葬儀の受付は誰が行う?受付時間や仕事内容の注意点についても解説
公開日 : 2020/6/27
更新日 : 2020/9/10
葬儀に参列したときに、一番最初に目にするのが葬儀の受付です。葬儀の受付係は、葬儀場のスタッフと思っている方も多いようですが違います。もしかすると、アナタが葬儀の受付を請け負う可能性があります。今回は、そんな葬儀の受付についてや、仕事内容の注意点を解説します。
公開日 : 2020/6/27
更新日 : 2020/9/10
目次
葬儀の受付とは
葬儀を行う場合は、必ず必要とされるのが葬儀の受付係です。この葬儀の受付係は葬儀場のスタッフではなく、主催をしている側から遺族がお願いされて引き受けている場合は多いです。
この記事では、葬儀の受付係がどんな仕事をするのか、服装挨拶のマナーについて詳しく紹介をします。受付をお願いされて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
葬儀の受付は誰がするの?
葬儀の受付は、葬儀スタッフが行うものだと思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、葬儀の受付は自分たちでお願いをして、受付をしてもらわなければいけません。
受付をするのは友人?知人?
基本的には、受付は誰がするもの、してはいけないものという決まりはありません。一般的には、喪主の友人や会社関係の方、近隣のご近所さんなどやいとこや親戚に頼むというケースが一般的です。
受付は決まった人がしなければいけないという規則や決まりはありませんが、基本的に亡くなった故人と関係が近しい方が行うことはありません。
受付を依頼されたとき引き受け方と断り方とは?
葬儀の受付を頼まれた場合は、引き受けるか断るかを判断する必要があります。ここでは受付を引き受ける場合と断る場合について詳しく解説します。
受付を引き受ける場合
受付を引き受ける場合は、この度は大変なことでした。私でお手伝いできることがあれば、もちろん引き受けさせて頂きます」と伝え引き受けましょう。
電話で打診された場合は、葬儀会場の案内や日時の案内があることが多いでしょう。必ずメモに取り、場所と日時を復唱して間違いがないか確認してください。
受付を断る場合
やむを得得ない理由で受付が難しいケースがあります。その場合は、悩まずに早めにお断りをするようにしましょう。早い段階で断りを入れれば、ご遺族の方でも他の人を見つけるために動くことができます。
葬儀の参列を断る場合は、理由を明確にせずにお断りをするのが一般的です。もし相手との関係に支障がある場合は簡単に理由を添えて伝えるのも良いでしょう。
受付の人数は?
受付係は最低でも3人は必要です。芳名帳に記載してもらう係、返礼品を渡す係、会計係といった形です。多くの弔問客が葬儀に参列する場合は、芳名帳が一部では足りないので、芳名帳を2つ用意します。
そのため、受付係は5人必要です。また会計係は1人が基本です。手が空いている人が会計係を手伝うといったスタイルで問題ないでしょう。
受付の仕事は遺族側と同じ立場
受付の仕事をする方は、遺族に寄り添う主催者側の立場ということを忘れないようにしましょう。そのため遺族の方の為にも、責任感を持って失礼のないよう務めなければいけません。
また遺族側も、大きな仕事を任せる必要が出るため、葬儀の後はしっかりと御礼をするようにしましょう。
葬儀の受付を頼まれたら?
葬儀の受付を頼まれた場合は、具体的にどのようなことをする必要があるのでしょうか。ここでは、葬儀の受付の仕事について紹介を致します。
受付係のタイムスケジュールとは?
受付係の時間は、一般的に葬儀開始の30分前から1時間前が多いです。
受付係のタイムスケジュールの一例を紹介します。
・11:00~ 受付係 準備開始
・11:30~ 受付開始
・12:00~ 葬儀開始
あくまで一例なので、執り行われる葬儀によって時間は変動するので注意しましょう。
受付準備から行う
受付の仕事は、受付を作成することから始まります受付には、参列者の名前を記入してもらう芳名帳、芳名帳に記入する際に必要な筆記用具(一般的に黒のボールペンやサインペン)、香典返しを用意し受付台に並べます。
受付準備は葬儀が始まる時間の30分前には、完了しておく必要があります。ですので受付係は、予め早めに会場に到着をして準備を終わらせるようにしましょう。
受付の仕事とは
受付の仕事は、大きく3つに分類されます。
1・弔問客に芳名帳へ名前を記載してもらう
2・香典を受け取る
3・返礼品を渡す
芳名帳に名前を記載してもらうときは、フルネームと住所もしっかり書いてもらいましょう。香典袋に苗字しか書かれていない場合は、下の名前も聞きフルネームで分かるように名前を書き足すようにしておきましょう。
香典の扱いは会計係が行う
香典はお金ということもあるので、取扱いには十分な注意が必要です。事前に受付の中で会計係を、必ず一人だけ決めておき弔問客が居なくなった後に香典を集めます。この時点で、香典を開けて金額を確認するかしないかは喪主によって違います。
葬儀の場では、遺族の方が忙しく金額を数えチェックするするのは難しい場合があります。そのため会計係にお金を数え、名前と金額を記入した一覧を作成してもらう場合もあります。
また会計係は、信頼できる親族に任せるケースもあります。
返礼品とは
返礼品は、主に香典返しや会葬礼状のことを指します。香典を受け取ったら「ありがとうございます」と伝え返礼品を渡します。
渡した後に、葬儀会場はあちらでございますと案内すると、スムーズな流れで分かりやすいでしょう。
会場のことを知っておく
受付係の役割として、会場の案内役としても仕事をする必要があります。葬儀が始まる前に来て準備を行う受付係は、先に葬儀場の入り口やトイレの場所などについてしっかりと頭に入れておくようにしましょう。
いざ、会場のことを聞かれた場合でも慌てずに応えることができるとスムーズな案内ができます。
受付の場での挨拶とは
受付係は主催者側の立場であるため、弔問客に対してしっかりと感謝の気持ちを伝える必要があります。ここでは、葬儀の受付の挨拶についてを紹介します。
挨拶はどんな言葉がいいの?
