自宅葬はどんな流れで進むもの?メリットやデメリットはある?

公開日 : 2020/5/18

更新日 : 2020/9/8

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葬儀をおこなう場所は葬祭ホールや寺院が一般的ですが、近年は自宅で葬儀をおこなうケースが増加中です。葬祭ホールでおこなう葬儀とは違う点があり、自宅葬ならではのメリットとデメリットがあります。自宅葬の流れや葬儀社の選び方をご紹介します。

公開日 : 2020/5/18

更新日 : 2020/9/8

目次

自宅葬の流れを詳しく解説

葬祭ホールや寺院で葬儀をおこなうことが多いですが、最近は自宅で葬儀をおこなう自宅葬が増えています。大勢の人を呼ぶよりも少人数で故人を送り出したいという考え方に変化してきたからです。

 

格式ばったものよりも故人を偲ぶことに重きを置いた葬儀が増えていることもあり、遺族が自由に内容を決められる自宅葬は増加しています。自宅葬の流れやメリット、デメリットについてご紹介します。

自宅葬とは

近年増加傾向にある自宅葬の流れを知っておくと今後役立つときがきます。自宅葬とは具体的にどのようなものなのか、葬祭ホールでおこなう葬儀と何が違うのかについてご紹介します。

自宅葬について

自宅葬とは故人の家で通夜と葬儀をおこなうことです。かつての日本では自宅葬が主流でしたが、生活様式の変化に合わせて葬儀のスタイルが変わり、葬祭ホールでの葬儀が一般的になっていました。

 

しかし近年では小規模で自宅葬をおこなうケースが増えています。一軒家でおこなわれるケースが多いですが、マンションやアパートでも葬儀をすることは可能です。

自宅葬と葬祭ホールの違い

自宅葬と葬祭ホールの大きな違いは葬儀を自宅でおこなうかホールでおこなうかです。自宅で葬儀をする場合はある程度の準備を自分たちでおこなう必要があります。部屋の用意や必要な物を揃えることなども自分たちでします。

 

一方、葬祭ホールでの葬儀はすべての準備を葬儀社がしてくれます。葬儀の場所を用意する必要はなく、必要な物も葬儀社が揃えます。その代わり、時間なども管理されているので自由はあまりききません。

自宅葬の流れ

自宅葬の流れはすべてを自分で手配する場合と葬儀社に依頼する場合で異なります。それぞれの場合の流れをご紹介します。

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自分で手配する場合

自宅葬をおこなう際にも葬儀社を利用するケースは多く、すべての手配を自分たちでおこなうことはあまりないでしょう。すべて自分たちで手配するとなると、遺体の搬送から火葬場の手配までしなくてはならず大変です。

 

なるべく葬儀社に頼りたくない場合は自宅の飾りつけなどは自分たちでおこない、火葬場への搬送など自分たちでは難しいことのみ葬儀社に依頼する方法があります。

葬儀社に依頼する場合

まずは葬儀社に連絡をして、遺体を自宅へ搬送してもらいます。故人を布団に寝かせた後、葬儀の内容について打ち合わせをおこないます。打ち合わせで決める内容は日程・参加人数・供物・料理などです。

通夜当日の流れ

通夜当日は故人を棺に納めた後に祭壇などの設置をおこないます。設置や飾りつけを終えて通夜式が始まったら、お坊さんに読経をしてもらい、参列者は焼香します。

葬儀当日の流れ

葬儀当日はお坊さんに読経してもらい、参列者が焼香を終えたらお坊さんは退席します。その後、棺を霊きゅう車に乗せて火葬場へ向かいます。遺族が火葬場へ向かっている間に葬儀社が設置された祭壇などの片づけをしてくれるので安心です。

 

火葬場に到着したら故人の火葬をおこない、遺骨を骨壺に納めます。火葬にかかる時間は1時間くらいです。骨壺に遺骨を納めたら自宅へ戻り、葬儀社が用意しておいてくれた後飾り段へ遺骨を安置します。最後に遺族で食事をして葬儀は終了です。

自宅葬のメリットとデメリットについて

自宅葬にはメリットとデメリットの両方あります。どのようなメリットとデメリットがあるのかみていきましょう。

自宅葬のメリット

自宅葬のメリットは時間を気にしなくてよいこと、住み慣れた家で葬儀がおこなえること、葬儀代が安く済むことの3つです。それぞれのメリットを詳しく解説します。

時間を気にしなくてよい

葬祭ホールでは時間が制限されていることが多いですが、自宅で葬儀をおこなう場合は時間を気にする必要がありません。故人との最後の時間をゆっくり過ごせるのは自宅葬ならではでしょう。

 

今までの思い出を振り返りながら故人との最後の時間を過ごせます。

住み慣れた家で葬儀がおこなえる

多くの人は最期のときを自宅で過ごしたいと考えているため、住み慣れた家での葬儀は故人の希望を叶えることにつながります。遺族にとっても自宅での葬儀には利点が多く、葬祭ホールでは緊張しやすいですが、自宅ならば落ち着いて故人を送り出せます。

 

心の整理をしながら葬儀に向き合えるのは自宅葬の特徴です。

葬儀代が安く済む

自宅葬は式場代がかからないので葬儀代が安く済みます。浮いた分を料理代などほかのことに充てることができ、満足のいく葬儀がおこなえます。飾りつけ代に充てて盛大に送り出すのもよいでしょう。

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自宅葬のデメリット

自宅葬のデメリットは近所に配慮する必要があること、家が狭い場合は自宅葬が厳しいことの2つです。それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

近所に配慮する必要がある

自宅葬の場合は近所に配慮する必要があります。人の出入りがあるので葬儀をおこなう旨を近所の人には伝えておきましょう。自宅に駐車場がない場合は霊きゅう車を止める場所なども決めなくてはなりません。

家が狭いと自宅葬は厳しい

一軒家は問題ないですが、アパートやマンションで葬儀をおこなう際に家が狭いと、棺の出し入れができないことがあります。家が狭い場合は自宅葬は難しいでしょう。一軒家でもお坊さんと遺族が座れるスペースは用意しておく必要があります。

自宅葬を依頼する葬儀社の選び方

自宅葬をおこなう際に依頼する葬儀社の選び方にはポイントがあります。気を付けるべきポイントを3つご紹介します。

自宅葬に対応しているか

一番最初に確認しなくてはならないのが、葬儀社が自宅葬に対応しているかです。葬儀社によっては葬祭ホールでのみ葬儀をおこなう所もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

基本プランの内容

葬儀社によって自宅葬のプラン内容は異なるので、どこまでが基本プランに含まれているのか確認する必要があります。オプションは基本的に追加料金がかかります。余計な出費を増やさないためにも、基本プランの内容をチェックしましょう。

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自宅葬の実績がどれくらいあるか

自宅葬の実績が豊富な葬儀社のほうが色々な面で融通が効きます。実績が乏しいとスムーズに自宅葬がおこなえない可能性があるので、どんな葬儀をおこなってきたか葬儀社に尋ねるとよいでしょう。

 

打ち合わせをしっかりおこなってくれるか、スタッフの対応がよいかなどもチェックしておくことをおすすめします。

自宅葬は故人との時間を大事にできる

自宅葬は故人との時間を大事にできる点が最大のメリットです。住み慣れた家で最期のときを過ごせる点や葬儀代が安くなる点も魅力といえます。ただし近所への配慮など気を付けるべきこともあります。

 

葬儀社と内容をよく話し合い、気持ちよく故人を送り出しましょう。