喪服はどのタイミングでクリーニングする?頻度や手入れ方法を解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/8

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喪服は着用後すぐにクリーニングに出すのがベストです。以下では喪服をクリーニングに出すべき理由やその頻度、注意点について解説します。自宅でのクリーニング方法や保管・手入れ方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/8

目次

喪服のクリーニングについて

喪服は比較的高価で、着用の頻度も多くないため、一着を長く大切に使うのがおすすめです。そうはいっても、喪服のクリーニングの頻度や保管の仕方などに戸惑う場合も多いでしょう。以下では喪服のクリーニング頻度の目安やその理由、さらにセルフクリーニングのやり方や注意点について解説していきます。ぜひ参考にしてください。

クリーニングの目安は?

喪服は基本的に「着用後すぐクリーニングする」と心得ておきましょう。通夜と告別式に出る場合は、告別式後に洗います。通夜と告別式の所要時間はだいたい1時間程度で、それぞれに出席したとしても喪服を着用するのはとても短い時間です。そうだとしても、喪服は一度着用したらすぐにクリーニングしたほうがよいです。

 

理由の1つとして、縁起がよくないという理由があります。葬儀後はお清めの塩を肩に振りかける風習がありますが、これには悪縁を断ち切るという意味が込められています。同じように、弔事に用いた衣服はそのたびごとに洗濯し、悪縁を洗い流すのがよいという考えです。

 

もう1つの理由は、次はいつ着用するか分からないからという理由があります。喪服を着用する機会はそうそう多くないため、一度着たらとりあえず洗っておいたほうが、後々使い勝手もよいでしょう。クリーニングすべき理由はもう1つありますが、これは後程解説します。

例外は?

喪服を着用する行事が続く場合は、一連の行事が終わるまで喪服をクリーニングするのを待ってもよいでしょう。たとえば初七日の法事や、一周忌の法要などは前もって日程が決まっており、喪服を着ることが分かっています。そういう場合はすぐにクリーニングせずに、風通しのよいところに吊るして保管しておくのもおすすめです。

 

あるいは、「本当に短時間しか着用しなかった」「汗を全くかかなかった」「湿気がなかった」「埃も花粉も一切飛んでいなかった」などの条件が重なった場合は、そのまま保管しても喪服が傷む可能性が低いため、クリーニングせずに仕舞っても大丈夫です。しかし、喪服の傷みを防ぐためにも、できれば一度洗っておくのがベターです。

クリーニング料金の相場

喪服のクリーニング料金の相場は1000円~2000円です。女性の喪服の場合は、形状によって若干料金に変動があるものの、おおむねこれくらいの料金と考えておいてよいでしょう。宅配クリーニングの場合は2000円~3000円程度です。喪服は繊細に扱う必要があるため、他の衣服に比べるとクリーニング料金が高い傾向にあります。

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クリーニングの日数

喪服のクリーニングにかかる日数は2~3日宅配クリーニングの場合は1週間程度が相場です。業者によってクリーニングにかかる時間は異なるため、あらかじめ問い合わせておくのもおすすめです。

おすすめのオプション

喪服のクリーニングでは汗抜き加工のオプションがおすすめです。一般的に喪服はドライクリーニングを行いますが、汗などの水溶性の汚れはドライクリーニングでは落としきれないからです。汗抜き加工のオプション料金は数百円~が相場です。

 

その他、撥水加工や染み抜き、防臭加工などのオプションもおすすめです。ウールやシルクの喪服なら虫食い防止加工などのオプションもあります。これらはプランに含まれていることもあります。

喪服をクリーニングに出す際の注意点

喪服をクリーニングに出す前には、ほつれやシミがないか、ポケットに物が入っていないか、などを確認しておきましょう。これらを確認しないと、クリーニングから戻ってきた後にトラブルに発展しかねません。ほつれやボタンが取れかかっている場合は自分で修繕するか、修繕を依頼できる業者に持っていく方法もあります。また、クリーニングに出す際には素材などを鑑みたうえでコース内容を選択しましょう。

