略礼服とは?葬儀で着用する略礼服とスーツの違い・男女別の略礼服

公開日 : 2020/2/20

更新日 : 2020/9/8

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略礼服とはどういう服装なのでしょうか?葬儀などの場面で着用する事は知っていても詳しくどういうものなのかは分からない方も多いと思います。そこで、今回は略礼服について詳しく解説しています。そもそも略礼服とはどういうものなのかや男女別での略礼服などを紹介しています。

公開日 : 2020/2/20

更新日 : 2020/9/8

目次

そもそも略礼服とは

お通夜や葬儀に参列する時の服装には、大切なマナーがあります。故人を偲ぶために遺族や知人などが集まるのできちんとマナーを守って参加した方が良いです。喪服には略礼服というものがあります。今回は略礼服について詳しく解説しています。

略礼服とはどういう意味か

お通夜やお葬式に参列する時に着用する略礼服は、どんな服装でしょうか。葬儀で着用する礼服には、正礼服や準礼服、略礼服などの色々な種類があります。それぞれについて詳しく見てみましょう。

 

正礼服は礼服の中で一番格式の高い服で礼服です。正礼服は遺族や親族、喪主と言った方が着用する礼服です。一般の参列者の場合、遺族や喪主より格式を下げた服装で参列するのがマナーなので参列する場合には正喪服は着用しないようにします。

 

順礼服は正礼服の次に格式の高い礼服です。一般的な喪服とは準礼服のことです。準礼服は遺族も参列者も着用できる礼服なので、できたら一着は用意しておきたい礼服です。悲しい訃報は突然起こるので準備していた方が安心です。

略礼服や平服とは

略礼服は簡略化された礼服で、ダークスーツやカジュアルにならない地味な服装です。急な訃報で駆けつける時には、略礼服を着用するのがマナーと言われています。喪服を着用してしまうと、訃報を予測して準備していたように思われるので失礼になってしまいます。

 

平服とは略礼服のことを言います。「平服でお越し下さい。」と案内があった場合、格式の高い服装で行くと失礼にあたる場合もあるので注意が必要です。今回は略礼服について詳しく解説しています。男女別の略礼服についても紹介していますので参考にしてみて下さい。

略礼服の生地や色の違いについて

略礼服はビジネススーツや喪服とどう違うのかを詳しく解説しています。生地の色や質、光沢、襟やスリット、シルエットなどがどのように違うのかを確認しておきましょう。それでは、略礼服についてどのような服なのかを詳しく見てみましょう。

ブラックスーツとビジネススーツの違い

ブラックスーツは男性用の礼服で使用する機会が一番高いです。結婚式や祝賀行事、葬儀などの冠婚葬祭で着用されている便利な礼服です。黒くて地味なビジネススーツと似ていますが、どのような違いがあるのかを詳しく見てみましょう。

生地の色や質・光沢の違い

礼服と黒のビジネススーツは似ているように見えても黒の濃さが全然違います。礼服は深みのある濃い黒でビジネススーツはややグレーがかった薄い黒に見えます。屋外に出るちはっきりと色の違いが分かります。

 

礼服とビジネススーツは生地の質にも違いがあり、礼服の生地は上質なウールが使用されています。ビジネススーツは毎日着用することが多いので比較的に安いポリエステルが含まれているスーツが多いです。礼服と黒のビジネススーツには生地の光沢にも違いがあります。

 

葬儀などの場で光沢のある服を着用するのはマナー違反です。そのため、弔事にも着用できる礼服の場合には光沢のある生地は使用されていません。反対にビジネススーツは光沢のある生地のものが多いです。

ジャケットの襟やスリット・シルエットの違い

襟のふちに添いハンドステッチ・ピックステッチという細かい縫い目があるかどうかでフォーマルかどうかが分かります。ブラックスーツに入っている事もありますが、礼装のタキシードにはありません。これがあればフォーマルさが少し低下してカジュアル度が増します。


また、襟の形にも注目すると下衿の先が鋭角で上を向いているピークドラペルはフォーマルなジャケットで使用される形で豪華に見ええます。ジャケットの裾に入っているスリットはスポーツ競技から生まれていて、動きやすくする為です。


ビジネススーツはスリットがありますが、礼服などは切れ込みのないものが原則です。礼服は購入すると買い替える事が少ないので体型が変化しても着用できるよう、ゆったりしているものが多いですが、ビジネススーツは細身でスタイルが良く見えるものが一般的です。

 

