葬儀・法事用の鯨幕のおすすめランキング5選【由来や使い方も紹介】

公開日 : 2020/12/30

更新日 : 2021/1/2

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弔事の場面でよく目にするのが、黒白の縦じまの「鯨幕」。葬儀用の幕というイメージが強いですが、じつは誕生はここ最近のことです。本記事では鯨幕の由来や歴史のほか、鯨幕のおすすめ商品ランキングをまとめています。あわせて、素材別のおすすめのお手入れ方法もご覧ください。

公開日 : 2020/12/30

更新日 : 2021/1/2

目次

鯨幕ってどんな幕?

鯨幕は「げいまく」「くじらまく」と読み、幔幕の1種です。具体的に歯黒と白の布を交互につなぎ合わせた2色の縦じまの幕を指します。ちなみに鯨幕は、一般的には通夜・葬式・法事などの弔事に、目隠しや間仕切りのために用いられます。

 

じつは鯨幕は全国式と関東式の2種類があります。全国式は上下に黒い縁があるタイプです。一方関東式は、下の黒い縁がありません。どちらのタイプを使用するかは、地域や宗派・寺院の考え方によって異なります。

鯨幕の由来とは?

鯨幕の名前の由来には2つの説があります。1つ目は、黒と白の色合いが、クジラの背中とお腹の色合いを連想させること。2つ目は、クジラの皮は黒いものの、皮をはいだら身は白いため、その色合いが鯨幕と似ているというものです。いずれにしても、クジラと色合いが似ているという由来には変わりありません。

鯨幕の歴史とは?

鯨幕は葬儀に使うものというイメージが強いですが、実は、鯨幕は慶事にも使用されます。実際に、現在でも皇室の行事には、慶弔関係なく鯨幕が使用されています。鯨幕=葬儀というイメージが定着したのは昭和初期と歴史は浅く、それ以前は一般でも鯨幕は慶事・弔事の両方に使用されていました。

 

もともと、日本で葬儀に用いられていた色は「白」でした。この風習は、故人に着せる「白装束」などに名残が見られます。また、一部地域では、親族が喪服の肩や襟に白い布をかける風習も残っています。

 

江戸末期~明治時代に西洋の文化が流入してくると、喪服の色が白から黒への変化します。これは、西洋のブラックフォーマルに倣ったといわれています。これに伴い、葬儀に使用される幕も白ではなく黒色が多くなっていきます。

 

昭和初期には、葬儀社が鯨幕を葬儀用としてアピールしました。これは、慶事やイベントに使用する「紅白幕j」と区別するためでした。鯨幕はこれ以降、葬儀に使用する幕というイメージが定着し、現在に至ります。

鯨幕はどういうときに使う?

鯨幕は通夜・葬式・法要法事などの弔事の場面で使用されるのが一般的です。しかし、もともとは慶弔どちらにも使用できるため、お祝い事に鯨幕が使用されることもあります。たとえば皇室行事では、いまでも鯨幕が用いられています。

 

また、鯨幕は古くから神事にも用いられてきました。そのため、現在でも神事には鯨幕を使用する神社もあります。

鯨幕の役割とは?

鯨幕にはいくつもの役割があります。たとえば、斎場や自宅に鯨幕を巡らせることで、そこで葬儀が行われていることを知らせる役割があります。鯨幕を張ることで、遠方からの参列者の目印になるとともに、近隣の人に、不幸があったことを知らせることができます。

 

また、鯨幕は目隠しの意味もあります。最近は少なくなりましたが、自宅で葬儀を行う際に、参列者の目に触れさせたくないものなどもあるでしょう。鯨幕は、そういった目隠しの際にも便利です。また、鯨幕を張って会場を仕切れば、人の出入りの流れをスムーズにすることもできます。

 

あるいは、鯨幕には結界の役割もあります。斎場を鯨幕で仕切ることで、日常と非日常の空間を区切る役割を果たしています。ちなみに、鯨幕は弔事には必ず使用しなければならないものではありません

 

鯨幕を使用するかかどうかは、地域・葬儀社・寺院・親族などの考え方によって異なります。判断に迷ったときは、葬儀社や寺院に相談するのがおすすめです。

鯨幕以外の幕はどんなものがある?

