会葬者って何?しっかりとマナーを守って葬儀に参列しよう

公開日 : 2020/8/23

更新日 : 2020/9/10

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あなたは会葬という言葉を聞いたことがあるでしょうか。似たような言葉で参列や弔問という言葉がありますが、正しい言葉の違いを知らないという方もいるかもしれません。そこで今回は、『会葬者』について意味やマナーについて探っていきたいと思います。

公開日 : 2020/8/23

更新日 : 2020/9/10

目次

会葬者とは

葬儀に関する言葉で、“会葬者”というものがあります。聞いたことはあっても、具体的にどういった意味なのか定義などが分からないという方もいるかもしれません。そこで今回は、会葬者の意味や葬儀でのマナーなどについて解説していきたいと思います。

 

葬儀に参列する際にマナー違反とならないためにも、しっかりと覚えておきましょう。

会葬者の意味は何?

会葬者とは、葬儀に参列する人のことをいいますが、参列者の中でも遺族以外の方を指します。会葬者の方でも、故人とさほど親しい間柄というわけでもない場合には、玄関でお悔やみの言葉を伝える程度にしておくのがポイントでしょう。

 

さらに家族葬の場合などには、会葬者の弔問そのものが辞退されることもあります。

"会葬者"の読み方をチェック

『会葬者』を何と読むのだろうかと疑問に思う方もいるかもしれません。『会葬者』は『かいそうしゃ』と読みます。葬儀に会する人という意味があるものと考えられます。葬儀にまつわる語句の、読み方を間違えて出席をしたりしてしまったとします。

 

そうすると、自身が恥をかいてしまいかねません。よって、語句の読み方についてもしっかりと覚えておくようにしましょう。

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葬儀や告別式への参列が『会葬』

会葬という言葉は、何となく使っている方もいるかもしれません。しかし、使い分けがあることを知っておくことも大事です。会葬者というのは葬儀あるいは告別式に参列した方を指すのです。

 

通夜の場合は、故人に最期の挨拶をするために訪れることを『弔問』いうため、通夜への参列は『弔問客』と呼びます。正式には、通夜への参列者は会葬者と言わないのです。

会葬者のマナーについて

続いては、会葬者のマナーについて見ていきたいと思います。葬儀に参列するとなると、マナーを把握して失礼にないように振舞わなければ、顰蹙を買ってしまう可能性もあるでしょう。そこで、しっかりと会葬をする際のマナーを知っておくようにすることが大事です。

 

会葬者のマナーとは、どういったものがあるのでしょうか。

服装はどうすればいい?

会葬者の服装については、葬式に参列する場合には男女共々、喪服を着用することが正式なマナーとなっています。学生の会葬者なら、制服が第一正装とされていることから着崩したりせずに正しい着こなしで参列をしてください。

 

また通夜への参列の場合は、急いで駆けつけることもあり色味が抑えられた服装であれば、絶対に喪服でなければいけないということはありません。

用意するものは何?

会葬者は持ち物として、数珠や袱紗(ふくさ)、香典を用意してください。また、黒やダークグレー、白、ラベンダーといった派手さのないハンカチも用意しましょう。バッグあるいは鞄は、金具のついていない華美ではないものを選びます。

 

用意忘れのないように、普段から用意しておくのも1つの手ですし、あらかじめ用意するもののリストを作成しておくことも一案かもしれません。

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不祝儀袋は袱紗に包んで持参する

会葬者の方には、不祝儀袋に関するマナー違反がみられることがあります。不祝儀袋は、ポケットあるいはバッグからそのままむき出しの状態で出すのは失礼となることを知っておきましょう。

 

必ず、紫の袱紗に包んでから持参するようにしてください。

葬儀場にはいつ到着するのがベスト?

葬儀に会葬者として参列する場合には、少なくても葬儀の始まる予定時刻の15分前(なるべく20分前)までには会場に到着するようにしてください。会葬者が参列する際には一連の流れがあり、受付でご挨拶をして記帳し香典の受け渡し、会葬御礼品の受け取りを行います。

 

もしも会場に葬儀開始間際に到着するようなことになると、受付に人が既にいなくなっている可能性があるでしょう。そうなると、香典の受け渡しができなくなることが考えられますし、人がまだいたとしても、受付が長引いてしまい葬儀の開始が遅れることになりかねません。

 

こうしたことにならないように、時間には余裕をもって行動をするようにしましょう。

受付での挨拶や着席場所について

葬儀場では、会葬者は親族の後ろに座るのが基本です。祭壇から見て最善列に故人から最も近い家族が着席し、その後ろに親族の方が座ります。よって、会葬者の方は親族の後ろで空いている席を見つけて座るようにしてください。

 

この際には、必要以上に席を空けすぎないように注意をしましょう。葬儀では席自体は決まっていないため、遠慮をしてしまいがちですが、なるべく空席のないように席を詰めて座っていくようにするのがポイントです。

会葬の際の挨拶はどうする?

