塔婆供養は必要?気になる料金や準備・処分の仕方を解説

公開日 : 2021/3/30

更新日 : 2021/9/10

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塔婆供養には追善供養の意味があり、故人や先祖を思って誰でも取り組むことができるものです。本記事では、塔婆供養の起源や意義、塔婆の種類や値段・準備と処分の仕方などを詳しく解説しています。塔婆供養を行うかどうかお悩みの方はぜひ参考にしてください。

公開日 : 2021/3/30

更新日 : 2021/9/10

目次

塔婆供養とは何か

最初に塔婆供養とはなにかを説明していきます。塔婆供養とは卒塔婆(板塔婆)を回忌供養・回忌法要やお彼岸・海岸法要、初盆・お盆などの時期にお墓の後ろに立てることをいいます。

 

卒塔婆はお墓の後ろの塔婆立てに立てる1~2mの細長い板のことです。卒塔婆には経文や故人の改名などが書かれていています。

塔婆の歴史

塔婆の歴史は古代インドから始まります。古代インドのサンスクリット語「ストゥーパ」が語源となります。中国で卒塔婆、日本では塔婆と呼ばれるようになりました。ストゥーパはインドの仏教で仏陀のことを供養するために建てられました。

 

その後、インドから仏教と共に日本に輸入し、五重塔が立てられるきっかけになりました。五重塔が五輪塔にななったのち、簡略に表し意味を持たせたのが塔婆になりました。そのため、五輪塔は供養塔ともいわれます。

 

五輪には空・風・火・水・地の仏教で宇宙を構成する要素の五大があり、これらは人間を生かすものだとされています。五輪と同様に塔婆には五大が刻まれており、塔婆を立てることは供養を表わすとされています。

塔婆の種類

塔婆の種類は全部で4つあります。「板塔婆」「角塔婆」「経木塔婆」「七本塔婆」それぞれについて順番に説明していきます。

板塔婆

一般的に見かける頻度が高い塔婆です。厚さは1cmで長さは1~2mの板でできています。お墓の後ろに建てるもので、卒塔婆というとこれを一般的に指すことが多いです。

角塔婆

先端が角のように尖っていて、四角い柱の形をしています。墓石が出来上がるまで墓石の代わりとして墓標として使われます。太さが10cmほどあるので、板塔婆と比べて分厚いです。長さは1~2mほどあります。

経木塔婆

経木塔婆は水塔婆とも呼ばれます。薄い経木で作られており、比較的小さな塔婆です。お寺の法要の時に使われるのが一般的です。こちらはお墓の後ろに建てるのではなく、川に流すことがあることから水塔婆とも呼ばれます。

七本塔婆

故人が亡くなった日から初七日から四十九日まででは、7日ごとに法要が行われます。そのときに用いられるのが、七本塔婆と呼ばれる小型の板塔婆です。

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塔婆立ての種類

塔婆は直接地面に刺して建てることが多くありましたが、近年では墓石の後ろに塔婆立てを設置することが一般的です。

 

塔婆立ては複数の塔婆が立っても倒れないように丈夫な構造になっています。素材としては、耐久性の高いステンレスや墓石と同じ石材で作ることが多いです。

塔婆に書かれている文字の意味や内容

塔婆には宗教や宗派によって異なりますが、戒名・命日・法要の名前・供養年月日・経文・梵字・施主名・大日如来を表わす文字が書かれています。梵字は宗派やお寺によっては「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などと経文が書かれる場合があります。

 

また、種子といって、仏様の種を意味するものが書かれる場合があります。通常では、年忌法要に関わる十三仏の中の1つのことを表わす梵字が書かれます。施主名は一般的にはお墓の継承者の名前が書かれます。

 

しかし、塔婆を立てるのは誰でも問題ありません。例えば、故人の妹が塔婆料を出して塔婆を立てれば、塔婆の施主名には故人の妹の名が記されます。これらは墨で書かれる場合と印刷される場合があります。

塔婆を立てる時期

塔婆を立てるタイミングは具体的には決まっていません。個人が追善供養をしたいと思ったときに、いつでも塔婆供養を行うことができます。一般的な塔婆供養をするタイミングを挙げるならば、法事やお墓参りの時です。

 

最も塔婆立てるタイミングとして多いのが、一回忌や三回忌などの年忌法要です。法要の打ち合わせをしているときに塔婆はどうするかを尋ねられることがあります。

 