鯨幕は幔幕の1種です。ちなみに幔幕とは、異なる色の布を縦幅でまだら模様に長く縫い合わせた幕を指します。幔幕には鯨幕以外にもたくさんの種類があります。代表的なものをご紹介します。

水引幕

水引幕は、鯨幕と同様に葬儀の場でも使用される幕です。ただし、鯨幕と異なり、水引幕は、白一色で、縦幅が短いのが特徴です。有名なところでは、相撲の土俵の上に張られているものがあります。相撲はかつては鎮魂の行事であったため、今でもその名残が残っているのです。

 

水引幕は、斎場の天井や焼香台などに張るのが一般的です。あるいは、寺院などでは建物の外に張ることもあります。また、自宅で葬儀を行う際に、水引幕を玄関や階段などに張り、屋内を葬儀の場にふさわしい雰囲気に統一するという使い方もされます。

紅白幕

紅白幕は、赤と白の縦じまの幕です。おめでたい色合いから、入学式や卒業式、結婚式、各種の式典など、さまざまな慶事に用いられます。また、華やかな見た目のため、イベントやバーゲンセール、テレビ番組など、場を盛り上げるために用いられることも多いです。

 

紅白幕の由来は、鎌倉時代に、源平がそれぞれ赤と白の旗を掲げて戦ったことだといわれています。しかし、慶事に紅白幕を使用するようになったのはここ最近のことで、鯨幕と同様に、昭和初期くらいからです。

浅黄幕

浅黄幕は青と白の縦じまの幕で、「青白幕」とも呼ばれます。浅黄幕には、神聖な場所を囲ったり、神様がいる場所を守ったりする役割があります。そのため、現在でも地鎮祭や上棟式など、さまざまな神事で用いられています。

 

浅黄幕は鯨幕や紅白幕よりも歴史が古く、もともとは慶事・神事・葬儀など、さまざまな場面で使用されてきました。また現在でも、一部地域などでは、葬儀には鯨幕ではなく浅黄幕を使用することもあります。

 

ちなみに、歌舞伎にも「浅黄幕」というものがありますが、こちらは浅黄一色の幕です。歌舞伎の浅黄幕は、場面の暗転などに使用されます。

五色幕

五色幕とは5色の縦じまの幕で、寺院や仏教行事に用いられます。配色は様々なパターンがありますが、一般的には白・青・黄・赤・黒の5色が用いられます。5色の由来は、インド哲学の五大や古代中国思想の五行思想のほか、釈迦の知恵を表す五智如来など、さまざまな説があります。

 

五色幕は、建物の外や玄関などに張って、そこが仏教の寺院であることを知らせる役割があります。また、五色幕には、釈迦如来の教えを広く流布する場所であることを示す役割もあります。

鯨幕の選び方

鯨幕は用途や使う場所にあわせて、都合に合うものを探すのがおすすめです。また、素材によって特性やお手入れ・保管方法が異なりますので、その点にも注意してみてください。

素材で選ぶ

鯨幕の素材は大まかに分けて「綿」か「ポリエステル」の2種類があります。どちらの素材が良いという決まりはありません。用途やお手入れしやすさなどを考慮して、選ぶとよいでしょう。それでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

透けにくい素材の「綿」

綿製の鯨幕は、頑丈で分厚いのが特徴です。化繊に比べて重厚感があるため、改まった場面に使用したいときには、綿の鯨幕がおすすめです。また綿製の鯨幕は透けにくいため、会場の仕切りや目隠しに最適です。重量があり、風にひるがえりにくい点も、会場の仕切りや囲いに向いています。

 

反面、シワができやすく、布が固いため、畳むときや仕舞うときは数人がかりでないと難しいでしょう。また、分厚いため、畳んでもかさばりやすいのも綿の鯨幕のデメリットといえます。

扱いやすい「ポリエステル」や「テトロン」

ポリステル製の鯨幕は、薄手でシワになりにくく、表面に光沢があるのが特徴です。軽量で水に強いため、保管やお手入れがしやすい点も、ポリエステル製の鯨幕のメリットといえます。反面、綿に比べると色が浅く、向こうが透けやすいというデメリットがあります。そのため、明るい場所などで使用すると目隠しの役割を果たさないこともあります。

