喪中はがきの返事はどうする?注意点や返信の文例についてを解説

公開日 : 2020/8/23

更新日 : 2020/9/10

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誰もが一度は喪中はがきを受け取ったことがあるかと思います。しかし喪中の方に対して年賀状を出すのは控えようと思いますが、返事は出して良いものなのでしょうか。この記事では、喪中はがきの返事や返信時の文例について解説をしていきます。ぜひ参考にしてください。

公開日 : 2020/8/23

更新日 : 2020/9/10

目次

そもそも喪中はがきとは?

喪中はがきとは、年賀状の代わりとなる挨拶状です。どちらのはがきも挨拶状という点では同じ役割ですが、年賀状は新年を祝うという特徴があります。

 

しかし年内に近親者の不幸があった場合には、そのような気持ちにはなれません。そのようなときに、年賀状より一足も二足も早く12月に新年の挨拶を控えるようにとお知らせするのが喪中はがきです。喪中はがきは、他にも年賀欠礼状とも呼ばれています。

喪中はがきへの返事方法

喪中はがきを受け取った場合に、必ず返事をする必要はありません。返事をするべきかしないべきかはあなたと相手との関係の深さによります。しかし返事をする場合に、さまざまな返事の仕方や注意点があります。

 

今回は喪中はがきへの返事の仕方や注意点についてを紹介していきます。

寒中見舞い

喪中はがきへ返事をする一般的な方法として挙げるのであれば、寒中見舞いです。寒中見舞いは、松の内が明けてから立春までの1月8日~2月3日の寒い時期に送る挨拶状のことをさします。

 

また、喪中の際に新年を祝う年賀状を送ることはマナー違反とされています。そのため、寒中見舞いは年賀状の代用としても使われていることがあります。

 

寒中見舞いに書く内容は、寒さゆえの相手を気遣う言葉、喪中はがきを受け取ってから少し時間が経過していること・お悔みや励ましの言葉を踏まえるとよいでしょう。

 

ここで寒中見舞いの例文について紹介をいたします。

「寒中見舞いを申し上げます

 

寒さが厳しい中はいかがお過ごしでしょうか

このたびはご丁寧なあいさつをいただいておきながらご挨拶が遅れたことの謝罪をさせていただきます。

 

暖冬とは言われていますがまだしばらく厳しい寒さが続くようです。

風邪など引かれませぬよう無理をせず御心を強くお持ちになってお過ごしください

 

○○年○月」

 

あくまで例文となっていますので、寒中見舞いで迷った方は参考にしてください。

喪中見舞い

喪中の見舞いとは喪中の方に自分の追悼を伝えるため、お悔み状などと一緒に送る香典や品物のことを指します。

 

しかし、手紙と品物の両方を送ると決まっているわけではなく、はがきだけを送る方がいます。そもそも喪中の見舞いの歴史は浅く、聞いたことがない方も多くいらっしゃることでしょう。

 

このため、はがきを送ってくれた相手に対して手紙だけではなく、品物も送りたい場合に有効な手段といえます。基本的には送る時期に決まりはないので、あまり時間を置くことがなくお悔みを伝えることができる手段であるといえます。

 

寒中見舞いは、なるべく早くお悔みの気持ちを伝えたい方にも最適です。喪中の見舞いに書く内容については、おおむね寒中見舞いと同様です。「訃報を知らなかった場合のお詫びの言葉」「お悔みや励ましの言葉」を踏まえるとよいでしょう。

 

以下で喪中の見舞いの例文について紹介をいたします。

「喪中の見舞いを申し上げます。

 

おはがきを拝見してはじめて○○様のご逝去を知りました。

お悔みも申し上げず大変失礼いたしました。

遅ればせながら心よりご冥福のお祈りを申し上げます。

寒さ厳しき折ですがどうぞお体を大切に新年をお迎えください。

 

○○年○月」

 

喪中の見舞いと一緒に送る品物については、お返しをしなくてもよい程度の金額のものを選ぶのが一般的とされています。具体的には3000円~5000円程度のものが良いでしょう。良く選ばれる品物に関しては、線香やろうそくが多いです。

 

相手の方に負担とならないものを選ぶと良いでしょう。

年始状

寒中見舞いや喪中の見舞いは、挨拶状ではなく、お見舞いの気持ちをお伝えするのが趣旨となっています。

 

一方、年始状とはお祝いの言葉を控えることを基本とした年始の挨拶状です。こちらは2011年の東日本大震災を受けて、消息を伝え合い人とのつながりを大切にしていきたいという思いから作られました。

 

