故人が同僚の場合の香典は?【同僚の家族や親族・出す範囲・マナー】

公開日 : 2020/8/25

更新日 : 2021/1/14

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故人が同僚の場合、香典はどの程度包めば良いのでしょうか?また、同僚の配偶者や子供、親戚の場合などどこまで香典を出したら良いのかと悩むことも多いです。今回は、故人が同僚の場合の香典について詳しく解説していますので参考にしてみてください。

公開日 : 2020/8/25

更新日 : 2021/1/14

目次

香典を同僚や同僚の関係者に出す

お通夜やお葬式に参列する際に、故人へのお香の代わりにお渡しするものを香典といいます。その、香典に包む金額は、故人との関係性などによって相場が違うといわれています。

 

相場以上の金額を包んでしまうと遺族の方の負担となってしまうこともあるので、適切な金額について知っておく必要があります。この記事では、同僚に包む香典の金額相場やマナーについて解説をしていきます。

 

自分の家族や親族が故人の場合の香典の金額相場に関してはご存知の方はいらっしゃるのですが、皆さんの中には同僚の方に香典を包む場合に頭を抱えているという方もいるのではないでしょうか。今回の記事を最後まで読み、いざという時に慌てずに済むように備えておきましょう。

故人が同僚の場合の香典は?

社会人になると葬儀に参加する機会も増えます。中には故人が同僚の場合もあります。一緒に働いていた同僚の死はとても悲しいですが、故人の安らかな眠りを祈るためにも葬儀に参列する時にはマナーなどに注意しましょう。今回は、故人が同僚の場合の香典について解説しています。

故人が部下などの同僚の場合の香典の金額の相場はいくら

故人が同僚の場合の香典の相場は3000円〜1万円です。出す人の年齢から見てみると20代や30代は3000円〜5000円・40代以上では1万円が多いです。20代や30代の方が香典を多く包むと上司の方々の立場がなくなるので気をつけましょう。

 

ただ、同僚と普段からよく交流している場合には香典の額も変わります。同僚と個人的に仲良くしていた場合には多めに包む場合もあります。香典の額は故人との関係性でどの程度包めば良いのかを決めましょう。

同僚への香典を会社連名で包む場合【部下の親の葬儀の場合など】

故人が同僚や上司、部下などの場合は会社の他の方と連名で包む場合も多いです。その場合には合計で1万円~10万円が相場です。何人で包むのかにもよりますが、1人あたり2千円~5千円が相場です。会社の規模などにもより香典の額は異なります。

 

様々な年齢層の方が働いているので一概に香典の額は決められませんが、年齢が高くなるほど香典の額も多く包まれることが多いです。会社内以外に同僚や上司、部下の家族などの葬儀の場合、香典の額は少なくなります。

 

社外の親族などの場合、連名で包む時の相場は合計で1万円~3万円です。また、故人と社員の関係性により金額も異なります。社員の母親や父親の場合には社員の親族より多めに香典を包むと良いです。

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取引先の関係者の香典を連名で包む場合

会社の取引先の方の葬儀の場合には連名で香典を出すことも多く、相場は合計で3万円以下です。香典の額は相手とどのような関係性だったかにより異なりますが、どの程度包めば良いのか悩んだ時には上司や人事に相談して香典の額を決めると良いです。

香典を後日お渡しする場合

故人が同僚の場合、家族葬で行う場合も多く職場の方は葬儀に参列せずに香典も渡さないということも多いです。葬儀に参列できない場合やどうしても香典を渡したい場合には後日、郵送などで渡すこともできます。その際は香典を辞退されていないを確認しましょう。

 

大体、香典返しを四十九日法要が終了してから贈ります。そのため、四十九日が終わった後になると香典返しの用意が終えられていて遺族の負担になるので、香典返しは辞退する方が遺族の負担にもならなくて良いです。

 

また、故人が同僚や上司の家族の場合には出社した時に香典を渡しても構わないです。その際は出社して最初に顔を合わせたタイミングで渡しましょう。また、他の方と香典を渡すのかを相談しておきましょう。

連名にして負担を少なくする場合

同僚との関係性などによっては、個人では香典を包まず、職場で他の同僚や上司でお金をまとめて連名で香典を包むこともあります。この場合、一人当たり1,000円から3,000円程度の金額を出し合い香典を包みます。

 

