納骨式を行う時間帯って決まっているの?時間帯、時期について解説
公開日 : 2020/7/18
更新日 : 2020/9/10
葬儀の後に執り行う納骨式。しかし納骨式は、葬儀からどれくらいの時間を置いて行うものなのかをご存知でしょうか?また納骨式に所有する時間や執り行うべき時期、服装のマナーなど、いろいろろ気になるでしょう。ここでは、納骨式を行う時間帯以外にもくわしく解説を致します。
公開日 : 2020/7/18
更新日 : 2020/9/10
目次
そもそも納骨式とは?
納骨式とは火葬した遺骨を納骨堂やお墓に納める場合に執り行う儀式のことです。納骨式を行うのは、四十九日法要のときに合わせて執り行う方が多くいます。
お墓には納骨をせず、手元に遺骨を置く人も中にはいますが、そのようなケースの場合は納骨式は不要です。
お墓や納骨堂に納めるとき、永代供養のときに納骨式をする必要があることを覚えておくと良いでしょう。
納骨式をする時期はいつごろか?
納骨式は、葬式をしてからどのくらいの時間が経過して行われるのでしょうか。新しいお墓を建てるのか、それまでのお墓に納骨をするのか、納骨堂に納骨するのかによって行われるタイミングは違います。
どのタイミングで行っても基本的には問題ないのですが、一番良いのは残された家族の心に踏ん切りがついたときに行われるものということです。
四十九日の法要の時
宗教によっても違いますが、納骨式は四十九日の法要と同時に行われることが多いです。しかし、宗教や宗派によって考え方が違うため、葬儀から何日目のこの日に納骨式をしなければいけないというわけではありません。
仏教での納骨式
仏教で納骨式を行う場合に、故人が亡くなってから四十九日の時間が経ってから行うことが一般的です。四十九日という時間は、亡くなった方が死後の世界に旅立ち、喪に服した時間が終わる区切りの日という意味もあるため、この日を忌明けと呼ばれています。
神道での納骨式
一般的に神道は、故人が亡くなってから五十日の時間が経過した日を五十日祭として納骨をします。この日が忌明けとされ、新たな出発としてこの日を選びます。
また、神道では死は穢れたものとして、神社の中にお墓を作ることはなく、霊園にお墓を作ります。
キリスト教での納骨式
キリスト教の納骨式は、亡くなってから一か月の時間が経過した追悼ミサのときに納骨を行います。カトリックでは追悼ミサと呼び、プロテスタントでは昇天記念日と呼ばれています。
霊園や宗教に関係なく受け入れてくれる公営霊園や民営霊園などにお墓を作り納骨をします。
日取りが決まらない場合は話し合いをする
故人があの世に旅立ってから、どのくらいの時間が経過して納骨を行うのかは宗教や宗派においても厳密に決められているわけではありません。納骨式の時期がハッキリと決まらない場合は、親戚としっかりと話し合いをする必要性があります。
もちろん心の整理がついて落ち着きを取り戻してから、話合いをしても大丈夫です。お墓を新しくする場合は、すぐに納骨式を行えるわけでもないので状況を理解してからしっかりと話し合いをしましょう。
納骨式の日取りと六曜について?
結婚式をするときは、大安や友引を選んで日取りを決めます。お葬式をする場合は、友引を必ず避けた日取りにするというのは良く聞くでしょう。
では納骨の日取りにも、このような六曜は影響するのでしょうか。
仏滅と友引などの六曜は仏教徒は関係ない
結婚式は色々な宗教が絡みます。しかし日本のお葬式に関しては仏教が多いのが特徴です。友引ではお葬式が避けられていますが、仏教と六曜に関係はありません。
仏教は因果関係が物事を決めるとしています。六曜という日の吉凶が直接原因になって物事の本質は変わることはないと言われています。このことから納骨に関しても六曜を気にして日取りを決める必要性は無いといえるでしょう。
納骨をする場合は、避けた方が良い日というのも存在はしません。とはいえ日本において六曜とは非常になじみ深いものです。親族で気にする人がいるようであれば、ひとまず仏滅を避けておくと良いでしょう。
納骨式はどのくらいの時間がかかる?
納骨式はお墓に納骨をするための時間と、喪主の方の挨拶や会食などを含めた時間で変わってきます。
また地域によって違いがあるため、どうしても納骨式の後に予定があって時間が気になる場合は、会食は遠慮してもらうなど事前に連絡をしておくことをおすすめします。
納骨式自体にかかる時間はどのくらい?
