叔父の葬儀は参列すべき?親族は何親等まで参列すべきかを解説
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/10
実の叔父や配偶者の叔父の葬儀は、参列するのが常識なのでしょうか。一般的には、親族の葬儀は6親等まで、配偶者の叔父など血のつながりがない姻族なら、3親等以内と言われています。この記事では、叔父の葬儀の参列に迷うケースと参列のマナーについて解説します。
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/10
目次
叔父の葬儀は参加するのが一般的
叔父は、親族の3親等にあたり、参列することが基本です。親族の葬儀に参列する基準は、血のつながりがある6親等以内の血族、配偶者などの血がつながっていない3親等以内の姻族です。
しかし、実際は6親等になると範囲が広いため、実際は3~4親等くらいが基本になるでしょう。もちろん、叔父との関係性はそれぞれの家庭環境により異なりますが、3親等の親族は、まだ近い親族のため、葬儀の参列は周囲の関係性も配慮することが大切です。
叔父の葬儀に参列を迷うケースを解説
叔父の葬儀に参列するのかは、状況に応じて判断が変わります。ここでは考えられるケースを紹介しながら、どのような判断が適切かを紹介します。
妻や夫の叔父の場合
血のつながっていない配偶者側の叔父の葬儀は3親等にあたり、やはり参列するのが一般的です。ただし、自身と血が繋がっていないため、配偶者と叔父の関係性を考慮しながら、相談しながら参列するかを決定しましょう。
叔父と付き合いがない場合
叔父と付き合いがすでにないという関係なら、親や兄弟などに迷惑をかけることがないのであれば、参加しないという判断をしても問題はありません。
しかし、付き合いが無くなっていても、昔はお世話になった恩や、葬儀に参列することで体裁が保たれるなどの事情があれば、参列した方が良いでしょう。最終的には気持ちであり、叔父の遺族との関連性を重視して決定すれば問題はないでしょう。
叔父が遠方にいる場合
叔父が海外などかなり遠方にいる場合は、自身の仕事の都合や旅費がかかるため、参列するという判断は難しくなります。ただし、2親等以上離れている親族は、やむ得ない事情がある場合、参列できなくても問題はありません。
ただし、参列できない場合は、遺族に電話で伝え、弔電や香典を郵送できるよう遺族に配慮した対応は心がけましょう。
叔父の葬儀に子供は連れて行くべきか
叔父の葬儀に子供を連れていく場合は、喪主側の遺族に連絡して了承をもらいましょう。また、葬儀で周囲に迷惑をかけると判断したら、両親に預けるか夫婦どちらかが家に残り面倒を見ることにして、連れて行かないという選択をしましょう。
叔父の葬儀にどうしても参列できない場合
叔父の葬式にどうしても参列ができない場合は、遺族にも参列できない旨を電話で連絡し、弔電と香典を送る手配をしましょう。もしくは、故人と関係性が深い仲なら、兄弟など近い親族に香典を託しても良いでしょう。
丁寧な対応をすることで、親族の関係性に配慮しながら対応することが大切です。参列しなかったことが遺恨にならないようにしましょう。
叔父の葬儀で忌引きは取れる?
叔父の忌引が認められるのは、多くの企業では2親等までが多いでしょう。勤務先の就業規則によっては3親等まで、取得ができる会社もあるので確認はとりましょう。
忌引の適用の可否に関わらず、叔父は3親等の親族にあたる葬儀は、やはり参列するが常識です。忌引の適用が難しい場合は有給休暇を取得して、参列するように努めましょう。
また、どうしても仕事や出張などで、出席ができない場合は代理で配偶者に参列を依頼する方法や、喪主に電話で参列できない旨を連絡し、郵送で弔電と香典を送る方法があります。
叔父の葬儀への参列者としてのマナー
叔父の葬儀においても参列するにマナーを守ることは大切です。ここでは葬儀で持参するものや香典の相場、服装のマナーについて解説します。
叔父の葬儀に持参するもの
葬儀に参列する上で必ず持っていくものがあります。まず、お通夜や葬式にかかせない重要な持ち物は、香典と香典を包む袱紗、数珠です。ここでは、この3点について詳しく解説します。
香典
叔父や叔母の葬儀で包む金額の目安は、20代で1万円、30代で1~2万円、40代以上で1~3万円が相場です。もちろん、関係性に応じて包む金額は前後しても良いでしょう。
親族とはいえ、金額が多すぎても少なすぎても遺族に気遣いや負担がかかります。身近な親族と相談しながら決めましょう。また香典袋は、水引が印刷された簡易タイプではなく、白黒の水引がついた香典袋に薄墨で書くことを忘れないよう気を付けましょう。
香典はお通夜、葬式はどちらで渡す?
お通夜や葬式のどちらにも出席する場合、どちらで香典を渡すのが良いのか迷いますが、香典はお通夜、葬式のどちらで渡しても問題はありません。もし迷う場合は、先に参列する通夜で渡すと良いでしょう。
数珠
数珠は仏式の葬儀では、僧侶の読経や焼香の際に使うため、重要な仏具です。本来、数珠は仏教の宗派によって形や色などは異なりますが、どの宗派でも使える「略式念珠」が多く使われています。
袱紗(ふくさ)
袱紗(ふくさ)とは香典を包むための布です。香典はそのまま持参せず、必ず袱紗に包んで持参するのがマナーです。色は黒や紫など暗い色目を選び、風呂敷型の袱紗などさまざまなタイプがあります。
袱紗は包み方が難しいため、慣れていないなら、長財布のように開くと両側にポケットがある金封袱紗を使いましょう。袱紗から取り出すタイミングは、受付担当の目の前で取り出し、袱紗の上に重ねて渡すのがマナーです。
叔父の葬儀に参列する服装
叔父の葬儀に参列する場合は、準喪服あるいは略式の喪服といわれる平服で問題はありません。ここでは、男女それぞれの喪服について解説します。
男性の服装
男性は、準喪服といわれるブラックスーツが基本です。スーツの材質は光沢のない素材で、シングル、ダブルどちらでも構いません。ワイシャツは白地でネクタイも黒地が基本です。
ベルトも目立つバックルや動物革の派手な柄は適しません。靴下は黒、金具がない出来る限りシンプルな靴を選びます。アクセサリーも腕時計や結婚指輪以外は外します。
女性の服装
女性の場合も準喪服の黒いパンツスーツやワンピースやアンサンブルが基本です。なるべく肌の露出が少ない服装でスカートは膝下丈を選びます。
アクセサリーは一連のパールのネックレスなら許容範囲ですが、派手なアクセサリーは控えます。鞄や靴は、殺生を連想させる毛皮や動物の皮革のような材質は避けましょう。靴もシンプルな黒のパンプスにします。
叔父の葬儀においても故人を悼む気持ちが大切
これまで葬儀について紹介してきましたが、やはり3親等にあたる叔父の葬儀は参列するのが基本です。ただし、叔父と生前にどの程度の関係性があったかで参列の可否を決定しても良いでしょう。
また、忘れては行けないのが、自分以外の親族同士の付き合いです。自身の付き合いがなくても、親や兄弟が叔父と関係性が深い場合もあり、葬儀に参列するかどうかを勝手に決めるのではなく、周りの親族に相談して決めるのが最善です。
ご相談・お問い合わせください