年賀状にボールペンは使える?おすすめのペンの選び方を紹介
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/10
昔は年賀状を書くときにボールペンを使うのは望ましくないとされてきましたが、時代の変化とともに使えるケースも増えてきました。どんなケースなら、またはどんなボールペンなら使っていいのかをチェックしてから、年賀状に使うようにしましょう。
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/10
目次
年賀状をボールペンで書いてはいけない?
年賀状をボールペンで書いてもいいのか、疑問に思った方もいるのでは?
ボールペンは本来は事務用の筆記用具であり、手紙などの相手に渡すための書状に使うのはマナー違反という考えもあります。一方、時代とともに慣習が変わってきていることもあり、年賀状にボールペンを使うこともOKとすることも。
以下ではボールペンを使っていいケースと、そうでないケースを見ていきましょう。
あて名はボールペンで書いていいの?
年賀状のあて名にボールペンを使うことは、基本的には避けた方が良いとされています。マナー違反であると考える方がいるのに加え、文字が細くなりがちなボールペンは、新年のおめでたいあいさつには適さないと思われているからです。
できればあて名にはボールペンではなく、太く書ける筆ペンやサインペンを使います。目上の方や上司への年賀状には、きちんと見える毛筆や筆ペンがおすすめ。ペンを使うときは雨に濡れるかもしれないことを考え、油性や耐水性のものを選びましょう。
目上の人宛ての年賀状は?
目上の方や上司への年賀状には、できればボールペンは使わない方が良いでしょう。かしこまった挨拶状でもある年賀状には、事務用の筆記具であるボールペンを使うのはふさわしくないとされているからです。
昔は、年賀状は毛筆で書くのが正しいとされてきました。現代はそこまで厳しくはなくなったとはいえ、目上の方への年賀状ではあて名、文面ともに毛筆または筆ペンを使うことをおすすめします。
年賀状のコメントには?
目下の人や家族、友人などへ送る年賀状になら、ボールペンを使っても良いでしょう。気安い人に送る写真付き年賀状のコメント部分や、イラストの添え書きなどにもボールペンが使えます。
文面には赤は使わず、黒や青のボールペンを選びましょう。出した相手に気持ちが伝わるよう、丁寧に書くことを心がけてください。書き慣れない毛筆や筆ペンを使うよりも、書き慣れているボールペンを使う方が人柄が伝わりやすいこともあります。
年賀状にボールペンを使うときは
年賀状にボールペンを使う場合は、いくつかのことに気をつけて使うようにしましょう。ポストに入れてから失敗したかも?と心配することのないように、事前にチェックしておくことが大切です。
年賀状におすすめのボールペンは?
年賀状には、なるべく太く書けるボールペンをおすすめします。ペン先が1.0mm以上のものを目安にすると良いでしょう。相手にとっても読みやすく、ボールペンの貧相なイメージもだいぶ軽減されます。
最近では油性インクのボールペンにもかすれにくくて書き心地の良い商品があり、年賀状にも十分に使えます。uniの「ジェットストリーム」はそんなボールペンの代表格。
耐水性のゲルインクボールペンも、年賀状には向いています。三菱鉛筆の「ユニボール シグノ」はにじみにくく、書き心地にストレスがありません。
使ってはいけないボールペンは?
ボールペンなら何を使ってもいいわけではなく、色や性質などが年賀状に適さないものもあります。手持ちのボールペンで書き始める前に、確認しておきましょう。
ボールペンの色に注意!
使えるボールペンの色は、基本的には黒と青だけです。それ以外の色を使うと見にくいだけでなく、失礼にあたる場合もあるので避けた方が良いでしょう。
例えば赤は「赤字」や「血」を連想させるため、縁起が悪いとされています。年賀状では例外として一般の郵便はがきを使う場合の「年賀」と、「謹賀新年」などの賀詞になら朱色を使いますが、これは赤い色が邪気を払ってくれるとされているからです。
ベーシックに思えるグレーも、避けるべき色のひとつ。喪中ハガキや葬式の香典袋に使われる色なので、おめでたい年賀状には望ましくありません。
消えるボールペンを使ってはいけない
消えるタイプのボールペンは、年賀状に使わないようにしましょう。年賀状が相手に届いたときには、文面が消えてしまっているかもしれません。同様の理由で濡れると文字がにじむ可能性のある、水性ボールペンも使わないことをおすすめします。
書く前には試し書きをして、きれいに書けそうかどうかを確認しておきます。油性やゲルインクのボールペンでも、紙にインクがきれいに乗らずにかすれてしまうことがあるからです。
書き損じを消すのはNG!
ボールペンなどで年賀状を書いているときは、書き損じたときに修正をしてはいけません。これは目上の方宛ての年賀状だけでなく、親しい間柄の人宛てでも同様です。
間違えてしまったときには修正テープや修正ペンは使わず、新しいはがきに書くようにしてください。郵便局では年賀状の販売期間中なら、書き損じの年賀はがきを新しいものに交換してくれます。それ以外の期間でも、1枚あたり5円または切手や特定封筒などに交換することもできます。
書き損じは、年賀はがきの抽選の景品交換後でも引き換えが可能なので、ぜひ覚えておきましょう。
年賀状でボールペン以外に使えるおすすめペン
年賀状にはボールペン以外にどんなペンが適しているでしょうか?4つのペンについて、メリットや選び方を紹介します。
筆ペン
毛筆は難しくて…とお考えの方にもおすすめしたいのが、手軽に使える筆ペンです。太いサインペンとは違い、トメとハライのあるメリハリをつけた文字を書くことができます。
初心者の方は、細めの筆ペンを選ぶと失敗しづらくなります。筆先がリアルな筆に近いタイプと、書き心地がサインペンに近いタイプとがありますので、色々試してみるのも良いかもしれません。
油性ペン
油性なら水に濡れてもにじまないので、年賀はがきに向いているといえます。紙ににじみやすいものとそうでないものがあるので、試し書きをしてからの方が安心して使えるでしょう。中には、「紙ににじまない」とうたっている商品もあります。
書いたあとですぐに乾くので、汚れにくいのもポイント。太字はあて名に、細字は文面や自分の住所などと使い分けてもいいですね。
サインペン
サインペンは芯先がしっかりと安定しているので、子どもでも扱いやすいのが魅力。筆圧が高かったりたくさんの枚数を書いたりしていても、文字が太くなりにくいメリットもあります。
水性のものは相手に届くまでに文字がにじむ、または消える可能性があるので避けたほうが良いでしょう。顔料使用のものは耐水性があり、裏うつりもしにくいので年賀状に向いています。
万年筆
雰囲気のある線が引ける万年筆は手紙を書くときに重宝されますが、その多くが水性のインクを使用しています。できれば水に溶ける染料インクではなく、水に強く退色しにくい顔料インクのものを選択しましょう。
書き味に慣れれば、筆よりも楽に書けるようになります。最近では子どもや初心者用の万年筆もあるのでチェックしてみましょう。インクジェットはがきと相性が悪く、インクの乗りが悪いものもあるので、試し書きをおすすめします。
年賀状にボールペンを使ってみよう
年賀状は、必ずしもボールペンで書いていけないということはありません。ですが目上の方への年賀状では使わないなど、いくつかのマナーを守って使うようにしましょう。
使うボールペンにも向き不向きがあるので、年賀状を書く前には試し書きで確認することをおすすめします。
ご相談・お問い合わせください