所や注意点とは
公開日 : 2020/9/3
更新日 : 2020/9/10
通夜や葬儀のさい、赤ちゃんを連れて行くべきなのか、また、連れて行く場合にはどんな服装にするべきなのか迷う親御さんは多いものです。そこで、赤ちゃんが葬式に参列する場合、どんな服装がいいのか、どこで喪服が買えるのかといったことについてまとめました。
公開日 : 2020/9/3
更新日 : 2020/9/10
目次
葬儀・通夜での赤ちゃんの服装について
葬儀や通夜はいろいろなマナーがあるため、服装にも気を使うものです。大人のマナーについては調べれば分かりますが、赤ちゃんの服装などについては、周りのひとに相談してもあいまいな返答しかなく、困ることがあります。ここでは、葬式のときの赤ちゃんの服装について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
喪服を準備する必要はない
赤ちゃんの場合、葬式のために特別に喪服を準備する必要はありません。しかし、どんな服でもいいわけではないので、配慮した服装を心がるようにしましょう。
服装の選び方
赤ちゃんは、ちょっとしたことで機嫌が悪くなることも多いため、いつもと感触の違う服は避けた方がいいでしょう。葬式のあいだ、ずっと泣かれているのは困ってしまいます。普段着ている服の中から、葬式にふさわしいデザインや色のものを選ぶようにしてください。
色やデザイン
色は、白や黒、グレーなどのなるべくモノトーンなものの中から選ぶようにします。赤や青など、派手な色・目立つ色は避けてください。
デザインについても、派手なものは避け、落ち着いたものを着るように心がけてください。キャラクターなどがついておらず、なるべく無地に近いものがいいでしょう。
靴や靴下
靴や靴下についても、葬式のためにわざわざ用意する必要はありません。普段はいているものの中から選ぶようにします。ただ、服と同様に派手なデザイン・色は避けるようにします。白や黒、グレーで無地のものであればベストです。
着脱がしやすい服を選ぶ
赤ちゃんは、よだれが多かったり、ミルクや母乳を吐き戻したりすることが多いものです。もしかすると着替えた方がいいほど、服が汚れてしまうことがあるかも知れません。そういった事態に備えて、着替えを用意するのはもちろん、着脱がしやすい服を選んでください。
70cmや80cmの喪服・礼服はどこで買う?
赤ちゃんが葬式に参加する場合、普段着で構いませんが、どうしても場にふさわしい服がない場合には、喪服を用意するのもいいでしょう。赤ちゃんの場合、服のサイズは70cmや80cm。このサイズの喪服がどこで手に入るのか、ご紹介します。
インターネット
インターネットで探せば、赤ちゃんの喪服はたくさんヒットします。小さな赤ちゃんがいると、お店でじっくりと服を探すのはむずかしいですから、赤ちゃんが寝ているときに、パソコンやスマートフォンでじっくり探せるのがメリットです。また、いろんな商品を比較して、しっかりと検討した上で購入することができます。
西松屋・バースデイ
ベビーグッズを専門に扱う「西松屋」や「バースデイ」では、赤ちゃん用のフォーマル服が販売されています。西松屋やバースデイはチェーン店で全国展開されており、足を運びやすいというメリットがあります。低価格で手に入り、商品を手にとって選べるというメリットがあります。
法事の場合の服装は?
法事の場合にも、赤ちゃんの服装は葬式のときと同じように考えましょう。喪服をすでに持っていれば、それを着て参加すれば良いですし、持っていないのであれば、落ち着いた色・デザインの服装で参加するようにしてください。
赤ちゃんは葬儀・通夜に連れていっても良い?
