【贈り物】米寿のお祝いに何を贈ればいいか?おすすめをご紹介
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/7
88歳の長寿である米寿を盛大にお祝いしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。いつの時点でお祝いしたらいいか、贈り物はどうしたらいいか、など計画することは多々あります。ここでは米寿のお祝いに関するポイントやおすすめの贈り物などをご紹介します。
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/7
目次
米寿とは
米寿とは、88歳の長寿をお祝いするものです。なぜ米寿と言うかというと、「八十八」を詰めると、「米」の字になるからです。江戸時代に親類・縁者を招いて、長寿を祝う風習が生まれ、今日まで伝わっています。 なお、60歳は還暦、70歳は古希、77歳は喜寿、90歳は卒寿、99歳は白寿と呼ばれます。それぞれ贈り物にするといい色が決まっています。還暦は赤、古希は紫、米寿は金や金茶色、卒寿は紫、白寿は白です。
盛大なお祝いも
米寿は名士においても盛大に祝われてきました。例えば、大倉財閥の創始者で男爵の大倉喜八郎(1837年10月23日生まれ)は、1924年に数え年で88歳を迎え、同年10月20日から数日間、帝国劇場において米寿の祝宴を催しました。 同祝宴は、金婚式、関東大震災で焼け落ちた帝国劇場の再建、育英事業や社会事業への寄付発表を兼ねたものでした。招待客は2~3000人に上ったものとみられます。
米寿はいつ祝えばいい?
米寿は、いつ祝えばいいでしょうか。結論から申し上げますと、いつでもいいのです。家族や親戚など、都合のいい日程でお祝いを行えばよろしいでしょう。もちろんお祝いされるご本人の都合が一番重要です。おそらく誕生日付近にお祝いをするのが、一番多いのではないかと思われます。 また年齢の数え方には、満年齢と数え年齢がありますが、これに関しても、どちらのやり方でやっても許されるでしょう。
米寿の贈り物は何がいい?
では、米寿の贈り物として何を贈ればいいでしょうか。米寿独特の風習などはあるのでしょうか。以下では、贈り物選びのポイントについてみていきます。
かつては米にまつわる物
米寿のお祝いとして、かつてはその名の通り、米にまつわる物を贈る風習がありました。枡でお米を計るときに盛り上がった部分をならす、斗掻や、かまどで火を起こすために息を吹きかけて使う、火吹竹が贈られました。 しかし、現在ではそのような余り実用的ではない物ではなく、さまざまな贈り物がなされるようになっています。
ギフトカタログやオンラインストアも
高島屋では、ギフトカタログに米寿など長寿のお祝い向けのギフトを掲載しています。特集ページが設けられ、伊勢海老や日本酒、フルーツなどさまざまな価格帯の商品を扱っています。長寿向けギフトの需要は伸びているとみられています。 また高島屋では、オンラインストアのサイトに賀寿用のコーナーも設けています。同コーナーでは、祝い方やギフトの相場なども掲載されており、参考になります。贈り物では特に名前やイニシャルを入れるサービスが人気とのことです。
米寿の贈り物おすすめ
では、米寿の贈り物としておすすめのものは、何があるでしょうか。従来の風習を受け継いだものや、最新の流行までご紹介していきます。
お米
前述のように、お米にまつわる、斗掻や火吹竹を贈る風習は廃れてきましたが、お米そのものを贈るのは、喜ばれると考えられます。主食として毎日食べるものでありますし、重量があるので運ぶのに苦労するものだからです。 高級米から各地のさまざまな特性を持つお米まで、多くの品種があり、米寿の贈り物としておすすめの一つです。
ケーキ
お祝い事と言えば、ケーキは欠かせません。写真を撮るにしても、みんなでケーキを囲んで撮れば、写真が非常に映えます。ネット通販においては、オーソドックスなケーキから、鯛を描いたものや表彰状型のものなど、さまざまなデコレーションができ、米寿用にも使えるものが販売されています。 また近所のお気に入りのお店にあらかじめ注文しておき、お祝い当日にケーキを受け取るという方法もあるでしょう。
鳩杖
宮中では古代より、鳩の飾りがついた杖を贈る習慣がありました。中国の『後漢書』には80、90歳の者に鳩の飾りのついた玉杖(T字型の杖頭がついたもの)を賜ったという記録があります。鳩はものを食べるときに咽ないということにあやかったものでした。 日本においても奈良時代には、杖を贈る習慣をならって実行していたと考えられます。『続日本紀』には、700年に左大臣であった多治比嶋(たじひのしま)が帝より霊寿杖を賜ったとされています。鳩杖については、鎌倉時代、1203年に公家で歌人の藤原俊成が90歳の祝賀のときの記録に出てくるのが史料上、最も古いとされています。 現代においても鳩杖を贈る習慣が残っているところもあり、杖やステッキを扱う店で販売されています。ただ米寿になってもまだまだ元気な方も多く、人によっては、老いを感じるものを贈られるのを嫌う方もいるので、注意が必要です。
ベージュ色の贈り物
高島屋のオンラインストアの賀寿コーナーで、米寿のお祝いとして推しているのが、ベージュ色にちなんだものです。月間で一番人気があるのは、今治製の紋織タオルで、木箱に納められており、高級感があります。 二番目に人気があるのは、プリザーブドフラワーで、ベージュを中心とする配色となっています。シルバーの「88」のナンバーピックが付されており、ゴージャスな雰囲気をまとっています。 三番目に人気があるのは、ベージュのペイズリー柄の羽毛肩当てです。羽毛なので軽くて、保温性に優れており、寒い冬にぴったりの贈り物です。
サプライズムービー
既製品をもらうのも嬉しいですが、手作りの物をもらうのも嬉しいですね。岐阜県の中津川市では、米寿を迎える市内のお年寄りに高校生たちが、鯛の絵が入った「めで鯛メッセージカード」を作って、贈ったことが新聞のニュースとなりました。 そんな手作りの物としておすすめなのが、サプライズムービーです。贈り物用のオンラインストアにおいては、ムービー制作の依頼を受けているものもあります。 制作の流れとしては、思い出の写真や動画、メッセージを送れば、制作スタッフが感動の映像を作ってくれます。映像を確認し、修正点があれば指示して、完成させます。映像の媒体としては、スマートフォン用やDVD、デジタルフォトフレームなど選べるものもあります。
想いを伝える
以上、米寿のお祝いに関するポイントやおすすめの贈り物などについてご紹介してきました。お祝いにおいては、何が正しいという絶対的な正解はないでしょう。お祝いされる方がどうしたいのか、どう感じているのか、その点を踏まえることが重要であり、それに尽きます。 その点をしっかり踏まえた、心づくしのお祝いは、きっと喜んでくれるものと思われます。
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