葬式バッグの正しい選び方や注意点について詳しく解説
公開日 : 2020/5/27
更新日 : 2020/9/9
みなさんは葬式バッグにもマナーがあることを知っていますか?おそらく喪服にさえ気をつけていれば良いと思っている方も多いでしょう。葬式バッグには、色や形だけではなく素材にも正しい選び方が決まっています。いつか困る前に、この機会に葬式バッグを用意しておきましょう。
公開日 : 2020/5/27
更新日 : 2020/9/9
目次
葬式バッグの基本スタイル
葬式に参列するとき喪服に気を使う人はいても、持参するバッグのことまで気にしている人は意外に少ないのではないでしょうか。 葬式に持参するバッグも喪服と同じように、葬式に適したバッグというものがある程度決まっています。 いざ葬式に参列することになったときに困らないように、ここでは葬式に適したバッグがどのようなものかを具体的にみていきます。
素材
葬式で使用するバッグは布製のものが一般的なので、今から選ぶ人は、とりあえず布製のバッグを買っておけば間違いないと覚えておきましょう。革製や爬虫類型の型押しのもの、バックスキン、ナイロンは避けるべきです。 これは、動物由来である素材は殺生を連想させるためです。仏教では、不要な殺生は禁止とされているため動物から作られたバッグは葬式に持ち込むべきではないということです。 しかし、最近では革製のバッグを葬式で使う人が少しずつ増えており、控えめなものであれば許されるという考え方もあります。
色
バッグの色は基本的には黒のものを選びましょう。黒に似たような濃いグレーやネイビーのバッグでも持ち込むべきではありません。 似たような色であっても周囲が黒のバッグを使っている中だと目立ってしまうため気をつけましょう。
デザイン
デザインは、おしゃれをするような場所ではありませんのでツヤのない無地のバッグを使用するのが一般的です。それは外側だけでなく裏地に関しても同じことで、派手なものはできるだけ控えましょう。 無地が基本なので、大きいブランドマークやロゴがはっきりしているものも使用するべきではありません。できるだけ簡素なデザインなバッグを選ぶと間違いないでしょう。 それはバッグを留める金具に関しても同様で、装飾が強いバッグも控えましょう。弔事の場所では光に反射するものはふさわしくありません。 ただ、ファスナーや底鋲のように構造上・機能上で必要な金具であれば問題ないともされています。金具は必要最低限のものなら許されると頭に入れておきましょう。
形・サイズ
葬式バッグの形は、腕にかけられるタイプのハンドバッグがベストでしょう。ショルダーバッグやリュックサック、トートバッグのようにカジュアル過ぎてふさわしくないものは選ばないようにしましょう。 サイズはノート程度の小ぶりなものが一番良いです。ただ、最近はスマホの大型化や長財布を使用する人が増えているためある程度のサイズであれば問題はありません。
葬式バッグの中身に関して
バッグの中には、香典・香典をつつむ袱紗・数珠・ハンカチは必ず入れておきましょう。他にも状況に応じて、財布・ティッシュ・時計・アクセサリー・替えのストッキング・日傘など必要なものも入れておきましょう。 持ち込む荷物はできるだけ最低限のほうが良いですが、それらがどうしてもハンドバッグに入らないようであれば、サブバッグや手提げ袋も事前に用意しておきます。そのとき準備するサブバッグも黒で無地のできるだけシンプルなものを用意しておきましょう。
男性の葬式バッグに関して
ここまでは、女性が葬式でバッグを使用することを前提にみてきました。そもそも、葬式で男性がバッグを持っている印象がある人は少ないのではないでしょうか。ここでは男性が葬式でバッグを使用することについてみていきます。
葬式バッグを使っても良い?