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喪服と礼服の違い

喪服や礼服は、よく聞いたことがあるけれどこの違いについては分からない方も多いと思います。それぞれの服装の違いを説明します。「礼服」は、冠婚葬祭で着用できる正装のことです。中でも葬儀や法事で着用するものが「喪服」です。

 

喪に服して故人を偲ぶという意味の服装です。実は、喪服は礼服の一種なのです。礼服は結婚式や葬儀で着用する服の総称の事で、喪服は礼服の中の一つなのです。その為、礼服を1着用意しておけば、結婚式や葬儀などの冠婚葬祭の様々な場面で着用できるので便利です。

略礼服は平服と同じで良いのか

「平服でお越しください。」という案内をもらう方も多いと思います。その時に平服と略礼服はどう違うのだろうか。と思う方も多いです。招待状や案内状での「平服」というのはジーンズや穴の開いたような露出の多い服などのカジュアルな服ではなく、略礼服の事です。

 

つまり、「平服でお越しください。」と、案内状などが届きましたら略礼服を着用して参列するようにしましょう。間違えてもカジュアルな服装で行くのは避けましょう。マナー違反ですし、周りの方と服装が違うので悪く目立ってしまいます。

略礼服は冠婚葬祭で使える

略礼服は葬儀などの弔事だけでなく、結婚式などのおめでたい慶事でも着用できます。平服で参加できる結婚式や二次会、パーティー、子供の入学式、卒業式などの様々な場面で活躍するのが略礼服です。


男性の場合は、ブラックスーツに合わせるネクタイの色をその時に合わせて替えるだけで、同じブラックスーツでも弔事でも慶事でも使用できます。その為、社会人や大人になったら1着は用意しておく事をおすすめします。

略礼服の服装を男女別に紹介

葬儀などの案内状で「平服でお越し下さい。」と伝えられる事は多いです。そのため、略礼服がどういう服装なのかを理解しておかなくては遺族に失礼です。周りと服装が違う場合には恥をかいてしまいます。略礼服について男女別に紹介していますので確認しましょう。

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男性の場合の略礼服とは

男性の場合の略礼服とはどんな服装なのでしょうか?基本的にはブラックスーツです。男性の場合の略礼服の選び方や合わせる靴、ネクタイなどについて紹介しています。それでは、男性の場合の略礼服について詳しく見てみましょう。

 

ブラックスーツの他に濃い紺や濃いグレーなども略礼服です。注意点は光沢のある生地や柄の大きなものは避けて無地か地味なものにしましょう。ビジネススーツを着用するのはマナー違反なので気を付けましょう。略礼服でないものは色や光沢、作りなどが異なります。

 

普通のスーツを着用して他の参列客と並ぶと、はっきりと違いが分かり恥をかいてしまいます。略礼服はジャケットの襟にステッチや後ろの裾のスリットがないです。また、インナーのシャツは白い無地のものにして装飾のないものを選ぶようにしましょう。

【男性の場合の略礼服】シングルかダブルか

略礼服のスーツを選ぶ時はシングルでもダブルでも構いません。シングルのスーツの場合は、ジャケットの前のボタンが縦に1列に並んでいます。こういったものはモーニングやタキシードの正礼服に多く見られます。

 

ダブルのスーツの場合は、ジャケットのボタンが縦に2列並んでいてシングルよりもフォーマルなスタイルです。ダブルの方が格が高いイメージを持つ方が多いです。また、お腹まわりをカバーしてくれるので、お腹周りが気になる方はこちらを選ぶと良いです。

【男性の場合の略礼服】ベルト

略礼服には、ジャケットとズボンにベストがセットになっている3セットで販売されているものもあります。モーニングやシングルスーツでは基本的にベストを合わせて着用しますが、近年では葬儀の場で略礼服のスーツを着用する場合にはベストを合わせないです。


ベストを着用しているとオシャレをしているようで葬儀の場ではあまり良く思わない方もいます。その為、気になる方はベストを着用しない方が無難です。ですが、ベストを着用するのがマナー違反というわけではないので、自身で判断して決めると良いです。

【男性の場合の略礼服】靴

略礼服に合わせる靴を見てみましょう。靴は金具などの装飾が付いていないシンプルで黒の地味な革靴を選びましょう。靴の紐を留めてい羽根には2つのの種類があります。1つ目は「外羽根」と言う足の甲を外側から包み込むようなデザインでカジュアルな印象です。

 

2つ目は「内羽根」と言う内側から羽根が収納されているデザインでフォーマルな印象です。
葬儀の場ではカジュアルな外羽根ではなく、フォーマルな内羽根の皮靴を履くようにしましょう。