喪服をクリーニングしなかったら

喪服をクリーニングせずにタンスにしまい込んだ場合、白カビが発生する可能性が高いです。これは、喪服を毎回必ずクリーニングすべき理由の1つでもあります。喪服を短時間しか着用せず、汚れていないように見えても、表面や内側には細かい埃や汗・皮脂などが付着しています。これらを放置して長時間タンスにしまい込むと、そこから白カビが発生してしまうのです。白カビは一度衣服に発生すると、落とすのが非常に難しいです。

 

あるいは、時間が経過するとシミや黄ばみが浮き上がってくる可能性もあります。これらを防止するためにも、袖を通した喪服は毎回クリーニングし、きれいに乾燥させて保管しておくことが大切です。

自宅でクリーニングする方法

喪服は素材によっては自宅でもクリーニング可能です。最近は洗える喪服も豊富に市販されているため、購入前に洗濯表示をチェックしておいてもよいでしょう。節約したいという場合はぜひ以下を参考にしてください。

素材や洗濯表示を確認!

自宅で喪服をクリーニングする場合、素材や洗濯表示は必ずチェックしましょう。これらを怠って誤った洗濯方法をとると、型崩れや色落ちが起きる場合があります。セルフクリーニングに向いている喪服の素材はポリエステルです。レーヨンやウールといった素材は水にぬれると縮みやすくなる性質があるため、自宅でのクリーニングはおすすめできません。

 

洗濯洗剤は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤などがおすすめです。毛羽立ちや色落ち、縮みといったリスクを軽減することができます。

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洗濯機で洗う方法

洗濯機で洗う場合は、型崩れを防ぐために一着ずつ洗濯ネットに入れて洗いましょう。おしゃれ着洗いや手洗いコースがあれば、そちらを利用して洗濯します。洗濯完了後はハンガーに吊るして風通しの良い場所で陰干しします。

手洗いする方法

手洗いする場合は、洗い桶や大きな洗面器に水またはぬるま湯をはり、洗濯洗剤を適量溶かしておきます。喪服は畳んで一着ずつ水に沈め、優しく押し洗いします。水を取り替えて何度か繰り返し、最後は水だけで洗剤をきれいにすすぎます。

 

洗濯機にドライコースがあるならそちらを利用し、ない場合は清潔なタオルなどに挟んで水気を取ります。その後、ハンガーに吊るして風通しの良い場所で陰干ししましょう。

喪服の保管方法

洗濯後の喪服の保管の仕方も大切です。喪服は長い期間着用しないという場合も多いため、定期的にタンスから出してお手入れしましょう。

ハンガーに吊るしてカバーをかける

型崩れを防ぐために、喪服はハンガーに吊るして保管しておきます。ハンガーは肩が太目の、頑丈な造りのものを使用すると、喪服自身の重みを分散することができます。スラックスやスカートは、専用のハンガーやクリップつきのハンガーを利用しましょう。

 

クリーニングに出すとビニールを被って返却される場合も多いですが、ビニールは内部に内側に湿気が籠りやすいため、すぐに外します。代わりに専用カバーや不織布の衣服カバーを利用しましょう。カバーをかけておくことで、汚れや、空気中にあるカビ菌の付着を防ぐことができます。

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除湿剤などを活用

喪服の大敵は湿気と虫食いです。カビの発生を抑えるために、除湿剤や防虫剤をタンスに一緒にいれておくのがおすすめです。

定期的なブラッシングと陰干し

喪服は少なくとも年に1回はタンスから出し、風を通すと、カビや虫食いを防ぐことができます。必要に応じてブラッシングすると、長くきれいに使うことができます。

長く大切に使おう

喪服は高価で、そうそう頻繁に着るものではないため、一着を長く大切に着るのがおすすめです。長くきれいに使うために、大切にお手入れしてあげてください。