経机って何?御供机とはどう違うの?読み方や用途も一緒に解説!

公開日 : 2020/4/23

更新日 : 2020/9/10

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故人を自宅で弔うための仏壇は、経机という仏具も一緒に使用します。しかし仏壇は知っていても、経机については初耳の人も多いのではないでしょうか。ここでは経机とそれに似た仏具の御供机について解説するので、是非お読み頂いて経机を活用してください。

公開日 : 2020/4/23

更新日 : 2020/9/10

目次

経机って何?

経机は「きょうづくえ」と読む小さなテーブルのような仏具です。似た仏具に御供机があって、こちらは「おそなえつくえ」と読みます。それぞれ、どのようにして使うものなのでしょうか。

経机ってどんなもの?

経机は木製の小さな机で、元々は上に経本を置いて読んだり、写経をしたりする時に使われるものでした。使用目的はそれのみだったので、それほど大きなサイズではありません。

 

経机は写経の時に筆が床に落ちないように両側に「筆返し」という突起があります。さらに引き出しがついていて、中に筆や硯(すずり)をしまうことができるようになっています。

 

現代では経机は読経や写経に使われることはほぼ無くなって、仏壇に収納しきれないお供えや仏具を置くための机として使われています。筆返しは過去の名残になっていますが、引き出しはろうそくやお線香などをしまったりと便利に使用できますね。

経机と御供机はどう違うの?

御供机はその名の通り、お供え物を置くための場所です。見た目の違いは、御供机は経机よりサイズが大きく、筆返しと引き出しはついていません。

 

2つの正式な使い方は、仏壇の前にまず御供机を置いてその上にお供え物を乗せて、さらにその手前に経机を置いて、そこで読経を行うといったやり方です。

 

ただし現代では経机も御供机と同じようにお供え物などを置くために使われていて、2つの用途の違いはなくなっています。経机と御供机の違いは、大きさと引き出しのありなしだけと言ってしまってよいでしょう。

経机の使い道は?

経机は現在はお供え物を置くために使われていますが、具体的にどのような物を乗せるのでしょうか。細かく見ていきましょう。

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経机はどのようにして使うの?

仏壇には様々な仏具とお供え物を置きますが、置ききれないこともよくあります。特にお供え物を多く頂いた時は中に入らないので困りますね。かといって仏壇の前の床に置く訳にもいかず、適当な台では仏壇のデザインと合いません。

 

でも仏壇のデザインに合った経机があれば、仏壇に入りきらないお供え物を違和感が無く並べることができます。逆にお供え物を仏壇の中に入れて、香炉やおりんを経机の上に置いて手前に出すこともできます。大勢の人がお線香をあげに来た時はとても便利ですね。

 

また経机には「経机 掛け」という専用の敷き物があります。経机の傷を防ぎ、線香の火から守ることができます。デザインの観点からも見栄えがよくなります。

経机に乗せる物は?

経机の上には具体的にどのような物を乗せるべきでしょうか。先に挙げたように、お供え物を置いてもよいですし、逆に仏壇の中の仏具を置いてもかまいません。

 

経机の上には仏具であれば、経本、数珠、香炉(砂を入れて線香を立てる器)、おりん(チーンと鳴らす鐘)、りん棒、線香、ろうそく、マッチかライターといった物を乗せられます。

 

大勢の方がお祈りにいらっしゃった時は、経机の上に香炉とおりんを置いておけば、とてもスムーズにお線香をあげることができます。経机があって助かったと思うことでしょう。

経机の種類は?

経机はどのくらいの種類があるのでしょうか。大まかに分類すると3つに分けられます。それぞれを見て行きましょう。

塗型

塗型の経机は金仏壇に合うデザインの経机です。金仏壇は漆塗りに金細工が施された伝統的で豪華なものです。塗型の経机もそれに合うように漆塗りで、縁取りには金箔も使われています。

 

金仏壇には塗型の経机以外は全く合わないので、金仏壇には経机は必須の物と言えるでしょう。特に浄土真宗では金仏壇にすることが多いので、一緒に購入される方が一般的のようです。

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唐木型

唐木型は唐木仏壇に合わせたタイプの経机です。漆塗りの金仏壇と違い、唐木仏壇は木目調のデザインになっています。唐木型の経机も仏壇と同じ唐木を使い、統一感を持たせることができます。

 

唐木仏壇は金仏壇ほどは経机に統一性を持たせる必要はないかもしれませんが、それでも同じ素材の方がやはり見栄えが良いので、できれば唐木仏壇と一緒に購入した方が良いでしょう。

モダン型

近年では仏壇にもインテリアとの調和が求められ、モダン仏壇が登場しています。家具調仏壇とも言いますが、洋間の内装と違和感がなく溶け込める、洋風のデザインになっています。

 

モダン型の経机もモダン仏壇に合った落ち着いたシンプルなデザインになっています。またモダン型の場合は筆返しや引き出しがついてないこともあり、御供机との違いはサイズだけになってきています。また折り畳み出来るタイプもあります。

 

モダン型となると普通の小さなテーブルがあればそれで代用しても良いようにも思えますが、それでもモダン仏壇との統一性を重視するならやはり合わせた方が良いでしょう。

経机の注意点は?

経机について基本的なことはお分かりいただけたと思います。では購入するうえで注意点はあるのでしょうか。それについて以下で説明します。

タイプによって値段が違う

経机はタイプによって値段が違います。モダン型や唐木型なら三千円台とリーズナブルな価格で購入できます。しかし塗型であれば漆や金箔を使用するため数万円と高くなり、最高級クラスでは20万円以上もします。

 

また唐木型でも、ケヤキや屋久杉と言った高級素材の場合は数万円の価格がつきます。このように経机は素材によって値段が大きく異なることを理解しておいた方が良いでしょう。

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仏壇が経机との一体型なら新たに買う必要はない

仏壇の中には下台がついているものもあります。下台には物を収納できますし、引き出しで平板が出て来て、そこに物を置けるので経机が不要になります。

 

また価格の高い仏壇には最初から経机がセットで付属しているものもあります。それならデザインの合う経机を探す手間も省けますね。

 

このように経机を追加で買う必要がない仏壇もあるので、仏壇を買う時にしっかり確認をしておきましょう。

必ずしも仏壇とタイプを揃える必要はない

ここまで仏壇のデザインに合った経机があることを説明してきましたが、経机と仏壇のデザインを必ず揃えなければならないという決まりはありません。仏教の教義でそう定められているということは全く無いです。

 

特にモダン型の仏壇であれば、経机のデザインの統一性にそれほどこだわる必要もないでしょう。経机には高価な物もありますし、値段も加味して自分に合った経机を選びましょう。

経机についてのまとめ

ここまで経机について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。経机は便利に使えて、仏壇とのデザインに合った物を選ぶことが出来ますが、必ず合わせなければならないということもありません。手頃なサイズでリーズナブルな価格の物を選びましょう。