芳名録とは何か【芳名録や芳名帳の意味・記入する時の決まり】

公開日 : 2020/8/25

更新日 : 2020/9/10

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芳名録は冠婚葬祭の時に名前を書いた事がある方も多いと思います。結婚式やお葬式の際に名前や住所を記入するものですが、詳しい意味をご存知でしょうか?今回は芳名録の書き方やマナーなどについて解説していますので参考にしてみてください。

公開日 : 2020/8/25

更新日 : 2020/9/10

目次

そもそも芳名録とは?

結婚式やお葬式といった冠婚葬祭の時に名前や住所を記入したことがある方も多い芳名録ですが、どのような意味があるのでしょうか。芳名録や芳名帳に記入する時のルールや注意点、受付を担当する場合などについて解説しています。

芳名とはどんなものか

芳名(ほうめい)、ご芳名は「お名前」よりも丁寧な表現をしたい時に使用します。主に結婚式やお葬式といった冠婚葬祭の際に使われています。芳名録(ほうめいろく)や芳名帳はご芳名を書く帳簿のことです。芳名帳を使用してご芳名の管理を行うのでとても大切なものです。

芳名録を使用する場面

芳名録や芳名帳は同じものです。より丁寧に「ご芳名録」と言われる場合もあります。結婚式や披露宴などの慶事の場合には、式の後に報告ハガキや引き出物を送る時に必要です。葬儀の場合には香典返しをする時や香典の金額を確認する時に役立ちます。

 

芳名録の使い方は弔事も慶事の場合も同じです。葬儀では一般的に香典を受付でお渡しした際に会葬者全員の名前と住所を書きます。香典返しをする時に芳名録を使用するので分かりやすい字で記入しなくてはいけません。

芳名録の使い方やルール

葬儀や結婚式などの冠婚葬祭に参加する場合には芳名録の使い方を知っておくと会場で戸惑う事がないです。それでは、芳名録に記入する時の決まりや使い方について詳しく見てみましょう。葬儀などで受付を頼まれた際の注意点についても併せて確認しておきましょう。

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芳名録を記入する時の決まり

冠婚葬祭に参加する時には受付で芳名録を記入しなくてはいけませんが、香典帳と芳名録が一緒になっている場合もあります。受付には筆ペンやボールペンなどの筆記用具が用意されているので使いやすいもので記入します。それでは、詳しく見てみましょう。

個人や会社関係の方の葬儀に参列する場合

・個人で参列される場合:個人の場合には自分の住所と名前を記入します。 ・仕事の関係者の場合:仕事のつながりで葬儀に参列する場合は会社の住所と会社名を記入してから個人の名前と住所を記入します。

 

・会社の代表などとして参加する場合:会社の取引先の方が亡くなられて会社の代表として参列する場合などには会社の住所と会社名を記入してから「代表」と書いた後に個人の名前を記入します。

 

代表で参列する時に他の方の香典を預かっている場合、お金を出した方の名刺や金額をメモしておくか香典の中に紙に記入して入れておくと良いです。1人あたりの金額が少ない場合には香典返しを辞退する場合もあります。その時にはその旨を受付で伝えましょう。

代理や夫婦で葬儀に参列する場合

・会社の方の代理で参列する場合:上司の代わりに葬儀に参列するといった時には会社の住所と会社名を記入してから代理をお願いしてきた方の部署や役職、名前を記入します。その方の名前の下か横に「代や代理」を書いた後に自分の名前を書きます。

 

・夫婦や家族などの複数人で参列する場合:親族の葬儀などでは夫婦や家族で参加する事が多いですが、その際には代表者の住所、名前を書いてその下に「家」と記入します。妻が代理で参列する時には夫の名前を書いてその下に「内」と記入します。

 

代理で葬儀に参列する時には代わりを頼んだ人の名前や住所も記入しないといけないので、間違えて記入しないように事前に確認して紙や携帯などにメモしておくようにしましょう。受付で分からなくて電話をかけるようなことにならないように事前の準備が大切です。

芳名録の書き方

芳名録を書く時のポイントを紹介します。 ・筆ペンやボールペンなどが何種類か用意されていますが、自分の書きやすいボールペンや万年筆などを持参している場合にはそれを使用しても構いません。

 

・芳名録は右から左に記入します。縦に1行づつ分かれている場合は1行に一人づつ記入します。

・芳名録に他の方が先に記入している場合にはその左に書きます。書き出しの位置を揃えてるようにして記入しましょう。

 