 

ちなみに、テトロンとはポリエステルの1種です。具体的には、東レとテイジンが開発した製品のことで、この2社が製造したものだけがテトロンと呼ばれます。テトロンの鯨幕は、ポリエステル製とおなじく、軽量・頑丈でシワがとれやすく、水や汚れに強いという特徴を持ちます。

サイズで選ぶ

鯨幕のサイズは、横幅が180cm~10m以上のものまでさまざまです。一方、縦幅は180cmであることがほとんどです。サイズを選ぶときは、使用するのが屋内か屋外かや、目隠しに使うのか、会場の囲いに使うのか、など、具体的な使用シーンを想定しましょう。

1間は「畳2枚分」程度

鯨幕のサイズは1間~という場合が多いです。1間とは180cmで、ちょうど畳の縦幅に対応します。一般的な家屋の屋内で目隠しとして使用するなら、十分なサイズでしょう。

一部屋を囲うなら「長いサイズ」が必要

1部屋を囲ったり、屋外で塀に巡らせたりする場合は、長めのサイズが必要になります。具体的にどれくらいのサイズが必要なのかは、ケース・バイ・ケースです。計測するか、葬儀社などに相談して、最適なサイズを探してみてください。

鯨幕のおすすめランキング5選

第5位

第5位

看板ショップ

【厚手】黒白幕  5間 本染め縫い合わせ

価格:20,240円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

受付テントなどにも使える

横が9mあり、屋外で塀に巡らせたり、受付テントを囲ったりするのにおすすめのサイズです。ポリエステル製ですが、厚手なので透けにくいのが特徴です。重さ1.2kgと軽量で、持ち運びや取り付けが比較的簡単です。

サイズ
900×180(cm)
素材
ポリエステル

第4位

第4位

京都の仏具屋さん 香華堂

定型黒白幕/鯨幕 四間×6尺

価格:27,720円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

横720cmの大きめサイズ

横が4間、720cmあります。綿製なので分厚く、向こうが透けにくいのが特徴です。目隠しや、会場を囲うほか、受付テントなどに利用できます。

サイズ
約720cm×180cm
素材
綿製

第3位

第3位

看板ショップ

【厚手】黒白幕 3間 本染め縫い合わせ

価格:14,960円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

軽量で水に強い

厚手のポリエステル製の鯨幕です。横180cmで、屋内にも使用しやすいサイズです。向こうが透けにくいため、目隠しにもおすすめです。

サイズ
540×180(cm)
素材
ポリエステル

第2位

第2位

京都の仏具屋さん 香華堂

定型黒白幕/鯨幕  二間×6尺

価格:13,860円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

頑丈な綿製で目隠しにも最適

綿製で横360cmの鯨幕です。畳2畳分の長さがあり、1部屋の一方を覆うのなどに向いています。厚手でしっかりしており、高級感があります。

サイズ
約360×180(cm)
素材
綿製

第1位

第1位

京都の仏具屋さん 香華堂

定型黒白幕/鯨幕  一間角

価格:5,148円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

目隠しなどにおすすめのサイズ

180cm×180cmのテトロン製の鯨幕です。やや向こうが透けやすいものの、屋内で目隠しに使うのには十分です。1間サイズなので、屋内の間仕切りにも使用しやすいです。そのほか、机を覆ったり、受付テントの目印などにも利用できます。

サイズ
約180×180(cm)
素材
テトロン製

鯨幕のおすすめ商品比較一覧表

商品画像商品名特徴価格サイズ素材商品リンク
1
定型黒白幕/鯨幕  一間角のサンプル画像

京都の仏具屋さん 香華堂

定型黒白幕/鯨幕  一間角目隠しなどにおすすめのサイズ5,148円(税込)約180×180(cm)テトロン製
2
定型黒白幕/鯨幕  二間×6尺のサンプル画像

京都の仏具屋さん 香華堂

定型黒白幕/鯨幕  二間×6尺頑丈な綿製で目隠しにも最適13,860円(税込) 約360×180(cm)綿製
3
【厚手】黒白幕 3間 本染め縫い合わせのサンプル画像