年忌法要の塔婆供養は施主が塔婆を立てるのが一般的ではありますが、親戚や遺族などがお金を出して立てる場合があります。お盆に塔婆を立てる人も多いです。この場合は特定の故人への塔婆立てというよりも、先祖代々の供養のために立てられることが多いです。

 

塔婆にもそのような意味がこめられ、そういった経文が書かれます。最後にお彼岸の時期の塔婆供養について説明します。お彼岸の際の塔婆もお盆の時期の塔婆と同じように、先祖代々の供養のために立てられることが多いです。その場合は、塔婆には「〇〇家先祖代々」と明確に書かれます。

塔婆を立てる意義

塔婆の意味や塔婆がどんなものかを理解いただけたでしょうか。次に塔婆を立てる意義について説明していきます。先ほどの説明でも少し触れましたが、塔婆はご先祖さまや故人を追善供養する意味があります。追善供養をすることで個人への冥福を祈ることができます。

 

追善供養といえば、法要が一般的ですが、お寺などに法要を依頼しないお墓参りをするだけでも追善供養にあたります。卒塔婆は法要の際に用いられて、生きている人の善が故人の善となるといった考えのもとで行われているからです。

 

お盆の時期では、お寺で施餓鬼法要が行われます。これには、餓鬼の道へ落ちた霊に、食べ物を施すことで供養するという意味があります。これは、自分とは直接的に縁がない霊に施しをすることで、その功徳が施主やご先祖様に届くと考えられているためです。卒塔婆を立てる理由には、施餓鬼法要が追善供養となり、冥福を祈っているという意義があります。

塔婆はどのように立てるか

塔婆を立てるにはどのような準備が必要なのかを説明していきます。まず、卒塔婆を準備しましょう。卒塔婆は法要やお盆・お彼岸の際に立てます。霊園やお寺に依頼して、卒塔婆を準備するとよいでしょう。

 

その際に、法要の日にちを決めることをお勧めします。塔婆には建立年月日や施主などを記載します。そのため、いつ塔婆を立てるかどうかは少なくとも2週間前に決めるのがよいです。特に、お盆やお彼岸の時期は混み合うため、非常に予約をとることが難しいです。

 

繁忙期であることが事前にわかれば、早めに相談をするようにしましょう。経木塔婆は地蔵参りや水子供養の際に必要になります。経木塔婆は自身で用意して、文字を記入しても構いません。しかし、僧侶などに頼むのが無難でしょう。

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塔婆について僧侶と相談

卒塔婆は戒名や施主名、亡くなった日などの詳細な情報を記載するため、それらの情報を教えられる僧侶に相談することをお勧めします。卒塔婆に書く内容を決めることができれば、塔婆料の相談を行いましょう。

 

塔婆の本数を決め、そこから塔婆料の相談をすることをお勧めします。塔婆料はお寺や霊園ごとに予め決まっていることが多いです。そのため、率直に塔婆料のことについて尋ねても問題ないでしょう。

 

万が一、お墓参りに行くことが困難な場合の人は、そのことを事前に相談しておきましょう。塔婆供養では、供養をしたいという気持ちが1番重要です。なので、僧侶はお墓参りに行くことが困難な場合でも、快く受け入れてくれるでしょう。

 

その際、塔婆料の受け渡しをどのように行うかということだけは最低限明確にしておきましょう。同時に年忌法要を行うなら、法要の相談をすることを忘れないようにしましょう。続いて法要の準備についても説明していきます。

法要の準備

年忌法要の場合は親族との会食や引き物などの用意をすることが必要になってきます。僧侶と法要の日時を決めることができたのなら、会食会場に参加予定人数を伝えておきましょう。

 

その後、親族の出席者の人数を把握し、会食と引き物の数を決めて準備にかかります。また、当日までにお墓参りや服装の準備を行いましょう。お墓参りの準備には、線香やろうそく、また供花やお供え物が必要です。

 

法要が伴う場合であれば、通常のお墓参りよりもやや立派なものを選ぶのが良いでしょう。また、お墓掃除は法要の前日までに行っておくことが理想的です。服装の準備としては喪服が一般的です。

 

しかし、三回忌以降は平服や軽装でも構わないと決めてしまって問題ありません。特に夏の暑い時期の喪服は熱中症の可能性が高まるので、熱中症対策として軽装を奨励することがお勧めです。

 