 

また、「ストレートチップ」と言う爪先に横1文字の縫い目があるものと、「プレーントゥ」と言う何の線も入っていないデザインのものがありますが、葬儀の場では、内羽根のストレートチップかプレーントゥの皮靴を選びましょう。

【男性の場合の略礼服】ネクタイ

略礼服に合わせるネクタイについて紹介します。葬儀の場で付けるネクタイは光沢のない黒で無地のネクタイにしましょう。目立たないネクタイの場合でも刺繍や柄が入っているネクタイは避けましょう。

 

また、ネクタイピン等の光るものや装飾品は付けないようにします。ネクタイの結び方では、結び目のくぼみのディンプルを作るのは失礼になるので気を付けましょう。略礼服はネクタイを替えるだけで弔事でも慶事でも使えるのでネクタイ選びには注意しましょう。

女性の場合の略礼服とは

女性の略礼服はどういった服装なのでしょうか?女性の場合、ワンピースやアンサンブル、スーツなどがよく選ばれています。色は濃い紺やダークグレーなどの暗い色でも良いですが、光沢のない黒で揃えたブラックフォーマルが一番無難です。

 

女性は色以外にもサイズ感や露出についても気を付けなくてはいけません。久しぶりに袖を通した時にきつくなってしまっている場合には、買い替える必要があります。葬儀の略礼服では、袖丈は夏でも肘が出なくてスカートの丈は膝下からふくらは辺りの丈にします。

 

襟元が大きく開いているものは避けて、胸元が気になる方はレース等を縫い付けて目立たないようにすると良いです。アクセサリーはパールの一連のネックレスと結婚指輪程度にしておき、派手にならないようにしましょう。次に、靴やアウターについても見てみましょう。

【女性の場合の略礼服】靴・アウター

冬の葬儀では外で待つ事もあるので、コートなどの上着が必要です。その際には殺生を想像させる毛皮やアニマル柄のコートやカジュアルなものは避けて黒や濃いグレーなどの落ち着いた色合いのものを選ぶようにしましょう。


ダウンやフードが付いたコートも避けましょう。また、コートは会場に入る前に脱いでおきましょう。次に、略礼服に合わせる靴を見てみましょう。葬儀では装飾のないシンプルなパンプスを選びましょう。注意点はヒールが高すぎるものや細すぎるものを避ける事です。

葬儀の持ち物を確認

葬儀などの際に着用する略礼服について解説してきましたが、持ち物についても詳しく確認しておきましょう。香典や袱紗、数珠、ハンカチなどは必ず必用です。それぞれどういうものを選べば良いのか詳しく見てみましょう。

香典や袱紗について

香典は故人の霊前にお供えする現金のことです。香典にはお線香の代わりや、葬儀で何かと出費が多いご遺族のたしにしてほしいという意味のお金です。葬儀に香典を持参する時は、香典袋をそのまま持参するのではなく袱紗に包み持参するのがマナーです。


葬儀などの弔事の場で使う袱紗は、緑やグレーなどの寒色系の色を選びましょう。紫色の袱紗は弔事以外にも慶事にも使用できるので、まだ袱紗を持っていない方は紫色の袱紗を用意すると良いです。

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数珠やハンカチについて

数珠は葬儀などの場で合掌する時に手にかけて使用する仏具です。数珠には本式数珠と略式数珠があります。本式数珠の種類は宗派により変わるので使い分けなくてはいけません。略式数珠は様々な宗派で使用できるのでまだ購入されていない方は略式数珠がおすすめです。

 

また、男性用の数珠は一つづつの珠が大きいです。女性用の数珠は球が小さめで色やふさなどの種類が豊富です。葬儀に使用するハンカチにもマナーがあります。性別に関係なく基本的に白か黒の無地のハンカチが良いです。派手でカジュアルなものは避けましょう。

 

最近は地味でシンプルなハンカチなら問題ないです。控えめなレースや刺繍が入っているハンカチも使用できます。ハンカチは女性が正座する時に膝に乗せたり、袱紗の代わりに香典を包む事にも使用できるので用意しておくと何かと便利です。

略礼服は色々な場面で役立つ

略礼服は葬儀などの弔事や結婚式などのめでたい慶事の場でも着用できるので、まだ持っていない方は1着は準備しておくと何かと便利で、社会人は用意しておきましょう。特に男性はネクタイを替えるだけで弔事にも慶事にも使いまわせるので用意する事をおすすめします。