正しい墓掃除の仕方ときれいに保つコツ|適切な時期についても解説

公開日 : 2020/12/4

更新日 : 2020/12/4

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お墓参りをする前に、墓掃除を一緒に行う人は多いでしょう。しかし、正しい墓掃除の仕方や墓石をきれいに保つコツは知らないという人が多いものです。そこで今回こちらでは、正しい墓掃除の仕方ときれいに保つコツ、さらに適切な墓掃除の時期について解説します。

公開日 : 2020/12/4

更新日 : 2020/12/4

目次

墓掃除の必要性

お墓参りは、ご先祖様や故人を偲ぶ際や法要などの仏事には欠かせないものです。そして多くの人が、お墓参りの前に墓掃除を行います。墓掃除は単なるお墓参りの準備ではなく、墓掃除をすることで何十年と大切に受け継がれるお墓を守ることにもなるのです。

 

これまではご家族が墓掃除をしていたので今度初めて墓掃除をする人などにとっては、何からしたら良いのかとわからないことだらけなのではないでしょうか。

 

お墓の正しい掃除の仕方やきれいな状態を保つコツ、墓掃除のタイミングをご紹介しますので、しっかりと確認してください。

 

 

 

墓掃除に必要なグッズ

墓地や霊園によっては、お墓を掃除するための道具の貸し出しを行っている場合もありますが、基本的には自分で必要なグッズを揃えて持って行きましょう。墓石と敷地内では必要な掃除グッズが異なるため、忘れ物の無いように準備しましょう。

墓石

墓石を掃除する際には、タオルや雑巾などやわらかいグッズを使うことがポイントです。金属製のたわしは汚れが良く落ちますが、墓石を傷つけてしまうので使わないようにしましょう。歯ブラシなどの柄のついた細いブラシは、隙間などの掃除に便利です。

 

墓石専用の洗剤は無くても汚れは落ちますが、しつこい汚れには洗剤を使う方が効果的です。軍手は、湿らせて手にはめると雑巾のような使い方も可能です。デザイン性のある墓石の場合、そのデザインに沿って手で撫でることで掃除できます。

 

・タオルや雑巾

・やわらかいブラシやスポンジ

・軍手

・バケツ

・スクレーパー

・専用洗剤

敷地内

お墓がある敷地や区画内も墓石と同じように掃除をしましょう。墓石の周辺の掃除は、落ち葉を広い、雑草を取り去り、植木などがある場合は剪定をします。雑草や植木が周辺のお墓へ迷惑が掛からないように整えておきましょう。

 

ザルは、落ち葉を集めるだけでなく、玉砂利を洗う際にも使用できます。敷地内を掃除した際に出たゴミは、ゴミ袋に入れて持ち帰るのがマナーです。

 

・軍手

・ゴミ袋

・カマや剪定ばさみ

・ほうき

・ザル

 

墓掃除の恰好

長袖、長ズボン、長靴をおすすめします。なぜなら、霊園や墓地には、虫がたくさんいます。虫よけや草負けなどの対策も兼ねて長袖、長ズボンがおすすめです。また、墓掃除には水を使うので霊園や墓地は整地はされていますが足元は長靴が便利です。

 

日差しの強い日には日よけの帽子も忘れずにかぶって行きましょう。汗を拭くためのタオルも忘れないようにしましょう。

墓掃除の方法

墓掃除をする際、順番が大切です。掃除は上から下へと順番に掃除をすることが多いですが、墓掃除の場合は敷地内である足元からスタートします。そして、石塔は上から下へと向かって掃除をします。この時、花立てや線香立ては取り外しておきましょう。

 

タオルや雑巾を使用し、水をかけながら丁寧に行いましょう。文字が彫られている部分は、濡れた軍手を手にはめて文字をなぞるように拭くと掃除がしやすいです。仕上げにスクレーパーを使って水を切っておくと仕上がりがきれいです。

 

墓石の水分をしっかりと拭き取ることは、コケや水垢の防止にもつながります。そのため、丁寧に水分を拭き取ることをおすすめします。

 

墓掃除はいつする?頻度は?