赤ちゃんは泣くことが仕事、と言われるくらいに、ちょっとしたことで泣くことも多く、お葬式のような気を使う場に連れて行ってもよいものか悩んでしまうのも当然です。赤ちゃんを葬式に連れて言っても良い場合・控えたほうが良い場合などを解説します。
基本的には連れて行かないようにする
お葬式へは、基本的には赤ちゃんを連れて行かないようにするのがマナーです。赤ちゃんに罪はありませんが、お葬式のようなしんと静まり返った場所で赤ちゃんの泣き声が響いてしまうのは、やはり気を使います。
故人のご家族も、静かに送り出したい気持ちの方が多いでしょうから、そういった気持ちに配慮しましょう。連れて行くか迷ったときには、赤ちゃんと故人の関係性を考えて参加するかどうかを決めてください。
預けられない場合は弔電を
葬式へは赤ちゃんをなるべく連れて行かず、誰かに預けていくことがマナーです。しかし、どうしても預ける人がいない、といったこともあるでしょう。こういった場合には、葬式は欠席するようにします。その代わりに、弔電を送るようにしてください。
親戚や身内の葬式には連れて行く場合も
亡くなった方が、赤ちゃんと近い親戚関係であったり、身内である場合には赤ちゃんを連れて参加する方向で考えた方がいいでしょう。故人にとっても、可愛い存在である赤ちゃんに見送ってもらえることは嬉しいはずです。また、ご遺族が赤ちゃんを連れてくることを望んでいれば、できれば希望に添うようにしてください。ただ、赤ちゃんは環境の変化に弱いですから、あまりにも遠方の場合には参加を見合わせるなど、体調に配慮することが必要です。
迷信はどのように考えればいい?
お葬式では、赤ちゃんにまつまる迷信が残っています。それは、「妊婦が葬式に参列すると赤ちゃんがあの世に連れて行かれる」というようなものです。これは、まだ医学が発達していなかった時代に感染症などから妊婦や赤ちゃんを守るために、生まれた迷信だといわれています。あくまでも迷信ととらえて、考えすぎないようにしましょう。
赤ちゃんを葬式へ連れて行く場合の注意点
赤ちゃんを葬式へ連れ行く場合には、注意しておいた方がいいことが何点かあります。赤ちゃんがいると、何かと予想外の出来事がありますから、しっかりと準備して参列するようにしましょう。
現地で葬儀用の服に着替える
赤ちゃんは、ミルクを吐き戻したり、よだれが出て服を汚してしまったりと、何かと着替えの必要なことが多いものです。そのため、葬儀用の服を着るのは、葬儀の行われる現地に着いてからがいいでしょう。
授乳やオムツ替えをすませておく
葬儀中にバタバタとすることのないよう、授乳やオムツ替えをすませておきましょう。葬儀が始まってから授乳やオムツ替えのために退席するのは、周りの方が気を使ってしまいます。落ち着いた気持ちで故人を送り出せるようにしてください。
いつでも退席できるようにしておく
授乳やオムツ替えをすましていたとしても、赤ちゃんがぐずって泣き出してしまうのはよくあることです。また、葬式といういつもとは違う雰囲気を感じ取って泣いてしまうこともあるでしょう。
そういった場合に備えて、入り口近くの退席しやすい場所で参列するようにしましょう。泣いてしまうことがあっても、すぐに対応することができます。
昼寝のタイミングに気をつける
葬式と赤ちゃんの昼寝のタイミングがかぶってしまうのは、よくあることです。眠いときにぐずりがひどくなってしまう赤ちゃんなら、調整できるようなら、昼寝をすませてから葬式へ向かうといいでしょう。
逆に、どこでも寝られるという赤ちゃんの場合、葬式の時間と昼寝が重なるように調整するといいでしょう。寝てくれれば、周りの方に気を使うことなく、静かに故人とのお別れをすることができます。
焼香のときは赤ちゃんを預ける
赤ちゃんを抱っこしたまま焼香をするのは、避けましょう。抱っこをしていると、両手を合わせることができませんし、どうしても慌ただしい焼香になってしまいます。焼香の間は、なるべく他の人に見てもらっておく方が無難です。ただ、赤ちゃんを抱っこしたまま焼香することはマナー違反ではありません。
抱っこ紐やベビーカーはどうする?
抱っこ紐をつけて、赤ちゃんを抱っこした状態で葬式に参列することは、マナー違反ではありません。抱っこ紐をすることで赤ちゃんが落ち着くのであれば、むしろ積極的に利用しましょう。抱っこ紐にもデザインの派手なものもありますが、そこまで気にする必要はありません。
ベビーカーも同様に、式場へ持っていくことはマナー違反ではありません。ただ、どうしても場所を取ってしまうものですから、畳めるときには畳む、なるべく邪魔にならない場所に置く、といった配慮をするようにしてください。
一番大切なのは気持ち
赤ちゃんを連れてのお葬式は、周りに気を使ってしまうもので、マナーなどいろいろなことが気になってしまうかも知れません。しかし、一番大切なのは、故人を静かに見送る気持ちです。最低限のマナーに気をつけつつ、故人の冥福を祈りましょう。
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