位牌のおすすめランキング10選【大きさやデザインの選び方も解説】

一般的に、故人が四十九日を迎える際に追善供養として必要となる位牌ですが、現代の位牌は種類も多く、おしゃれなものやシンプルなもの、モダンなものなど、デザインも様々です。そのため、その中からどれを選べば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

位牌の違いは、素材や色、大きさ、デザイン以外にも、高級なものや安価なものなど様々です。最近では、一見すると位牌には見えないデザインや大きさのものも人気です。

今回は、そんな位牌の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは、種類、素材、サイズを基準に作成しました。いざ購入する際に慌てないですむように、参考にしておくと安心です。

一般的に位牌には、「白木位牌」と「本位牌」があります。これは、故人が仏様に生まれ変わるとされている四十九日のタイミングで変えられています。白木位牌は葬儀で一時的に使用するものであることから「仮位牌」とも呼ばれています。

葬儀で本位牌を使用している人はおらず、多くの人は葬儀後に準備をします。なぜなら、本位牌には戒名や没年月日、没年齢、俗名を記す作業が必要だからです。そのため、遅くとも四十九日法要の2週間前までには手配を済ませておきましょう。

位牌は購入する頻度が多いものではないこともあり、選ぶ際に何を基準にしてどのように選べば良いのかわからずに悩んでいる人も多いものです。ここからは、位牌の選び方についてご紹介します。

ここでいう「デザイン」とは、位牌の形のことです。一般的な位牌のデザインは「春日型」ですが、他にも様々なデザインがあります。デザインで位牌を選ぶこともおすすめの選び方です。

先祖代々受け継がれてきた仏壇があるなら、定番とされる伝統的なデザインの位牌が既に置かれていると思います。その場合は、今あるのと同じ伝統的なデザインの位牌を選びましょう。

仏壇を持っておらず、仏壇を購入する際に合わせて位牌を購入するのであれば、仏壇と位牌のデザインを合わせることをおすすめします。近頃は仏壇も伝統的なデザインのタイプだけでなく、リビングなどにも馴染みやすい家具調のタイプなど様々です。

仏壇と位牌はセット販売というわけではないため、位牌を購入する際には仏壇と位牌のデザインを合わせることで、統一感を演出できます。

一般的には「位牌」とまとめて呼びますが、位牌にも種類があります。「塗り位牌」「唐木位牌」「天然木位牌」「回出位牌」です。これらの種類から位牌を選ぶことも可能です。

「塗り位牌」は、位牌と聞いてイメージする人が多い一般的な位牌です。黒塗りということもあり、重厚かつ伝統的な雰囲気があり、位牌の定番とも言えます。漆塗りの位牌を除けば、入手しやすいリーズナブルな位牌でもあります。

近頃は、海外製の位牌も増えており、品質や価格に大きな差が出やすいです。

「唐木位牌（からきいはい）」とは、黒檀や紫檀などの木材を使って作られた位牌のことです。黒檀や紫檀などといった高級な天然木は、「銘木」や「唐木」と呼ばれ重宝されています。「唐木」は「とうぼく」と呼ばれることもありますが、「からき」という呼び名が一般的です。

「天然木位牌」は、天然木を使用した位牌のことです。日本に馴染みの深いさくらやひのきなどが使われたものもあります。天然木位牌には、天然木の素材を活かしたナチュラルなタイプが多く、現代のライフスタイルに合わせやすい位牌です。家具調の仏壇におすすめの位牌です。

天然木位牌は、優しいい色味や雰囲気が特徴のため、赤ちゃんやお子さんの位牌としても人気がありおすすめです。

「モダン位牌」とは、デザイン性の高い位牌のことです。素材もクリスタルやガラスなどが使われている場合や、蒔絵や寄木細工が施されている場合もあります。一見すると位牌には見えないものもあります。モダン位牌は、上記の位牌以外のデザインの総称でもあります。

位牌の数が増えて仏壇に位牌を置くスペースがなくなった場合などに「先祖代々之霊」として大きめの箱状になった位牌に10枚程度の札板をまとめます。これを「回出位牌（くりだしいはい）」と言います。「繰り出し位牌」と書き表される場合もあります。

位牌は、サイズで選ぶことも可能です。既にある先祖の位牌や、ご本尊に合わせて位牌を選びましょう。

一般的な位牌のサイズは、4寸から4.5寸です。位牌のサイズは「寸」を用いて表されますが、札の高さを表しているのであって位牌の総寸ではないことに注意しましょう。1寸は約3.03cmです。

5寸以上の位牌もありますが、既に先祖の位牌がある場合は、それと同じかまたは一回り小さい位牌を選ぶことをおすすめします。

夫婦の位牌は、原則として同じ大きさのものを選びましょう。夫婦に限っては、一つの位牌に二人の戒名を入れて用いることも可能です。

仏壇には、ご本尊が祀られています。ご本尊は、同じ仏教であっても異なります。仏像の場合と掛け軸の場合がありますが、そのご本尊の目線の高さよりも低い位牌を選びましょう。

