香典の中袋に糊付けは必要なのか?香典の封の仕方について徹底解説
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/10
お葬式に香典を持参しますが、中袋は糊付けをしなければいけないのか悩む方が多いです。中袋の正しいマナーを守らないと相手に失礼になってしまうため気を付けなければいけません。そこで、香典の中袋の糊付けなど細かい注意点をまとめてみました。
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/10
目次
香典袋の中袋の封の仕方
香典袋には中袋ありとなしの2パターンがあります。この時、お金を入れた後の封の仕方について糊付けに悩む方が多いです。そこで、正しいマナーを守って香典を準備するためにも詳しくご紹介しますので、チェックしてみてください。
中袋あり
コンビニエンスストアやスーパーで購入することができる香典袋は、基本的に中袋が入っています。この場合、糊付けはどうしなければいけないのか解説していきます。香典を準備する要諦の方はしっかりと確認しておきましょう。
糊付けしない
香典袋の中に入っている中袋は、糊付けする必要はありません。その理由は、受付係や会計係がお金の確認作業を楽にするためです。糊付けをしてしっかりと封をしてしまうと、あけるときに手間をかけてしまうため、糊付けは不要です。
また、お札を中袋に入れて封をしなくても外包があるため、お金が落ちる心配がないからです。中袋に糊付けをしないというマナーというより、遺族の方への気遣いですから相手のことを考えながら香典を準備してください。
中袋を糊付けしないときは、口を閉じた状態で裏に封や〆(しめ)を記載すればよいです。これだけで受付係も安心して香典を預かることができます。
シール
購入した香典袋の中に封や〆(しめ)のシールが入っているものもあります。せっかく一緒にセットになっているなら使用してもよいと考えがちですが、シールを使ってしまうと糊付けと同様に受付係や会計係の手間を増やしてしまいます。
シールだとかがしやすいから大丈夫と思われやすいですが、使用しないのがおすすめです。これを知っていることで、社会人としての常識があると判断されますから使わないようにしてください。外包があるためシールを貼る必要はなくお金が落ちる心配はありません。
中袋なし
中袋がない香典であってもお札を中に入れたら糊付けをする必要はありません。地域によっては中袋を使うと二重に重なっていることから不幸が重なるという考え方をします。そのため、香典を準備するときは地域の風習も一度チェックしておくと安心です。
地域性が強くない場合、中袋がない香典袋は略式ととらえるのが一般的で5,000円から1万円以下に使用します。厚みがないため現金書留に使用される香典袋として使われることも多いです。この時も糊付けをする必要はありませんし、シールも使用しません。
お札の枚数が多く、どうしても落ちてしまう心配がある場合ははがしやすいシールを使う場合もありますが、基本的には糊付けもシールも使わないため使用する香典袋に入れる金額も一緒に確認しておきましょう。
香典袋に糊付けが必要なケース
香典の中袋には糊付けが必要ないとご紹介しましたが、その他の場面で糊付けしなければいけない箇所もあります。そこで、自分が使用する香典の種類や状況に合わせて柔軟に対応するようにしてください。
手紙を同封
お葬式に参列することができなかったときに、香典を現金書留で送る場合、お悔やみの手紙を一緒に同封する方も多いです。手紙を一緒に同封するときは、糊付けをして〆(しめ)の文字を記載するのがマナーですから正しい方法で行いましょう。
「〆」などは手紙や書類を送るときに使うのが基本ですから、香典よりも手紙に関係しています。手紙は便箋であれば1枚を三つ折りに入れ、一筆箋はそのまま封筒に入りますから重宝します。このように手紙を同封するだけで香典の糊付けが変わってきます。
洋封筒を使用する場合は注意が必要です。こちらを縦に使用する場合は、口を右にしないといけません。これを守らないとマナー違反です。昔からあるマナーではなく、ふくさの使い方によって近年作られたマナーですから、封筒の使い方にも気を付けましょう。
短冊
香典袋には短冊が一緒に同封されており、宗教に合わせて表書きを変えることができます。そして、参列する方の名前を書き、最後は糊付けをして香典の表書きを完成させます。短冊を糊付けしないと落ちてしまう可能性があり、誰からの香典かわからなくなる可能性があります。
誰からの香典かがわからないと、遺族側も金額に合わせて香典返しができなく、参列者と照らし合わせて探す必要が出てきます。少しでも手間を省くためにも短冊を書いたときは必ず糊付けをして外れないようにしてください。
短冊の糊付けのやり方は、真ん中に糊付けをするのが無難です。両端に糊付けをして貼る方がはがれやすいです。初めから上の方に両面テープがついているものも多いため、その時は普通のシールと同じように使用し貼り付けてください。
香典に入れるお札の入れ方
香典に入れるお札にも正しいマナーがあるため、きちんと守らなければいけません。ここからは使用するお札の注意点や向き方についてご紹介します。これを守って香典を準備してみましょう。
お札の種類
香典に入れるお札は、新札ではなく折り目のついた古いお札を使用するのが一般的なマナーです。お祝い事には新札を使用しますが、弔事に診察を使うのはマナー違反です。しかし、あまりにも汚れているお札やしわしわなものは避けてください。
もし、新札しかなかった場合は、一度折り目を付けるだけで香典に使用することができます。細かいことですが、お悔やみの気持ちをきちんと表すが大切ですから、必ず正しいマナーを守るようにしましょう。
そして、お札を入れる枚数は2万円など偶数を避けなければいけません。「この世と縁が切れる」と考えられているため、偶数にしないでください。奇数であっても4や9などの不幸を連想させる数字も避けなければいけませんから気を付けましょう。
お札の向き
お札には表裏があり、中袋に入れる向きにも気を付ける必要があります。香典に入れるお札は向きを揃えてから、お札の表面が中袋の裏側に来るように入れるのが一般的なマナーです。表裏の見分け方が分からない場合、お札の肖像がある面が表と覚えておいてください。
よって、肖像がある方を裏にして中袋に入れてください。このように行う理由は、故人の不幸に対し悲しみで顔を向けられないと考えられているため必ず入れ方には気を付けましょう。お悔やみの気持ちを表す大切なポイントですから守りましょう。
香典の正しい包み方
香典をお葬式などに持っていく場合は、ふくさに包んでいくのが一般的なマナーです。この時にふくさの使い方に気を付けなければいけません。ふくさには挟むタイプと包むタイプの2種類があるため、正しい包み方を確認しておきましょう。
まず、挟むタイプは左側が開くようにして、左開きで表書きが前になるように挟んでください。包むタイプは、右側、下側、上側の順番に角を中心に折り込んでから左側を最後にします。ひし形になるようにふくさで中央に香典を置いてから行います。
相手のことを考えて香典の糊付けはやめよう
香典を準備する時、中袋の糊付けは不要です。香典は表書きなどの書き方などに注意が行きやすいですが、糊付けなど細かな点まで気を付けることが大切です。ご遺族に失礼がないように準備して参列するようにしてください。
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