猫の供養の方法は?葬儀の形式や供養グッズについて解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

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飼い猫の死は人間と同様につらいものです。家族の一員として長い時間を一緒に過ごした猫ですから、しっかりと供養してあげたいですよね。では猫が亡くなった場合は具体的にどのように供養してあげればよいのでしょうか?この記事では猫の供養の仕方について解説します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

目次

もし飼い猫が亡くなったら

大切な猫が亡くなった際には悲しみで動けなくなってしまうかもしれません。慌てずしっかり供養するためにも、亡くなった際にどうするか心の準備だけでなく手順も把握しておきましょう。

まずは死亡を確認する

猫が亡くなった時には、本当に亡くなっているか身体を見て確認しましょう。呼吸の有無、心拍の有無、瞳の反応が消えているかどうかで死亡を確認します。

 

呼吸の有無はお腹の動き、心拍の有無は胸に手を当てて確認します。目に光を当てて瞳の反応があるかどうかも確認しましょう。

遺体を安置する

猫の遺体は段ボールのような棺の代わりになるものに納めましょう。段ボールでなくても構いませんが、火葬の際に一緒に燃やせるものが望ましいです。また底が抜けない頑丈なものを用意しましょう。

 

棺の中にはタオルや毛布を敷いてから納めます。わきやお腹に保冷材を当てて遺体をきれいな状態に保ちましょう。死後に体液が分泌される場合もあります。口や目、耳や肛門といった場所にはガーゼを当てておきましょう。

 

死後硬直が起こる前に遺体は納めてあげます。死後硬直が起こってしまうと足などが曲がらなくなり、遺体が納めにくくなるためです。死後硬直は亡くなってから30分~2時間ほどで起こります。

飼い猫の葬儀をする

猫をはじめとしたペットの葬儀に具体的なルールはありません。現代では様々な形式でのペットの埋葬、火葬が可能になっています。他人の迷惑にだけ気を付けつつ、お好みの形式で埋葬してあげましょう。

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自宅の庭に埋葬する

自宅の庭にそのまま埋めてあげる方法です。費用などは一切かかりませんし、自宅の庭なので供養なども楽に行うことができます。

 

自宅の庭に埋葬する際には、60センチ以上の穴を掘るようにしましょう。穴が浅いと野生の動物が寄ってきたり、思わぬ近隣トラブルにつながる可能性があります。できれば、住宅が密集している場所では避けた方が無難です。

 

この方法では白骨化するのに時間がかかる場合があります。引越しをする可能性がある場合も庭への埋葬は避けましょう。また自宅の庭以外の屋外に埋葬すると不法投棄とみなされるので、必ず自分の敷地で埋葬してあげましょう。

ペット霊園で火葬をしてもらう

最寄りのペット霊園に依頼して火葬を行ってもらう方法です。ペット専用の火葬炉を備えていますし、人間と同様のしっかりとした葬儀も行ってもらえます。飼い主の負担も少なく、最も安心してできる葬儀の形でしょう。

 

ペット霊園では墓石を立てて人間と同様に納骨が可能です。火葬後、遺骨を自宅に持ち帰ることもできます。遺骨の扱いは今後の供養に合わせて決めましょう。

 

欠点としては費用がやや掛かる点です。火葬の形式や猫のサイズによって異なりますが、少なくとも一万円以上はかかってしまうでしょう。

 

 

行政に依頼する

役所や自治体に依頼して火葬をする方法です。ペット霊園のような専門の業者に比べて、数千円と安価で済ませることができます。

 

しかし役所や自治体に依頼した場合、飼い猫の遺体は廃棄物として扱われてしまいます。遺灰は残りませんし、当然供養することもできません。

 

大切な飼い猫ですから、たとえ亡くなっていたとしてもそのような扱いは避けたいはずです。やむを得ない場合を除き、行政に依頼をするのは避けた方が無難でしょう。

飼い猫の供養をする

亡くなった飼い猫の供養に関しては、葬儀と同様に明確なルールはありません。自身の都合に合わせてどのように供養をするのかあらかじめ決めておくと良いでしょう。

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ペット霊園を利用する

ペット霊園を利用することで、専用の墓石を立てて供養を行うことができます。飼い主としてはペットの供養では最善の形ですが、費用がある程度かかるのがデメリットです。自身の財布と相談しておきましょう。

 

単独のお墓だけでなく、他のペットと合同のお墓に入る場合もあります。合同墓の場合、単独のお墓より費用はかかりません。他のペットと合同で入れることで、亡くなった猫がさみしくないようにするという意味合いもあるようです。

ペット納骨堂を利用する

ペット専門の納骨堂を利用し供養する方法です。ペット納骨堂では、個別ロッカーや個別仏壇など様々なタイプで納骨することができます。単独ではなく合祀にしておけば費用を抑えることも可能です。

 

納骨堂の場合、使用している間は利用料を払い続けなければいけません。あくまで霊園に入れたり、自宅で引き取るまでの繋ぎと考えた方が良いでしょう。

自宅で供養する

自宅に飼い猫の遺灰を持ち帰り供養する方法です。毎日でもお供えをすることができますし、維持費もこれといってかかりません。亡くなっても飼い猫を身近に感じることができます。

 

遺灰すべてではなく、遺灰の一部を持ち帰り手元供養にすることもできます。手元供養の場合、一度合同のお墓などに入れてしまうと取り出すことができないので事前にどうするか決めておきましょう。

 

自宅での供養は亡くなった猫を身近に感じることができますが、反面愛猫の死から切り替えられないということにもなりかねません。供養の方法はそう言った飼い主の心情も含めて考える必要があります。

 

 

お寺で供養してくれる場合もある

場所によっては飼い猫の葬儀・供養をおこなってくれるお寺もあります。必ずしも行ってくれるとは限らないので前もってお寺に確認しておきましょう。

 

お寺での供養を行うかかどうかはお寺の意向によって異なります。お寺の経営のためペットの供養を行っている場合もありますし、宗教上動物に念仏をとなえる慣習がないため供養を行っていないお寺もあるのです。

 

お寺で供養すれば安心と思われる方もいるかもしれませんが、ペット霊園でも住職を呼んで供養は行っています。困ったときには、お寺ではなく専門の民間業者を頼った方が確実でしょう。

猫のための供養グッズ

猫をはじめとするペットの供養グッズは様々なものが売られています。

 

猫用の骨壺やミニ仏壇など可愛らしいデザインのものが多く販売されているので一度見てみると良いでしょう。オーダーメイドの仏具も各種販売されています。飼い猫の遺影がプリントされた骨壺や位牌はかなり愛着が湧いてしまいます。

 

飼い猫がデザインされたメモリアルアクセサリーも制作することができます。キーホルダーや肉球の型取りなど生前でも欲しくなってしまうグッズも多いです。

飼い猫を供養する際の線香

飼い猫の供養で使用する線香に特に決まりはありません。人間用の線香でも供養することができます。線香の焚き方も人間と同様です。

 

飼い猫専用の線香も販売されています。通常の線香よりも短めになっており、猫缶の風味など猫の好きなテイストになっているのが特徴です。

猫の供養に関するまとめ

この記事では猫の供養の方法、葬儀形式、供養のためのグッズについて紹介しました。長年連れ添った愛猫ですから亡くなった後もしっかりと送り出してあげたいものです。

 

近年ではペットの葬儀も人間と同様に多様化が進んでいます。ご自身と飼い猫のライフスタイルに合わせて、亡くなった後どうするか考えておきましょう。この記事が猫の供養をする際の参考になれば幸いです。