・上部に住所、下部に名前を記入します。住所と名前を記入する時には名前から書き、住所よりやや大きめに書くと綺麗に見えます。住所と名前の間に少し間を開けるようにします。住所と名前の全体のバランスを考えて記入するようにしましょう。

芳名録に綺麗に記入したい場合には

芳名録に記入する時にはなるべく綺麗な字で名前や住所を書きたいですが、字を書くのが苦手な方や他の方も来られているので緊張してしまう方も多いです。そのため、なるべく気持ちを落ち着かせて記入することが大切です。

 

特に綺麗な字で書きたいと思う方はペン字を習ってみるのも一つです。また、時間のある時に筆ペンや万年筆を使用して名前や住所を書いて練習しておくと、冠婚葬祭などのいざという時に綺麗な字で書くことができます。

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返信ハガキでご芳名を消す場合

結婚式などの招待状では返信用のハガキがついてきたり、葬儀では芳名カードが利用されることもあります。この場合には相手へ返信する時に自分の名前を敬うことにならないように名前を記入するところの「ご芳名」を消すのがマナーです。

 

消し方はご芳名の「ご芳」を消すように二重線を引きます。「ご住所やご出席」と書かれている場合には「ご」という文字を二重線で消します。また、自分の名前の「様」に二重線を引き、返信先の名前の「行」にも二重線を引いて「様」と記入します。

芳名カードについて

芳名帳は綴じられていて本のように作られていますが、芳名カードは1人に1枚づつのカードになっています。芳名カードには2つの穴がついていて最後にまとめてリングや紐で綴じて保管します。結婚式でも芳名カードが使用されることもあります。

お通夜と葬儀の両方に参列する場合

お通夜と葬儀の両方に参列した場合には両方に名前と住所を記入します。中には芳名帳と香典帳がそれぞれ用意されていることもあります。なので、香典をお渡しする時には記入漏れをしないように確認しましょう。


また、家族葬や芳名帳が用意されていなくて香典を持参した時に名前と住所を記入する場合や、お通夜で香典を渡して香典帳に名前や住所を記入すると葬儀に参列する時には何も記入しないこともあります。地域や葬儀会社によっても異なるので受付で確認しましょう。

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葬儀の受付を担当する場合

葬儀では受付は葬儀会社のスタッフが行う事が多いですが、もし頼まれた場合には芳名録を扱うこことになるので弔問客に芳名帳への記帳をお願いする時には丁寧な言葉遣いを心がけましょう。受付では芳名録をどのように扱えば良いのか解説しています。

受付を担当する時の注意点

1.葬儀が始まるまでに記入用の筆ペンやボールペンなどを何種類か用意しておき、参列客が多い場合には芳名録も何冊か多めに用意します。多めに芳名録があれば参列客を待たせずにスムーズにすすめることができます。


最近では受付前のテーブルに芳名カードが用意してあり、記入してもらい香典と一緒に受付に渡す方法も多いです。このようにするとよりスムーズに受付ができて便利です。集まった芳名カードは最後に1冊の芳名帳にします。

 

2.芳名帳を用意する時には事前に番号をふります。そうすれば香典をいただいた時に香典袋に芳名帳に記入された方の番号を書いておくことで後で混乱する事もなく、受付が混雑しても安心です。香典の整理には時間がかかるので準備が大切です。

芳名帳の購入方法や冠婚葬祭での違い

芳名帳について詳しく解説してきましたが、葬儀や結婚式などで芳名帳を用意する時にはどこで購入すれば良いのでしょうか?また、冠婚葬祭での芳名帳の違いはあるのでしょうか?それぞれ詳しく見てみましょう。

芳名帳はどこで購入するの?

芳名帳は葬儀会社が用意する事が多く、葬儀プランの中にも含まれています。ですが、色々なデザインの芳名帳があるのでどういった所で購入できるのか確認して自分の気に入った芳名帳があればそれを選びましょう。

インターネットの通販で購入する

インターネット通販でも様々な芳名帳が販売されています。楽天やamazonでも数多く取り扱っているので色々なデザインの中からお気に入りのものを見つける事ができます。通販の場合には、配送に時間がか必要なのでよく確認しておきましょう。

文具店などで購入する

量販店や文具店にも芳名録が販売されています。お店なら実際に手にとって中を確認できるのでイメージと違ったなどということも防げます。ロフトや東急ハンズなどには沢山の種類の芳名録が販売されています。

