農協(JA)が執り行う葬儀とは?事前に知っておきたい特徴と流れ

公開日 : 2020/5/17

更新日 : 2020/9/10

農協(JA)が執り行う葬儀とは?事前に知っておきたい特徴と流れのサムネイル画像

農業を営み普段から農協と取引がある人ならばともかく、農協に馴染みのない人にとっては農協でも葬儀を執り行っているということを知らない人も多いのではないでしょうか。そこで今回こちらでは、農協が執り行う葬儀について詳しく解説します。

公開日 : 2020/5/17

更新日 : 2020/9/10

目次

農協とは

「農協」という言葉は聞いたことがあり、知っているという人は多いでしょう。農協とは、農業を営む人たちによって相互扶助の精神をもとに組織された協同組合です。そのため農業をしない人にとっては利用をしたこともなく馴染みがないと言えます。

 

「農協」という呼び名以外にも、「農業協同組合」や「JA(ジェイエー)」という呼び方をされる場合もあります。このように、それぞれ呼び名は異なりますが、どれも同じ「農協」のことを示しています。

 

「JA」というのは、「農業協同組合」を英語表記した「Japan Agricultural Cooperatives」の頭文字を使ったニックネームで、農協のシンボルマークにもグリーン色の「J」と「A」を組み合わせたデザインが使われています。

農協が行う事業

農協が行っている事業は、その名称から想像できる範囲で農業生産に必要な肥料や農薬などの購入、畜産物の販売と言った農業に関わる事業だけを行っていると思っている人が多いのではないでしょうか。

 

しかし、実際に農協が行っている事業は、多岐にわたっています。農業に関する事業だけでなく、貯金などの信用事業、保険などの各種共済事業、高齢者福祉、健康管理、旅行などの総合的な事業も行っていて、その中に葬祭事業も含まれています。

農協で執り行う葬儀

農協での葬儀は「JA葬祭」が行う場合と、農協と提携している葬儀社が行う場合の2つのパターンがあります。ここからは農協が執り行う葬儀の特徴について詳しく解説します。

 

葬儀は各地域のJA葬祭が葬祭事業を行っています。そのため、それぞれの地域ごとの特徴がある場合もあります。また、サービスの内容やプラン、費用については違いがあるので自身が利用を考えている地域のJA葬祭で確認することが大切です。

費用

協同組合が運営する事業であるため、会員の暮らしを支える意味もあり組合員価格が適用され、葬儀に必要な費用を抑えることが可能です。葬儀プランを検討する際には、何が含まれているのかを見積もりを取るなどしてしっかりと確認しましょう。

 

提携している葬儀社の葬儀プランを利用する場合も、農協を通して利用することで一般的に表示されている価格よりも値引きされた金額で利用できる場合があります。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

全国にある葬儀場

農協が執り行う葬儀ができる葬儀場は全国にあります。農協の葬儀場だけでなく、公営式場や提携の式場を利用することも可能です。

 

農協が直営する葬儀場は、こぢんまりとした少人数の家族葬から、大掛かりな大人数の社葬まで執り行えるように設備が整えられています。万が一、最寄りの葬儀場が混んでいて利用できなかった場合は、近くの他の葬儀場を探すことも可能です。

 

 

宗教や宗派に合わせた葬儀

農協が執り行う葬儀は、仏教の各宗派に合わせた葬儀だけでなく、神式やキリスト教に合わせた葬儀も可能です。もちろん無宗教の人の葬儀を行うことも可能です。葬儀の形式は自由に選ぶことができます。

 

宗教や宗派だけでなく、葬儀は地域性も反映される場合が多いものです。葬儀を行うのは地元の葬儀スタッフであるため、地域独自の儀礼や習慣に合わせた葬儀が叶います。

組合員や準組合員が利用可能

農協が執り行う葬儀は、本来は農協の組合員に向けたサービスであるため、組合員以外は利用できないと思われています。しかし実際は、農協の葬儀を利用する人が全体の20%を越えない範囲であれば組合員以外でも農協が執り行う葬儀を利用できます。

 

ただし、葬儀をするにあたって会員特典を受け葬儀の費用を抑えるためや確実に農協が執り行う葬儀を行うには、組合員である方がよいと言えます。

 

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

金融事業と連動

農協が執り行う葬儀は、農協が信用事業として行っている金融サービスと連動しています。葬儀に関しての心配事として、費用のことをあげる人は多いものです。なぜなら、結婚式などの慶事と違い、葬儀は計画的ではなく急に大金が必要となるからです。

 

農協には、葬儀のための定期積金や定期貯金が準備されています。この定期積金を利用することで葬儀の費用に備えることが可能です。しかし、定期積立には積金をしている期間や金額に条件があるので、サービスを利用する前にしっかりと確認をしておきましょう。

 

定期積金には農協で葬儀を執り行った場合に利用できる祭壇料や棺装具一式の割引の特典があります。積金をしている本人だけでなく、積金をしている人と同居または生計を共にされている人も特典を利用できます。

農協の葬儀の流れ

農協が執り行う葬儀も、一般的な葬儀社が執り行う葬儀と流れは同じと言えます。まずは、死亡の連絡を受けてから農協に連絡をして、遺体を自宅または葬祭場まで送ってもらいます。葬儀担当者と納棺や祭壇、葬祭場の飾り付けについて打ち合わせを行います。

 

通夜と葬儀の日程が決まったら、親戚や友人、関係者へ連絡をします。通夜と葬儀の準備のアドバイスや進行は、葬祭場のスタッフによって行われますので、故人との最後のお別れの時間をゆっくりと過ごしましょう。

 

葬儀後は、後飾りを施してから遺骨をお迎えし、今後の段取りについての説明を受けます。各種届出などの諸手続きについてもサポートを受けることができます。

農協へ葬儀の事前相談

「葬儀の相談」と聞くと堅苦しく感じられるかもしれません。しかし、いざという時に慌てないでないで済むためにも備えとして事前相談をおすすめします。事前相談ではどのようなことを相談すればよいのかと悩む人も多いでしょう。

 

事前に葬儀について相談する際には、どのような形式の葬儀をしたいかや、家族葬などの小規模な葬儀なのか社葬のような大きな葬儀なのかといった葬儀の規模について相談するとよいでしょう。葬儀の形式や規模がわかると葬儀に必要な費用についての提案が受けやすくなります。

 

葬儀を行う葬儀場では定期的に見学会や説明会が行われています。見学会や説明会に参加した際には、施設の見学だけではなく不明点などの分からないことを質問しておくのもよいでしょう。

農協が執り行う葬儀も視野に入れて

農協が執り行う葬儀に関して、特徴や流れを解説しました。終活を行う人も増えている今、自分の葬儀をどこに依頼するのかも選べるようになりました。そこで、葬儀について考える際に一般的な葬儀社だけではなく農協が執り行う葬儀も一度視野に入れてみてはいかがでしょうか。