お通夜が始まる時間は?一般的な開始時間と所要時間を解説します。

公開日 : 2020/2/19

更新日 : 2020/9/8

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大切な人が亡くなった時、お通夜や葬儀について沢山のことを決めなければいけません。お通夜の時間は参列をする人に知らせる必要がありますので、早めに決めたいですよね。今回は参考になる一般的なお通夜の開始時間と所要時間を中心に解説をしていきます。

公開日 : 2020/2/19

更新日 : 2020/9/8

目次

お通夜とは?

お通夜とは、故人と共に過ごす最後の夜のことであり、現在では葬儀の前日に行われる儀式を指します。元々は、お通夜は夜を通して故人の思い出を語りあいながら故人の体を守る習わしでした。

 

お釈迦様が亡くなった際に、弟子たちがその枕元で夜通し語り合った故事に由来します。また、昔は死の境目があいまいで、お通夜の際に夜通し故人と過ごすことで故人の蘇生を願う時間でもありました。

 

現在では、夜を通して故人と過ごす習わしはある程度続いていますが、お通夜と言えば葬儀の前日の夕方に行われる儀式としての認識があります。今回も主にこの夕方に行われる儀式をお通夜と称して、これから詳しく解説をしていきます。

お通夜の開始時間

それではまずお通夜の開始時間について詳しく見ていきます。もともとお通夜は、その漢字から夕方から夜にかけての儀式だと認識されていて、今でもほとんどのお通夜が夕方から夜に行われます。

 

しかし宗教的にお通夜はもともと一晩中の意味合いであり、寺院の読経が行われる儀式は、夕方で無くともいつ行っても問題が無いものなのです。ただ慣習として今でも、お通夜には一般的な開始時間があり、そこには理由もあります。

開始時間は18時~19時が多い

一般的なお通夜の開始時間は18時~19時です。お通夜と言えばこの時間だと思っている人が多いため、今でもほとんどのお通夜がこの時間で行われます。18時~19時で行われる理由は、参列者への配慮と通夜・葬儀への準備の時間が考えられているためです。

 

お通夜には参列をする人に連絡をして来てもらったり、供花や供物を取りまとめて式場を飾ったりする時間が必要です。お通夜の時間が早いとその分、参列の連絡を入れた人が慌てたり間に合わなかったりする可能性があります。

 

準備も供花や供物が多かったりすると式場に配置をするのに時間がかかります。準備が不足した状態でお通夜を始めるわけにはいきませんので、十分な時間をとっているのです。18時~19時は会社が終わってからの参列も可能ですので、参列者が多い場合には向いています。

 

逆に言えば家族葬で参列する人が少なかったり、供花供物もなかったり、会社関係の参列を断っていたりすると、18時~19時でお通夜を行う理由はありません。お通夜の開始時間を15時や16時とすることも可能なのです。

 

お通夜の開始時間の決め方

お通夜の開始時間は、遺族と寺院の希望や都合によって決まります。

遺族の希望や都合

お通夜を早く行いその後をゆっくりしたいか、参列者のことを考えてお通夜は遅めに行いたいかなど遺族それぞれで希望が違いますので、葬儀社に希望や意向を伝えて相談しましょう。

寺院の都合

お通夜や葬儀は急に起こることですので、寺院にも都合があり配慮が必要です。寺院から会場が遠いと早めのお通夜が難しい場合や、寺院が同じ日に別のお通夜や葬儀を受け持っている場合もありますので、しっかりと話し合って決めましょう。

 

お通夜の所要時間

ここではお通夜の所要時間について見ていきます。お通夜の所要時間がわかっていると、都合をつけやすくなりますよね。何故、この所要時間になるのかもお通夜の流れとともに説明をしていきますので、お通夜に参列する際の参考になさってください。

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所要時間は40分~50分程度が多い

お通夜の所要時間は、開始してから40分~50分程度です。ただ、参列者は受付などを終える必要があるので、開始の15分前には式場に到着することが望ましいですし、お通夜の後に通夜振舞いの席に呼ばれていると、もう少し時間がかかります。

 

そのため、一般の参列者は式場に着いてから式場を出るまで、実際には1時間から1時間半程度かかります。もし事情があってお通夜を途中で抜けなければいけない場合には、後ろの方の席に座りお通夜の邪魔をしないように退席をしましょう。

 

できれば受付と焼香だけは済ませてからの退席が望ましいです。なお、遺族や葬儀社に早退の意向を伝える必要はありません。

お通夜の流れ

お通夜は開始してから40~50分で終了しますが、お通夜の会場に到着してから、会場を出るまでには1時間から長くて2時間程度かかります。この理由はこれからお通夜の流れで説明していきます。