看板ショップ

【厚手】黒白幕 3間 本染め縫い合わせ軽量で水に強い14,960円(税込)540×180(cm)ポリエステル
4
定型黒白幕/鯨幕 四間×6尺のサンプル画像

京都の仏具屋さん 香華堂

定型黒白幕/鯨幕 四間×6尺横720cmの大きめサイズ27,720円(税込)約720cm×180cm綿製
5
【厚手】黒白幕  5間 本染め縫い合わせのサンプル画像

看板ショップ

【厚手】黒白幕  5間 本染め縫い合わせ受付テントなどにも使える20,240円(税込) 900×180(cm)ポリエステル

鯨幕の使い方

鯨幕の使い方やお手入れ、保管方法についてご紹介していきます。めったに使うものではないため、お手入れや保管は丁寧に行い、いざというときにいつでも使えるようにしておきましょう。

鯨幕の張り方

まずは表裏を確認しましょう。透けやすい素材の鯨幕は、表裏の区別が難しいことがありますが、色味が濃いほうが表です。室内に張る場合は、表側が室内を向くようにします。屋外に張る場合は、表側が外を向くように張りましょう。

 

ものにもよりますが、鯨幕は上部にロープを通して吊り下げるのが一般的です。ロープを通す部分はチチといい、筒状のテープになっています。チチを飛び抜かしてロープを通すと、吊り下げたときに鯨幕がたるんで見栄えが悪くなります。ロープは必ずすべてのチチに通しましょう

 

ロープを通したら鯨幕を広げて、ロープの両端を固定します。このとき、鯨幕がたるまないようにロープをピンと張るのがコツです。また、砂や泥などの汚れを防ぐため、鯨幕の裾が地面から10cm程度上になるように張りましょう。

鯨幕のお手入れ方法

使い終わった鯨幕は、次の使用に備えて、丁寧にお手入れ・保管しましょう。鯨幕は自宅で洗濯できる場合もあります。しかし、なにしろサイズが大きいため、メンテナンスは専門業者に依頼するか、クリーニングなどに出すのが一般的です。ここでは、自宅でできる簡単なメンテナンスの方法をご紹介します。

綿の場合

綿は自宅で洗濯できる素材ですが、鯨幕は染の都合上、水洗いすると色落ちすることがあります。多少の汚れは、固く絞った布巾などで拭き取りましょう。自宅で落とせない汚れは、専門業者やクリーニングに依頼するのがおすすめです。

 

綿はシワができやすい素材です。しわを伸ばしたいときは、アイロンをかけましょう。色落ちや布の傷みを防止するために、当て布を当てるのがおすすめです。保管する前には、鯨幕をよく乾かしましょう。湿気を含んだまま仕舞うと、カビや色落ちの原因となります。

 

なお、日焼けは色落ちや布の劣化を招きます。保管は暗所で行いましょう。また、カビを防ぐために、風通しのいい場所が望ましいです。

ポリエステル・テトロンの場合

ポリエステルやテトロンなどの化繊は、水をはじき、汚れが付きにくいのが特徴です。もし汚れが気になる場合は、乾いた布あるいは固く絞った布巾などでサッと拭くだけできれいになることがほとんどです。もし拭き取れない汚れがある場合は、専門業者やクリーニングに出しましょう。

 

ポリエステルやテトロン製の鯨幕は、水洗いすると色が落ちることがあるからです。水洗いは避け、ドライクリーニングが望ましいです。また、化繊の鯨幕はシワができにくく、できたとしても取れやすいです。

 

多少のシワは、吊るしておけば伸びてきれいになります。シワがとれないときは、当て布をしてアイロンをかけてください。仕舞うときは、綿製の鯨幕と同様に、よく乾燥させて、風通しのよい暗所で保管します

分からないときは専門家に相談しよう

葬儀で鯨幕を使うかどうかは、葬儀社や宗派、地域によって異なります。また、最近は直葬や家族葬の普及により、鯨幕を自分で準備して使用することは少なくなりました。鯨幕が必要かどうかの判断や、使い方に困ったときは、葬儀社や寺院に相談するのがおすすめです。