過去帳の選び方や宗教ごとに違う書き方に関するQ&Aを徹底解説

公開日 : 2020/3/18

更新日 : 2020/9/3

過去帳の選び方や宗教ごとに違う書き方に関するQ&Aを徹底解説のサムネイル画像

ご先祖様の戒名・法名などを残す仏具「過去帳」を新調するときは選び方に悩んだり、書き方がよくわからないことが多いです。先祖から続いてきた家の歴史が分かる道具なので大切にしていかないといけませんから、書き方をしっかりとマスターしましょう。

公開日 : 2020/3/18

更新日 : 2020/9/3

目次

過去帳とは?

過去帳は仏具のひとつで、先祖代々の故人の名前が記されている帳面のことを言います。これを書き続ける理由は何があるのか、役割についてご紹介していきます。

過去帳の役割

過去帳には亡くなられた方の俗名・戒名(法名、法号)・亡くなられた年と日付・息を引き取ったときの年齢を記入します。これを記入しておくことで、先祖や故人の命日がわかりやすくなります。そのため、命日には過去帳のページを開いて供養をし、お経を唱えます。

 

また、位牌の数が増えてくると仏壇に納めるのが難しくなってきますから、位牌に書かれた記録を過去帳に書くという役割があります。仏壇を大きくしなくても先祖の記録を保管をしておくことができます。

 

過去帳には和本折本があり、豪華な装飾が施されたデザインもあります。サイズは様々ありますから、新調するときは同じサイズのものを選ぶと保管しやすいです。値段は、1,000円から2万円と幅が広いです。

代行

過去帳は菩提寺の住職に記入しなくてはいけないという決まりはありません。故人と縁のある方が書いても大丈夫です。家庭で書くときは鉛筆やボールペン、筆ペンが使いやすいですが、長く残していくものですから墨で書くべきです。

 

最近では、パソコンを使って印刷することもありますが、代行業者もいるため字を綺麗に書く自信がない時はお願いしてみましょう。過去帳が古くなって書き直しをお願いする場合もお寺にお願いすることができるため、相談してみてください。

宗教によって過去帳の書き方が違う

過去帳の書き方はすべての宗教が同じというわけではありません。前のページを参考にしながら記入すれば大丈夫ですが、宗教ごとの違いをご紹介していきます。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

真言宗、曹洞宗、天台宗、臨済宗

過去帳は真言宗、曹洞宗、天台宗、臨済宗で書き方が共通しています。「院号+道号+戒名+位号」の流れが書きます。院号は〇〇院と書き、道号は戒名の前に書いてください。故人の正式な戒名です。

 

位号は正式な戒名の後に男性は〇〇院▢▢△△信士と書いて、女性は〇〇院▢▢△△信女と書きます。他に「居士(こじ)」や「大姉(だいし)」があります。あったものを順番に当てはめて書いてきましょう。

浄土真宗

浄土真宗のときは、戒名ではなく法名を過去帳に書きます。一般的な法名は、男性が釋〇〇であり、女性は釋尼〇〇です。院号がつく場合は、男性が〇〇院釋〇〇で、女性が〇〇院釋尼〇〇です。わからないときは、お寺の方に確認すれば安心して書くことができます。

浄土宗・日蓮宗・天台宗

浄土宗や日蓮宗・天台宗は、院号++道号+戒名+位号の流れで書くのが一般的です。日蓮宗の場合は、日蓮聖人にちなんだ日号や「法」・「妙」等の文字が入ったりします。天台宗は戒名の前に、大日如来を表す梵字を入れることもあるため、昔の流れに沿って書いてみてください。

過去帳を正しく書いてみよう

過去帳の正しい書き方を覚えることで、先祖から受け継いだものを次の世代に引き続くことができます。過去帳を新調する場合も、選び方のポイントなどを抑えて使いやすいものを選んでみてください。