連名で香典を出すと、一人当たりの金額相場は上記の金額より少なくなり負担を軽減することができます。注意点として、連名の場合は香典の金額が大きくなりがちですので負担にならない程度の金額にすることが挙げられます。

故人が同僚の家族の場合

故人が同僚の親や家族の場合にはどの程度、香典を包めば良いのでしょうか?大体の目安を紹介しますが、それぞれの会社により考え方が異なるので事前に確認しておきましょう。また、葬儀に参列するのかどうかも会社に確認しましょう。

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同僚の関係者の場合の香典を出す範囲

故人が同僚の両親や家族の場合、香典を出すのかどうか悩む場合も多いです。そもそも香典を出す範囲は特に決まっていないです。香典とは葬儀を行う遺族の経済的な負担を軽減するためのもので故人を偲び相互扶助の気持ちでお渡しするものです。

 

香典を包むのか悩んだ際には会社の上司や人事に相談しましょう。部署で連名で出したり労働組合から包む場合も多いです。周りの方と相談して足並みをそろえるようにしましょう。特に親しい間柄だった場合には香典を包んでも良いです。

故人が同僚の配偶者の場合

では、同僚の奥さんや、夫など配偶者が亡くなった場合には香典はいくら包むのが適切なのでしょうか。この場合も20代であれば3,000円~5,000円、30代で5,000円~10,000円、40代50代で10,000円~が相場となります。

 

また、同僚の配偶者と面識がない場合には、金額が少し下がる場合もあります。家族葬をされ場合には、香典を辞退していることもあるので注意しましょう。

故人が同僚の親の場合【職場によって香典の規定がある?】

故人が同僚の父母の場合の香典はどの程度包めば良いのでしょうか?大体の相場は3000円〜1万円です。年代ごとに見てみると20代では3000円程度、30代以上では5000円程度で多くて1万円ほどです。

 

故人が同僚の父母の場合、出す人の立場ではなく年齢により相場が異なります。また、故人と付き合いがあったかや同僚との親密度で多く包む場合もあります。職場によって香典の規定がある場合もあるので確認しておきましょう。

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故人が同僚の親以外の親族の場合

故人が同僚の親以外の親族の場合は、香典の相場は3000円〜5000円程度です。同僚の家族の場合は故人との面識がなければ香典を出さない場合もあります。必ず用意しなければいけない関係ではないので周りの方と相談しましょう。
 
香典を出す場合には他の同僚達と連名にして少額を出しすことも多いです。その場合は1人の負担額は500円〜1000円程度です。1人あたり少額の場合には香典返しをもらわない方が遺族への負担が減ります。故人が同僚の祖父母の場合についても確認しておきましょう。
 
また、故人が同僚の祖父母の場合には香典を包まないことも多いです。会社によって異なるので確認しておきましょう。葬儀は故人が同僚本人の場合や両親、配偶者、子供であればなるべく参列します。祖父母などで面識が無い場合には一般的に参列しません。

故人が同僚の場合の香典の渡し方

個人が同僚の場合、個人的に親交の深い場合も多いです。個人で香典を包む場合と会社の方達と連名で包む場合には、香典袋の選び方や書き方も異なります。それぞれ確認して失礼の無いように準備しましょう。

香典袋の選び方

香典袋を選ぶ時には宗教や宗派を確認して香典袋を選びましょう。仏式の場合には御香典や御仏前、御霊前です。浄土真宗の場合には御仏前です。神式の場合には御玉串料や御神前、御霊前です。

 

仏式では蓮の絵が描かれたものを選び、神式では蓮の絵のものは使用できません。キリスト教のカトリックでは御ミサ料や御霊前、プロテスタントでは忌慰料などです。カトリックかプロテスタントか分からない場合には献花料と書かれたものを選びます。

 

また、包む金額によっても選ぶ香典袋は異なります。5千円位までは水引が印刷されたもので、1万円以上は水引きが掛けられているものにします。5万円以上を包む際には双銀を使用します。事前に宗教や宗派を確認してマナー違反にならないようにしましょう。

香典袋の名前の書き方

香典袋には表書きや名前、中袋に名前や住所、金額などを記入しなくてはいけません。遺族が香典返しをする時に香典袋を確認して用意するのではっきりと分かりやすく記入しましょう。個人で包む場合と連名で包む場合の名前の書き方を見てみましょう。

