先負に葬式をやるのは問題ない?通夜・葬儀と六曜の関係を解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/8

先負に葬式をやるのは問題ない?通夜・葬儀と六曜の関係を解説のサムネイル画像

「友引に葬儀をやると不吉」というのは有名ですが、「先負」はどうでしょうか。今回は六曜の中でも「先負」に注目して、「葬儀をしても良いのか」を解説します。また、先負以外の六曜についても葬儀をしても問題ないのか、併せて解説していきます。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/8

目次

先負とは

日本のカレンダーには陰陽道の「六曜」と呼ばれる習慣があります。「大安」「仏滅」「赤口」「先勝」「先負」「友引」の6つです。それぞれ、吉の日や凶の日、「〇時から〇時が凶」などと決まっています。

 

中でも「先負(せんぷ)」は先勝と対となる六曜であり、「急用を避けるべき日」とされています。一般的に午前中が凶であり、午後に時間が進むほど吉になるとされているのも特徴です。また、何か新しいことを始めることを避けるほうが良いとされています。

 

お祝い事などに関しては、特に午前中について避ける習慣が一般的となっています。

 

その他の六曜

六曜には、先負以外にも先ほど紹介した5つが存在します。「大安」は何をするにもOKとなる吉の日であり、逆に仏滅は祝い事を避けるべき凶の日です。

 

六曜には順番が決まっており、必ず「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の順で回っていきます。旧暦の月初めに、どの日が当てられるのかが決まっており、そこから新たに順番通りに回っていくのが特徴です。

 

先負に通夜・葬式をしても良い

滅論から言ってしまうと、「先負の日に葬式を行っても良い」となります。理由としては「通夜が先負なら葬儀が仏滅になる」ためです。

通夜が先負なら葬儀が仏滅になる

上述した通り、六曜には決まった順番があります。「先負」の次は決まって「仏滅」が回ってきます。仏滅は祝い事を行うのを避けるべきとされていますが、逆に葬儀を行うには良い日です。

 

また、先負は午前中が凶の代わりに午後以降は吉とされています。夜に通夜を開くことは何も問題ありません。このように、「先負に通夜」「仏滅に葬儀」は六曜の中でも最も葬儀に向いた日取りになるのです。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

葬儀が先負でも問題ない

また、葬儀の日に先負がくることも何も問題ありません。葬儀は午前中から始まるため気にする方もいますが、午後から夕方以降までずっと続くためです。トータルでは午後の時間が長いため、先負を気にする必要はありません。

 

また、そもそもインドから伝来した「仏教」に、中国から伝来した「六曜」を無理に当てはめる必要はないのです。

法事・法要も先負に行って良い

このように、通夜・葬儀を通じて「先負」を選択することは何も問題ありません。むしろ、他の六曜と比べても都合がいいのです。

 

それでは、葬式以外の「法事・法要」ではどうでしょうか?これも、先負だからと言って法要や法事を避ける必要はありません。

 

先負は「急な祝い事」や「急ぎの勝負」を避けるべきとされていますが、法事・法要はそれに当てはまらないからです。ただし、特に年配の人は気にかける人が多い点は覚えておきましょう。心配であれば、法事を午後から始めるという手もあります。

その他の六曜と葬儀の関係

先負が葬儀・法事に向いている日であることは分かりました。それでは、それ以外の六曜と葬儀の関係はどうでしょうか?

 

これも結論から言うと「葬儀を行っても問題ない」となります。今回は「大安」と「赤口」の2つに絞って、その理由を解説します。

大安に通夜・葬儀を行っても良い

大安は「何をするにも吉日」とされ、特に祝い事においては積極的に選ばれる六曜です。例えば結婚式や入籍の日取りなどを大安に設定する人が多く存在します。一方、仏事・葬儀に関しては避けようと考える人もいるのが事実です。

 

ただし、一般的には大安も葬儀をするには良い日とされています。なぜなら、大安は「何をするにも」いい日だからです。おめでたい日に不幸ごとを避けるべきという意見も根強いですが、大安の意味からすると葬儀をすることに何の問題もありません。

赤口に通夜・葬儀を行っても良い

「赤口(しゃっこう)」は六曜の中ではマイナーな存在ですが、基本的に仏滅に次ぐ凶の日とされています。ただし、11時から13時までのみ吉とされるのも特徴です。「赤」が血を連想させることから、結婚などの祝い事では特に避けるべきでしょう。

 

ただし、赤口は葬儀や法要に関する習慣や決まりごとはありません。あくまで「祝い事を避けるべき六曜」のため、祝い事でないことを行う分には問題がないのです。

通夜・葬儀をしないほうが良いとされる六曜

基本的に、六曜は葬儀と関係がない風習です。特に若い世代であれば、六曜に関係なく葬儀を行っても抵抗感は少ないでしょう。

 

ただし、一部だけ「絶対に葬儀を行ってはいけない」六曜があります。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

友引に葬儀を行うのは縁起が悪い

六曜の中でも特に葬式を避けるべきなのは「友引」です。「友を引く(連れていく)」という意味に取れることから「葬儀に参列する友人が死んでしまう」と信じられているのです。

 

この考えは我々日本人の中では特に根強く、特に年配の世代において「友引に葬儀を行う」ことは相当な嫌悪感があります。いくら「仏教と六曜は直接関係がない」と言っても聞き入れてもらえないでしょう。

 

周りへの配慮の点からも、友引に葬儀を行うことは絶対に避けましょう。

友引の日は火葬場も休みになる

また、友引に葬儀を行わってはいけない理由として「火葬場が休みである」ことが挙げられます。友引の日の葬儀を避ける人が大半のため、普段は休まず稼働する火葬場も、この時を狙って休みを取るのです。

 

何らかの理由で友引に葬儀をしたとしても、火葬場が閉まっている以上、本葬儀が終わりません。

先勝に通夜を行うことも避ける

葬儀の日に友引がくることを避けるためには「先勝の日に通夜を行わない」ことも必要です。なぜなら、六曜の回り方として「先勝」の次は必ず「友引」になるからです。通夜が先勝だと、自動的に葬儀が友引になります。

 

どうしても通夜が先勝にかぶる場合は、「仮通夜」と「本通夜」の2日に分けるという対策があります。こうすれば六曜が1日ずれるため、葬儀の日が友引になることを避けることができます。

他宗教と先負の関係

ここまでは、葬儀において「先負に行っても問題ない」と解説してきました。それでは、仏教式以外の葬儀の場合はどうでしょうか?

 

日本はほとんどの葬儀が「仏教式」ですが、一部では「神道葬」や「キリスト教葬」を行う地域もあります。それらの葬儀と六曜の関係を見ていきましょう。

神道と先負の関係

仏教と六曜の関係と同じく、神道においても六曜は関係ありません。日本古来の考え方が発展した神道と、中国由来の陰陽道がもとになった六曜は、儀式を行う上で関係がないのです。

 

ただし、どうしても気になる場合は「友引」は避けるといいでしょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

キリスト教と先負の関係

同じく、キリスト教においても六曜は関係ありません。西洋由来のキリスト教にとっては、仏教や神道以上に六曜との関係性が薄いと言えるでしょう。

先負と葬儀の関係まとめ

今回は、「先負に葬式をしてもいいのか」「その他の宗教と先負との関連はあるのか」について解説しました。祝い事にはマイナスイメージの先負も、葬儀においては向いている日の1つです。

 

もし葬儀のスケジュールを組む時になった時は、「先負に組んでも大丈夫」と思い出してください。