そのため、年賀状と同様に新年の挨拶状ではありますが、年賀状からお祝いの言葉は控えられています。書く内容に関しては、年賀状と同様に新年の挨拶が一般的です。

 

ですので、お祝いの言葉は使用しないせず・先方を気遣う気持ちを伝えることを踏まえるようにしましょう。以下では、年始状の例文について紹介いたします。

 

「新年のご挨拶をさせていただきます。

 

個人ンおご冥福を心よりお祈りを申し上げるとともに

新年が穏やかなとしてありますよう心からお祈りを申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

○○年○月」

返事をしない

喪中はがきの返事は一般的な知人の場合は返事をしないとされています。喪中はがきを送ることは、近親者に不幸があったということです。

何かの集まりの一員であったり、同じ職場であっただけといった程度のご関係の方が積極的に関わる時期はないでしょう。

 

逆に仲の良い友人であれば、近親者に不幸があったのに何も連絡をしないのは違和感があります。この場合は紹介した要領で返事をすると良いでしょう。

香典やお歳暮で返事をする

香典に関しては、喪中はがきをいただいたことに対して送る必要性はありません。

 

喪中はがきの趣旨は、亡くなったことを知らせる物ではなく、あくまでも年賀状に代わる挨拶状です。香典はご存じの通り、仏式等の葬儀で霊前等にお供えする金品のことをいいます。つまり、不法の連絡を受けた場合は、葬儀に参列し香典をお供えしますが、喪中はがきと葬儀は一切関係はありません。

 

しかし喪中はがきで亡くなったことを知ったのであれば、香典を送ろうと考える方も少なくありません。このようなときに、お相手の方に何か贈り物をするのであれば、喪中の見舞いを利用するとよいでしょう。

 

次にお歳暮についてですが、こちらは送ってもなんら問題はありません。お歳暮の趣旨は感謝やお礼の意味を持つ贈り物なので、喪中とは関係はありません。しかし送る場合には注意点があります。

 

お歳暮につける「のし」と「紅白の水引」は、ご存じの通りお祝いの気持ちを意味するものです。喪中にふさわしくないので、のしに無地の奉書紙か白い短冊を使う必要があります。お店の方に伝えて、適切に対応してもらうと良いでしょう。

メールでの返事について

メールで返事をすることは避けたほうが良いでしょう。しかし、メールで喪中はがきの挨拶状を受けた場合に問題はありません。基本的には、相手の方の送付要領にあわせることをおすすめします。

喪中はがきの返事に対しての注意点

喪中はがきに対する返事の仕方について紹介をしてきました。ここでは、それぞれの返事の仕方についてや返事をする時期と書き方についてを紹介いたします。

返事の時期は確認する

・寒中見舞いを出す時期については、松の内が明けてから立春までとされています。

・具体的には、1月8日~2月3日ですがお正月のお祝いムードが落ち着いた頃が望ましいといえます。これらのことを踏まえると、1月中旬から末頃にはがきを投稿するのが良いでしょう。

・喪中の見舞いは送る時期に特に決まりはありません。喪中はがきを受け取ってからすぐに送ることがマナーです。

・年始状を送る時期については、年賀状と同様に1月1日に届くように出しましょう。

・メールで送る時期については決まった物はありません。喪中のメールを受け取ってからすぐ送るようにするとよいでしょう。

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適切な言葉で返事を書く

喪中の方に対して、忌み言葉は使わないとされています。具体的には、お祝いに関わる言葉・死を連想する言葉・繰り返すような言葉が該当します。それぞれについて、適切な言葉の一例を紹介しますので参考にしてください。

 

・お祝いにかかわる言葉については、「賀正」や「謹賀」が挙げられます。この場合、「年始」や「年頭」を使用しましょう。また、「結婚」や「出産」などのお祝い事を同じはがきに述べることはしません。そのような内容を述べるのは避けましょう。

・死を連想する言葉については、「去る」「事切れる」「病む」などが挙げられます。「永眠」「ご逝去」「療養中」などを使用しましょう。

・繰り返すような言葉については、「重ね重ね」「何度も」「もう一度」「さらに」といった言葉が挙げられます。「よく」「いつも」「十分に」などを使用することをおすすめします。

自分も喪中の場合

自分も喪中のときに相手から喪中はがきが先に届いてしまった場合は、どうすればよいのでしょうか?