会葬する際には、受付やご遺族の方に対して挨拶をすることがあります。会葬での挨拶は、自身の故人やご遺族への弔意を表すものですし、大変に大事なものでしょう。しかし、どんなことを言ったら良いのだろうかと悩む方もいると思います。

 

挨拶についても、失礼にならないように覚えておくようにしてください。

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不幸が続くことを連想させる言葉はNG

受付での挨拶では、「この度はお悔やみを申し上げます」や「ご愁傷様です」と言うのが適切です。会葬時にご遺族の方へ挨拶をする際には、できるだけ自然な言葉でお悔やみを伝えるようにしましょう。

 

お悔やみを伝えるとしたら、「重ね重ね」や「つくづく」、「くれぐれも」などといった不幸が続くような連想をさせる言葉はNGです。また、「病死」や「死亡」などの直接的な言葉も控えるようにしてください。

 

それに、ご遺族の方にどんな言葉をかけて良いか分からないなら、無理に声をかけることはありません。丁寧に一礼をするだけでも、会葬者の弔意は伝わるものです。

故人が亡くなった経緯を詳しく聞かない

故人がどの様に亡くなったのか、経緯が分からないということもあるかもしれません。それでも、葬儀の会場でご遺族の方に詳細を聞かないようにしてください。ご遺族の方に対しての配慮に欠けるとされるからです。

 

葬儀の間は、ご遺族は対応に追われていて忙しくしています。よって、親しい場合であっても挨拶には時間をあまり要さないようにするのがマナーです。

会葬を辞退する場合にはどう対応する?

訃報の連絡を受けたりしたとしても、事情により会葬を辞退しなくてはいけないケースもあるかもしれません。こちら側としては伺えないことが心苦しいこともあるかもしれません。しかし、仕方のない状況というのもあるでしょう。

 

そこで、会葬を辞退する際にはどういった行動を取れば良いのかについて、見ていきたいと思います。

式の後で香典を届ける

香典は、式が終わった後に遺族の自宅に郵送もしくは持参にて届けるようにしてください。持参した方が丁寧な様にも感じられますが、遺族もいつでも自宅にいるわけではありません。先に電話をして訪問をする旨を伝えてから伺うとしても、先方に手間をかけさせてしまう可能性もあります。

 

自身が遠方に住んでいるケースに加えて、遺族の方の事情を加味するのであれば、郵送で送る方が適している場合もあるでしょう。

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弔電で弔意を表す

弔電で、弔意を伝える方法もあります。参列できないときに、弔意を表す方法としては最も定番でしょう。文字により、故人を悼む気持ちを伝えることもできますが、弔電だけでなく、ブリザーブドフラワーや線香がセットをセットにして送ることのできるサービスもあります。

 

もしも、弔電だけでは申し訳ないと思うのであれば、プラスアルファとしてこちらのサービスを利用する方法もあるでしょう。

会葬のお礼がある?

会葬をすると、会場まで足を運んでいたり香典を納めていることもあり、ご遺族側から会葬御礼が用意されるのが基本となっています。ここで、会葬御礼の品にはどういったものが用意されるのかについて、見ていきましょう。

 

自身が葬儀を執り行うことになる場合の、参考にもなると考えられますので覚えておいてください。

会葬者全員に会葬返礼品が用意される

会葬返礼品は、葬儀・告別式の際に受付ですぐに渡されるのが基本です。品物としては、ボールペンや商品券、ハンカチ、コンビニエンスストアのカードなどが用意されるでしょう。費用は300円から1,000円ほどが相場です。

 

会葬返礼品に似た『香典返し』という慣習もありますが、こちらは香典をいただいた方のみ渡される品物となります。こちらでは、お茶や海苔、ケーキといった食べ物が多く、現在はカタログギフトが付けられることもあるでしょう。

 

香典返しは、以前では四十九日の法要の後に行われていましたが、現在は会葬返礼品と共に葬儀の際にすぐ渡されるようになっています。

会葬礼状が渡される

会葬の際には、返礼品だけでなくお礼状も渡されることがあります。しかしそれは、個人の場合と社葬の場合で異なるでしょう。そこで、それぞれの会葬礼状について見ていきたいと思います。

 

また礼状は、会葬者の人数が多いようであれば事前に葬儀社に手配をする方法もありますが、自身で準備をする方法もありますので、その方法について見ていきましょう。

個人葬では?

個人葬の会葬礼状は、縦書きにより右から左へと書かかれます。会葬へのお礼の言葉と、葬儀に際しての行き届かなかった点へのお詫びなどを文面に書かれることが定番です。日付や住所、電話番号、喪主名なども記載されます。

 

個人葬への参列は、突然ないとは言い切れません。よって、こうした点についても知っておくことは必要です。

社葬の場合には?

会社の重役などの葬儀を大々的に執り行う社葬の場合には、会社名や所在地が明記され、葬儀委員長および取締役社長、喪主名なども記載されるのがポイントです。社葬への参列はあまりないかもしれません。

 

それでも、常識の1つとして知っておくのも大事になります。

恥をかかないために!マナーを持って会葬をしよう

葬儀に参列する、遺族以外の方を『会葬者』と呼びます。知人の葬儀に会葬者として参列する場合にも、マナーを知らずに行くと恥をかいてしまいかねません。なので、自分が恥ずかしい思いをしないためにも、しっかりと会葬の際のマナーを身に着けておくようにしましょう。

 

前もってマナーを知っておくことで、落ち着いた心で故人を悼むことができるのです。