仏縁堂の「クリスタル位牌　リバージュ」は、モダン仏壇や家具調仏壇におすすめの位牌です。熟練の職人が一つひとつカットを施し丁寧に研磨しているため、煌めく反射が美しい位牌です。底面には、ホログラム加工が施されているため、虹色に煌めきます。

仏縁堂の「蒔絵位牌　彩」は、花屋かな花びらの蒔絵が可憐で、見る人をやさしく和ませてくれる位牌です。プリントではなく蒔絵なので、光にあてると金属粉による光沢感が出るため高級感があります。女性におすすめの位牌です。

ハセガワ仏壇の「二重回位牌」は、亡くなられてから30年から50年以上経過している先祖の戒名をまとめる場合などにおすすめの回出位牌です。札板は、約6枚収まります。真宗で用いられることが多かった回出位牌ですが、最近は真宗で使われないことも多くなりました。

仏縁堂の「クリスタル位牌　ルリアン」は、季節の花やイラスト、写真が入れられるので、メモリアルモニュメントとしてもおすすめの位牌です。縦型だけでなく、横型を選ぶことも可能です。

なごみ工房の「KITACHI」は、昔ながらではなく、今の住環境を意識して作られているので、場所を選ばず位牌をお祀りした人におすすめの位牌です。シンプルなデザインの中にアクセントとして金箔が施されています。

京仏壇はやしの「唐木位牌　勝美」は、黒檀の無垢材を使用した上品な位牌です。台座部分には、細かな彫りが施されているので高級感もあります。落ち着きのある位牌を探している人におすすめです。

2012年にグッドデザイン賞を受賞した「絆印　新世紀位牌　優徳」は、上品な木目が特徴の位牌です。デザインはシンプルですが、さりげない優しさと気品が感じられます。家具調のモダン仏壇やミニ仏壇におすすめの位牌です。

花梨材は、密度が高く非常に硬い材質のため、丈夫で長持ちします。

仏縁堂の「極上唐木位牌　紫檀　葵角切」は、札幅があるので二人彫りにもおすすめの位牌です。上質な紫檀で作られているため、美しい木目が特徴です。紫檀は、重く硬い性質を持つため、耐久性にも優れています。

葵角切のデザインは、角を取り丸みを帯びた作りのため女性に人気です。やわらかい雰囲気の位牌を探している人におすすめします。

仏縁堂の「塗り位牌　春日」はリーズナブルな位牌ですが、天然檜材が使用されているうえに上塗りと金粉が施されているため高級感が漂っています。シンプルなデザインなので、お手入れもしやすくおすすめです。

「高級上塗り位牌　春日」は、金沢産の金粉を使用して文字入れが行われる位牌です。二度塗りすることによって、鮮やかな金文字に仕上がっています。出荷前には製品の状態だけでなく、誤字脱字、文字のバランスなどを念入りにチェックしてくれます。

生きているうちに、自分の好みに合わせた位牌を準備しておきたいと考える人もいるのではないでしょうか。それは、「逆修牌」や「生前位牌」と呼ばれる位牌です。逆修牌は、生前に戒名や法名を授けられた人が作る位牌のことです。

葬儀で使用する白木位牌と四十九日以降に使用する本位牌は、故人の供養のために位牌を家族が作ることを「順修牌」と呼びます。逆修牌にはいくつかの決まりごとがあるので、注意しましょう。例えば、戒名の2文字は朱色にします。朱色は不老長寿を象徴する色だからです。

生前に位牌を作りますが、これからまだ長く生きるという願いを込めて朱色の文字を使用します。当然、没年月日と没年齢の部分は空けたままにしておき、死後に文字入れを行います。

同じ仏教であっても、宗派によって位牌に対する考え方が異なります。浄土真宗は他の宗派と比べて異なる点が多いのですが、位牌に関しても異なる点があります。それは、浄土真宗では位牌は用いないことです。位牌の代わりに「過去帳」や「法名軸」に記録します。

浄土真宗では、念仏を唱えることで極楽浄土へ導かれ、精魂は現世にとどまらないとされているからです。つまり、精魂を留めておくための位牌は必要ないのです。しかし、浄土真宗であっても真宗高田派は故人を偲ぶための目に見える供養の対象として位牌を用いる人もいます。

人が亡くなると仏様のもとで修業をしてその結果として仏様となり極楽浄土へ向かうとされている浄土真宗以外の宗派では、精魂を留めておくために位牌を用います。

今回こちらでは、位牌の選び方とおすすめの位牌をランキング形式でご紹介しました。位牌は、故人そのものと言えます。ぜひ、故人との思い出を思い浮かべながら、故人にふさわしい位牌を選んであげてください。