手作りの芳名録を使用する

芳名録は既製品だけではなく手作りすることもできます。2つ穴のファイルなどを使用して台紙を入れて表紙を布などで覆うとオリジナルの芳名録が完成します。台紙はインターネットに無料で印刷できるテンプレートがあるのでそれを使用すれば簡単です。


リングファイルの芳名録なら取り外すことができるので移動する時などにも便利です。また、手作りなら自分の好みに合わせてデコレーションできるのでおすすめです。費用も既製品よりコストを抑えられます。

冠婚葬祭での違いについて

芳名録は葬儀だけでなく結婚式や披露宴などの慶事でも使用されます。名前や住所を記入する芳名録は冠婚葬祭で特に違うことはありませんが、用意する冊数やデザインなどはそれぞれ違います。それでは詳しく見てみましょう。

葬儀で使用される芳名録

葬儀で使用される芳名録は弔問客の名前や住所を記録しておくためのものです。なので、お通夜・葬儀で記入します。両方参加する場合でも両方に記入が必要です。香典はお通夜か葬儀のどちらかでお渡しするので香典を芳名録で管理する場合には注意しましょう。


また、芳名録とは別に「香典帳」が用意されている場合もあります。この香典帳には香典袋に書かれている方の名前を全員、記入します。この香典帳を確認してお礼状や香典返しを行います。金銭の管理を行うので大切なものです。

結婚式などで使用される芳名録

芳名録はゲストブックと呼ばれることもあり、結婚式では式場で用意することもありますが新郎新婦側が用意する場合が多いです。結婚式などの際には出席者リストがあるので芳名録は必要ないと感じる方もいます。

 

少人数の結婚式の場合には用意しなくても問題ないですが、芳名録があることでチェックミスを防ぐことができます。また、名前の漢字が間違えていないかも確認できます。親世代にとっては芳名録を使用するのはマナーと考える人も多いです。

 

結婚式では新郎側と新婦側で1冊づつ用意するか、1冊用意して名前のみ記入してもらう場合もあります。冊数はゲストを呼ぶ数に合わせて調整すると良いです。中の台紙は最近は横書きの方が多いです。手作りもできるので可愛くデコレーションしても良いですね。

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芳名録を処分する場合

芳名録を処分する場合にはどうしたら良いのでしょうか?芳名録は会葬者名簿にあたるのでとても大切なものです。芳名録の記入が全て終われば喪主が香典返しなどで使用します。香典の金額を確認する時にも使用するので処分する時はよく考えなくてはいけません。


四十九日の法要で忌明けですが、芳名帳は処分せずに保管しておく方が良いです。また、紙からパソコンに記録しておいても良いです。芳名録を処分する目安は10年を超えてからが良く、その際には個人情報なのでシュレッダーなどで細かくしましょう。

受付での参列者のマナー

葬儀に参列する時には受付で挨拶をしたり芳名録に名前や住所を記入して香典をお渡しします。受付は遺族や故人に近い方が対応することも多いので、参列する時には挨拶などのマナーに注意しましょう。それでは受付でのマナーについて見てみましょう。

お悔やみの言葉を伝える

受付ではまずお悔やみの言葉を述べます。小声で「この度はご愁傷さまです。」などとお伝えします。元気よく挨拶するものではないので気を付けましょう。挨拶ではなく頭を下げるだけでも構わないです。その後に芳名録への記入を促されるので指示に従います。

 

親戚の葬儀などで久しぶりに合う場合や、遺族の方を励ましたいという思いで受付で対応している遺族と話したくなる場合もありますが、受付では他の参列客の邪魔になったり遺族は何かと忙しいので必要最小限にとどめておきましょう。

香典をお渡しして移動する

お通夜や葬儀では香典をお渡ししますが、香典は袱紗に包んで持参するのがマナーです。受付で袱紗から香典を取り出して相手に向けて両手でお渡しします。その際には「どうぞご霊前にお供えください。」などとお伝えすると良いです。

 

香典をお渡しした後には葬儀社のスタッフか遺族の方の指示に従い移動します。葬儀が開始するまで席で待つことが多いです。また、通夜振る舞いの席に案内される場合もあります。落ち着いて葬儀に参加できるように式が始まるまでにお手洗いを済ませておきましょう。

芳名録は大切なもの

芳名録は弔問客の名前や住所を記入するだけでなく、人数を記録したり葬儀でいただく香典の管理や葬儀の後の確認や集計の時にも使用します。香典返しをしたりお金の管理でも使用するので大切なものです。事前に喪主と香典の管理方法などを確認しておきましょう。