【葬儀前の基礎知識】親が亡くなった際の葬式の手続きやマナーを紹介

公開日 : 2020/6/11

更新日 : 2020/9/8

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親が亡くなった際の葬式。気持ちの整理を付けることが難しい状況で様々な手続きが迫ってきます。今回はその手続きの中でも特に抑えておきたい手続きの概要を紹介すると共に、親の葬式に臨む際に抑えておきたいマナーも併せて紹介していきます。

公開日 : 2020/6/11

更新日 : 2020/9/8

目次

親が亡くなった際の葬式で必要な手続きやマナーとは

親が亡くなってしまった時、これまで葬式の準備や葬式に臨んだ経験がない方にとってはわからないことが多数存在します。今回は、その中でも「葬式向けた手続き」ならびに「葬式前に抑えたいマナー」の2点に焦点を当てて紹介してきます。

親の死後3日まで、葬式前に行うべき手続きをご紹介

親の死後の7日まではお通夜やお葬式の準備といったやるべきことが多数存在します。しかし、そうした基本的な準備と同時に行わなければならない「手続き」も別に存在します。今回は親の死後から3日目までの間に済ませたい重要な手続きについて紹介します。

親の死後の1~3日目に行うべきこと

親の死後から3日間の間に済ませたい手続きにも優先順位はあります。今回は、まず済ませたい1日目の手続き。そして、その次に取り組みたい2~3日目までに済ませたい2つの手続きに分けて紹介します。

1日目に行うべき手続き

親の葬式に向けて1日目に行うべきことは、「死亡診断書」の受け取りです。こちらは、お亡くなりになった際に、担当していた医師から頂く書類の1つです。こちらの書類は、役所から「火葬許可書」を頂くために必ず求められる書類です。故に、すぐに受け取る必要があります。

 

また、死亡診断書に誤字脱字が必ずないか注意してください。仮に誤字脱字があるままの状態で、役所に提出を行うと、受理してもらえない可能性があります。その結果、申請手続きに時間を要してしまうので、記載時はセレモニーのアドバイザーに添削を要請することを推奨します。

2~3日目に行うべき手続き

親の死後から2日目、葬式までに行うべきことは「健康保険の返却」と「加入年金の種別の把握」の2つです。先ずは、健康保険について解説していきます。故人が加入する健康保険は自治体へ返却してください。その際、葬祭費や埋葬料といったお見舞金を支給してもらうことができます。自治体ごとのお見舞金額は、各サイトで調べてみてください。

 

次に行うべきことは、加入年金の種別の確認です。先ず故人の方が、国民・厚生年金以外に企業年金に加入されている場合を確認するために、年金手帳を確認しましょう。こうした年金は基本後払いなので、本来故人の方が受け取るべき年金が発生している可能性があります。

 

例えば、遺族年金や死亡一時金といった類の年金です。そして、こうした年金の受け取りには手続きが必要です。また、これ以外の国民年金や厚生年金の受け取りは事前予約制になっています。詳しい受け取り方法は、「日本年金機構」にお問い合わせしてみてください。

親の葬式の香典や喪主の決め方とは

近年は、参列者に香典を包んで頂くことが申し訳ないとの風潮もあり、香典を包まないケースも増加傾向にあります。しかし、実際のところは親族の中で香典を包む風潮があったのか、その風潮がなかったかに左右される状況です。今回は、香典を包む場合のケースについて紹介していきます。

 

また、この章では親の葬式を行う際の喪主の決め方についても触れていきます。親の葬式を行う上での喪主を決める上で決め手となるのが、「遺言」です。しかし、遺言に指定がないケースもしばしば存在します。そんな時でも困らない決め方を以下で紹介していきます。

親の葬式の香典で包むべき金額

香典は亡くなった故人との関係性、現在の年齢の2つの要素で決まってきます。つまり、親の葬式に臨む場合、香典に包む金額が高額になるケースが大半ということです。以下では3つの世代に分けて紹介していきます。

 

まず、20代の方が親の葬式に臨む場合は平均で3万円から10万円は包むことを想定しておいてください。次に30代ですが、こちらは平均で5万円から10万円と少し高額です。そして40代ですが、この世代は10万円以上の香典を包むことが基本となります。

 

 

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親の葬式の喪主の決め方

親の遺言に喪主を務めてほしい方に関する記述がない場合、基本的には血縁関係に則って喪主を選定します。以下でその詳細を紹介すると共に、その選定方法で決まらない場合の対処法も併せて紹介します。

血縁関係で決める

親の葬式では、配偶者がご高齢や病気を患っているために葬式に参列できないケースもあります。この時、配偶者の代わりとなる喪主を決める時に参考になるのが「血縁関係」です。親族の続柄を血縁関係が深い関係に並べていくと以下の順列になります。

 

1人目が長男です。その次に、次男以降の直系に属する男子が続いていきます。その後に、長女、長女以降の直系の女子という順番で優先順位が決められています。この順位に則り、喪主を決めていくことが、揉め事を避けるためにも有効とされています。

1人に喪主を決められない場合、どうすべきか

しかし、上記で記述した血縁関係の優先順位に則って話し合ってみたものの喪主を1人に決められないというケースが発生することがあります。その際、実は無理に1人に決める必要はありません。

 

法律上で喪主は、家を祀る行事を受けつぐ人は1人と定められています。しかし、喪主は複数でも特に葬式の際は問題となりません。故に1人に決められない場合は、複数人で喪主を務めましょう。

親の葬式を行う時の適切な服装とは

葬式は、親族や近親者は基本的に「喪服」で臨むことがマナーです。つまり、親の葬式に臨む時は「喪服」であることが求められます。しかし、突然の親の死により、喪服が用意できていないこともあるでしょう。そういう状況で葬式に平服で臨む際に、抑えておきたい注意点を紹介します。

喪服がない時は、地味な服装で臨みましょう

葬式で、喪服を選ぶ目的は遺族や近親者が「故人に対する哀悼の意を示す」ことにあります。しかし、親が急死してしまった場合は喪服を用意できていないこともあります。その際は華美な服装ではなく、抑え目な印象のある「平服」で臨めば問題はありません。以下で実際に平服を着用する際の注意点は以下で紹介します。

親の葬式に平服で臨む際の注意点

先に男性が、親の葬式に平服で臨む際の注意点を紹介します。基本的にスーツはダブルでもシングルでも構いません。しかし、上下が異なる服装は必ず避けてください。ネクタイは、黒で統一してタイピンは付けないでください。

 

ワイシャツは白。革靴は光沢のない黒で統一してください。次に女性が平服で親の葬式に臨む際の注意点を紹介します。アクセサリーは結婚指輪以外着用しない様にしましょう。髪型は低い位置でまとめることが無難です。

 

バッグは、光沢のない黒かつ布製の物を使用してください。スーツやワンピース、さらに靴は地味な色で統一してください。黒と紺の2色が推奨されています。

マナーを抑えて、落ち着いて親のお葬式へ臨みましょう

親族、中でも親の死が突然訪れた時、多くの方は動揺してしまうでしょう。これを防ぐ為にも、いつか訪れるその時に向けて基本的なマナーや手続きを知っておくことで、心を落ち着けた状態で親の葬式に臨める状態を作っておきましょう。