お悔やみの手紙の書き方・注意点とは?例文つきで解説します

公開日 : 2020/6/16

更新日 : 2020/9/9

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知り合いの訃報が届いた際、葬儀に参列できない場合はお悔やみの手紙を送ることで気持ちを伝えることができます。今回の記事ではお悔やみの手紙の書き方や注意点を例文つきで解説します。お悔やみの手紙を書く際に参考にしてみてください。

公開日 : 2020/6/16

更新日 : 2020/9/9

目次

お悔やみの手紙とは

お悔やみの手紙とは、知り合いや友人、お世話になった人などが亡くなった際、仕事の事情や遠方のため葬儀に参列できない場合に送る手紙です。

 

お悔やみの手紙を送るのは、亡くなってから初七日までが一般的とされていますが、葬儀後の喪中はがきなどで訃報を知った後でも送ることができます。その場合はあまり期間を空けずに、できるだけ早めに手紙を出すのがマナーとなります。

手紙の内容

お悔やみの手紙の内容は、葬儀に参列した際に伝えたかった、故人への思いを素直に伝えることが大切です。亡くなったことの悲しみや驚き、これまでお世話になったことへの感謝の言葉などを伝えましょう。

 

また、遺族への配慮も忘れてはなりません。遺族は家族が亡くなった悲しみと、葬式の手配などで身体的にも精神的にも負荷がかかっている状態です。遺族をねぎらい、思いやる言葉も添えましょう。

 

葬儀に参列できなかったことの理由やお詫びの言葉を書き添えることで、お別れの挨拶ができなかった残念な気持ちや、遺族への謝罪の気持ちをまっすぐに伝えることができます。

 

もし手紙と一緒に香典を包む場合は、ここで一言書き添えておくとより親切です。

お悔やみの手紙を書くときに気を付けること

お悔やみの手紙を送るときには、いくつか気を付けなくてはいけないことがあります。ここからはお悔やみの手紙を書くときに注意すべきことを解説します。

 

手紙を受け取った遺族に失礼のないように、マナーを知って正しい書き方を意識しましょう。

頭語・時候の挨拶は書かない

一般的に手紙を書く場合は頭語や時候の挨拶から始まります。自然な流れで本題に入っていくために使われますが、お悔やみの手紙では使用しないのがマナーです。「拝啓」「謹啓」などの頭語をつけないので、結語を文末につける必要もなくなります。

 

書き始めをどのようにするか戸惑うかもしれませんが、「このたびは突然の訃報を受けて、大変驚いております」など、最初から本題に入っていく書き方を意識しましょう。

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忌み言葉を避ける

お悔やみの言葉では「忌み言葉」を避ける必要があります。忌み言葉とは、不幸が重なることを連想するような言い回しや、不吉な言葉をいい、お悔やみの手紙だけでなく葬儀に参列する際にも避けるべきとされている言葉です。

 

遺族は家族を亡くされて深い悲しみにつつまれています。遺族を配慮しねぎらう意味でも忌み言葉は避けるようにしましょう。具体的な忌み言葉としては「繰り返しを連想させる重ね言葉」「直接的な言葉」などがあたります。

 

繰り返しを連想させる言葉とは、重ね重ねやたびたび、次々、しみじみ、くれぐれもなど、同じ言葉を繰り返し使う表現です。直接的な言葉とは「死ぬ」「死亡」「生きる」「生存」などです。「ご逝去」「お別れ」「お元気な頃」などやわらかい表現に言い換えましょう。

宗教用語に注意する

普段の生活であまり意識することのない「宗派」ですが、冠婚葬祭では宗派によって習わしや風習、考え方が変わるため、お悔やみの手紙を書く際にも気を付けなくてはなりません。

 

例えば、宗派によって手紙で使うべき言葉が変わります。仏教では一般的とされる「ご冥福」や「お香典」といった概念は、神道やキリスト教では使われません。

 

神道では「ご冥福をお祈りします」よりも御霊(みたま)の平安をお祈り申し上げます」と伝えるのがより正しいといえます。

 

これは、「死後の世界で迷うことなく幸福になってほしい」と祈りを捧げる仏教とは違い、神道は「亡くなった後は先祖とお家を守る神様になる」という考えかたがあるためです。

 

一方でキリスト教には、亡くなった後は天国の神様の元へ行き、幸せになれるという考え方があります。安らかにお眠りくださいますよう、お祈り申し上げます」といった言い方が適切でしょう。 

お悔やみの手紙の例文

ここまではお悔やみの手紙の内容や注意点などを解説しました。しかし実際にお悔やみの手紙を書く機会はあまりないため、具体的にどのような文章にしたら良いか迷う方もいるのではないでしょうか。

 

ここからは、お悔やみの手紙の例文を故人との関係性ごとにご紹介します。実際にお悔やみの手紙を書くときに参考にしてみてください。

親戚に送る場合

このたび、ご祖父様のご逝去のお知らせを承り、驚きで言葉を失っております。お元気だったころの思い出がよみがえり、寂しい気持ちでいっぱいです。

 

本来であればすぐにでも駆けつけて、葬儀に参列させていただきたいのですが、遠方のためかないませんことをお許しください。ご家族の皆様も、気持ちを強く持ってご自愛ください。おじいちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。

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恩師などの場合

○○先生の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。かねてより病気ご療養中と伺ってはおりましたが、このようなことになるとは残念でなりません。○○先生には学生時代だけでなく、卒業後もご指導賜っており、大変お世話になりました。

 

本来であれば直接お伺いさせていただきたいところですが、長期出張中のため、最後のお別れに参列できないことをお許しください。いずれ折を見てご焼香にお伺いしたいと思っておりますが、まずは書中にてお悔やみを申し上げます。

会社関係の人に送る場合

本日、貴社代表取締役○○様がご逝去されたとのこと、心からお悔やみ申し上げます。ご生前は格別のご厚情を賜りましたにもかかわらず、何のお報いもできず誠に残念でなりません。

 

ご遺族の皆様をはじめ、貴社ご一同様の悲しみははいかばかりかと拝察いたします。心ばかりのご香料を同封いたしましたので、御霊前にお供えください。謹んで哀悼の意を表します。

便せん・封筒の選び方

手紙の内容だけでなく、使用する便せんや封筒にも気を配る必要があります。柄の入った派手なものや好みのデザインを選ぶのではなく、便せんと封筒はともに白色で、絵柄のないシンプルなものを使いましょう。

 

また、二重封筒は不幸が重なるという意味合いを連想させてしまうため、使ってはいけません。一重封筒のものを選びましょう。手紙を受け取った遺族が不快にならないよう、しっかりと配慮することが大切です。

 

もし香典などお金を同封する場合は、現金書留で送らなくてはなりません。この際、現金書留の封筒に直接便せんを入れないようにしましょう。手紙だけで封をして、その封筒を現金書留の封筒にいれて送ります。

お悔やみの手紙は心配りが大切

お悔やみの手紙を書くときには、受け取った遺族が不快な気持ちにならないよう、書き方の注意点やマナーを意識することが大切です。そして、葬儀に参列したときに伝えたかった、故人や遺族への素直な気持ちをつづりましょう。