個人で包む場合

故人が同僚の場合には個人的な付き合いのある方も多いです。その際は個人で香典を包みますが、名前は水引きの真ん中の下側へフルネームで記入します。何か肩書がある場合には、名前の右肩へ小さく書きます。

連名で包む場合

他の方と連名で香典を包む場合も多いですが、その時には人数により名前の書き方が変わります。部署で香典を包む場合には部署名などを記入します。その際には会社名も一緒に記載しましょう。連名で包む場合の注意点も確認しておきましょう。

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連名で包む場合の注意点【有志連名など】

香典を連名で包む時、3名以下の場合には年上の方から順に香典袋の真ん中へ名前が来るように書きます。先輩や後輩と一緒に包む場合には、香典袋の真ん中が先輩の名前で一番左に後輩の名前を書きます。

 

同僚と夫婦で親交があり夫婦連名で香典を包む場合は、夫の名前を真ん中へ書いて左の横に妻の名前を書きます。3名以上の多人数で包む場合には、「~一同」書いて香典袋の中袋に全員の名前を書いた別紙を入れましょう。ここで注意していただきたのは、有志一同と書かないことです。

 

「有志」と「一同」は一緒に使わずに、部署名に続けて「有志」または「一同」と書くのが正式な書き方ですので、注意しましょう。

会社名は必要なのか?

香典袋には遺族の方が誰から頂いたのか分かりやすくするために名前を記入します。そのため、部署などで連名で香典を包むのであれば部署名を記入する必要がありますこの場合には、会社名も記入することが一般的ですので会社名と部署名を書くようにしましょう。

会社の同僚から香典をいただいた場合の香典返しは?

ご自身が同僚から香典を頂いた場合は香典返しが必要です。香典返しの金額の目安は、頂いた香典の半分が3分の1程度の金額です。会社の部署から連名で頂いている場合には分けられるようなお菓子などを選びましょう。また、お礼状も併せて送りましょう。

香典を渡す際の基本的な注意点とは?

香典を包む際には金額の相場以外にも注意が必要な点が多数あります。冠婚葬祭では作法や縁起担ぎが重視されるので、失礼のないように前もってマナーを把握しておくことが大切です。以下では、香典を渡す前に知っておきたい基本的なマナーについて紹介していきます。

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不適切な金額について

香典に包む額についても気を配る必要があります。偶数は割り切れる数字であることから、包むと「故人との縁が切れる」とされており、香典の額としては不適切と考えられています。1万円・3万円・5万円など、奇数で出すようにしましょう。

 

その他には、4と9は「死」と「苦しみ」を連想させる数字とされており、これらの数字も避けられています。昨今ではこのような慣習にとらわれるのはナンセンスだという考えもありますが、気にする人が一定数いる以上は避けたほうが安心でしょう。

金額が少なかったときの対処法

相場を調べる時間がなく、金額が少なかったことがわかっても、後になって追加で香典を出すのはマナー違反とみなされることがありますので、香典を二度出すことは不幸の重なりに通じるとされており、失礼な行いにあたります。

 

また、あらためて現金を渡すとご遺族の負担になってしまうので、かえって迷惑になることも考えられるでしょう。香典には相場が形成されていますが、最終的には送る側の気持ちが重要です。

 

また、中には、あまりに相場からかけ離れた額でなければ気にしないと考える人も少なくありません。もし、気になるようであれば、後日の法要で菓子折りや供花といった形で多めにお供え物を贈るのがよいでしょう。

薄墨を使用しなければならない

香典袋に表書きをする際の基本的なマナーとして、薄墨を使用して記入しなければならないというものがあります。というのも、薄墨には、使用することでお悔やみの気持ちを表す意味があるといわれているからです。

 

市販で薄墨の筆ペンも販売されていますので、こういったものを使用して記入するようにしましょう。どうしても薄墨の筆ペンなどが用意できない場合には黒色のサインペンで記入することもできます。ボールペンや鉛筆で表書きをするとマナー違反となるので注意しましょう。

故人が同僚の場合の香典は周りと相談する

故人が同僚の場合、どの程度の付き合いがあったのかにもよりますが香典を包むことが多いです。個人で包むのかや職場の方と連名で包むのか、金額などを周りの人と相談して用意しましょう。事前に会社に確認しておくと安心です。