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葬儀の出棺前に行う挨拶とは?例文と出棺時のマナーについて解説

葬儀の最後に行う出棺はご遺族と故人との大切なお別れの儀式です。喪主の方は感謝の気持ちを述べ、参列者の方々に挨拶を致します。今回は葬儀の出棺のときに行う喪主の挨拶や出棺時のマナーについて解説をします。故人との関係によっても内容が変わるので、例文も紹介します。

葬儀での出棺前の挨拶とは

喪主には、遺族を代表して葬儀を取り仕切る重要な役割があります。喪主の方は葬儀の当日に、参列者のかたがたやお坊さんへの対応、葬儀での挨拶が必要です。

 

葬儀において喪主の挨拶は、棺を乗せた霊柩車が出発する出棺の場面で行う必要があります。いざというときに慌てることがない様に、喪主が行う挨拶についてを詳しく知っておくと非常に安心です。

 

この記事では、出棺のときに行う喪主の挨拶について詳しく紹介を致します。

出棺の流れとは?

出棺は、葬儀会場から火葬場に向かう霊柩車を参列者全員で見送る儀式です。出棺時の喪主の挨拶は、火葬の前に葬儀を一度締める役割があります。

 

葬儀での出棺の流れは、大きく5つに分類されます。

 

1・祭壇に安置されていた棺を葬儀会場の中央に移動する。

 

2・棺の蓋を開け故人と最後のお別れをする。

 

3・棺の蓋を閉めて銘打ちの義を行う。

 

4・喪主が参列者全員に向け挨拶をする

 

5・参列者の男性数名で棺を霊柩車に運び入れ出棺となる。

 

以上が大まかな流れです。棺を霊柩車に載せた後、喪主が挨拶を行うケースもあるので覚えておきましょう。

葬儀時の出棺の挨拶例文について

遺族の代表として行う出棺の挨拶は、故人の代理人として執り行う意味合いもあります。決められた時間内に、故人が生前にお世話になった感謝と参列をして頂いたお礼を述べる必要があります。

 

また、挨拶をするときに故人の生前の思い出や死因について簡潔に話すことが多いです。

喪主の挨拶例文とは

出棺時の喪主の挨拶は、参列者の方へ今後の気持ちを述べ挨拶を締めくくる必要があります。挨拶をするときは、事前に挨拶文を考えておいてメモにして持っておくと安心です。

簡潔な挨拶例文

喪主を務めるのは、故人の配偶者・長男・長女の順で務めるのが一般的とされています。ほとんどの場合に応用できるシンプルな例文を紹介いたします。

 

「本日はお忙しいところを、母○○の葬儀にご会葬くださいまして誠にありがとうございます。心のこもったお見送りを大勢の方からして頂き、故人もさぞかし喜んでいると存じます。ここに生前のご厚誼に対して、深くお礼を申し上げます。

 

これからは家族一同、故人の教えを胸に刻み一層頑張っていく所存です。今後とも故人と同様に、ご指導、ご鞭撻賜りますようお願い致しまして挨拶に代えさせて頂きます。本日は誠に有難うございました。」

稼業や家督を継ぐケース

喪主の役割を担っている方が、稼業や家督を継ぐケースは出棺時に明言をすると分かりやすいでしょう。挨拶のときに、稼業についてと今後の決意表明をするとさらに良いです。

 

「長男の○○でございます。喪主として本日ご挨拶を申し上げます。皆様にはお忙しいところ、父○○の葬儀に沢山の参列してくださいまして誠に有難うございます。

 

父は昭和〇年〇月〇日に生を受け、○○大学を卒業後、現在の○○株式会社に職人として入社いたしました。その後、○○年まで勤め、自身で独立をし今日に至っております。社業がこれまでに発展できましたのも、ひとえに皆様のご厚情の賜物と感謝しております。

 

悔いのない人生をおくり満足し、かつ感謝の念を持って故人があの世に旅立ったことと存じます。父に代わり、心からお礼を申し上げます。今後は父の遺志を受け継ぎ、社業発展のために身をささげる覚悟で御座います。

 

亡き父と同様に、ご厚誼のほど切にお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。」

故人が大往生だったケース

近年の長寿傾向に伴い、大往生ともいえる葬儀が増えています。大往生とは、平均寿命を越え老衰や自然死などのお別れの方法を意味しています。

 

故人が平均寿命を大きく越えた場合は、挨拶の中で大往生という言葉を使うのが一般的とされています。

 

「本日はお忙しいところ、父○○の葬儀にご会葬をくださりありがとうございます。大正時代に生まれた父は家督を譲り20年余り、悠々自適な生活を送っておりました。

 

先日○○病院にて眠るように○○才の生涯を閉じました。まさに大往生ともいえる最後であったことは、子として何よりの慰めでございます。

 

また父が晩年を穏やかに過ごせましたのも、ひとえに皆様方のご厚情の賜物と深い感謝を致しております。

 

