お通夜での声かけとは?遺族にかける言葉・マナー・注意点について

公開日 : 2020/8/31

更新日 : 2022/6/5

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お通夜ではお悔やみの言葉をかける場面が多いです。お悔やみの言葉は宗教によっても異なるので、事前に宗教を確認しておくことが大切です。今回はお通夜での言葉かけ・注意点・挨拶・マナーなどについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

公開日 : 2020/8/31

更新日 : 2022/6/5

目次

お通夜でかける言葉とは

お通夜には親族・故人と仲の良かった友人・知人・会社関係の方など、多くの方が集まります。そこでは遺族にどのような言葉をかけたら良いのでしょうか?お悔やみの言葉や喪主の挨拶、注意した方が良いマナーなどについて確認しておきましょう。

お通夜とは

お通夜とは、夜通し灯りをつけたまま亡くなられた方を見守る儀式です。葬儀・告別式の前の夜に親族や親しい方などが集まり、故人の冥福を祈ります。その際、遺族は夜通し灯りをともして、線香の火を絶やさないようにするべきと言われています。

 

お通夜の受付でも伝えるお悔やみの言葉とは

お通夜や葬儀などで、お悔やみの言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。お悔やみの言葉とは、お通夜に参列した時に遺族へかける労わりの気持ちを込めた言葉です。「悔やむ」という言葉には故人が亡くなられたことを悲しみ、遺族を慰めるという意味があります。

 

お悔やみの言葉は、大切な方を亡くして悲しみにくれている遺族を慰めるための気持ちを込めた言葉です。遺族を思いやり伝える言葉というのは分かりましたが、実際にはどのような言葉をかけると良いのでしょうか?以下では基本的な言葉を紹介します。

基本的なお悔やみの気持ちを伝える言葉遣い

基本的なお悔やみの言葉は「ご愁傷様です」と「お悔やみ申し上げます」という言葉です。それぞれの言葉について詳しく見てみましょう。「ご愁傷様です」の「ご愁傷様」には、故人を亡くされたことを悲しむ気持ちと遺族に対する労わりの意味があります。

 

「ご愁傷様です」は話す時に使用される言葉なので、弔電や手紙などに書く際に使用するとマナー違反なので注意しましょう。「お悔やみ申し上げます」には、故人が亡くなったことを心からを悲しむ気持ちと、故人の死を残念に思うという気持ちが含まれています。話し言葉と書き言葉の両方で使用できます。

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お通夜で避けるべき言葉

お悔やみの言葉を使用する際にはマナーがあります。故人や遺族に対して失礼にならないように、避けた方が良い言葉について確認しておきましょう。ここでは、忌み言葉や負担になる言葉、宗教に合わない言葉について解説します。

忌み言葉とは

忌み言葉とは縁起の悪さを連想させる言葉で、葬儀の場で避けた方が良いです。お通夜などではお悔やみの気持ちを伝えるので、死を連想させるような言葉は避けましょう。例えば「死ぬ」や「死亡」といった言葉は避けて、「ご逝去」などと言います。

 

不幸な出来事が再び起こってほしくないという意味合いから、「重ね重ね」「くれぐれも」「再び」などの重複を意味する言葉も避けましょう。また、「やばい」「頼りない」「頑固」といった言葉も使用しないようにしましょう。

負担になる言葉とは

遺族や親族は大切な方を亡くされて肉体的にも精神的にもまいっている場合が多いです。そのため、「元気を出して」や「頑張って」といった言葉をかけると負担に感じられる方もいます。励ましの言葉でも葬儀の場では負担になる場合もあるので注意しましょう。

宗教に合わない言葉とは

宗教により忌み言葉が異なるので、参列する宗派を確認するようにしましょう。それぞれの宗教で避けた方が良い言葉を紹介します。仏教の場合「浮かばれない」や「迷う」という言葉は、故人が成仏できないことを想像させるため避けましょう。

 

神道やキリスト教では「供養」「冥福」「成仏」「往生」といった言葉は仏教ではお悔やみの言葉として使用できても、他の宗教では忌み言葉となるので注意しましょう。良かれと思って使用していても忌み言葉の場合もあるので、事前に確認しましょう。

お悔やみの言葉の例文

お通夜などで遺族や親族に伝えるお悔やみの言葉はどういった言葉をかけたら良いのでしょうか?一般的な言葉かけ・身内の場合・友達の場合など、それぞれどういった言葉をかけたら良いのか確認しましょう。

お通夜の挨拶では「この度は」と伝える

お通夜に参列される場合、「この度はご愁傷様です」などと「この度は~」と話し始めます。また、挨拶の後には香典をお渡しします。喪主がお通夜の挨拶をする際にも「この度は~の葬儀に際し」などと「この度は」という言葉を使用します。