会場に来て下さった参列者の方には、しっかりと感謝の気持ちを伝えましょう。一般的には、「本日はお忙しい中お越しくださいましてありがとうございます。」と伝えるのが良いでしょう。
他に、雨が降った場合の挨拶は「本日は足元の悪い中、来場をして頂いてありがとうございます」がベターです。また遺族の方がいらっしゃった場合は、お悔やみのお言葉を掛けるのがマナーです。
ちなみに香典を受け取った際は、難しいことは言わずに「ありがとうございます」「お預かりいたします」といった言葉で良いでしょう。
受付の服装マナーとは
葬儀の受付をする場合の、服装マナーはどのようにすればよいのでしょうか。ここでは、男性・女性はもちろんですが、学生の場合や冬季の服装について詳しく説明を致します。
男性の服装
男性の服装は、黒のブラックスーツに白のワイシャツが一般的な服装です。その他に、ネクタイや靴下、靴も黒で揃えるようにしましょう。このとき靴はエナメルや光沢のあるものは控え、鞄も革製品を選択してください。
また結婚指輪以外の、ネクタイピンやネックレスなどの金属製品はできるだけ装着しないようにしましょう。
女性の服装
女性の服装は、黒のワンピースかスーツを着用しましょう。鞄や靴も男性と同様に、エナメルや光沢があるもの、革製品は避けるようにしてください。金属製品についても結婚指輪以外のものは着用しないようにします。
どうしても必要な場合は、一連の真珠ネックレスを付ける程度にしましょう。
学生の服装
学生の場合は、学生服を着用すれば問題はありません。制服がない場合は黒や紺、グレーのブレザーに白いシャツ、ズボンやスカートも同じような色のタイプを選択しましょう。靴は黒のローファーなどが望ましいです。
冬の服装
受付は葬儀場の入口から一番近い場所で行われます。そのため、冬などは非常に寒くなる傾向にあります。受付をされる方は、ホッカイロを貼ったり厚めのインナーを着用して防寒対策をしっかり行いましょう。
葬儀の受付をするときに注意するべき点とは?
葬儀の受付を行う場合は、いくつかの注意点があります。どのような注意点があるのかをしっかり知っておきましょう。
焼香は先に済ませるようにする
受付をする場合は、葬儀が始まると焼香をすることが難しくなってしまいます。そのため、装具が開始される前に焼香を事前に済ませる必要があります。受付の準備があるので、受付係は先に葬儀場に入ります。
準備の前に、「先に焼香をあげさせてもらいます」と一言喪主に挨拶をして、先に焼香を上げるようにしましょう。忙しくて大変だとは思いますが、忘れずに行っておくことがマナーの一つです。
忘れ物や落し物が届くこともある
葬儀中には弔電やお花などの届け物が届いたり、忘れ物や落し物を渡されることがあります。この届け物に関しては、受付に届けられるのが一般的です。
届きものが来たら、まず相手の名前を確認し芳名帳に記入の上、葬儀場の方に渡すようにしてください。
葬儀のスケジュールを把握しておく
参列をして下さった方に、スケジュールの細かいことを知りたいと聞かれることがあります。そのため、事前にスケジュールを把握しておく方が良いです。
また細かい所までスケジュールを知りたい場合は、葬儀会社のスタッフに確認しておくと良いでしょう。この際に、「焼香はいつ頃に行えばよいのか」「複数人の名前で香典を頂いた際は、香典返しはどうすれば良いか」を合わせて聞いておくと良いです。
葬儀の受付を任されたら責任を持ってやり遂げよう
葬儀の受付をする場合は、受付係の方も主催者側と同じ立場です。葬儀の受付を任された場合は、必ず責任を持ってやり遂げましょう。この記事を読めば、受付係の仕事の内容について分かるので困っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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