【数珠】数珠を持つなら何色が良い?男女別の選び方をご紹介!【色】
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/8
大人になったら必ず一つは持ちたい数珠。しかし、色も形も豊富な数珠の中から、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。正式数珠と略式数珠の違いや男女別の色の選び方、色ごとのお勧めの素材についてご紹介します。
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/8
目次
数珠の色に決まりはある?
数珠はお葬式や法事などのセレモニーに欠かせない大切な仏具。大人になったら必ず一つは持っておきたいものです。
しかし、数珠は大変種類が豊富です。珠の大きさや房の形など、どれが良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
特に悩むのが数珠の色です。数珠に使われる珠には黒、透明、ピンク、茶色といった様々な色があります。好きな色を選べばいいのでしょうか、それとも性別や宗派で色は決まっているのでしょうか。
今回は数珠の色に注目して、男女別の選び方やお勧めの素材をご紹介します。この記事を参考にして、ぜひご自分だけのお気に入りの数珠を見つけてください。
「正式数珠」と「略式数珠」の違い
数珠は大きく分けて「正式数珠」と「略式数珠」があります。それぞれご紹介していきましょう。
正式数珠
正式数珠は各宗派ごとに決められた正式な数珠で、本式数珠とも呼ばれます。いずれの宗派も108個の珠からなり、二連になっていることが特徴です。
房の形や銀輪の有無などが宗派ごとに異なり、自分の宗派以外の正式数珠は持つことができません。また、数珠の使い方や持ち方なども、宗派ごとに微妙に異なっています。
女性の場合は結婚前は実家の、結婚後は婚家の宗派の正式数珠を持ちます。また、女性に限りどの宗派でも使用できる正式数珠があります。どの宗派の家に嫁ぐか分からない未婚の女性が選ぶことが多いです。
略式数珠
略式数珠はどの宗派でも持つことができるシンプルかつコンパクトな数珠で、片手念珠(かたてねんじゅ)とも呼ばれます。一重で珠の数も少なく、男性は22個、女性は37~43個が一般的です。
バッグの中に入れやすく持ち運びが容易、宗派を選ばないことから、数珠を初めて持つ時には略式数珠を選ぶ方が多いです。
どんな色の数珠を選べばいい?
それでは、どのような色の数珠を選べば良いのかお話ししましょう。お勧めの色もご紹介します。
基本的には自由だが、地域によっては決まりがあることも
正式数珠にせよ、略式数珠にせよ、この色でないといけないということはありません。数珠は自身の身を魔や災厄から守り、福を呼び込むために持つものです。自分が好きな色、持っていて心地よいものを選ぶのが一番です。
しかし、地域によっては数珠の色や素材が決まっているところもあります。例えば東海地方や北陸地方では、女性に限り葬儀には無色透明、法事には有色と、数珠を使い分けるしきたりがある地域もあるそうです。心配な場合は自身の菩提寺や、同じ地域に住む年長の親戚に聞いてみると良いでしょう。
男性・女性・子供別にお勧めの色をご紹介!
自由に色を選べるとなると、かえって迷ってしまうかもしれません。お勧めの色を男女別にご紹介します。また、子供にお勧めの数珠についてもお話ししましょう。
女性
女性の場合は華やかなピンクや紫と言った数珠を持つのも良いでしょう。「こんな派手な色で大丈夫?」と思うかもしれませんが、喪服やバッグの黒にまぎれると意外と目立ちません。
房の色にも特に決まりはありませんが、珠の色と反対色(赤と緑、紫と黄色など)だと華美な印象を与え、悪目立ちしてしまいます。珠と同系色か、白が無難です。
男性
男性の場合も好きな色の数珠を持って構いません。しかし女性らしいイメージのあるピンクや淡い紫は避けた方が無難かもしれません。
お勧めは茶色や黒と言った重々しい色です。少し個性を出したいなら、緑も良いでしょう。緑は忌色のひとつで、ご不幸の時に身に着ける色とされています。葬儀の場に緑色の数珠を持って行ってもマナー違反にはなりません。
子供
子供のうちから数珠を持たせ、葬儀の場に参列させるのは自立心を養い、信仰心を育む貴重な経験になります。大人と同じ数珠を持たせても構いませんが、いじったり落としたりして壊してしまうのが心配という場合は、プラスチック玉の数珠を選ぶと良いでしょう。
発色のきれいなものを選べば、決して安っぽくは見えません。色のバリエーションも豊富で、子供の好きな色を選ばせれば喜んで持ってくれるでしょう。
房は梵天房がお勧めです。普通の房だとよれたり絡まったりしてしまいますが、梵天房ならその心配はありません。さくらんぼのようなコロンとしたかわいい見た目も、子供の小さな手にぴったりです。
この色ならこの素材!人気の数珠をご紹介!
長く数珠を持つなら、やはり質の良いものを選びたいものです。天然石や天然木の良質な数珠を持つことは社会人としての自信につながります。最後に、色ごとにお勧めの素材をご紹介しましょう。
黒
忌色の中でも最もフォーマルで重々しい黒の数珠は、お葬式の場をきりっと引き締めてくれます。
素材が豊富なのも魅力です。天然石ならブラックオニキスや黒縞瑪瑙、青虎目石などがあります。天然木なら黒檀や紫檀が良いでしょう。また、流木が化石化したジェットは葬儀に最もふさわしいジュエリーとも言われています。
同じ黒でも色の深さや混じっている色、模様などが微妙に異なります。じっくり見て、自分にいちばんしっくりくる黒を選ぶと良いでしょう。
紫
紫も忌色の一つです。落ち着いた中に高貴な佇まいがあり、色の濃さや赤み、青みの強さによって与える印象が変わるミステリアスな魅力を持っています。
女性は紫水晶(アメシスト)や、紫水晶の中でも特に色の淡い藤雲石(ラベンダーアメシスト)などから好みの深さの色を選ぶと良いでしょう。
男性の場合は深い紫色の紫水晶が無難です。淡い紫色を取り入れたい場合は、黒の珠の中にアクセントカラーとして藤雲石が混じっているものがお洒落です。
茶
茶は黒よりは重た過ぎず、落ち着いた色合いで誰にでも似合います。天然石なら茶水晶、虎目石が微妙な風合いがあって趣深いです。
天然木なら数珠に最も適しているとされる菩提樹のほか、白檀や柘植(つげ)、正梅(しょううめ)、屋久杉などがあります。天然木の数珠は軽くて手になじみやすく、木ならではの温もりが魅力です。使うごとに艶が出て愛着も湧き、一生大切に使うことができるでしょう。
ピンク
ピンクは女性に最も人気のある色です。特に用いられるのはローズクォーツです。淡い色合いが美しく、安価であるところが好まれています。
ほかには瑪瑙(めのう)、珊瑚(さんご)、ロードナイトなどがあります。また、桃色がかった真珠の数珠も清楚で良いものです。
一口にピンクといっても色の濃さや、青みがかったもの、黄みがかったものなど様々です。無難なのは淡い、青みがかったピンクですが、これも好みに合わせて選びましょう。
無色透明
性別・年代を選ばず誰にでもしっくり似合う無色透明の数珠は、最も無難ながら上品で美しい、究極の数珠と言えるかもしれません。
名前通り水を宝石にしたように透明度の高い本水晶の数珠は、しきたりに厳しい地域でもまず間違いなく使うことができます。
数珠の色についてまとめ
数珠の色についてご紹介しました。数珠には様々な種類や色がありますが、基本的には自分の好きな色を選んで構いません。
長く大切に使うためにも、自分が持っていて一番しっくりくる、自分らしい数珠を持つようにしましょう。
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