 

先に述べた通り、喪中はがきは「喪中であるため年賀状を送るのを控える」という意思表示であるので、先に喪中はがきが届いた相手に対してこちらから喪中はがきをだしても大丈夫です。

 

その際は、相手に対してお悔やみの言葉を書き添えると印象が良いでしょう。

喪中はがきはどの範囲まで送るか

喪中はがきは、年賀状の代わりとなる挨拶状なので送る範囲はおおむね年賀状と同様の扱いです。しかし身近な親戚や友人、会社の上司については送るべきなのでしょうか。ここではそれぞれの場合について、送るべきかどうかを紹介します。

二親等までの親戚には送る

近い親戚であっても、喪中はがきを送るのは一般的とされています。ただし亡くなった方との関係が自身より近い方がいる場合、その方には出さない傾向にあります。

 

具体的には自身が喪主ではない場合、喪主の方に対しては出さないということです。また最近では身内であれば、ご自身と同様の理由で喪中なので、身内にも出す必要はないと判断される方も増えています。

 

このような場合に、ご挨拶は継続したいというのであれば年始状あ寒中見舞いを利用するとよいでしょう。

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友人に送る必要性

友人の方には喪中はがきを送るようにしましょう。毎年、年賀状のやり取りをしている方はもちろんですが、年賀状のやり取りをしていなくても葬儀の参列をしていただいたら送るようにしましょう。

 

しかし友達の中でもしばらく連絡を取っていない方や、知り合って間もない方などいらっしゃるとい思います。このような場合は喪中はがきではなく、普段通りの年賀状で大丈夫です。

会社の上司には送るか

会社の上司についても喪中はがきを送りましょう。ご自身の身内の方が亡くなったとき、お休みや弔電をいただいている方もいるかと存じます。

 

しかし、ご自身の立場からずっと上の立場にいる上司に対しては控えるようにしましょう。亡くなったことを知らせていなければ、普段の通り年賀状で大丈夫です。ただし、年賀状のやり取りがない関係であれば控えても問題はないでしょう。

 

このように会社の規模や自身の会社での立場によって、どれくらい上の上司に出すのかは変わってきます。普段の自身と会社との関係を踏まえて判断すると良いでしょう。

喪中はがきの切手は何を選ぶ

喪中はがきの切手は選び方があります。ここでは、どのような切手を選べばよいのかについて解説をしていきます。

白上がりの胡蝶蘭

喪中はがき用の切手には、郵便はがきに関して胡蝶蘭が印刷された通常はがきを使用します。私製はがきの場合は、喪中用の切手にはブルーを背景として、白、グレーの小さな花がちりばめられている弔辞用切手を利用します。

 

胡蝶蘭は東南アジアに分布・由来する花で、フォーマルな花として、お祝いなどにもよく利用されています。最近では、お悔みや法事などにも使われるようになりました。以前は白上がりで菊がよく使われていましたが、胡蝶蘭も増えてきています。

 

お悔みの場では、派手な色彩やトゲのあるものは嫌われます。また四十九日までは、白上がりという白一色の花を選ぶのが一般的なマナーとされています。

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菊から胡蝶蘭

胡蝶蘭の花言葉は一般的には「幸福が飛んでくる」「純粋の愛」とされていますが 、白の胡蝶蘭に関しては「清純」です。

 

菊があまり好きではない人にも胡蝶蘭は受け入れられているようです。胡蝶蘭は10日ほど水を差さなくても元気でいられるので、遺族にも負担がかからずに喜ばれる花です。

 

郵便はがきの切手欄には、やまゆり・山桜・胡蝶蘭の3種類の花が描かれています。やまゆりは普通紙、山桜はインクジェット用のはがきに使用されています。喪中はがきや寒中見舞いのはがきでは、郵便はがきのほとんどが胡蝶蘭を使用されています。

慶弔用の切手

私製の喪中はがきの場合は、切手を貼る必要があります。しかし慶弔用の切手の種類は少なく。弔辞用のはがきに使える切手は「弔辞用62円普通切手花文様」と呼ばれる切手のみです。

 

弔辞用の切手を貼ることで、少しでも気持ちが通じるようにします。くれぐれも記念切手や派手な色彩の切手は使用しないようにしましょう。

 

近年では、年賀状欠礼挨拶や、寒中見舞いを封書で出される方が増えています。はがきは簡易版でもあるので、詳細な内容や、思い出を記すには封書が適しているでしょう。落ち着いた色調の封書を用いて、故人との思い出を語るスタイルが増えているようです。

喪中はがきの返事はできるだけ送るようにす

喪中はがきの返事はしなくてもマナー違反とはなりません。しかし、親しい間柄の方から喪中はがきの返事が返ってくるとうれしいものです。仲の良い友達であれば、忙しくても送ってあげても良いのではないでしょうか。