これからは残された家族一丸となり、父の遺志を受け継いで行きたいと思っております。最後となりすが、生前に皆様から賜りましたご厚情に深く感謝を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。」

参列者への感謝の例文

出棺の挨拶において、故人と遺族の代表として、生前のご厚情へのお礼を述べるようにします。堅い表現だけではなく分かりやすい言葉で、参列者へ感謝の気持ちを示すことができます。

 

「本日はお忙しいところ、父○○の葬儀にご足労を賜りまして誠にありがとうございました。

 

父は昨年の暮れに病に倒れ、その後は入退院を繰り返しましたが、〇月〇日家族の見守る中、享年○○歳で静かに旅立ちました。

入院中には皆様方から心強い励ましたお見舞いをいただき、本当にありがとうございました。

まさに皆様の支えあっての父の人生でした。

出棺に先立ちまして、一言お礼を述べご挨拶に代えさせていただきます。故人の生前中はなにかとお世話になりました。本日は誠にありがとうございました。」

親族代表としての例文

何らかの事情で喪主の方が挨拶をするのが難しいケースがあります。その場合は、親族の方が代わりにご遺族を代表して出棺の挨拶をする必要があります。

 

ご遺族の立場と喪主の方の代わりであることを分かりやすく話す必要があります。

 

「本日は御多忙の中、お集まりいただきまして誠にありがとうございました。私は亡き兄○○の弟○○で御座います。

 

本来ならば喪主の○○がご挨拶を申し上げるところではございますが、若輩の身であるため、私が代わりにご挨拶を申し上げます。

故人の生前中のご厚誼に、厚くお礼を申し上げます。皆様に恩返しもできぬまま、この日を迎えましたことは故人にとりましても誠に残念であったと思います。

 

これからは残された家族一同、力を合わせ頑張っていく覚悟でございます。遺族に対しましても生前にも増して、ご厚誼を賜りますようお願い致しまして、ご挨拶に代えさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。

出棺時のマナー

出棺をするときのマナーはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、出棺に伴っての気を付けたい注意事項について紹介を致します。

傘はさしても良いのか

雨の日の葬儀では、出棺時に傘をさしても大丈夫です。その際に傘は黒や紺などの、地味な色で無地のものを使用しましょう。

 

喪服姿の中で傘だけが目立たないようにして、葬儀には黒や紺色の傘をさしていくようにしましょう。

火葬場に同行して良いのは?

出棺の後は、葬儀会場から火葬場に遺体を運びます。ご遺族だけが同行する決まりはありません。しかしご遺体と一緒に火葬場に向かう人数は限られています。

 

ほとんどの場合は、喪主・親族・故人と生前に親しかった友人が火葬場に同行します。火葬場には、喪主の方が位牌を、故人の子息が遺影を持っていくのが一般的とされています。

服装

出棺は、棺を霊柩車に乗せるため屋外で行うケースがあります。寒い季節ともなるとコートを羽織りたいものですが、出棺も葬儀の一部なので見送るときに喪服の上からコートを着るのは、マナー違反とされています。

 

霊柩車が出発するときだけでも良いので、コートを脱いで喪服で見送るようにしましょう。

出棺時の慣習とは?

地域によって若干の違いはあるのですが、出棺にはいくつかの慣習があります。全国的に多いのは、2つとされています。ここでは出棺時の慣習について、紹介をいたします。

霊柩車のクラクションを鳴らす

霊柩車が走り出すときに、クラクションを鳴らして出発するのを見た方も多いのではないでしょうか。参列者への感謝の気持ちと、最後のお別れであることの意味合いがあります。霊柩車のクラクションの乙葉、雅楽器や船の汽笛のようにも聞こえます。

 

霊柩車のクラクションが鳴ったら、最後のお別れの合図であることを覚えておきましょう。

皿や茶碗を割る?

霊柩車のクラクションと同時にお皿や茶碗を割る慣習があります。故人が生前に使用していたお茶碗を割ることで、この世でご飯を食べることはもうありません。どうか安らかに旅立ってくださいというメッセージを伝えています。

 

出棺のときにがシャンという音を聞くと驚いてしまう方もいらっしゃいますが、お皿やお茶碗を割るのは、昔からの慣習です。なお浄土真宗では、亡くなった直後に極楽浄土へ旅立つと考えられているので、茶碗割りは必要ないとされています。

 

もし故人が愛用していた椀が見つからない場合は、葬儀社の方に相談してみましょう。地域の風習によって変わるので、相応しい対応方法を教えてくれることでしょう。

出棺時の挨拶は葬儀において重要な役割

この記事では、葬儀の際の出棺時にどのような挨拶をすれば良いのかを詳しく説明致しました。参列者の方へ感謝の気持ちを述べると同時に、故人への想いも言葉に乗せる重要な役割です。喪主の立場の方は、必ず抑えておくようにしましょう。

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