葬式で流す曲は?曲の選び方や注意点、定番曲についてご紹介

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

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葬式で演出の一つとして曲が流れていたとしても、どんな曲が流れていたかまで記憶にある人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、葬式で使われている曲について、好まれている曲や定番となっている曲、曲の選定方法についご紹介します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

目次

葬式を曲で演出

通夜や葬式に参列した際、曲が流れていることに気づいたことはあるでしょうか。多くの葬儀場での通夜や葬儀の際には、演出として曲が流れます。中にはCDではなく演奏者による生演奏が行われることもあるほどです。

 

通夜や葬式という場は、悲しい場です。しかし、曲が流れることで悲しみの心を癒す効果もあるため、人気の演出です。ここでは、葬式の演出として曲を流す場合と音楽葬は別のものとしてご紹介します。

葬式で曲が流される理由

通夜や葬式で曲が流されるようになったのには、葬儀のスタイルの多様性や終活をする方が多くなったことが影響しています。通夜や葬式で曲が流されることが一般的になってきた理由についてご紹介します。

葬儀スタイルの多様性

現代では、生活のスタイルが多様化しているように、葬儀のスタイルも多様化しています。それにともない、新しい葬儀のスタイルとして行われている音楽葬という形だけでなく、葬儀の中の演出として曲が流されるようになりました。

 

葬儀のスタイルが多様化したことによって、遺族の希望で曲を流す場合もあります。例えば、故人のお孫さんなどが故人のために葬儀会場でピアノの生演奏を献奏というかたちで行う場合もあります。

終活の影響

終活を行う方が増えたことで、自分の葬式にもこだわる方が多くなっています。そのため、思い描く通夜や葬式を行うにはどうしたらよいのかを考えた際に、曲を流すという選択肢を持つ方も多いからです。そのため、通夜や葬儀で流す曲を事前に決めておく方も多いようです。

 

エンディングノートなどに自身の通夜や葬儀で流して欲しい曲を書き留めている方や実際にその曲が流せる葬儀場であるかどうかを確認している方もいます。もちろんご家族に意思を伝えている場合もあります。

葬式で選ばれる曲

いざ曲を選ぼうとした際に、どのような曲を選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。そこで、実際に葬式で流す曲として選ばれている曲にはどのような曲があるのかをご紹介します。

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クラシック

クラシックでは、ショパンの「別れの曲」が選ばれることが多く、定番の曲とされています。日本では「別れの曲」として親しまれている曲ですが、正式名称は「練習曲作品10第3番ホ長調」と言います。

 

他には、バッハの「G線上のアリア」やパッヘルベルの「カノン」、シューベルトの「アベマリア」もクラシックの定番の曲です。

クラシック以外

クラシック以外でも通夜や葬儀で流す曲として定番となっている曲はあります。それは、民謡や歌謡曲、抒情歌、愛唱歌などです。

 

例えば、民謡ならば「五木の子守唄」や「津軽じょんがら節」、歌謡曲ならば「川の流れのように」や「青空、ひとりきり」、抒情歌であれば「ふるさと」や「浜辺の歌」が定番の曲です。愛唱歌である「赤とんぼ」や「ゆりかごの歌」も定番の曲です。

葬式で曲を流すタイミング

通夜や葬儀で曲を流す場合、音楽葬であれば自由ですが、一般的な通夜や葬儀ではいつでも好きなタイミングで流せばよいというものではありません。一般的に曲を流すタイミングは、式が始まる前や故人の略歴や人柄を紹介する場面です。

 

どの曲をどのタイミングで流せばよいのかがわからない場合は、葬儀の担当の方におまかせするのもよいでしょう。ベストなタイミングで曲を使った演出を提案してくれます。

 

葬式の曲の注意点

葬式で流す曲は、できれば亡くなった方が生前によく聞いていた曲や好きだった曲などゆかりのあった曲を流して思い出に浸りながら最後のお別れをしたいと多くの方が思うようです。しかし、葬式で曲を流すには注意点があります。

 

ここからは、葬式で曲を流す際の注意点をご紹介します。式の当日になって、曲が流せなかったというようなことにならないように、しっかりと確認をしておきましょう。

著作権

著作権は、制作者に認められている権利で、作者の死後50年間が保護期間とされています。著作権は、コピーを作る「複製権」と公衆に聴かせる「演奏権」などがあります。葬儀社が通夜や葬式で曲を流すことは、公衆に聴かせる「演奏権」が発生します。

 

著作権が発生した場合、作曲家や作詞家である制作者の音楽の著作権を管理する団体などに著作権を支払わなければなりません。クラシックや民謡などは著作権の保護期間である50年が経過しているものが多いので、それらの中から選ぶと良いでしょう。

 

葬儀社の中には、著作権管理団体と契約をしている場合もあります。曲にこだわりがある場合は、生前から希望の曲が流せる葬儀社かどうかを確認しておくと良いでしょう。CDを持ち込む場合も著作権は発生します。著作権がフリーのCDであれば問題はありません。

葬式で曲を流すには

通夜や葬式で曲を流したいと思った場合、何から始めればよいのかわからないという方も多いでしょう。まずは葬儀社の担当の方へ問い合わせをしなければなりません。この確認は、葬儀場へ出向かずとも電話で簡単に確認が可能です。

 

確認が必要な理由は、どの葬儀社でも曲を流す対応ができるとは限らないからです。なぜらな、曲を流すにはそれなりの音響設備の機材が必要なため、整っていな会場では曲を流すことができません。

 

曲を流すことができることを確認した後は、担当の方とどの曲をどのタイミングで流すのかや、CDで流すのか生演奏をしてもらうのかなどの打ち合わせも必要です。曲を流すことによって発生する費用があるのかも確認しておきましょう。

音楽葬という選択肢も

曲を取り入れる方法には、通夜や葬式の演出の一部として曲を流すだけでなく、読経などを行わずに音楽を中心とした音楽葬という選択肢もあります。音楽葬は無宗教葬や自由葬にあたります。

 

音楽葬では、亡くなった方が好んでいた曲がBGMとして使われることが多く、音楽が流れている間に焼香や献花を行います。音楽が流れている間に何をするかということに決まりがあるわけではありません。

 

音楽葬の中では、参列者と一緒に歌をうたう場合もあります。音楽のジャンルは自由ですが、葬儀の雰囲気を壊さない選曲も大切なポイントです。

葬式に曲を取り入れて

通夜や葬儀は、故人との最後のお別れの時間です。音楽にこだわりがある方だけでなく、そうでない方にも、曲を取り入れた演出はおすすめです。思い入れのある曲が無い場合でも、通夜や葬儀の演出として曲を流す演出を取り入れてみてはいかがでしょうか。