どのような服装にするのかを参列者に事前に伝えることを忘れないようにしましょう。当日の流れとして、法要の後に卒塔婆をお墓に置きにいきます。一般的には墓石の後ろに卒塔婆を立てるための台があるので、そこに立てます。

次回の塔婆について

次の卒塔婆を作成するまでは、そのまま放置しておいて問題はありません。お墓がない場合は、家の仏壇横に置くのが無難です。しかし、家の中では卒塔婆を立てる台などがないことが多いでしょう。

 

その場合は白い布などの上に卒塔婆を置きましょう。塔婆を立てることができたら塔婆の料金を僧侶にお渡しします。この際、「塔婆供養をありがとうございます。塔婆料をお納めください。」と申し出てください。

 

また、法要と一緒に塔婆供養をしてもらった際には「おかげさまで滞りなく、〇会期の法要を終えることができました。どうぞお布施をお納めください。」と言い、お礼の言葉と共に塔婆料とお布施をお渡ししましょう。

塔婆にはいくらかかるか

次に塔婆にかかる費用についての説明をしていきます。塔婆の一般的な金額は約3,000円から10,000円です。お寺や霊園によって金額は異なります。直接金額がどのくらいかかるかを事前に確認しておきましょう。

 

塔婆供養の費用に支払いは白い封筒に入れてお渡しします。しかし、地域によっては、白黒の結び切りの水引を使うことがあります。地域の慣習は複雑でわからない場合があるでしょう。その場合には何も飾りがついていない白い色の封筒を用いることが無難です。

 

封筒の表書きには「御塔婆料」や「卒当馬代」、「小布施」などと書きます。その書き方は、お寺や霊園、宗派によって異なるので、確認することをお勧めします。裏面には代表者である施主の住所と氏名、金額を書くのを忘れないようにしましょう。

 

別名義で塔婆を複数立てる場合には、全員分の塔婆料をまとめて封筒にいれます。そして、連名としてお渡ししましょう。塔婆供養を行う時期がお盆などであれば、別に「小布施」を渡す必要があるので、忘れずに準備しておきましょう。

 

ただし、地域によってはお布施代と塔婆料をまとめてお渡しする場合がありますので、事前にお寺の方に確認をとっておくことをお勧めします。塔婆の料金を渡すのは、一家を代表するような施主です。

施主が覚えておくべき支払い方

施主がまとめて依頼したお寺や霊園に塔婆の料金を支払うことになるので、塔婆の作成に関わった人のリストを用意しておくことをお勧めします。また、まとめて塔婆を作成する家族がいる場合は、用意する卒塔婆の本数と金額を把握することが重要です。忘れずに行いましょう。

 

さらに、卒塔婆は親族揃って立てる場合もありますが、地理的に遠かったり、高齢だったりでお墓まで訪問することが難しいこともあります。お墓参りに行くことができない親族は、直接お墓に行けなくても、代わりに施主などの遺族に卒塔婆を立ててもらうことができます。この場合でも供養は果たせたことになります。

 

塔婆を立てる本数は1本だとは限られていません。予算に応じて数を増やすことが可能です。また、一家の中でも子どもや兄弟などで名義を変えて、複数の塔婆を立てるケースもあります。その際は全部の料金を施主が代表してまとめるよう配慮することが必要です。

塔婆の処分

塔婆供養が終わった後の塔婆の処分について説明していきます。塔婆をいつ処分するかどうかは施主が決めます。塔婆を立てたその日から追善供養は果たしたことになります。そのため、本来であれば次の日には処分をすることが可能です。

 

しかし、一般的にはそのまま立てておくことが多いです。これは「せっかく塔婆を立てたのだから」という気持ちが推測されます。

 

明確な処分の決まりはないので、塔婆立てに余裕がなくなったら古いものから外したり、古くなり見栄えが悪くなったと感じたら外したりするのがよいでしょう。古い塔婆はお寺に持参をするときちんと供養してもらえます。

塔婆供養を行おう

塔婆供養について理解をしてもらえたでしょうか。今回は塔婆供養の意義や塔婆の値段、準備・処分の仕方について説明しました。塔婆供養は時期に関係なく故人の冥福を祈り、追善供養が行えるものです。

 

故人や先祖を思う気持ちを大事にして、ぜひ塔婆供養を行ってみてはいかがでしょうか。いきなり行うのが難しい場合は、法要やお盆の時期などに塔婆供養を検討するのがおすすめです。