男性は葬式の場で基本的にはバッグを持つべきではなく、できるだけ手ぶらで参列するのがベストです。それは、男性の喪服にはポケットの数が多く、香典・ハンカチ・数珠程度なら違和感なくおさめることができるからです。 それでもポケットがいっぱいになって膨らんでしまうような場合は、一緒に参列する女性のバッグの中に荷物を入れてもらうようにしましょう。
葬式バッグを使う場合
最近はスマホの大型化など、男性の荷物が増えていることは周知の事実なので、男性が葬式にバッグを持ち込むことがおかしいというイメージがなくなりつつあります。男性が葬式にバッグを持ち込むことが、失礼という風潮があるわけではないことも覚えておきましょう。 一人で参列している場合も、荷物が多いならばバッグを使用するのは問題はありません。ただ、そのときは黒の無地のクラッチバッグやビジネスバッグ・セカンドバッグなどの小ぶりなものを選びましょう。 女性のバッグと同様に、ブランドのロゴが目立つものやクロコダイル製などのバッグの仕様はマナー違反となりますので気をつけましょう。
葬式バッグを選ぶときの注意点
ここでは、葬式で使用することを前提としてバッグを選ぶときに、注意するべき点をいくつかみていきます。それぞれ細かいことですが、バッグを使用していくときに重要なポイントになるので参考にしてください。
使う状況を考える
日常生活用のバッグではなく急遽必要なときに使うバッグであるため、季節を問わず使えるものを選びましょう。 葬式の席だけではなく結婚式などでも使えるものを選ぶとより良いです。頻繁に使用するバッグではないので、慶弔両用のフォーマルなバッグだと便利です。そのときは、慶事よりの目立つデザインのものを選ぶと葬式では使えなくなるので気をつけましょう。
使い方を考える
葬式ではどうしても床にバッグを置く場合があり、そのときバッグが汚れるのを防ぐために底に鋲がついているものを選ぶと良いでしょう。 床に置くとき倒れることを防ぐためや荷物が多いときに型崩れをしないように、しっかりした作りのバッグがより良いです。
準備の時間がとれないときは
予期せぬタイミングで葬式に参列することも多いと思います。そんなとき、どうしても葬式に適した準備ができないときもあるはずです。ここでは、準備が間に合いそうにないときの対処法を紹介していきます。
仕事帰りに参列するとき
仕事終わりに参列するとなると、フォーマルな格好であることも多いため服装で困ることはそこまで多くはないでしょう。 ただし、バッグは普段使用のものであると思いますので注意が必要です。ショルダーバッグなどのカジュアルなものはふさわしくないので、紐を結んで肩にかけず手で持つことで対処しましょう。 荷物が多すぎたり、バッグがあまりに葬式にふさわしくないと思う場合は、受付に頼んで式場のクロークや荷物置き場にバッグを預かってもらうと良いです。
急な訃報がはいった場合
急な訃報が入った場合には、準備が全くできていないこともあるでしょう。その状況で、一式揃えることは非常に困難です。 そんなときでも、全国1,400店舗以上ある「しまむら」があれば全て揃えることができます。「しまむら」で購入すれば本来よりも低価格で一式揃えることも可能です。 葬式用のバッグもしっかり適したフォーマルバッグが売られており、価格も約3,000円~約5,000円とリーズナブルです。他の店舗だと約10,000円はしますので金銭面でもお得です。 バッグのみだけではなく礼服としてスーツやワンピース型のものも販売されていますし、葬式に適した黒いトップスやボトムスも低価格で揃えることができます。どちらも約10,000円以内におさまる上にしっかりしたものなので急遽準備するものとしては十分でしょう。 急遽葬式に参列することになり準備不足なときは、まずは近くの「しまむら」の場所を探すことをおすすめします。
葬式バッグのマナーを再確認
葬式に参列する上で持ち込むバッグにも、気をつけなければならないポイントがたくさんあることが分かってもらえたと思います。 頭に入れておかなければいけないのは、葬式が故人を弔うものであってファッションやおしゃれを楽しむ場所ではないということです。 その前提で服装にも気をつけなればなりませんし、持ち込むバッグにも注意が必要なります。葬式では目立たないことがマナーだということをもう一度確認してから参列しましょう。
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