墓掃除をいつするべきなのかですが、決められたタイミングがあるわけではありません。理想は月に1度掃除をすることが望ましいですが、なかなか墓掃除に行く時間が取れない人も多いでしょう。

 

お盆や年末、ゴールデンウイーク、春と秋のお彼岸、命日などは、多くの人の墓掃除のタイミングになっています。この場合、3月、5月、8月、9月、12月そして命日なので、毎月とまではいかないものの、ある程度定期的に墓掃除が可能です。

 

墓掃除の時間帯は、午前中がおすすめです。午前中は霊園や墓地が空いていることや、夏場は熱中症を防ぐことにもつながります。また、「ご先祖様や故人を後回しにしてはいけない」という考え方もあります。

きれいな状態を保つには?

毎回の墓掃除の大変さを軽減させるためにも、きれいな状態を保ちたいと誰もが思うものです。お墓が汚れる理由と汚れの対処法を確認しましょう。

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お墓が汚れる理由

お墓が汚れる理由はいくつかありますが、主に日々の汚れに蓄積と経年劣化が考えられます。日々の汚れとは、ほこりや花粉、コケやカビ、動物のフンなどにより墓石にシミなどができることです。水が溜まりやすい部分には、水垢や黒ずみもできます。

 

コケやカビもお墓が汚れる原因です。墓石の表面がツルツルとしたタイプのものであれば、ザラザラとしたタイプよりもコケはつきにくいようです。コケは墓石の隙間に入り込むため、コケが生えたままにしておくと墓石が傷む原因になります。

 

天然石の墓石は、経年変化が起こります。墓石の種類によって変化の起こり方やスピードは違いますが、基本的にはどの墓石でも経年変化は起こります。経年変化によって変化したお墓石は、単に汚れと感じる場合もありますが、年月を感じさせる侘び寂びとも取れます。

対処法

お墓をきれいな状態で保つには、汚れたままの状態で長期間放置せず、定期的に掃除をすることです。お墓をこまめに掃除することで、頑固な汚れが墓石に染みついてしまわないようにします。

 

業者へセラミックコーティングを依頼することも、墓石の保護につながります。セラミックコーディングを施すことで、汚れがつきにくくなる上に、ついた汚れも落としやすくなります。

墓掃除でやってはいけないこと

墓掃除でやってはいけないことは、霊園や墓地のルールに背くことです。霊園や墓地は、多くの人と共同で利用する場所です。「自分の家のお墓だけが良ければ良い」という考えではなく、周りの人も気持ち良く利用できるようにしましょう。

 

掃除道具を借りられる霊園や墓地もありますが、借りた際にはきちんと元の場所に戻しましょう。掃除中は、周りのお墓やお墓参りに来ている人の迷惑にならないようにすることも大切です。

 

多くの場合、墓掃除をした後にお供え物をしてお墓参りをします。その際に、お供え物は回収して帰ることを忘れないようにしましょう。お供え物を放置しておくことは、お墓が汚れる原因になります。

墓掃除を業者に依頼

お墓掃除に行きたくても行けない人も多いのではないでしょうか。その理由は、お墓が近くにあっても年齢的なもの理由だったり、国や県からの要請で県をまたいだ移動を制限されていたりとさまざまです。そのような場合は、お掃除の代行サービスへ依頼をする方法があります。

 

お墓掃除を専門に行うクリーニング専門の業者もあります。お墓が近くにあったとしても、定期的に専門のクリーニングを依頼することはおすすめです。なぜなら、自分では落とせない汚れなどを落としてもらえるからです。

 

素人が力任せに墓石をこすると、墓石を傷つけてしまいます。霊園や墓地でたわしの貸し出しが行われている場合もありますが、使用を控えましょう。

 

 

墓掃除を業者に依頼する場合の費用

墓掃除を業者に依頼する場合の費用は、単発的な依頼の場合も、お墓の場所や墓石の汚れ具合にもよります。相場は約1万円から2万円とされています。坪数で料金が決められている場合もあります。

 

年間契約をした場合の相場は、約10万円前後です。年間サービスの中でも、何回墓掃除をするのかでも費用は大きく変動します。遠方にお墓がある場合、交通費を考えると業者に依頼する方が安い場合もあるでしょう。

 

もちろん、自分の手で墓掃除をしたいと思うと思いますが、なかなかお墓に出向けず墓掃除が出来ないのであれば業者を利用する方法もおすすめです。

無理のない範囲で定期的に墓掃除へ

墓掃除をすることでお墓で眠っているご先祖様や故人は、私たちが墓掃除をしてすがすがしさを感じるのと同じように感じてくれているのではないでしょうか。無理のない範囲で定期的に墓掃除をすることで、ご先祖様や故人を偲ぶとともにお墓を長持ちされることができます。