1、式場に到着し、受付をする

開式前までに到着し、受付を済ませておきましょう。受付自体は5分もかかりませんので、30分から15分前に行くと時間を持て余すこともありません。開始5分~10分前には着席をして開式を待ちましょう。

2、寺院入場ならびに開式

お通夜の開始時間になると寺院が入場し、お通夜が始まります。読経の時間は宗派や寺院ごとに異なりますが、およそ40分~50分程度です。

3、焼香

読経の最中に焼香をします。焼香は遺族、親族、一般の参列者の順に行いますので、案内が入ったら速やかに焼香へと進みましょう。なお焼香は、読経終了後に行う場合も有ります。

寺院退場後、喪主挨拶

読経が終了すると寺院は退場します。その後、喪主挨拶が行われます。喪主挨拶は1分程度から長くても5分ほどで終わります。

閉式後、通夜振舞い

喪主挨拶が終わると、お通夜は終了です。その後遺族や親族に声をかけられた参列者が通夜振舞いの席に着きます。個人の想い出を語り合う時間ですが、あまり長居はせずに切り上げるのがマナーです。

 

30分から1時間程度で切り上げるようにしましょう。

お通夜のマナー

次にお通夜に参列をする際のマナーについて解説をしていきます。

お通夜は故人の死を悼む場であり、遺族は悲しみに包まれていますので、マナーを守って参列をしましょう。

 

親族は30分前までには到着をする

親族で参列をする場合には、お通夜が始まる30分前には到着をして受付を済ませていましょう。遺族への挨拶もありますし、30分前からは一般の参列者が到着をする時間です。親族は参列者を迎える側ですので、一般の参列者よりは早く着くように心がけるのです。

 

なお納棺などに立ち会う場合には、その時間に遅れないように到着をしましょう。到着時間を遺族と相談しておくと遺族も安心できます。

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一般の参列者は15分前には到着をする

一般の参列者は15分前には到着をしておきましょう。これは受付は5分もかかりませんが、お通夜の開始5分から10分前には式場に着席するように案内されるためです。お通夜の開始時間は、寺院が入場をし読経を始める時間ですので、その前に遺族や親族、一般の参列者も着席をしていなければなりません。

 

ぎりぎりの到着だと急いで受付をしなければいけませんし、遺族へ挨拶をする時間も取れなくなってしまいます。ただ、一般の参列者はお通夜の開始時間の1時間前などの早めに式場に着いても、時間が余って手持ち無沙汰になってしまいます。

 

これは、遺族や親族は様々な方面の参列者を迎えて挨拶をしたり、葬儀社のスタッフと打ち合わせをしなければいけませんので、長々と話をしていられないからです。そのため、式場への到着は30分から15分前がお勧めです。

遅刻をしてしまう場合

ここではお通夜の開始時間に間に合わず、遅刻をしてしまう際にはどうしたらいいのかを見てみましょう。お通夜は急に発生するので、諸事情があったりして間に合わない場合もあります。

 

遅刻はしないのが一番ですが、遅刻をしてしまう場合には、遅れそうな時間によって対応を変えるとよいでしょう。

1時間程度の遅刻は参列をする

お通夜の開始時間から1時間程度の遅刻であれば、そのまま参列をしましょう。お通夜の寺院による読経は40~50分程ですので、お通夜自体は終わっている時間ではありますが、まだ遺族は起きている時間です。

 

お通夜はもともと急に発生するので遅れてくる人のことは、ある程度見越していますので心配する必要もありません。遺族には遅れてしまったことを詫び、故人に対して焼香をさせてもらいましょう。

1時間半以上の遅刻は、参列をしない

お通夜の開始時間から1時間半以上遅刻をする場合には、参列は諦めた方がよいでしょう。遺族もお通夜が終わって落ち着く時間ですので、参列をすると遺族に負担をかけてしまいます。特に夜遅くになる場合には、会場自体が防犯のために閉まってしまう可能性もあります。

 

そのため、お通夜の開始時間から大幅に遅れる場合には、お通夜への参列を諦めて葬儀に参列をするか、後日に改めて弔問に伺うようにしましょう。ただどうしてもお通夜にしか行けないという理由があるのであれば、早めに遺族に事情を説明し、到着予定時刻を告げて伺ってもいいかの確認を取りましょう。

