お悔みはメールで伝えてもいいの?守るべきマナーや文例を紹介

公開日 : 2020/6/11

更新日 : 2020/9/2

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メールが日常に欠かせないツールとなった現在、お悔みもメールで伝えることがだんだん増えてきました。お悔みメールは相手を身近に感じることができる反面、マナーを守らないと志鶴令に当たることもあります。そういったトラブルを回避するためのポイントと、文例をご紹介します。

公開日 : 2020/6/11

更新日 : 2020/9/2

目次

お悔みメールを送るとき

メールやメッセージアプリがコミュニケーションの中心である今は、訃報をメールで知らされることも多くなっています。そんな場面に出くわしたとき、こちらからのお悔みもメールで返してよいのか、迷う人も多いことでしょう。

 

メールやメッセージで不幸を知らされたなら、その返信としてお悔みを述べるのはごく自然流れです。また人づてに訃報を聞いたときであっても、お悔みをメールで伝えることは、決して失礼には当たりません。

 

ただし、メールはあくまで略式の方法ですので、マナーを守っていないお悔みメールは相手に失礼に当たることがあります。ここからは、お悔みメールのマナーやお悔みメールを書く時のポイントについて解説していきます。文例もご紹介しますので、必要ならばぜひ参考にしてください。

お悔みメールのメリット

メールは手紙と違い、すぐに送ることができるツールです。そのため、訃報を知ってからすぐに相手にお悔みを伝えられる点は、お悔みメールのメリットの1つです。また手紙よりもメールのほうが身近な存在ですので、より親近感をもってお悔みを受け取ってもらうことができます。

 

もう1つ大きなメリットとして、相手に負担をかけないことがあります。お悔みメールなら、電話とちがい、相手が都合の空いたときに目を通してもらえます。遺族は葬儀の準備などでなにかと疲れていますので、好きな時に読んでもらえるメールなら、遺族にさほど負担をかけずに済むでしょう。

デメリットは?

メールでのお悔みは、対面や手紙で伝える場合と比べ、略式だと考えられています。相手によっては、メールでお悔みを伝えられたら不快に思う人もいるでしょう。こういったトラブルを回避するためには、お悔みをメールで伝えてもいい相手かどうか、事前によく考える必要があります。

 

お悔みメールを送っていいのは、ある程度気心の知れている間柄が望ましいでしょう。あるいは、ビジネス上で付き合いがあるだけなど、お悔みをわざわざ伝えにいくほどの間柄でもない相手に限られます。

 

親しい相手ならば、メールでもこちらからの誠意は伝わります。逆に親しくない相手に丁寧なお悔みを伝えるとかえって負担をかけてしまいますので、メールで気遣うくらいの距離感がよさそうです。

 

お悔みメールのマナー

続いてお悔みメールを送る際のマナーについて解説します。メッセージアプリでお悔みを伝えるときも同様です。

件名に用件を書く

お悔みメールを送るときは、相手に、誰からのメールで、なんの用件なのかが、一目で分かるようにしましょう。「お悔やみ申し上げます」などが一般的ですが、「大丈夫ですか?」のように相手を気遣う言葉を使うこともできます。また、「〇〇です」のように名前を名乗ってもよいでしょう。

 

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内容は短く簡潔に

メールは好きな時にゆっくり読むことができる点が利点ですが、長々しいメッセージは、やはり読む側に負担をかけてしまいます。とくに遺族は悲しみや葬儀の準備で心身ともに疲れています。時候の挨拶は省き、お悔みを伝える内容をごく短く、簡潔にまとめるのがおすすめです。

忌み言葉を使わない

お悔みメールに限らず、葬儀の場面では忌み言葉を使うのはタブーとされています。忌み言葉とは、「苦しみや死を連想させる表現」や「重ね言葉」が代表的です。

 

「死亡」や「生きていたころ」などの直截的な表現は用いず、「逝去」「ご生前」などのやわらかい表現を用いてください。また、「死」や「苦しみ」に通じることから「4」「9」などの数字も敬遠されます。

 

 

「重ね言葉」は「次々」「まだまだ」など重複した言葉や、「追って」「繰り返し」「続いて」など、連続を表す言葉です。これは、不幸が連続することを連想させるため、弔事では避けるのがマナーとなっています。

 

常識的な時間に送信する

メールは読む側の都合のよいときに読んでもらえるというメリットがありますが、真夜中などに送信するのはマナー違反です。たとえメールであっても、電話をかけるのと同じ感覚で、常識的な時間帯に送るようにしてください。

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返信を催促しない

返信を催促したり、亡くなった理由を尋ねることはマナー違反です。疑問形は避け、相手が返信をしなくてよいような文面に工夫してください。また、文末に「返信は不要です」などの気遣いを見せるとスマートです。

敬語・敬称を用いる

お悔みメールは敬語や敬称を用いるのが基本的なマナーです。親しい相手に送る場合でも、最低限の礼儀は守るようにしましょう。もちろん絵文字やスタンプの使用はマナー違反です。

 

敬称にも注意が必要です。「お母さん」や「旦那さん」などの代わりに「ご母堂」「御夫君」などの敬称を用いてください。

お悔みメールの文例

お悔みメールの文例を、送る相手別にご紹介します。あくまでオーソドックスな文型ですので、自分なりのお悔やみの言葉や、故人とのエピソードなどを短く添えると、相手により親しみを感じてもらうことができます。

知人あての場合

「〇〇よりお悔やみ申し上げます。

ご母堂の訃報に際し、とても驚いています。心よりお悔やみ申し上げます。突然のことで葬儀に駆けつけることもできず、たいへん申し訳なく思います。なにかと大変だと思いますが、くれぐれもご無理はなさらないでください。

 

〇〇より」

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親しい友人あての場合

「〇〇です。お悔やみ申し上げます。

 

お父様の訃報を聞きました。大丈夫ですか?大変な時期だと思うけど、頑張りすぎず、体調には気を付けてください。明日の葬儀には伺います。もし手伝えることがあれば、遠慮せずに相談してくださいね。

 

〇〇より」

上司や取引先の相手あて

「〇〇より心からお悔やみ申し上げます。

 

△△さまの突然の訃報に際し、ただただ驚いております。やむを得ない事情により葬儀に伺うことができず、大変申しわけありません。こちらのことはお気になさらず、落ち着かれましたらまたご連絡下さい。この度は心よりお悔やみ申し上げます。

 

〇〇」

お悔みメールをもらったらどうする?

お悔みメールをもらう側になることもあるでしょう。お悔みメールをもらったら、返信するのが基本的なマナーです。すぐに返信する必要はありませんので、葬儀が終わったタイミングや、一段落ついたタイミングで、短くてよいのでお礼のメールを返すとよいでしょう。

心に寄り添うメッセージを送ろう

お悔みメールは、形式上は略式ではありますが、真心を届けることのできる大切なツールです。お悔みメールを送るときは、基本的なマナーを守って、相手の悲しみに寄り添うようなメッセージを考えてみてください。