お通夜で参列者がする一般的な挨拶

一般的なお悔やみの言葉には「ご愁傷様です」や「お悔やみ申し上げます」という言葉を使用して「この度は誠にご愁傷様です。突然の訃報で悲しみにくれています。」や「この度は突然のことで誠に残念です。心よりお悔やみ申し上げます。」などと伝えましょう。

 

神道の場合は「御霊の安らかならんことを心よりお祈りします。」、キリスト教では「~様の御霊が安らかな眠りにつかれますようお祈り申し上げます。」などが一般的です。また、自身の悲しみの気持ちを一言添えるとより気持ちが伝わりやすいです。

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身内のお通夜での言葉かけ

身内のお通夜に参列する際にはつい色々なことを口にしたくなりますが、遺族への気遣いが大切です。身内同士で挨拶をする場合は「お久しぶりです」や「こんにちは」などの前置きはせずに、お悔やみの言葉を伝えしましょう。

 

身内の場合は「この度はご愁傷様です」などではなく、「突然のことで驚きました」や「淋しくなりますね」などのような、遺族の気持ちを考えた言葉かけにします。

 

また、つい葬儀の規模などについて口にしてしまいがちですが、遺族の事を考えてそういった言葉は控えた方が無難です。また、祝い事の近況報告や故人の死因、亡くなられた時の状況をこちらから聞くのは避けましょう。

友達のお通夜での言葉かけ

友達が亡くなられた際には悲しみの気持ちも大きいですが、お通夜では友達の遺族や親族にも会うのでお悔やみの言葉を考えておくと良いです。友達の遺族とも親しい場合には、自分の気持ちを伝える一言を添えるとより気持ちが伝わりやすいです。

 

お通夜でお悔やみの言葉を伝える場合には「この度はご愁傷様です。(故人の名前)のご逝去を心よりお悔やみ申し上げます。ご遺族にはお力落としのございませんように。」などのように丁寧に伝えましょう。

お悔やみの言葉をメールで伝える場合

以前はメールでお悔やみの言葉を伝えるのは非常識と言われていました。ですが、ラインやメールなどの連絡手段の発達により、そういった考え方も変わってきています。ただし、目上の方や仕事の関係者には、メールでお悔やみの言葉を伝えるのは避けた方が無難です。

 

メールでお悔やみの言葉を伝える際には、形式的なものと考えて活用すると良いです。また、メール以外にも弔電や供花を送りお悔やみの気持ちを伝える事ができます。メールでお悔やみの言葉を伝える事のメリットとデメリットを確認しましょう。

お悔やみの言葉をメールやSNSで伝えるメリット

メールでお悔やみの言葉を伝える事のメリットを以下にまとめました。

 

  • 自分の気持ちをすぐに伝えることができ、普段からやりとりのある方の場合に便利
  • 相手が都合の良い時にメールを確認できるため、葬儀などの準備で忙しい場合にも気を遣わせないで済む
  • 堅苦しい言葉にならず、気持ちを伝えやすい

お悔やみの言葉をメールで伝えるデメリット

メールでお悔やみの言葉を送るのは親しい仲の場合が多いですが、直接伝える方が丁寧です。本来メールでお悔やみの言葉を伝えるのは正式なマナーではないため、次回会った際にはきちんとお悔やみの言葉を伝えるようにしましょう。

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お通夜で喪主が行う挨拶

お通夜には親戚や故人と親しい関係の方が集まります。そのため、喪主としてどのような挨拶をするべきか悩む方も多いです。喪主はお通夜や葬儀、告別式で弔問者へ挨拶をするので、感謝の気持ちが伝わるように丁寧に話しましょう。緊張してしまった時のためにメモを準備しておくと安心です。

葬儀後に行うお礼の挨拶

葬儀に参列していただいた近所の方・お手伝いをしてくれた方・会社を休んだことで業務のフォローをしてくれた同僚や上司など、葬儀後はお世話になった方々へお礼の挨拶をせねばなりません。

 

基本的には、挨拶まわりは喪主ともう1人の2人体制で行います。長話はせずに感謝の気持ちを伝え、早めに切り上げるようにしましょう。

 

お通夜では故人や遺族への言葉かけが大切

お通夜には親族・故人と生前仲の良かった友人・知人など、多くの方が集まるのできちんとした挨拶や言葉かけが必要です。また、お悔やみ言葉は宗教によっても異なるので事前に確認し、忌み言葉などにも注意しましょう。遺族の気持ちに寄り添った言葉を伝えましょう。