遺族に遅刻の連絡は不要

普段は、遅刻をするとわかった時点で先方に連絡をいれることがマナーです。しかし、お通夜では遅刻をする際でも遺族への連絡の必要はありません。遺族はお通夜への準備や他の参列者の対応で忙しいため、一人ひとりの連絡を取り合うのは負担であるからです。

 

また、お通夜では遅刻は珍しいことではありません。遅れて参列をしても大丈夫なように葬儀社が対応をしてくれますので、わざわざ連絡は必要がないのです。

お通夜にふさわしい服装とは

ここでは、お通夜にふさわしい服装について見ていきます。お通夜には服装に様々なマナーがありますので、ここでしっかりと覚えておきましょう。

男性

男性の場合、お通夜では準喪服または略喪服を着用します。親族であれば準喪服、一般の参列者は準喪服または略喪服で構いません。準喪服はブラックフォーマルのスーツで、略喪服は黒や紺、グレーなどのスーツのことです。

 

ただ、お通夜は、訃報の連絡から時間があまり無いことが多いですので、取り急ぎ駆けつけたとの意味合いから、一般の参列者は略喪服でも構いませんが、準備をする時間があれば準喪服がふさわしいです。

 

スーツの中には白のワイシャツを着て、ネクタイ、靴下や靴は黒で統一をします。カフスやタイピンなどは着けず、腕時計も装飾があれば外しましょう。身に着けるのは結婚指輪にとどめます。

女性

女性もお通夜では、準喪服または略喪服を着用します。女性の準喪服はブラックフォーマルのアンサンブルやスーツ、ワンピースなどで、略喪服は、紺やグレーなど地味な色合いのワンピースまたはスーツです。

 

男性と同じく急ぎであれば一般の参列者は略喪服でも構いませんが、できれば準喪服の着用が望ましいです。親族は準喪服を着用しましょう。また、お通夜ではストッキングは肌色又は黒を着用し、靴は黒で光沢のないものを選びましょう。アクセサリーは真珠のネックレスやイヤリングと、結婚指輪にとどめます。

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持ち物

お通夜には次の物を持参しましょう。

香典

香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参します。香典を辞退する連絡があれば、持参する必要はありません。

 

数珠

仏式のお葬式の場合は、自分の数珠を忘れずに持参しましょう。数珠は、持つことで功徳が得られる仏具であり、同時に持ち主を守るお守りでもあるので、貸し借りはふさわしくありません。

ハンカチ

身だしなみの一つとしてカバンに入れておきましょう。派手な色のハンカチは避け、白などの清潔感のあるハンカチを持っていきましょう。

通夜振舞いは勧められたら箸をつける

通夜振舞いは、お通夜の後に振る舞われる料理で、食事をしながら故人の思い出話に花を咲かせて、故人を偲び、遺族を慰める時間でもあります。遺族からの弔問のお礼やお清めという意味合いもあります。

 

通夜振舞いの風習は地域によって差があり、遺族や親族、一般の参列者が一緒に豪華な食事を食べる場合や、遺族が参列者にお菓子を配る場合、お酒を振る舞う場合などがあります。

 

遺族に勧められたら、席につき箸をつけることがマナーです。故人を偲ぶ意味合いから通夜振舞いを勧められたら断ることはせず、用事があったりした場合でも一口はいただきましょう。そして長居はせず、30分から1時間程度で切り上げるようにしましょう。

お通夜を行わない場合もある

現在では、一日葬や火葬式などのお通夜を行わないお葬式が増えてきています。お通夜を行わないメリットは「お通夜の準備が必要なく負担が少ない」「参列者のおもてなしや挨拶などの対応をしなくてよい」という面です。

 

デメリットは、「寺院や親族に反対される可能性がある」「お通夜がないので参列できず、後日家への参列者が増え対応に追われる可能性がある」という面です。お通夜は、故人と過ごしその死を受け入れていく過程として、仏式では大切にされています。

 

そのためお通夜を行わないと一方的に決めると寺院や親族からは反対され、トラブルに発展する場合がありますので、先に寺院や親族に相談しておくことをおすすめします。

お通夜が始まる時間について

お通夜は本来は故人と過ごす夜ですが、現在では夕方に参列者を招き寺院の読経をいただく儀式を指しています。お通夜を行う時間に決まりはありませんが、慣習として18時~19時に始まることが多く、遺族の希望や寺院の都合で決定します。

 

なお、お通夜の寺院の読経は40~50分程度で行われますので、故人を偲び遺族を慰める場として身だしなみを整えてお通夜に臨みましょう。