納骨式の時間は、宗教や宗派によって時間は違いますが長くても約30分ほどで終わります。
親戚の人数が多ければ時間もそれだけ掛かりますが、一般的に20分ほどと言われています。納骨式が終わった後に会食が行われることがあるので、余裕を持っておくと安心です。
納骨式の流れとは
納骨式は宗教や宗派によっても行われることが違います。仏教・神道・キリスト教で行われる納骨式の流れを紹介をします。
宗派・宗教によって細かい流れは違います。どの宗教であっても、納骨をする場所を清めるために神職の方によるお祓いが行われます。
仏教の納骨式の流れ
仏教での納骨式の一般的な流れです。
1.ご遺族代表の挨拶
2.納骨
3.読経・焼香
4.お供え
5.会食
こちらが基本の流れとなっています。檀家になっているお寺や霊園に納骨をされます。
神道での納骨式の流れ
神道では納骨式を埋葬祭と呼びます。大体の流れは仏教と同様ですが、神職は神式にのっとって行われます。
1.神職の方のお祓い
2.納骨
3.祝詞
4.玉串奉奠
5.直来
玉串奉奠は、神職の方のみが行うケースと親族の方も一緒に行うケースもあります。
キリスト教での納骨式の流れ
カトリックなのかプロテスタントかによっても細かい流れが異なるので、基本となる大まかな流れを紹介します。
1.聖職者の方の聖書朗読
2.讃美歌
3.納骨
4.献花(白い花を手向けます)
5.祈り
霊園や宗教に関係なく受け入れてくれる墓地に墓を作ることができます。
納骨式当日の流れ
納骨式の当日は、遺族代表の挨拶から始まります。納骨式には親族や故人が生前に親しかった友人が参加しているケースも多くあります。
しっかりと参列をして頂いたことに感謝をしましょう。また参列をしていただいたことに対するお礼や葬儀後の変わらぬお付き合いに対してのお礼、現在の遺族の心境や状況を述べるケースが多いです。
納骨をするときは、遺族が納骨をするケースの他に石材店にお願いしている場合は、石材店の方でカロートを開けて納骨をする必要があります。納骨後には、僧侶により読経という流れです。
読経をした後は焼香をする流れとなっています。僧侶の指示により、順番に焼香を開始し一巡すれば終了です。
納骨式を行う時間で適しているのは
納骨式を行うのに適した時間は、霊園が開いている時間帯に行われます。宗教関係者の都合と参列者の都合もしっかりと考えて、早朝や夕方の時間帯を避けて行われることが多いです。
納骨後に会食を用意されるケースが多いので、昼食や夕食前の時間帯に合わせて行われます。
時間はとくに決まっていない
納骨式をどの時間に行うのかは、細かく決められているわけではありません。参列してくれる人の都合を重視したい場合は、宗教関係者の方に誠実に話をすれば対応してもらうことも可能です。
会食があるケース
会食がある場合は、あらかじめ納骨式の日にちと時間を知らせるためのはがきに記載されています。特別に何かを用意する必要がありませんが、納骨式だけに出席をする場合は、事前に喪主への連絡をするようにしましょう。
会食がない地域もある
地域によっては、会食がない場所もあります。会食には懐石料理を用意されていることが一般的です。一部の地域ではお弁当を用意して持ち帰っている場合もあります。
地域や宗派、宗教によって違いが出るので、地域の葬儀会社などで相談すると地域ごとの事情について教えてもらえます。
納骨式の服装はどうする?
納骨式の服装には、亡くなってからどれくらいの時間が経過しているかによって違います。忌明けの法要と合わせて行われる納骨式は、喪服が良いです。
亡くなってから時間がたち、1年後に行う納骨式の場合は略式喪服か平服が良いとされています。
男性の服装
男性の服装は、基本は黒いスーツと白いシャツ、黒いネクタイであれば大丈夫です。気を付ける点としては、夏場の暑い日でもジャケットを着るということです。
納骨式の時間だけでもジャケットを羽織ります。靴は革靴で問題ないのですが、落ち着いた風合いの色を選びましょう。
女性の服装
忌明けの法要と同時に行われる納骨式であれば、黒い色のワンピースや黒いストッキングを着用しましょう。1年経過した後の納骨式でも、黒・紺・茶のワンピースやスーツが良いでしょう。
黒いストッキングは着用は絶対に忘れないように注意が必要です。肌の露出は控え、香水も使用不可能です。
子供の服装
子供の服装は、基本的に制服が理想的といえます。もし制服がない場合は、白いシャツに黒や紺を合わせます。
男の子でも女の子でも、考え方は基本的に同じで白と黒と紺で統一をするよう心掛けてください。常に用意をしているわけではないので、原色を避けて控えめな色合いにしましょう。
赤ちゃんの服装
赤ちゃんの服装に関しては、細かい設定は決められていません。季節に合ったベビー服で、白に近い服装を選ぶようにしましょう。
お墓が寒い場所にある場合は気温が低いこともあるので、できるだけ暖かい服装に着替えられるよう予備の服を持っておくようにしましょう。
持ち物の注意点とは
革製品は殺生を連想するので、靴やカバンも布製のものを持っていきます。また、装飾品としては真珠のネックレスはしても大丈夫と認識されています。しかし2重にするのは、悲しみが重なるとして避けられているので、1連の真珠ネックレスを選ぶようにしましょう。
香典を用意する
納骨式と忌明けの法要が別々に行われても、香典は持っていくようにしましょう。故人へ御供えする意味と、残された家族に対して葬儀のお金を援助をする意味合いも含まれています。
香典の金額とのし袋について
香典は故人との間柄によって包む金額が変わってきます。金額の相場は大体5000円~1万円ですが、4と9のつく金額は避けるようにします。
親族で関係が近い人ほど包む金額が多くなるのが一般的です。またのし袋に関しても、宗教や宗派によって変わってきます。
仏教では白黒の水引か、相銀の水引が使われます。神道の場合も仏教と同様に、白黒の水引か相銀の水引とされています。
キリスト教に関してはのし袋に細かい規定はなく、宗教的に象徴とされている十字架やユリの華が印刷された封筒が主に使われます。宗教によって変わる部分があります。
しかし宗派によっても違いが出てくるので、自分の宗派がどのようなのし袋が一般的なのかをしっかりと調べるようにしましょう。その他には表書きで使われる墨の種類も違うため、注意をしましょう。
納骨式の時間帯よりも覚えることはたくさんある
納骨式の時間帯には決まりはありません。しかし納骨式には覚えることが非常に多くあります。納骨式を最後まで滞りなく終われるように、この記事を最後まで読み参考にしてください。
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